いわさきあきらの音人的生活

京都のキーボーディスト岩崎明のブログです。音楽の知識、機材の紹介、日記など。

音楽と般若心経 その3 ~色におぼれる !?~

2016年04月09日 | 音楽講座

 

音楽で印象派といえば、ドビュッシー、ラヴェル、サティ・・・

 

絵画の印象派ともリンクしていて、淡い色彩感のサウンドが好みだ。

特に、ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」はいい。

 

https://www.youtube.com/watch?v=BzWxAymd7po

 

最初、フュージョン(当時はクロスオーバー)系のデオダートのアレンジから入ったのだが、

このコード感はクラシックというより、ジャズに近いかもしれない。

 

ところで、印象派を代表する画家はモネだが、

「積みわら」という作品が面白い。

 

これは時刻、天候、季節によって変わる光。

それによって変化する積みわらの色の変化を描いている。

 

 

つまり、モノには、これという決まった色はない。

光によって変化する仮のものなのだ。

 

これをさらにつきつめると、

世界を白と黒だけで表現する水墨画に行きつく。

 

白と黒だけで表しても、

例えば、イスはずっとイスだったわけではない。

 

元は木を切って作ったものだ。

 

そして、木もずっと木だったわけではなく、

地球という大地から生まれたもの。

 

木も人も動物も地球から生まれたもので、

地球も宇宙から生まれたもの。

 

今、たまたまその形なのであって、
永遠に同じ姿であるものはない。

 

すべては「仮の姿」ということになる。

 

「色即是空」

(物質はもともと実体のないものである)

 

物質のもっとも表面的な部分が「色(いろ)」だ。

だから、般若心経では、「物質」を「色(しき)」という。

 

う~ん、サスガだ、般若心経。

 

 

 

HP. http://noanoaai.com/    by  NOANOA AIR / Akira Iwasaki

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