誰の置き土産か。
あるいは誰かが今なお発し続けているのか。
ベンチの中に、負のエネルギーが停滞している。
このところ、なかなか試合を観る機会に恵まれず、
それでもニュース等で内容はチェックしているのだが、
ダイジェスト番組や、スポーツニュースの映像、
試合の後半終了間際の中継などに見るベンチの映像は、とても見るに耐え難い。
負けが込んでいるからというだけでは説明のつかない「何か」が、ベンチの中で巣食っている。
まるで、梅雨時のあのジメジメした湿気のように、選手達のカラダと心に重くのしかかる、
イヤな倦怠感、みんな、冴えない。
今、思い出せないことがある。
ジャイアンツは去年、何位だったか。
4位?5位?
いずれにしても、位置的には去年も今年も同じようなものか。
なんだか、今シーズンの現在は、去年からの続きで至っているようで、
まったく長くて鬱陶しいイヤなシーズンだこと。
そりゃあマイナス要素をあげればキリが無いくらいのシーズンだろう。
今シーズンに限らず、とくにこの2年(昨シーズンから今シーズン)は、
チーム全体にそんなパワーが覆いかぶさっている。
今シーズンに限ってみても、打線、投手の系統共にまったく機能せず、
チームのバランスは昨年同様バラバラ。
故障者は続出するわ、相変わらずおかしな外国人が次々来るわ、
暴言、反逆、首脳陣批判、更迭・解雇を匂わせるような抹消やら、
どこを切ってもマイナス負の負の金太郎飴、である。
戦っている選手や残された選手達が奮い立つような要素など、どこを探しても見当たらない。
そもそも、原が不当に解任され、川相があんなカタチでチームを去り、
年々募る球団への不信感が更に高まったところでローズに小久保である。
チームに一体感を求める方がコクである。
今にして思えば、こうなることをいち早く察知していたのが、松井秀喜ではなかったか。
ここではその内容(6月6日/仁志の気持ち)は割愛するが、
3年前、ジャイアンツを誰より愛する選手がチームを去り、
2年前、ジャイアンツを誰よりも愛する監督がチームを去り、
もちろん、残った選手達や、新たに就任した監督にせよ、
チームを愛していることに変わりはないだろうが、
そういった思いを前提にチームをまとめあげる指揮官と、
中心的支柱であった選手が去った後に、一体なにを球団が施したかと言えば、もう書くまでもないだろう。
そんな状況の中で迎えた堀内政権2年目のシーズン後半、只今消化ゲーム真只中である。
そりゃあ盛り上がらんだろうけど、あのベンチに停滞している負に満ち溢れたエネルギーと、
この2年に渡る堀内政権・負のパワーは、来年も、更にその先も戦い続けなければならない選手達に、
一体何をもたらし、一体何を植えつけたのかと、ふと考えて、不安にかられてしまう、
実は、お前が一番負のパワー浴びちゃってんじゃねぇかよ!って突っ込まれそうな、近頃の執筆人なのである。
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