秘密保護法と共謀罪を考える四日市の会

秘密保護法・共謀罪に反対し、その廃止を求めましょう!

鈴鹿の会の活動ご紹介

2014年05月19日 | メッセージ
おとなりの鈴鹿での活動のご紹介です。(鈴鹿九条の会のブログを参考に作成)

「秘密保護法に反対する鈴鹿市民の会」は5月19日、朝8時から近鉄白子駅前でチラシを配りながら。安倍首相の「集団的自衛権」行使を許さない!と宣伝活動を行いました。
 前夜の緊急の呼びかけにもかかわらず、15人の方が参加して、1時間で500枚のチラシをくばり、ハンドマイクで訴えました。


緊急に作って配ったチラシはこれです。


殺し・殺される関係に
集団的自衛権行使容認に疑問
野田聖子・自民党総務会長

 集団的自衛権が行使できる、武力行使ができるとなれば自衛隊は軍になる。軍隊は殺すことも殺されることもある。いまの日本に、どれだけそこに若者を行かせられるのでしょう。そして国の借金がGDPの6%ある状態でどれだけ国防費に回せるのでしょうか。素朴だけれどリアリティのある議論が必要だと切実に思います。砂川事件判決とか限定容認論だけでなく、国際情勢という大きな状況と、人を殺す、人が殺されるかもしれないというリアリズムを語るべきです。(雑誌『世界』6月号より)

街頭雑感2ー美しい目をした少年

2014年05月18日 | メッセージ
 先週、今週とあちこちで、集団的自衛権行使容認とした内閣に様々な批判、抗議や反対の運動がされていると思います。地方議会へ、意見書採択を要望しているところもあるでしょう。

 先日の中日新聞に北原みのりさんの興味深いインタビューがありました。矢継ぎ早に政策を打ち出し、ブルドーザーのように主権者の権利を押しつぶす現内閣の姿勢は戦後の日本の高度成長時代の押せ押せのやり方の延長上にあるものであって、今の時代にはこのような姿勢はもう早通用しないものとして、改められなくてはならないという指摘がありました。そこで、より小さなもの、より静謐なこと、よりゆっくりなこと、より非力なものが、かえってこの野蛮な政権に対して、衝撃をあたえるのではないか、と考えさせられました。

 筆者は、今日は思い立って、個人の自由な活動として、夕方繁華街の街頭に立ってみました。「集団的自衛権反対」などと書いた紙を持って小一時間立ちました。全くひとりだったので少し躊躇はありましたが、思い切って。
 近くに路上ライブをしている小グループがあって、こちらもなんとなくほっとしていたら、初めの曲が終わって次は「悲しくてやりきれない」の歌でした。どうしてそれを、と聞きたかったのですが、ついに聞きそびれました。

 立っていると、こちらはなにも言わず動きもせずなので、多くの方がなんだろうと紙を覗きこんでいかれました。かなりの方がちゃんと文を読んでいってくれるようでした。ほとんどの方はそうして立ち去るのですが、杖をついたある男性は少し遠くを通りながら「ん、いいこと書いてあるね。僕も反対。」と言いながら連れの方と歩いて行かれたのがわかりました。

 5,6人の中学生ぐらいのおしゃれな男の子たちが寄ってきました。「俺はこのテーマ、結構語れるぜ。いつもニュース見ている、反対だ」、「俺も反対」というので嬉しくなって、よかったら5分でいいから一緒に紙持って、と頼んだらちょっとだけ、持ってくれました。
 ピアスをたくさんつけて、まだあどけなさの残る顔で、とてもきれいな目をした男の子たちだと思いました。不安を持ちながらも、自分たちや未来のこと、社会のことをまじめに考えようとしているんだなと思い、彼らに戦争や徴兵という未来を残したくないと思いました。
 「集団的自衛権とは何」と、質問してくるので答えていたら、気持ちは「反対」でも「応じなきゃ仕方がない」んだろう、と思っていることがわかって少し驚いてしまいました。なぜかというと、「同盟国が責められたのに日本が助けに行かなかったら、逆のとき日本が助けてもらえないんだろう、だから仕方がない、助けてもらえるために日本も行かなきゃならない」と思っているようです。
 政府はこんな純粋な若者を欺こうとしているのでしょうか。少し話したいと思っていると、仲間の子どもたちが合流して立ち去ってしまいました。最後に、紙を持ってくれた子に、「私は殺すのも殺されるのも嫌だからね」というと、「僕もそうだ」と答えてくれました。
 思うに、こちらにも多様な言葉が必要であり、自分と異なった考えや、相手の気持を理解する必要があるのでしょう。


 最後にひとりで立ってみて、心細くなかったかというと、やはり緊張はありましたけれども、必要以上に恐さを感じることはありませんでした。
 
 私は今までの自分の人生の中で、多くの尊敬すべき素晴らしい方に直接、間接に出会ってきましたが、不思議と立っているとき、今は世を去ったこれらの方々の思いというか、志というようなものが、なんだか、私とともに在ってくれている、ひとりではないというような胸の熱くなるような感覚があったのです。

 東北学院大学の教員を務め、仙台北教会のオルガニストであった川端純四郎先生、この方は哲学が専門でありながら教会音楽の分野で一流の業績を残された方ですが、憲法9条、平和、人権の事柄にも生涯、主体的、熱情的にに取り組まれました。(こちらが一方的に尊敬しているだけで、むこうはわたしのことはなにもご存じないと思います。)
 もう一方は、群馬県でお会いした石黒寅亀牧師、当時既に90歳を超え、柔和で柔らかい笑顔、小柄なご老人でしたが第2次世界大戦後、一貫して反戦、平和運動に身を捧げ、数度の逮捕を経験し、マークされたのでアメリカには入国禁止とされていた、骨のある方でした。この方とその生涯の晩年にいくどかお会いして、お話や交流が許されたことは忘れることができません。この方と同じ空気を吸って、同じ時代に生きることができて幸せだ、と思ったのを今もありありと思い出します。もちろんほかにも、例を上げることができます。

 ひとりであってひとりではないという感覚に包まれたのはどうしてか、不思議でしたが、感慨を覚え、感謝なことでした。また、近々立ってみようと思います。もちろん複数で行えばよりよいかと思います。
 今生きていて、顔を合わせたことのない人たちも思いが同じであれば、小さなものでも活動がお互いの励ましになっていると思います。

安保法制懇メンバー、岡崎久彦氏インタビューより

2014年05月17日 | メッセージ
以下は安保法制懇の考えがよく分かる記事です。

わたしたちはこのような日本を望んでいるでしょうか。
政府の始める戦争に、せっかく育てた貴重な命を差し出さなければいけないのでしょうか。政府に想像力がないのであれば主権者一人ひとりがそれを持つ必要があり、「空気を読んで沈黙」するのがメディアであればそれに抗う主権者が必要です。

憲法を順守する義務のあるはずの立場の人々が、ここまで憲法をないがしろにしていいのか、つねづね疑問に思っていましたが、私たちはこういう暴論を主張できる人たちに命と財産を委ねていることを知るべきだと思います。


5月13日、テレビ東京「ニュースアンサー」で法制懇メンバーの岡崎久彦氏イン
タビューが放映されました。
http://www.tv-tokyo.co.jp/mv/newsanswer/life/post_66214

以下、岡崎氏のQ&Aです。まさに憲法も国会も無いような暴論です。

Q:報告書は、今後、日本をどのように変えていくのか?
A:日米同盟を強化して、バランスオブパワーが崩れないように、つまり日本の
安全が守れるようになる。「中国対日米同盟」と割り切れるようにな る。

Q:日本もアメリカと同等に武力行使して戦う?
A:そういうことです。

Q:事例以外のパターンも考えられる?
A:無限にある。

Q:自衛隊の武力行使に歯止めがかからなくなるのでは?
A:歯止めは総理大臣です。それ以外にない。

Q:自衛隊も血を流す覚悟で?
A:もちろん、そうです。

Q:国民から反対意見も出ているが?
A:それは誰が言っているのですか。

Q:懇談会メンバーは、ほとんど全員が容認の立場だが?
A:そりゃ そうです。

Q:行使によって戦争に発展するかもしれない?
A:ありますね。国家の命運に関しますから。

Q:(仮に)総理大臣が間違ったということは?
A:総理大臣を選んだ国民が悪い。

「集団的自衛権」行使を解釈改憲により容認とした日にー寄稿

2014年05月16日 | メッセージ
5月15日、安保法制懇の答申を受けて、安倍首相は「集団的自衛権」行使は憲法を変えなくても解釈により容認されると発表しました。
これを受けて当会のメンバーのEさん(キリスト教の信仰をお持ちです)より、寄稿していただきました。


「お前たちは言った。『我々は死と契約を結び、陰府と協定している。洪水がみなぎり溢れても、我々には及ばない。我々は欺きを避け所とし、偽りを隠れ家とする。』」(『旧約聖書』「イザヤ書」第28章15節)
 これは、『旧約聖書』中の預言書「イザヤ書」の一節です。今から約2,600年前、預言者イザヤが活躍していたユダの国で、西の大国エジプトとの軍事同盟政策が進められていました。北の大国アッシリアに対抗するためです。これは、そのエジプトとの同盟を結んだ為政者たちが、それを誇って言った言葉です。「我々は死と陰府、つまりエジプトと契約・協定を結んだので、洪水つまりアッシリアの脅威に対しても対抗できる」と。
預言者イザヤはこれに対して、皮肉を込めつつ手厳しい批判を加えるのです。「それは『欺き』や『偽り』をより所とし、それに頼っているようなものだ」。案外、それは為政者たちの本音であったかもしれません。「この同盟を結び、この政策を進めるためには、どんな『欺き』や『偽り』も正当化されるし、それを利用することは何ら問題がない。」でもイザヤは、それらは所詮何の頼りにもならない「欺きと偽り」に過ぎないのだ、と語るのです。
このたび安部政権は、解釈改憲による集団的自衛権を認めさせようとする道に、大きく舵を切りましたが、安部首相をはじめとして、この道を推進しようとしている人々の言動と態度に、私は、あの2600年前のユダヤの国の為政者・高官たちの言葉が重なって来るのを、どうしても感じてしまうのです。

「この行使が認められれば、わが国は安心・安全だ」と言っていますが、はたして本当にそうでしょうか。「集団的自衛権」ということで、「同盟国」とされているのは、明らかにアメリカ合衆国です。「我々は多くの人々の死を支配するアメリカと契約を結び、陰府をも支配しているかのようなアメリカと協定している。洪水のような諸国の脅威がみなぎり溢れても我々には及ばない」と言っているかのようです。本当にそうでしょうか。
アメリカを嫌い、憎んでいる人々や集団は、世界中に数多く存在することでしょう。そしてそのアメリカと歩調と行動を合わせていると見られる国々には、その米国への敵意が同じように向けられることは確実でしょう。それは、イラク戦争後に、アメリカと軍事的に協調していたイギリスやスペインでテロ事件が起こったことでわかります。アメリカとの「集団的自衛権」を行使しようとしていくならば、これらの敵意はきっと私たち日本にも向けられてきます。
そうなれば、どんなに戦車や戦闘機を多く備えても、それは役に立ちません。日本には数多くの原子力発電所が存在し、今も事故を収束させることができないでいる福島第一原発があるからです。それらの原発にテロ攻撃をかければ、大きな軍事力によらなくても、日本に深刻な損害を与えることができてしまうでしょう。
これから日本が取るべき道は、決して今の道ではなく、次のような道ではないでしょうか。
 ①現憲法9条を堅持し、世界各国特に周辺諸国との友好を促進する。
②脱原発へ政策転換し、その道を着実に歩む。
 「イザヤの神が求めているものは、大国間の争いに巻き込まれることではなく、立ち返り静謐であること、危機の本当の原因を自らの内側にみつめ、これを正して神を待つことである。そのことは、単に精神的領域のことにとどまらず、国内の不正と農民の抑圧とを改め、そのことによって、国家の防衛力の基礎となる農耕市民の力を拡充することでもある。」(磯部隆『預言者イザヤ』、中央出版社)

預言者イザヤは、これらの為政者・高官たちに向けて、神の審判の言葉を告げるのです。
「わたしは正義を測り縄とし 恵みの業を分銅とする。 雹は欺きという避け所を滅ぼし 水は隠れがを押し流す。お前たちが死と結んだ契約は取り消され 陰府と定めた協定は実行されない。洪水がみなぎり、溢れるとき お前たちは、それに踏みにじられる。」(イザヤ書第28章17~18節)「『汝ら』政治指導者は、一見すると強力な樫の木や豊かな園を選び、そこに国の安全を求めようとしているが、しかし、その相手はその業とともに滅び、ゆえに、そうした者を選んだことにおいて『汝ら』は面目をつぶし、かつ軍事的災禍を被ることになるであろう。」(前掲書)

5月11日、名古屋でアメリカ政府元高官ハルペリン氏の講演会開催

2014年05月07日 | スケジュール
 秘密保護法には、諸外国や国連からも非難の声があったことをご存じの方も多いでしょう。アメリカの政府元高官であったハルペリン氏が来日して明日から東京で講演を開始し、11日(日)には名古屋でも講演をなさいます。彼は秘密保護法を批判したひとりです。日本政府が日本に住むあらゆる人々の権利といのち、財産を犠牲にして自分たち政府を守るために強引に成立させたこの法律を、アメリカの政府の中枢にいた人が批判することに驚きを感じられるかもしれません。それほどこの法律の倒錯は世界でも際立っているということでしょう。
 大変貴重な話が、それも生で聞けるとはめったにないことです。どうか多数の方にお出かけ頂きたいと思います。以下、今回の主催団体である「秘密保全法に反対する愛知の会」のブログから転載し、ご紹介いたします。


ハルペリン氏講演会 5/8.9.10東京 5/11名古屋
http://nohimityu.exblog.jp/22093687/

秘密保護法を批判したアメリカ元高官のハルペリン氏が講演会を行います。アメリカ国家安全保障会議(NSC)のメンバーを務め、沖縄返還をめぐる核密約にも関わられた経験を持っています。数々の秘密情報に接してきたアメリカの安全保障の専門家の立場から見ても、秘密保護法が政府の恣意的な秘密指定を防げないものであることを、説得力をもって語っていただけるでしょう。

5/8(木)9(金)10(土)は東京で、5/11(日)は名古屋での開催です。どなたでも参加できます。ぜひご参加ください。

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5/11(日)講演会「秘密保護法と国際人権基準・ツワネ原則」(名古屋)
情報の所有者は国民!秘密保護法を批判したモートン・ハルペリン氏来日

・とき:5/11(日)13:30-16:30     
・場所:  名古屋学院大学白鳥学舎翼館クラインホール(定員500人)
      http://www.ngu.jp/outline/access.html
(地下鉄名港線 日比野駅 徒歩8分・地下鉄名城線 西高蔵 徒歩8分)
・資料代: 1000円(事前申込不要)
・講演 : モートン・ハルペリン氏(アメリカ政府元高官)
・主催 : 名古屋学院大学平和学研究会
・共催 : 秘密保全法に反対する愛知の会
・協賛 : 愛知県弁護士会
 http://nohimityu.exblog.jp/22004355/
☆参加できない方は、事前にハルペリン氏に対する質問を受け付けます。
 no_himitsu@yahoo.co.jp にメールください。

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ハルペリン氏 参考

★ NHK戦後史証言アーカイブズ
タイトル 「沖縄返還交渉の米側キーパーソンの一人」
番組名 戦後史証言プロジェクト 日本人は何をめざしてきたのか
2013年度「地方から見た戦後」
第1回 沖縄 “焦土の島”から“基地の島”へ
http://cgi2.nhk.or.jp/postwar/shogen/movie.cgi?das_id=D0012100028_00000

2013/11/23 10:33  共同通信
【秘密保護法案、国際基準を逸脱】米政府元高官ハルペリン氏  秘密多いと管理困難に
http://www.47news.jp/47topics/e/247843.php