秘密保護法と共謀罪を考える四日市の会

秘密保護法・共謀罪に反対し、その廃止を求めましょう!

秘密保護法に反対する市民ネットワーク・三重主催講演会に参加して

2014年11月29日 | メッセージ


 今日は津市で「秘密保護法に反対する市民ネットワーク・三重」主催による秘密保護法学習会「秘密保護法の何が問題か」(講師:石坂俊雄弁護士)が開かれました。約50名弱の参加がありました。石坂氏の講演では、秘密保護法はめちゃくちゃな法律、立法事実(法を作る必要性)もなかった、現憲法では内閣は国会に監視されるのに、秘密保護法では内閣が国会を監視すると逆さまなことが正当化されるという矛盾などが語られました。氏の分析によればこの法律の問題性は情報を隠すことに最も重点があるということで、筆者も考えを整理することができました。大変でも廃止を訴え続けていく必要性があることを強調されましたが、全くそのとおりだと思います。

 選挙が近まっており、そのせいもあってか従来より参加者が少なかったと思いますが、大変意味深い集会であったと思います。市民ができることは状況、人によって様々な違いがありますが、何でもやってみることが良い、そうしていきながら本当に自分のできることが見えてくると思います。

 この集会の中で、『新・戦争のつくりかた』(りぼん・ぷろじぇくと著 マガジンハウス)の共著者の1人、伊藤美好さんが特別報告として、この本の制作経緯について語ってくださいました。
 その中で筆者が最も心に残ったものは次のことです。「まだ秘密保護法、集団的自衛権閣議決定などについて知らない人が多い」ー「けれども、関心のない方にも、秘密保護法って知ってる?って尋ねることからはじめ、知らない、でも最近ちょっと気になること多いよねって返ってきたりしたら、そんなことについて、どう感じる?って聞いてみてもよい。その人に通じる言葉で語りかけ、その人の言葉を聞いてみることが大事だと思う。」
 そうすればきっと世の中は変わってくる、とのお話。平和な、戦争のない世の中を少しずつ作る鍵は、身近なところにあるのかもしれません。


12月6日は合同アピール!

2014年11月26日 | スケジュール
秘密保護法成立のちょうど1年後となるこの日、全国でたくさんの行事が行われる予定ですが、さて四日市ではたくさんのひとたちと「秘密保護法はやっぱりおかしいぞ!」と訴えたいと思います。

12月6日(土)10:30~12:00、近鉄四日市駅前付近で「秘密保護法廃止、施行反対合同アピール(仮称)」を行います。

成立1周年なので、四日市市内や近郊で活動している市民団体のみなさんとご一緒に、元気に多人数で合同アピールをします。秘密保護法廃止、施行反対を訴えたい方、個人参加、当日飛び入りでもいいですので、どうぞ一緒に訴えてください。


主催: 「秘密保護法廃止、施行反対12月6日合同アピール実行委員会(仮称)」

呼びかけ人:「秘密保護法を考える四日市の会」
お問い合わせ:no-yokkaichi@outlook.jp  
事務局:090-2925-0138

三重弁護士会人権擁護委員会、秘密保護法反対の街頭宣伝

2014年11月25日 | メッセージ
県内の動きを一つご紹介します。

11月18日(火)午後5時から、津市のセンターパレスで三重弁護士会人権擁護委員会の弁護士約4名の方々が秘密保護法反対を訴える街頭宣伝を行い、「秘密保護法廃止を求める」署名(集約団体:日弁連)、計15筆を集めたということです。

多忙な中、弁護士自らが動いて街頭で訴えて、署名集めをされたことに励まされるとともに、それだけ明確な反対の行動を必要とする事態を迎えているのだということを改めて自覚させられます。

日弁連は本年9月に提出した「秘密保護法廃止意見書」の中で、「まずは本法を廃止し、制度の必要性や内容について、あらためて国民的な議論を行うべきである。」と記しています。(参考:日弁連ホームページ)

泥憲和さん街頭演説と憲法カフェ終了(2)ー今、行動をあきらめてはならない

2014年11月11日 | メッセージ
11月6日(木)14時から近鉄四日市駅前スターアイランドビルのイタリアンカフェROPEで、当会初の試み「憲法カフェ」を開催しました。

メンバーと初めての方など、全部で16名の出席で、講師の小貫陽介弁護士のリードによって憲法のことについて話し合いました。当日の突然参加の方もおられ、励まされました。

私たちの生活と眼に見えない権利を根底から支えている土台骨としての日本国憲法が現実的に破壊されようとしている今、運動をしてきた人たちも不安を感じて生きているだけの人も、それぞれにたくさん悩みがあり、募る想いがあることがわかるーそんな時間でした。

明日若の「秘密保護法・集団的自衛権、混ぜたらもっと危険」のカラーチラシはインパクトがあります。憲法の立憲主義についての紙芝居、前もって伝えてあった質問も含めての○×クイズ(感謝!)、この辺りでもう意欲の高い参加者の質問・意見が飛び出しスリリングな展開。その後特に司会など立てずにグループごとのフリートーク、初めての方も経験者も混じっての自由席ということにしましたが、それぞれのテーブルは個性豊かなしゃべり場になった、という印象です。ー初めての方はどのように感じられたでしょうか。いろいろと不調法もあったと思いますが、懲りずにまた参加いただけたらと思っています。

講師には各テーブルに回ってもらって、というなかなか無いシチュエーションで、フランクに思いを分かち合い、一緒に考えていただきました(時間切れで回れなかったテーブルもあり残念)。話が弾みすぎてなかなか終わらないところもありました。最後に各テーブルから簡単な報告をしあいました。

フリートークはもっと短めに時間設定したほうがよいかなと思ったり、席のレイアウトを決めるのは結構大変だなと思いました。互いの声が聞こえにくい席もあったようで、今後に活かしたいものです。
会場を提供してくださったROPEさんのご厚意、ご親切に深く感謝します。

初めてきた方のコメントひとつです。「なにもわからないーと言ってのんびりしておられれば楽なんだけど、そう言っておられない現実があるから、こういうところに参加した、という事実をひとりでも作るのが大事だと思った。運動をしてきた人たちの発想を知ることができたことは興味深かった。自分なりに積極的に話に加わったつもり。このような目的のために、場所もとても良い。(途中退席のため)テーブルで弁護士と話せず残念。」

話は尽きないながら、施行を約1か月後に控えた今、危機感は参加しただれでも持っています。講師からは、「これからもこのような場を続けてほしい」「活動を委縮させず、権力の監視を続けていくことがより必要になる。今までどおりの活動を続けるのがよい。そのために秘密保護法対策弁護団も結成しているから」とのアドバイスを最後に頂けたのは幸いでした。秘密保護法、集団的自衛権行使容認、武器輸出緩和などなど憲法破壊の既成事実が次々に作られてきた大変な1年でしたが、私たちは市民として「まだしなければならないことがある」という立場に立ち続けなければならないと思わされました。

「恐れてはならないものを恐れるな。」ちいさくても知恵と力を振り絞り、勇気を持っておかしいものはおかしい、非道なことは非道と言っていきましょう。助けあいましょう。そして、憲法を使っていきましょう。

小貫陽介弁護士、どうもありがとうございました。




泥憲和さん街頭演説と憲法カフェ終了(1)

2014年11月11日 | メッセージ
まとめが遅れましたが、11月6日(木)、当会の2つの行事が終わりました。どちらも、心を熱くさせる内容でした。

12時頃からチラシまきで詰めの宣伝をして、近鉄四日市駅前三交イン玄関付近で泥憲和さんに演説をしていただきました。聞けばこの6月まで、表立って人前で演説などしたことがなかった、とおっしゃる泥さんは、私たちの用意した演台に上ることさえ、気恥ずかしい、といって遠慮されるような方でした。後になって(本当はその前に読んでおかなければならなかったと反省するのですが)筆者はご本人の出された著書を読み、どうしてそのように発言することに控えめでおられたかを理解することができたのですがーどうか皆さん、お読みになってくださいー、泥さんのお話は、正直・丁寧で、四日市の町を通りゆく人に向かってこころをこめて語りかける、人間に対する温かい気持ちが滲み出る、首尾一貫した真摯なお話でした。

演説を聞くためにわざわざ仕事の都合をつけて駆けつけた方、愛知からこのために来てくださった方もありました。ありがとうございました。


元自衛官として武人教育を受けた立場として、ご自分の言葉で、集団的自衛権がなぜおかしいか、閣議決定をどう考えるか、そして憲法をましてや9条を変える必要も一切ないのであるとの主張を語ってくださいました。

退官後工場経営をされたあと、弁護士事務所に勤めながら護憲の活動を地道に行い、どん底にあるひとたちの現実と視点を共にしながら平和の道筋を考え続けてこられたということです。だからこそ、いわれのない差別に苦しむ人の見方として戦ってきた方であるのです。

自衛隊はイラクでたとえ人を殺さなくとも、戦地に派遣されたということで深く心が傷つき、550人のうち26名が、帰国後に自死したということです。ー四日市でのお話は、自衛官の心を深く思いやる、そして海外で、なにもしていない人を殺すことなどとてもできないと悩む彼らへの慈愛に満ちていました。閣議決定で憲法解釈を変える傲慢さ、そしてまだ法制化されていないことの重要さをも指摘されました。お話の最後に、日本では自衛隊に対して憲法違反だという意見の人もいるが、そのような反対意見も言える社会であるのが大事だと思うと結ばれました。人間への温かさと優しいこころ、冷静に状況判断する力と勇気の大事さ、そういったものが泥さんのお話からは、どなたにも響いてきたのではないかと思います。

このあとすぐ、鈴鹿に向かわれましたが、夜まで講演会や街頭演説など、フルに行動され、その後日帰りなさったということです。

さて長くなりますので、憲法カフェについては稿を改めることにいたします。

※泥さんの著書は『安部首相から「日本」を取り戻せ!ー護憲派・泥の軍事政治戦略』著:泥憲和 発行:かもがわ出版 (1800円+税)です。