秘密保護法と共謀罪を考える四日市の会

秘密保護法・共謀罪に反対し、その廃止を求めましょう!

8月の活動予定など

2014年07月28日 | スケジュール
 秘密保護法について国連の人権規約委員会が、国際条約と適合するよう国民の知る権利を保障することを勧告したことがすでに報道されています。ここ四日市でも時々行われているヘイトスピーチについても、民族差別を煽る宣伝活動を国が禁止するよう求めました。それに対して政府は法整備をするのに未だ及び腰であることも報道されています。差別は表現の自由云々のことと同列に比較されるべきものでは断じてありません。

 7月17日急遽話し合いを行った中で、関心を持っていない人にどのようにアピールするか、また考えの違う人にどのようにしたら法律の問題性を伝えることができるかなど考え合いました。
 「ネットワーク地球村」の高木善之代表はブログの中で、事実をよく観察した上で、どんな相手に対しても怒りでなく、愛を持って(我も彼も大切ないのち、すべての人を生かすために)問題となる事実を指摘すること、意思表示をすることを提言しておられるようです。地方自治体へ、意見書を出すよう働きかけることも大切なこととして勧めておられます。このような発想に、大変考えさせられました。
 そういえば原発も戦争も、あらゆる暴力は我は人であるが彼は人でないーモノであるという意識、あるいは自分より相手のほうが価値が劣るという発想が根っこにありはしないでしょうか。その発想がひいては相手だけでなく自分も間化してしまうという恐ろしさを秘めているのではないかと思います。

8月の当会の活動予定です。

 8月6日 (水)15時~ 近鉄駅前ふれあいモールで街頭宣伝活動
一文字ずつのプラカードを持って並びます。人数が多いほうがいいですので、参加したい方ぜひお越しください。

 8月20日(水)16時~近鉄駅前ふれあいモールで街頭宣伝活動。


暴力に対し、非暴力・主権在民で相対する

2014年07月18日 | メッセージ
 昨日は当会は急遽街頭活動を話し合いに切り替え、今後のことなど、考え合いました。時にはそのようなときも必要ですね。集まったメンバーは6人。小さい集まりとはいえ、ひとりひとりの内に秘めた思いは、権力者がひどいことをすればするほど密度を増して燃える灯火のようです。

 昨日長野にお住まいの104名の方による、『安倍首相への進言』という冊子を送っていただいたので、夜一気に読みました。皆さんもお読みになる機会があれば是非と思います。「ストップ秘密法・壊憲ー信州ML管理人会」(代表 毛利正道さん)という市民団体から送っていただきました。「集団的自衛権を解釈改憲により行使容認、および憲法九条の改正に反対」の立場からの意見をまとめたものです。
 主権者の人格の発露として、権力者に届ける手紙を書こうという呼びかけに応え、それだけの方が文章をしたためてくださったそうです。

 コロンブスの卵のようで、ああ、市民グループでこのようなことができるのか、と思ったのですが言うは易く行うは難しだと思います。これをつくり上げるために知恵を絞り、どれだけの努力がされたのか、どれだけの時間を費やしたのか、どれだけのひとの協力と献身があったのか、しばし想像しました。
 乱暴な権力に、品性と知性、理性で相対する強さを見せていただいたように思います。主権在民の結晶、無名の人の力強い抵抗、これを県会議員にも一人ひとり手渡しされたそうです。

 

秘密保護法の今後ーパブリックコメントについて

2014年07月10日 | スケジュール
 以下は「秘密保護法を考える市民の会」杉原様からの情報を元に作成した記事です。今後私たちは何をいつするか、スケジュールを見通しておくとよいと思います。パブリックコメントがまもなく始まるそうなので、どしどし意見を出しましょう。


来週7月17日(木)に第2回「情報保全諮問会議」が、安倍首相も出席して行われると9日の毎日朝刊が報じています。また、同諮問会議のメンバーである清水勉弁護士が自身のブログで開催案内を紹介されています。

日時:7月17日(木)午前10時から
場所:総理大臣官邸2階 小ホール
出席予定者:情報保全諮問会議構成員
 内閣総理大臣、特定秘密保護法の施行準備を担当する国務大臣 他
内容:政令・運用基準に関する説明、意見交換、今後のスケジュールの確認等

政府提出の素案には「特定秘密に指定する際の要件や手続き、有効期間の設定のほか、特定秘密を取り扱う人物を選定するための適性評価の実施態勢や手法が盛り込まれる見通し」で、「今回の会合で了承が得られれば、パブリックコメントを経て秋頃に最終案を閣議決定」するとのことです。

パブリックコメントは行政手続き法に基づくものとして、7月末から8月初め頃から始まり、1ヶ月間行われます。素案の問題点を解明し、圧倒的多数のパブコメを集中させるとともに、その結果の詳細な公開と反映を求めていく必要があります。(集団的自衛権行使発動との関わりも要チェックです)

以下に関連資料をまとめています。ぜひ、参考にしてください。

<清水勉さんのブログ>
第2回情報保全諮問会議の日程(7月2日)
http://d.hatena.ne.jp/shimizulaw/20140702/1404287872

かながわ市民オンブズマン学習会:「秘密保護法にどう立ち向かうか」
7月16日(水)18時30分~、開港記念会館1階1号室(関内駅、日本大通り駅)
講師:清水勉さん
http://homepage2.nifty.com/kana-ombuds/kouhou/2014/116_4.pdf

特定秘密基準で意見交換=有識者会議が非公式会合(7月2日、時事)
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201407/2014070200890&g=pol

第2回情報保全諮問会議に向けた検討状況
(7月2日、内閣官房特定秘密保護法施行準備室)
http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/jyouhouhozen/kentoujyoukyou/

[概要]第2回情報保全諮問会議に向けた準備会合の開催について
http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/jyouhouhozen/kentoujyoukyou/h260702_gaiyou.pdf

(資料3)
特定秘密の保護に関する法律施行令(仮称)の素案の叩き台の概要の項目
http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/jyouhouhozen/kentoujyoukyou/siryou3.pdf

(資料4)
特定秘密の指定及びその解除並びに適性評価の実施に関し
統一的な運用を図るための基準(仮称)の素案の叩き台の項目
http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/jyouhouhozen/kentoujyoukyou/siryou4.pdf

【今後の主な予定】
○政令や運用基準の素案を作成し、素案について情報保全諮問会議で議論
○2014年夏頃 政令及び運用基準のパブリックコメントの実施
○パブリックコメントの結果等を踏まえ、情報保全諮問会議で議論
○2014年秋頃 政令及び運用基準の閣議決定



請願の採決報告(集団的自衛権行使容認反対に関する意見書の件 継続)ほか

2014年07月04日 | メッセージ
 併せて、「九条の会・よっかいち」による請願、「集団的自衛権行使を容認する閣議決定や立法に反対する意見書の提出について」の取り扱いについてご報告します。他団体提出とはいえ、秘密保護法は集団的自衛権行使容認を前提に作成されているのでご紹介します。

 この件は総務常任委員会により詳しい報告があった後、継続審議となった旨が伝えられましたが、二人の議員が、討論の際この件を継続案件として処理することに反対の立場から意見を述べ、継続案件と委員会が決したことを議場がひっくりかえすかというスリリングで意欲的な展開となりました。
 山本りか議員、毛利彰男の両議員はそれぞれに、日本が戦後にかつてなかった大きな転換点を迎えたことを指摘し、戦争を防ぐために今、問題の先送りという無責任なことをせず、絶対に逃げずに反対の態度表明をすることが地方議会としての責務であり、そして大人としての責任ではないかと訴えました。演説はすばらしいものでした。

 そして採決です。集団的自衛権行使容認反対についての審議、採決は継続審議にすること(委員会報告を承認することに賛成かどうか)に対し
て賛成を表明した議員は19名でした(過半数は18)ので、僅差により継続が決まったことになります。惜しく、そして残念なことです。けれども委員会で決まったことがあと1票で本会議で覆されそうになったということは稀なことではなかったかと思います。

 その他、加藤清助議員はリニア新幹線の四日市駅誘致に反対する立場で非常に良心的な意見を述べられました。(議会としては誘致する意見書を出すことを可決しました)

 以上の発言は、覚えられるべきものであったと思います。言葉の力とは大きいもので、一つひとつの言葉が信用を産んでいくのだと学びました。
 
 なお、傍聴席にはたくさんのろう者の方が見え、全会一致となった手話言語条例に関する意見書採択の現場に立ち会って喜びを表されました。

【街頭活動】

 13時から始まった長時間の傍聴の後、当会は引き続いて街頭活動を17時から約1時間行いました。皆さんお疲れ様でした。雨でしたが 200枚強のちらしを配れたと思います。



請願採決の報告(秘密保護法廃止意見書否決)

2014年07月04日 | メッセージ
 おかげさまで昨日、四日市市議会本会議で請願の採決が終わりました。
 当会の請願ー「秘密保護法廃止を求める意見書採択の請願」は委員会報告が詳しく行われた後、質疑なし、討論も意見が出ず(反対討論が行われない仕組みということ)採決となり、34名の議員のうち賛成9名、よって賛成少数により否決されました。

 傍聴席は64席の定員に対し、追加椅子が10、それでも入りきれずモニターで傍聴された方もおられたようです。

 賛成議員の内訳は次のとおりです。「リベラル21」より5名(加納康樹代表、竹野兼主、野呂泰治、毛利彰男、芳野正英)、「日本共産党」より2名(山本里香代表、加藤清助※本請願紹介議員)、「市民会議」より1名(土井数馬)、団体なし1名(石川勝彦)ー以上敬称略。この方々の態度表明を深く胸に刻みたいと思います。

 当会は総務常任委員会で意見陳述と審議を経て賛成少数にて否決後、議員に対して2つの行動をしました。

・本会議における採択を求める手紙を市役所に持参して各議員に届けた。
・7月2日(水)中日新聞7月2日朝刊の記事を秘密保護法適用の具体例の資料として各議員に手紙を添えて届けた。

 請願提出から本会議採決までの間に態度を変えた議員もあったと思います。理由などを聞くことができたらありがたいと思っています。数名の議員の方には陰に陽に終始一貫して応援とお支え、貴重なご意見をいただきました。心から感謝します。

 稚拙ながら当会として全力で走ってきましたが、上記の結果に学ばされること大です。少なくとも議会で審議がされること自体に、大きな意味があることを学びました。