秘密保護法と共謀罪を考える四日市の会

秘密保護法・共謀罪に反対し、その廃止を求めましょう!

これからの課題

2014年10月21日 | メッセージ
秘密保護法の施行の日程が決まり、歯がゆい思いとともに悲壮感を募らせている方も多いのではないかと思います。

ご紹介するのは法学館憲法研究所のホームページに「今週の一言」として10月20日に掲載されたばかりの文章です。

この文章から、私は多くの大切なことを受け取ることができると感じました。「怖い」「怯え」「あきらめ」から何かが生み出されることはあるでしょうか。それよりも今なすべきことがあるのなら、一人ひとりが踏み出してみませんか。私にもできる、あなたにもできることを。

http://www.jicl.jp/hitokoto/index.html

宇都宮健児氏講演会に参加して

2014年10月14日 | メッセージ
当会のメンバーのひとり、Eさんが宇都宮健児さんの講演会に参加した感想を寄せてくださいました。お隣の国、韓国では市民運動に参加する人が日本よりも多く、活発で、悪い権力の監視がよくされているそうです。


宇都宮健児講演会を聞いて
              
 10月13日、イーブル名古屋において「闘う弁護士 宇都宮健児講演会『脱原発と半貧困に挑む』」に参加してきました。

広く人権問題に取り組んでこられた弁護士で、先の東京都知事選挙に立候補し、惜しくも次点となられた宇都宮健児氏が、「脱原発」と「子どもの貧困対策」という二つのテーマについて講演されました。台風が近づく中にもかかわらず、会場の約半分を占める150名余りの参加者があり、会場は熱気に包まれました。

中でも印象に残ったのは、脱原発運動が今後成果を上げて「勝つ」ことができるための諸提言でした。

まず語られたのは、司法を今よりも民主化する取り組みについてでした。現在の日本の裁判官たちは、圧倒的に「上」を見ており、なかなか民衆の立場に立つことができず、政府寄りの判決を出すことが多いということです。

ところで隣の韓国では、市民団体が常時裁判官を監視しており、かれらそれぞれがどのような事件についてどのような判決を出したかがチェックされ、その情報が公開されているということです。(最近、宇都宮氏は韓国に行かれ、市民運動の実態を視察してこられたということです。)これに基づき、余りにも問題ある判決を出した裁判官に対しては、辞任を求めていくという運動がなされているということです。これと同じような実践を日本でもしていけば、裁判官やその考え、さらにはその判決がより民主的なものとなるだろうと理解しました。

また宇都宮氏は、日本の市民運動の弱さについても指摘をされました。同じく韓国では、現在市民運動のリーダーをしていた人が首都ソウルの市長をしておられるということです。そのように同国では、市民運動が政治の世界にも進出しているわけです。これに対して日本では、市民運動をしている人たちは、政治から一線を引いたような関わりが多いということです。同氏は、「日本でも、市民運動から政治家や議員を出していくような覚悟と気構えが必要だ、そうしないとなかなか社会の現実を変えていくことはできない」と語られました。

全体として、多くの示唆と励ましを受けることのできる集会でした。主催者の皆さん、ありがとうございました。

施行令、運用基準閣議決定

2014年10月14日 | メッセージ
本日、政府は秘密保護法の施行令、運用基準と施行日の閣議決定を行いました。人々の基本的人権を踏みにじり、自由と知る権利を奪う法律が何のために必要なのでしょうか。まことに人を信頼せず、政府の目的のために利用するために、黙って従うだけの国民を作りたいからにほかなりません。

国連自由権委員会も、一体どうしてこのような法律が必要なのかと、訝しさを露わにしたのです。それなのにこの政権は国連からの意見にも反発して聞く耳を持たず、傲岸な態度を取りました。人を人間として大事にしようという発想が、人々の痛みを感じようとする心がそこには見出されません。この政権の前に、主権者たる人々の存在はそれほど軽いのです。


日本はいま極めて野蛮で危険な時代に足を踏み入れようとしています。
この政権自体が、暴力とは何たるか、どうやって振るうのかを国民に身を持って教えています。このようなことは、傍観して諦めるとか、まだ自分には関わりがなさそうだと考えるのでなく、この甚だしい暴力を許してはならないと心を決める必要があります。

日弁連の会長声明を御覧ください。

http://www.nichibenren.or.jp/activity/document/statement/year/2014/141014.html





村上誠一郎氏

2014年10月10日 | メッセージ
秘密保護法は自民党総務会で運用基準が承認されたということで、14日閣議決定の見込みと聞いています。7日の総務委員会ではいわば自民党内部から秘密保護法に関して異論が噴出し、とても採決には至らないという事態になっていました。至極当然かと思います。総務委員会は与党内の良心として瀬戸際で頑張ってくださったと思います。

しかし今日は50分の審議の後の委員会での採決の際、村上誠一郎氏は反対のため退席したということです。

村上氏は自民党の国会議員として、秘密保護法にも集団的自衛権の閣議決定にも、ひとりで反対を表現し続けています。せめてほかに、このように筋を通そうとする議員が出ればと思いますが、一連の彼の行動から教えられることは、1人がどう行動するかはどの場にあっても大事で、必ず誰かに、そして何かに影響をあたえるのだということです。この人の行動は、一人の人物としてのありかたの模範であり、このような極めて暴力的な時代にあって、輝くものです。

私たちも、それぞれひとりでも、そのひとりのとるべき態度を疎かにしないように努力したいと思います。

憲法カフェ

2014年10月08日 | スケジュール
10月6日は台風の影響が心配な中でしたが、6人で活動しました。今回は積極的に署名に来られる男性の姿が年齢にかかわらず目立ちました。
3人の小学生の男の子が、名前を書いて、住所欄に次のような言葉を残していました。
「殺されたくありません 僕は子どもたちです」
「自分は人を殺したくないです。」
「戦争はしたくありません。」
子どもたちにこういうことを言わせたくないです。たまらない気持ちになりました。


11月6日はロックの日です。施行予定とされている日まで約1ヶ月となる日です。

この日に当会は、四日市のリベラ法律事務所所属の小貫陽介弁護士を囲んでの、「憲法カフェ」を開催します。憲法について、秘密保護法や集団的自衛権について、私たちの生活との関わりについて、お茶をいただきながら自由に話しましょう。
お申し込みをお待ちしています。


「憲法カフェ」

11月6日(木)14:00~16:30
 場所 近鉄四日市駅前ビル・スターアイランド2階
 カフェ・レストラン ROPE
      (諏訪栄町6-4 ℡059-354-7733)

内容 弁護士を囲んで、憲法を語り合うティーサロン!
講師 小貫陽介弁護士
(四日市リベラ法律事務所。秘密保護法対策弁護団の一員。明日の自由を考える若手弁護士の会)
参加費 1オーダー制
当日参加もできますが席数に限りがありますので、
できるだけ事前申し込みにご協力ください(11月3日まで)。

           お問い合わせ・申し込み先 090-2925-0138
           主催:秘密保護法を考える四日市の会