■たけのこ掘り
先日、仙台に住んでいる友人から亘理町の実家に帰って竹林の整理をしているのでたけのこ掘りに来ないかと電話がありました。
亘理町は、仙台から車で約1時間、友人の実家には、毎年、いちご狩りに訪れた所で二つ返事で行ってきました。
この季節にしか味わえないたけのこ掘りで、それも自分の掘った分だけいただいてくる楽しみがありました。
竹林のサワサワした風の音が心地よく、太陽の光が差し込み春の息吹きを感じてきました。
友人の実家の裏山に広がる竹林に入ると、あちこちに芽を出したたけのこが目につきました。
友人は、目ぼしいたけのこを見分けながら、先ず、掘り方の手本を見せてくれました。
たけのこの前に鍬で印をつけ、鍬を振りかざして何度か掘り返し、たけのこの根元を目指してグサッと掘りました。太すぎる瑞々しい白い根元が現れ一気に掘っていきました。
今度は、私の番です。
見よう見まねで鍬を振りかざしてグサッとしました。なかなか、程良くたけのこの前の位置に鍬を振りかざすことができなく、そのうち、力も出なくなり諦めてしまいました。友人に鍬を預け、三回ほど振り下ろした後、大きなたけのこが飛び上るように出てきました。
大小併せて7本のたけのこを掘りいただいてきました。友人はもっと掘って行って良いのにと言われましたが、ここは少し遠慮せねばと思い、7本で十分と言っていただいてきました。
我が家で7本を食べるは多すぎると思い、我が家には3本、2本ずつ友人二人へお裾わけ、もう1本はマンションに住んでいる同じ階の2軒隣の知人へお裾わけをしました。
そうそう、友人が話していました。
「竹林を整備しないと他の竹林に影響が出るし、風通しを良くして日光を遮らないようにしないとやっかいなことになるし、手入れをしただけ応えてくれるので手伝いに来ている。たけのこも不要な物をとらないとうっそうとした竹林になりやっかいになるし大変。あちこちに凸凹した土があるけど、あれは、イノシシがやってきてたけのこを食べて行った跡でイノシシの被害も厄介で大変だ。」
いろいろなご苦労があってのことと思うと、一時のたけのこ掘りで一喜一憂をしている場合じゃないと思いながら友人のお誘いに感謝しました。