昨年末の岩手日報に、盛岡での『選択制ランチボックス中学校給食』について3回連載の記事が掲載されました(2013年12月29日~31日)。
新婦人の事務所にも記者さんが取材の来ました。
㊤では、盛岡市の中学校給食の現状や選択制ランチボックス給食に至った経緯、最初に導入した黒石野中の様子が書かれています。
㊥では、選択制ランチぼっく給食の利点を上げる一方で、喫食率が低いのはなぜか問題提起していますが、市教委はむしろランチボックス配膳室の整備費が足りない事の方が気に掛かるそうです。
㊦では、選択制ランチボックス給食は中学校の給食としてふさわしくないと警鐘を鳴らす声を紹介しています。
給食実施を求める声と手作り弁当を持たせたいという声の双方をくんだもので、黒石野中の校長も合理的と言っているそうです…。
あくまでこの選択制ランチボックスが完全給食だと言い張る盛岡市教委と実施校の校長先生。
ですが、この選択制ランチボックス給食は、”中学校でも完全給食実施”を求める声をうけとめるものとなっていません。それが低すぎる喫食率となって現れているのだと思います。
自校給食の小学校を卒業して、選択制ランチボックスの中学校に入学、実際ランチボックスを食べてみた生徒はそのギャップに何と思ったでしょう。
当ブログの学校給食カテゴリー記事でも繰り返し書いていますが、季節のもの地のものを生かし、冷凍食品・ボイルパック・レトルトパックに頼らない手作りの献立、作る側と食べる側がお互いに顔が見える、栄養士・調理員も学校職員の一員として子どもたちの成長に関われる環境などが、現在の学校給食には重要です。
市教委は選択制を残りの中学校でも実施、将来的には選択制のほかにセンター方式や親子方式なども検討するとしています。
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