今日は「子どもの医療費助成制度の拡充」について、盛岡市に要請書を提出してきました
盛岡市長 谷藤 裕明 様
子どもの貧困問題が顕著化するなか、子ども医療費助成制度の償還払い方式が子育て中の若い世代の大きな負担となっています。全国的にみると「償還払い方式」は10道県のみ、東北6県では岩手県のみとなっています(2014年4月現在)。
昨年来、岩手県では「子どもの医療費助成拡充を求める岩手の会」の運動や市長会からの要望もあり制度の拡充が期待されています。
子育て世代の経済的困難が広がる中、お金の心配をせずに必要な時に安心して医療機関を受診し子どもたちの健康を守るためにも、盛岡市の独自助成制度の拡充を求めて以下の項目について要請します。
○ 子どもの医療費を、窓口負担のない「現物給付」にするよう積極的に県・国へ働きかけること
○ 全ての子どもの医療費を中学卒業まで全額助成すること
ホントは谷藤市長に直接お渡ししたかったんですが、とてもお忙しいとのことで、担当課のみなさんにお渡ししてきました。
応対してくださったのは、盛岡市市民部医療助成年金課 課長、課長補佐、医療助成係長の3人のみなさんです。
まずはじめに要請項目について、課長さんからお話していただきました。
<現物給付について>
*岩手県から現物給付の導入について県内市町村に対して、実施に向けての意向が示されてて、盛岡市では県内市町村の調整が図られることを前提に、予算措置の検討をしていく。現物給付に伴う国庫負担金減額(ペナルティ)についても、国に対し継続して要望していく。
<対象の拡大について>
*市独自の新たな財源確保、現物給付導入にともなうペナルティ分の財源確保も必要。子育て支援策全体の中で引き続き検討していく。
来年度あるいは再来年度に現物給付になることで国からのペナルティ分の財源を確保しなくてはならないし、対象年齢拡大・一部負担分独自助成はちょっと…という感じでしょうか。
いずれ、岩手県が来年度以降どのくらい助成制度を拡充させるのかによって、盛岡の「市独自の新たな財源確保」がいかほどあれば中学校卒業まで窓口負担ゼロにできるのかが決まってくるということでしょう。
その辺が見えてきたらまた、市に働きかけていきたいと思います。
さて、今日の懇談の中では医療費助成についていろいろな話が出たんですけれど、みなさん「福祉医療資金貸付制度」というのをご存知でしょうか。
盛岡市HPトップページ>生活情報>保険・年金・介護・医療>医療費の給付・貸付>福祉医療資金貸付制度
今年度から入院のみ小学校卒業まで助成対象になった盛岡市ですが、この制度を活用すれば一部負担の2,500円/月を差し引いた金額の貸し付けを受けることができます。
貸し付けを受けた額と同額が、医療費助成制度で償還されるという仕組みです。
平成26年4月以降、この制度の活用件数はなんと、1件だけだそうです
この制度自体があまり知られていなかったり、手続きが大変だったりなので、周知や手続きの改善などが取り組まれればもっと活用されるのだと思います。
いろいろありますけど…
めざすは中学校卒業まで医療費ゼロ、窓口払いなしです。