岐阜県美濃地区の「円空仏」を訪ねる・第2回として、岐阜県関市の「関市円空館」と、同岐
阜市の「円空美術館」を訪れて来ました。
円空は江戸時代の始め、寛永9年(1632)に美濃国(現岐阜県)で生まれ若くして出家し、
岐阜県を中心に北海道から近畿地方の諸国を遊行し、各地の雪山で修業を重ねながら誓
願を胸に秘め、おびただしいい数(推定12万体)の像を、人々の幸を願い彫り続けました。
晩年は関市池尻の弥勒寺を中興(滋賀県の園城寺の末寺)し、元禄8年(1695)死期を悟
った円空は、長良川河畔で入定し64年の生涯を終えました。
今回訪れた「関市円空館」の場所に、「弥勒寺跡」と「円空の墓」があり、訪れる円空ファンが
多く、熱い視線が注がれています。
< 岐阜県関市・「関市円空館」 / 正面玄関と展示館 >
岐阜県関市の「関市円空館」は、関市とゆかりが深く郷土の誇りである円空を広く紹介する
ため、博物館として平成15年(2003)に関市が事業主体となり、旧弥勒寺境内に開館しま
しました。関市区域には、神社・寺・個人などの所蔵の円空仏が約290体ありますが、ここ
での展示数は約30体です。
< 岐阜県岐阜市・「円空美術館」 / 上・美術館全景、 下・「耕月」氏の額 >
岐阜県岐阜市にある「円空美術館」は、古美術など骨董品を扱う「松栄堂」の松永氏が管理
運営する美術館で、円空仏が約40体のほか、2階には一般美術品が展示され、多くの円空
ファンが訪れています。
館内には、「正眼寺前住職・耕月」氏による立派な「円空なる書」の額が掲げられており、一
際目を見張るものがあります(実に達筆で、芸術性も高く惚れ惚れ致します)。
(開館は、水、土、日及び祝日のみ、10:00~16:00、岐阜公園西側)
見学はできませんでした。
いいお話も聞いてすぐ忘れてしまうオーマです。