既報の「京都名刹を訪ねる旅」の、最大目的とも言うべき「両即院」について、「同旅のその2」として
記録します。
時は今、「半夏生(はんげしょう)」の観賞最適の時期ですが、この「半夏生」は梅雨の頃に生き生きと
生い茂り、人々の心を引き付けます。そして今回、この機会に「半夏生」で有名な、京都「建仁寺」塔
頭の「両足院」を訪れたのでした。
ちなみに「半夏生」はドクダミ科の多年草ですが、七十二候の一つ「半夏生(はんげしょうず)」の名か
ら来ています(葉の下半分が白色なので、半化粧の意であると言われています)。
< 両足院 / 上と中・「池泉廻遊式庭園」、下左・「唐門前庭」、下右・方丈庭園」 >
この時期「半夏生」で有名な「両足院」は、建仁寺の開山・明庵栄西禅師の法脈・黄龍派を受け継ぐ
龍山徳見(りゅうざんとっけん)禅師を開山とする、臨済宗建仁寺派の塔頭寺院です。
庭園は、①白砂と苔に青松が美しい「唐門前庭」、②桃山時代の枯山水庭園の「方丈前庭」、③梅雨
の頃に生き生きと生い茂る「半夏生」の「池泉廻遊式庭園」、それに、④坪庭「閼伽井庭」と、どれも特
徴ある魅力的な庭園です。
特に、「池泉廻遊式庭園」の「半夏生」が、まるで白い可憐な花が咲いたように池辺を彩り、訪れた多く
の参拝客や観光客に安らぎを与えていました。京都を代表する庭園としての素晴らしさに、しばし時を
忘れる感が致しました(この時期のみ特別拝観中)。