我 老境に入れり

日々の出来事をエッセイと写真でつづる

不治の病

2024-05-09 06:11:40 | 友人、知人及び同級生

友人のKさんが

ムギナデシコ(麦撫子)を持ってきてくれた、

昨日 Kさんを夕食に招待した、

彼は自分で栽培している花を持ってきて

わが家のカカ様を喜ばせてくれる、

花瓶もKさんが作った作品、

サイズを熟知しているので

持ってくる花に余分も不足もない、

言ってみれば活けた花は

器から花までKさんの作品だ、

彼はこのブログに何回も登場しているが

ひとり暮らし、

不治の病を抱えていると言う事が

なんとも切ない、

おまけに娘は遠方で所帯を持っている、

わが家とは古い付き合いだから

あまり神経は使わない、

❝夕食に招待❞と言っても

特別なもので饗応する訳ではない、

わが家で普段食べている食事の

量を増やして一緒に食べるだけだ、

彼は口八丁手八丁

友人も少なくないし

やることは色々あって昼間は

退屈しているようには見えない、

だが酒を飲まない彼が不治の病を抱えて過ごす

夜の孤独感は計り知れない、

先日風呂から上がって寛いでいたら

彼から電話がかかってきた、

取り留めもない内容に気づいて

しみじみと彼の侘しさ感じた、

そしてそれは

他ならぬ

自分自身の近い将来にも

繋がることになるのだろうと思った。