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“舛添“自民乗っ取り"へ5月決起も

2010年04月07日 | ニュース政治
“舛添“自民乗っ取り"へ5月決起も、党内では不人気!?

 谷垣自民党が党内に渦巻く執行部批判の封じ込め作戦に着手した。重鎮議員を名指しで批判するなど“過激派”として知られる河野太郎衆院議員(47)を幹事長代理に起用し、新設した「影の内閣」には中堅や当選1回の若手を登用したのだ。ただ、「最も総理にふさわしい政治家」ナンバーワンの舛添要一前厚生労働相(61)は執行部入りを断り、引き続き「人心一新」論を展開した。果たして舛添氏の真の狙いとは-。

 「次世代のリーダーを配置して、わが党が政権をつくる力があることを示すのが狙いだ。当面、街頭演説やテレビなどで、党の政策の優位性をアピールしてもらう」

 谷垣禎一総裁は6日の記者会見で「影の内閣」と位置づける「政権力委員会」の意義について、こう胸を張った。

 影の内閣には当選1回の斎藤健氏ら若手のほか、執行部に批判的な言動を繰り返す後藤田正純氏らも登用。「不満分子を囲い込んだ」(党幹部)布陣にしたのだ。

 自民党は野党転落後、離党者が続出。民主党が「政治とカネ」の問題で失速しているにもかかわらず、支持率は低迷したままだ。

 とりわけ、谷垣執行部の「攻撃力不足」は深刻だ。「実際は不満分子の封印というよりも、中堅・若手議員からあがった執行部刷新要求の大合唱を押さえきれなかっただけ」(若手)との見方が広がる。

 ただ、批判勢力封じ込め作戦は、早くも不発気味だ。

 その象徴が、影の内閣の新設とともに、幹事長代理に起用された河野氏。これまで執行部批判を繰り返してきただけに、6日の就任会見でもいきなり「執行部が自民党を変える意思がないとわかれば、すぐ辞める」と宣言したのだ。

 さらに過激な発言は続く。夏の参院選で「参院のドン」青木幹雄前参院議員会長が出馬することに「前から反対。応援にいくつもりもない」と不満をぶちまけた。

 執行部に取り込まれたとの指摘に対しては、「自民党総裁になる前に幹事長代理でこういうことをやりたいと言っていきたい。仲間の声を執行部にぶつける。外から言うのでなく、中でやらせてもらいますということだ」と述べた。

 一方、注目の舛添氏は党執行部から選対本部長代理のポストを打診されたが、これを拒否。

 谷垣執行部が決めた一連の人事についても6日、「(執行部)体制の刷新を申し上げてきたが、それがかなえられているとは思えない。小手先のことをやっても駄目だ」と批判した。

 さらに、平沼赳夫元経済産業相と与謝野馨元財務相らによる新党構想についても、「一切、わたしに関係のない話だ」と述べ、連携を否定。そのうえで、今後の自身の身の振り方について、「あらゆる可能性をオープンにしているということに尽きる」と述べた。

 党執行部入りを拒んだ舛添氏に対し、「参院選に向けて党が一丸となって戦わなければいけない時に、“無職”のまま汗をかかずに、文句だけを言うのはおかしい」(自民党ベテラン)との批判の声があがっているが、いったい、舛添氏は何を狙っているのか。

 政治評論家の浅川博忠氏は舛添氏の動きについてこう解説する。

 「あくまで基本路線は参院選前に自分が総裁になる『ポスト谷垣』狙い。だから、ほかのポストにつく気がない。これは終始一貫しており、不人気の“自民党株式会社”を居抜きで乗っ取ろうというわけだ。オレの国民的な人気で参院の負け幅を最小限にしようという腹なのだろう」

 そのうえで舛添氏が決起するのは「5月」との見方を示し、「このままではもう一度、党内で谷垣降ろしが吹き荒れる可能性は高い。ただ、舛添氏にどれだけの同調者がいるかは疑問だ。国民的人気はあるが、党内では人気がない」と話す。

 一方、舛添氏に近い永田町有力筋は「別に焦る必要は何もない。動き出すのはゴールデンウイークあけの5月で十分だ。自民党が変わらないようなら、新党結成も視野に入れている」と打ち明ける。

 いずれにしても、舛添氏が「総理の椅子」に照準を合わせたことだけは間違いなさそうだ。

2010.04.07 ZAKZAK


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