【時事(爺)放論】岳道茶房

話題いろいろだがね~
気楽に立寄ってちょ~

農相は鬼門…人選難航の舞台裏

2010年06月08日 | ニュース政治
最後は副大臣…鬼門・農相選び難航の舞台裏

 菅新政権の閣僚人事は、家畜伝染病「 口蹄疫 ( こうていえき ) 」を抱える農相ポストがなかなか決まらず、最後まで難航した。

 一方、民主党の役員人事では、小沢一郎・前幹事長が実権を握っていた政策・選挙・カネに絡むポストに「反小沢系」議員を充て、党の「体質」の変化を印象づけた。

  菅氏は手元に17人分の閣僚名簿を用意したが、最後に残った農相ポストが埋まったのは、組閣前日の7日夜になってからだった。山田正彦農林水産副大臣に自ら電話して就任を要請し、山田氏も受け入れた。

 菅氏は農相は当初から交代させるつもりだった。鳩山首相に任命された赤松農相は、口蹄疫対策での初動の遅れを理由に自民党など野党4党が不信任決議案を提出するなど、批判にさらされており、赤松氏自身も「留任はしない」と明言しているためだ。

 しかし、人選は予想外に難航した。野党時代に「次の内閣」の農相などを務めた議員らの名前が、浮かんでは消えた。山田氏の「昇格」案も早くから出ていたが、「赤松氏との共同責任は免れない」という反対意見もあって、調整はぎりぎりまで続いた。

 農相ポストは、口蹄疫対策での「即戦力」が求められるうえ、民主党の目玉政策「農業の戸別所得補償」を実現させる重責も担う。この政策は、2010年度はコメ農家を対象としたモデル事業だったが、11年度からは他の農作物や畜産業、漁業にも対象を広げる予定で、計1・4兆円の財源が必要とされる。党側や農業団体の期待が高まる一方、財源確保は難しく、「板挟み」の立場になるのは避けられそうにない。

2010年6月8日 読売新聞


最新の画像もっと見る