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民主批判層の「受け皿」狙う 与謝野氏

2010年04月04日 | ニュース政治
民主批判層の「受け皿」狙う=与謝野氏、新党へ加速

 自民党の支持率が低迷する中、与謝野馨元財務相が3日、離党届を提出し、新党結成に向けた動きが一気に加速した。与謝野氏は、「民主政権打倒」で一致する平沼赳夫元経済産業相と政策面での調整を本格化させ、民主党に批判的な世論の「受け皿」となる新党を目指す。夏の参院選では自民党とも連携するというが、その自民党の「液状化」は止まらず、与党を過半数割れに追い込む展望はまだ開けていない。

 「与謝野先生の考えていることは、民主党を追い詰めることで、目標は同じ。一緒にできる道はないか」。自民党の谷垣禎一総裁は3日昼、与謝野氏を党本部に呼び、こう語り掛けた。しかし、与謝野氏は翻意することなく離党届を提出、2人の会談は20分程度で終わった。

 与謝野氏の行動の背景には、人事や政策で大胆な局面転換を図れない谷垣執行部への不信感がある。与謝野氏と行動を共にする園田博之前幹事長代理は熊本県山都町の会合で「自民党では民主党を嫌いな人を吸収できない」と危機感を訴えた。

 与謝野氏らは、財政再建に軸足を置いた経済政策で民主党と差別化を図るとともに、外国人地方参政権付与に前向きな鳩山政権を批判してきた平沼氏と組むことで、保守層にも支持を広げる戦略とみられる。

 参院選での与党過半数の阻止を最優先するため自民党とも共闘する考えで、園田氏は熊本選挙区で、新党に参加する見込みの藤井孝男元運輸相も岐阜選挙区で、自民党公認候補を支援する考えをそれぞれ明らかにした。

 ただ、自民党にとって党内きっての政策通の与謝野氏の離党は大打撃。大島理森幹事長は記者団に「(与謝野氏の行動は)予想の範囲という受け止め方をする人が多いのではないか」と平静を装ったが、同調者が相次ぐようなことになれば、執行部刷新を求める圧力が強まるのは必至だ。

 一方、与謝野氏は民主党の小沢一郎幹事長とプライベートで囲碁を打ち合う仲。自民党内には、与謝野氏の背後で小沢氏が糸を引いているのではないかとの見方もある。しかし、園田氏は「まず民主党をつぶさないといけない」と小沢氏や民主党との連携は全面否定している。

2010/04/03 時事通信

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