西京極 紫の館

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すばらしき世界  監督/西川美和

2021年02月26日 21時20分05秒 | 西京極シネマ
【出演】
 役所 広司
 仲野 太賀
 六角 精児
 北村 有起哉

【ストーリー】
殺人を犯し13年の刑期を終えた三上は、目まぐるしく変化する社会からすっかり取り残され、身元引受人の弁護士・庄司らの助けを借りながら自立を目指していた。そんなある日、生き別れた母を探す三上に、若手テレビディレクターの津乃田とやり手のプロデューサーの吉澤が近づいてくる。彼らは、社会に適応しようとあがきながら、生き別れた母親を捜す三上の姿を感動ドキュメンタリーに仕立て上げようとしていたが…

【西京極の評価】
西川美和というのは底意地の悪い監督だと思う。『ゆれる』でも『永い言い訳』でもそうだったが、観る人間の心に潜む僅かな偽善や差別意識を引きずり出して、「コレ、あなたの考えてる事ですよね?」と提示してくる。本作でも主人公・三上の言動の危うさを観せる事で「どうせ最後はコイツがやらかして終わるんやろ」と思わせて、ラストで「やっぱりそう思ってましたよね?なんだかんだ言って、あなた元ヤクザが更生するなんて信じてなかったでしょ?」って言ってくる。ヤな監督だ。そんな映画のタイトルが『すばらしき世界』  ホンマ、ヤな監督だ。そしてイイ映画を撮る監督でもある。

【総合評価】 ☆☆☆☆★(満点は☆5つ)
 ストーリー ☆☆☆☆☆
 演出/演技 ☆☆☆☆★
 映像    ☆☆☆★★
 音楽/音響 ☆☆☆☆★

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