西京極 紫の館

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脳梁ドッグファイト(2巻完結) 常盤魚/著 講談社

2024年08月09日 22時13分34秒 | 西京極の本棚
    
【紹介文】
高校生・坂田慎太郎の脳内は幼馴染みの珠緒(の胸)に侵食されていた。気づけばどんな時も彼女(の胸)が気になってしょうがない!人間としての尊厳を守るため、慎太郎の“左脳”は珠緒と距離を取ろうとするが、“右脳”は抗えぬ本能に次第に追い詰められていき  左脳VS.右脳! 従うべきは理性か、本能か。男女の思考が暴かれる“脳内擬人化”ラブコメディ!

【総合評価】 ☆☆☆☆☆(満点は☆5つ)
 ストーリー ☆☆☆☆☆
  アイデア ☆☆☆☆★
   描写力 ☆☆☆☆☆

【西京極の読後感想】
モーニング連載時から注目していたマンガ。今春完結して単行本化されたので読み返しました。あらためて笑って泣けた。擬人化された右脳と左脳が恋愛にまつわる感情変化で右往左往するところは紛れもなくギャグなんだけど、主人公慎太郎と珠緒の紡ぐ人生模様は上質の感動ドラマ。そのバランスが絶妙。そして常盤ギヨ(本作連載時は常盤「魚」だったが今は「ギヨ」)のキャラクター描画力はピカイチ。現在モーニングで連載開始されている『織田ちゃんと明智くん』も根っこは本作と同じテーマでやっぱり面白い!今後注目のマンガ家さんの一人です。

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