夢をかなえる新聞・聖教新聞 -人間革命の指針-

聖教新聞は夢をかなえる新聞です。その中より「新・人間革命」、名字の言、体験から夢をかなえゆくための指針をつづります。

日本の映画館では、外国映画は吹き替えよりも字幕のほうが一般的だ 11/29

2011-11-30 23:53:32 | 名字の言
 日本の映画館では、外国映画は吹き替えよりも字幕のほうが一般的だ。スクリーンの右や下に出てくる字幕の文字は、独特な字形をしている。デジタル時代の今でも往時と変わらないのは、手書き時代の書体が写植として登録されているから。人間的な手の温もりが今も息づいているのだ。まさに文化継承の妙である▼人が文字を読むスピードには限界がある。限られた字数で、いかに訳すか、翻訳者の腕の見せ所である。字幕翻訳の第一人者は、日本の字幕文化について、日本の識字率の高さとともに、「本物志向が強いこと」を理由に挙げている(戸田奈津子著『字幕の花園』集英社文庫)。その国の言葉を耳で聞きながら、活字を目で追い、声と映像の両方から“本場の雰囲気”を味わうことができる▼現在、本部幹部会の衛星中継でも、画面に字幕が流れ、耳の不自由な方に喜ばれている。未入会の友人や新入会者にとっては、聞き慣れない仏法用語も、文字を見れば理解できることがある。また、耳で聞いて分かっていても、字幕の文字を目で追えば、理解はより深まろう▼御書に「仏は文字に依って衆生を度し給う」(153ページ)と。文字の持つ不思議で偉大な力。それを、友の幸福のために使っていきたい。(杏)

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