
六本木では、新国立美術館で開催中の
THEハプスブルグ~華麗なる王家と美の巨匠たち~ を見てきました


中世から二十世紀初頭まで、約650年という長命を保ったハプスブルグ王朝。
絵画を見るのに 少し歴史をおさらいしていったら おもしろくて夢中になってしまいました。
入ったらすぐに お目当てのハウスブルグ家の宮廷肖像画が並びます。
一番人気が ヨーロッパで最も美しいと言われていたシシィこと エリザベート。
実物大ほどありそうな2mの絵は圧巻です!
フランツ・クサファー・ヴィンターハルター《オーストリア皇妃エリザベート》
1865年 ©Bundesmobilienverwaltung - Hofmobiliendepot Möbel Museum Wien
身長173cm、体重 45~47kg のプロポーションを保つために すさまじい努力をしていたとか。
当時28歳の まばゆいばかりの肖像画。 美しい、確かに綺麗なんですが。。
どうしてこんなに影があるんだろう、と その暗さゆえに心に引っかかる絵であります。
さらに、マリー・アントワネットの生母、マリア・テレジア。
11歳のときの肖像画。 こんなに可愛かったのですね~~
アンドレアス・メラー《11歳の女帝マリア・テレジア》1727年
©Kunsthistorisches Museum, Vienna
ベルバラでは 最後まで末子のアントワネットのことを気にしていた 優しく聡明な母親像が印象的でした。
初恋のフランツ・シュテファンと結婚し、政務をこなしながらも 16人(!)の子供を生んだハプスブルク家唯一の女帝。
自分の娘たちも 政略結婚のカードとして嫁がせるなど、まずはハプスブルグ家ありきの一面もあったそう。
スペイン画には ベラスケスの名画が。
当時5歳の王女マルガリータ。 お洋服は 名画
「ラス・メニーナス」と同じで、ちょっと謎かけみたい。。
ディエゴ・ベラスケス《白衣の王女マルガリータ・テレサ》1656年頃
©Kunsthistorisches Museum, Vienna
この頃からもう婚約者が決まっていて15歳で結婚するものの、近親婚だったからか、子供を次々に亡くし、21歳の若さでなくなっています。
可愛い、けれども背景を知ると あどけなさもちょっと切ない感じがしますね。
そして 今回 私が一番楽しみにしていたのが こちら。
スペインの王子、フェリペ・プロスペロ(写真は一部分)
ディエゴ・ベラスケス《皇太子フェリペ・プロスペロ》1659年
©Kunsthistorisches Museum, Vienna
新聞で見て以来 気になっていた皇太子さま。 このとき2歳なんですね。
ちょっと日本人にも似た優しいお顔立ち。でも 顔の色も服から出ている手の色も青白く 背景も暗く覇気がない。。
待望の男の子でしたが、実は幼少期から体が弱くて 大事に大事に育てられたのですが この絵の2年後には夭逝してしまいます。
服に鈴のようなものがついていますが これも魔除けの意味があったそうです。
ハプスブルグ家の肖像画は8点だけなのですが、それ以外にイタリア絵画、ドイツ絵画、スペイン絵画、フランドル・オランダ絵画… がどどどーっと。
混んでいますが 作品数が多くて充実しているので とっても満足して帰りました。
今回 スーベニアショップでの嬉しかった収穫♪
池田理代子先生の描きおろしハプスブルク家の絵はがき。 色づかいにうっとりでありました。
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THEハプスブルグ~華麗なる王家と美の巨匠たち~
2009年9月25日~ 12月14日 東京国立新美術館
2010年1月 6日~ 3月14日 京都国立美術館
小学館プラチナ・サライさんにチケットをいただきました、ありがとうございました。
THE ハプスブルク