二子玉川 de ぼちぼち絵日記

二子玉川在住主婦の好きなモノ絵日記。街歩きやスイーツ、エンタメ、昭和レトロ等 コメントお気軽に!☆

東京都庭園美術館 「装飾は流転する」 

2018-02-23 00:03:58 | 美術館・ART・博物館


東京都庭園美術館(旧朝香宮邸)で開催中の 「装飾は流転する」に行ってきました。
庭園美術館は本館エレベーター設置工事のため約半年間休館していましたが再オープン後、最初の展覧会。本展期間中(2017年11月18日~2018年2月25日)は、本館(旧朝香宮邸)・新館で写真を撮影できます。
庭園美術館は「ぐるっとパス」も使えるのでたびたび訪れていましたが、撮影できる日に来るのは久しぶり。テンションが上がります

1933年 朝香宮邸として建てられた本館は、“幻の建築”“アール・デコの美術品”などと称され、建築史上においても貴重な建物として2015年には国の重要文化財に指定されています。


人が多くて撮影できなかった部屋もあり一部ですがアップしますね~ 美術館詳細は ⇒公式サイトをご覧ください♪

正面玄関。床全面のモザイクはなんと細かい天然石で制作。
 

ガラスレリーフ扉はフランスのガラス工芸家ルネ・ラリックの作品。朝香宮のためにデザインされた一点もの。


次室(つぎのま) 白磁の「香水塔」(アンリ・ラパン デザイン)
「香水塔」には水が流れるような仕組みが施されていて、朝香宮邸時代には上部の照明部分に香水を施し、照明の熱で香りを漂わせていた、、優美ですね~


大客室 内装設計:アンリ・ラパン
この部屋では幾何学的にデザインされた花が主なモチーフとして使われています。
右の扉: エッチングガラス(制作者:マックス・アングラン)
 

シャンデリアはルネ・ラリック制作 名称:ブカレスト


中央は「装飾は流転する」の展示作品 大客室に元々あったかのような美しい作品でした。


ヴィム・デルヴォワ「低床トレーラー(1/6スケールモデル)」(2014年 レーザーカット加工のステンレス鋼)
ヴィム・デルヴォワ「ダンプカー(1/6スケールモデル)」(2012年 レーザーカット加工のステンレス鋼)


大食堂 内装設計: アンリ・ラパン
照明器具はルネ・ラリック 『パイナップルとザクロ』
中央は企画展展示作品 ニンケ・コスター『オランダのかけ橋』(2017年 シリコーンゴム)
 

第一階段


二階広間


ベランダ(左)
 

↓ 企画展示のなかで好きだった作品のひとつ、髙田安規子・政子さんの 『In the Wardrobe』(2017年 古着・装飾品、刺繍糸)
2階 姫宮居間の実際のクローゼット内に飾られた装飾品。 
写真撮りそびれましたがアクセサリーや小物入れをドールハウスの家具に見立てた『Jewelry Room』等もとても可愛かったです。。


部屋ごとに異なる照明たち



若宮寝室


庭園側から見た本館


重要文化財の建物に企画展示、梅がほころびだした日本庭園と満喫でき とても満足した展示でした。

東京都庭園美術館は3月21日(水・祝)より総合開館
東京都庭園美術館は、2014(平成26)年に、本館(旧朝香宮邸)の改修及び新館の改築を完了し、以降、日本庭園改修、茶室耐震補強、本館エレベーター設置等の整備を進めてまいりました。
このたび、現在行っている西洋庭園の整備とレストラン棟の改築の完了をもって、総合開館を迎えることとなりました、とのこと。

桜咲く春の時期の庭園美術館はまた美しいので楽しみです

東京都庭園美術館
東京都港区白金台5-21-9
10:00-18:00
FAX 03-3443-3228
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

歌川国貞展@静嘉堂文庫美術館 に行ってきました

2018-02-12 11:08:47 | 二子玉 & 多摩川 生活・文化

静嘉堂文庫美術館で8年ぶりに開催されている
「歌川国貞展 錦絵に見る江戸の粋な仲間たち」
に行ってきました。  
*内覧会に参加したので写真は許可を得て撮影しています


「錦のように美しい」と称され、江戸時代の庶民を熱狂させた多色摺木版画「錦絵」。10種類以上の色板を使用したものも少なくありません。江戸時代後期(19世紀前半)を代表する浮世絵師、歌川国貞(1786-1864、三代歌川豊国)は特に美人画と役者絵の名手として知られています。錦絵は、絵師・彫師・摺師の三者が協力して完成させるものです。そして、江戸時代後期は、それら三者の技術が最高峰に達し多時代と言われています。本展では、静嘉堂の所蔵する多数の錦絵の中から、特に当時の江戸の雰囲気を色濃く湛えた名作を選び、展示いたします。

浮世絵というと敷居が高いイメージがありましたが、庶民の女性たちを明るくいきいきと描いていて、可愛いなぁ、きれいだなぁ、と楽しんでしまいました。

「今風化粧鏡」 大判錦絵
画面一杯に柄鏡の枠を描き、その中に化粧する女性の顔を描くという大胆な構図のシリーズ。


丁寧に牡丹刷毛でお白粉を塗ったり、眉をそったり、隠したり(結婚したら眉をそるので「どうなるのかしら」と隠してみているところ)、お歯黒を塗ってみたり、、 江戸の女の子たちの心情がわかるような錦絵たち。
当時人気があったお白粉の包み紙が描かれているものは、錦絵のスポンサーが広告を載せているとのことで面白いなぁ、と思いました。


「北国五色墨(花魁)」 大判錦絵
「北国」とは吉原遊郭を指す当時の通称。吉原の中でも「呼び出し」と呼ばれる最高ランクの遊女の姿。
著作権上 接写はできなかったのですが、ほとんど光に当てることなく保存してきた静嘉堂の錦絵は本当に色鮮やかで艶やか。
これが木版画というのがお江戸の技術にびっくりする。
「描く」方はなんとなく想像できるけど 着物の柄や髪の毛の1本1本、どうやって彫って、摺っているんだろう…


「江戸自慢 五百羅漢施餓鬼」大判錦絵
蚊帳の細かい彫りと摺りにも高度な技術が使われている作品。


 「星の霜当世風俗」  大判錦絵
国貞の画業の中でも特に著名なシリーズ。中央の絵「蚊やき」でも 蚊帳を錦画にしています。グラデーションもきれい。。


「蘭船 舶来鳥 ギヤマン燈籠」 大判錦絵3枚続
興味深かった1枚、錦絵は最先端のものを描いて当時の人たちに見せたので、前にいる女性たちが着ている服も後ろの異国のものも当時最先端のもの


「歳暮乃深雪」 大判錦絵
中央の女性の合羽は雪の結晶の柄になっていて これも当時流行していたそう。


錦絵はいまでいうファッション雑誌やアイドルのプロマイドのように、人気があったそう。
髪飾りや着物の柄が「かわいいなぁ」と楽しんで見るのも正しいのかも。。

「誂織当世島」(あつらえおりとうせいじま)
さまざまな縞模様を背景として、その画面に半身の女性を描いたシリーズ。縞模様の見本帳のように使われている可能性も。おしゃれだなぁ!!
右側の 女性が持っているのは金魚の形をした「金花糖(きんかとう)」。
砂糖は高級品でしたが庶民の手にも渡るようになってきたのがわかります




歌川国貞(三代歌川豊国)が75歳の時に制作を開始した「役者大首絵」シリーズの一枚。
仁木弾正左衛門直則 五代目松本幸四郎 秋野亭錦升 後 錦紅


「歌川国貞」展、なんと・前後期で ほぼ全作品が入れ替わるので また後期も見に行きたいと思います。

最後に 静嘉堂文庫美術館の庭園に向かったら、水仙が咲き誇っていました。
梅はよく見に来るのですが、水仙は初めて、新しく植えたのか綺麗にお手入れされています 
水仙も梅もまだしばらく楽しめそうなのでぜひこちらもお見逃しなく~~。 




歌川国貞展 ~錦絵に見る江戸の粋な仲間たち~

会期:2018年1月20日(土)~3月25日(日)(前後期で展示の入れ替えあり)
前期 1月27日~2月25日 後期 2月27日~3月25日
会場:静嘉堂文庫美術館
休館日:毎週月曜日(ただし2月12日は開館)、2月13日(火)休館
入館料:一般1,000円 大高生・身障者手帳をお持ちの方とその介助者1名700円 中学生以下無料
(一般・大高生は20名以上団体割引あり)
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

箱根ラリック美術館 オリエント急行でティータイム

2018-02-11 13:08:03 | 旅行


箱根に行ったときに 行ってみたかったラリック美術館に行ってみました。
ちょうど昨年ケネス・ブラナー版の映画「オリエント急行殺人事件」を見たので オリエント急行にも乗ってみることに

雪景色のラリック美術館 レストラン。


贅を尽くした本物のオリエント急行 でティータイムを楽しめる ル・トラン LE TRAIN
◆ 予約時間は初回10時、最終回16時(1時間毎/定員20名)
◆ 当日現地にての予約受付(電話での予約は不可)
◆ 所要時間 45分
◆ 料金 2100円(ティーセット付)

着いてからル・トランを予約して、待ち時間の間に美術館を鑑賞。
整理券が切符の形になっていて、車掌さん?がちゃんと切符を切ってくれます。
(自動改札になって「切符を切る」ことを知らない世代も増えているんだろうなぁ、、とすでにノスタルジー)


集合後、DVDで5分ほどの説明を見た後車内へ。これだけの車両を箱根の山を超え運んでくるのに苦労されたそう。

1929年、パリとフランス南部を結ぶルートとして開通したのが、「コート・ダジュール特急」です。
当初、ル・トランの車両は、この路線で活躍していましたが、やがて運行を休止します。その後、オリエント急行の路線で復帰を果たし、2001年まで現役で活躍し続けました。そして2004年4月、最後に箱根へとやって来たのです。



ノスタルジー イスタンブール オリエント急行ブルマン4158




ルネ・ラリックの装飾パネル「彫像と葡萄」
ラリックがこの列車の室内装飾を制作したのは1928年、68歳の時。
この1車両だけで156枚のガラスパネルが使われています


光あふれる車内




室内の木部分はマホガニー製。
2004年に来日したときに、テーブルランプは当時の設計図を元に修復。それ以外はほぼ変更なし、とのこと。


天井のランプ・シェードもラリックが制作 (フロスト加工)


布張りの椅子もかつてオリエント急行で使われていたものを使用。
椅子の幅は80cm もあり、ドアや窓から出せない大きさなので車内で職人さんが組み立てています。


乗客がクルーを呼ぶのに使った「呼び鈴」や


緊急時のブレーキも当時のまま。。


車両の説明を聴きながら 映画公開記念のチョコレートの焼き菓子とウインナー珈琲を頂きました(メニューは時期によって異なるそう)




行ったときは「オリエント急行殺人事件」パネル展を開催していました。
去年個人的にはまった セルゲイ・ポルーニンも貴族役で映画に登場、、美しかったな 




美術館(別料金)では 企画展「ラリックの花鳥風月」を鑑賞。
「すずめ」という名前のラリックの室内装飾がかわいらしく、興味深かった。
美術館内では写真撮影できないのが ル・トランでは撮り放題でティータイムも楽しめ、短いながらも幸せな時でした♪  


箱根ラリック美術館
〒250-0631 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原186番1
TEL:0460-84-2255
コメント (1)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする