二子玉川 de ぼちぼち絵日記

二子玉川在住主婦の好きなモノ絵日記。街歩きやスイーツ、エンタメ、昭和レトロ等 コメントお気軽に!☆

箱根 宮ノ下富士屋ホテル2

2017-07-28 14:46:36 | 旅行


箱根富士屋ホテル (前記事は ⇒こちら)のつづきで レストランなど

朝食は「ザ・フジヤ」「ウイステリア](ビュッフェ)、菊華荘(和食)の3つから選べたのですが せっかくなので登録文化財の「フジヤ」にて

メインダイニングルーム「ザ・フジヤ」 


アメリカンブレックファストの朝食 グレープフルーツジュース&サラダ


選べる卵料理はオムレツと ソーセージを。 中もとろとろ 


モーニングブレッドにたっぷりのバターとジャム(またはマーマレード)


ホテルのロゴが入ったカップと銀の食器


丁寧な給仕で ゆったりとした時間を味わいました


前日の夕食は近所の「孤独のグルメ」に登場していたお店に食べにいきましたが
宿泊者限定の「ハッピーアワー」があることを知り、ティーラウンジとホテルのバーへ

17:00~19:00は飲み物を特別価格でご利用。
一日に一度だけ訪れる幸せな時間

バー ヴィクトリア
ハッピーアワーでカクテルが半額に! こちらのカクテルは本格的で旦那がかなり気に入っておりました。






ティーラウンジ「オーキッド」
スイーツ好きなのでお茶したいところでしたが、この日はカクテルで 


オーキッドからは庭園を眺めることができます


館内には彫刻のほか、名画もさりげなく(さりげなさすぎるくらいに)飾ってあって どこを見ても綺麗でしたよ~~。

アルフォンス・ミュシャ


モーリス・ドニ


本館照明


西洋館の廊下




お風呂の猫足


おみやげにおすすめ、花御殿の入れ物に入ったクッキー


[感想]

憧れのクラシックホテルでしたが、今はお手ごろ価格も多く ほかの箱根のホテルより安い場合も
洋館を見ると泊まってみたいな、と思うレトロ好きですが、どこも絵になって素敵でした、大満足です
唯一 弱点?は 大浴場が狭いところ、、、
お部屋に温泉が引かれてるのですが自分も大浴場が好きなので、、でも来年からの改修工事でそこが強化されるのかなと期待しております
東京や京都の高級ホテルだと気後れするのですが リゾート地というところでのんびりした雰囲気もあり、楽しいホテルでした
すっかりファンになって次の予約も入れてしまいました~ 
次は花御殿に宿泊希望です

神奈川県足柄下郡箱根町宮ノ下359
富士屋ホテル
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箱根旅行2 箱根 北原おもちゃミュージアム 「ミニチュアの世界」展

2017-07-26 12:38:40 | 旅行

箱根旅行2
北原照久さんの 箱根 北原おもちゃミュージアム に行ってきました。

横浜の「ブリキのおもちゃ博物館」は入館料300円の可愛い展示室で、そのくらいかな、と思っていましたら…
箱根のおもちゃミュージアムは広い! 2階建ての立派な施設で見応えがあります
箱根湯本駅から登り坂を5分ほど、駅前から無料の送迎バスも出ています


 北原照久館長が収集したセルロイドやミニカー、ティントイ(ブリキのおもちゃ)やキャラクター等 明治・大正・昭和時代に作られたたくさんのおもちゃを展示。 
ジャンルが幅広いのでどなたでも・ 女性も男性も 懐かしいおもちゃやお気に入りが見つかるかと思います 
















ディズニーキャラクターや


スター・ウォーズも(展示物は定期的に入れ替えがあります)
館内は写真撮影可能で SNSにアップするとその場でプレゼント(スティッカー?)がもらえます。


そして今回楽しみにしていたコレクション2。
現在 ミニチュアの世界展展示中です

9人の作家によるミニチュア、ジオラマ作品を初公開のものを含め、約30点を一堂に展示。



NHK 「梅ちゃん先生」オープングのジオラマを作られた 山本高樹さんのジオラマ
日本橋高島屋で開催された「昭和幻風景 ジオラマ展」にも行っていたので うれしい(このときは写真撮影できなかったので)
ツイッター でも詳しく紹介されているので読んでからいくとまた楽しめるかと♪

モダン都市 銀座


新宿ゴールデン街


電気キネマ館


あの日の駄菓子や


有楽町ガード下パラダイス  
山本氏のジオラマは ひとりひとり人物が生き生きしていて絵本を読んでいるようで大好きです 


佐々木朋哉さん:「東急世田谷線」
わが町もジオラマに。


「ミニチュアの世界展」の展示は 2017年4月~2018年春まで予定 と期間が長いので箱根に行かれる方はぜひ
私の写真より実物はずっと素敵です 

箱根 北原おもちゃミュージアム
開館時間: 9:00~17:00
神奈川県足柄下郡箱根湯本町740
入館料: 大人(高校生以上)1300円 小学生・中学生 600円 
(箱根パスポートで200円引きなど各種割引あり)

箱根湯本駅から無料シャトルバス運行(徒歩5分)

⇒ 関連記事
 
横浜 ブリキのおもちゃ博物館
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箱根旅行1 あじさい電車(箱根登山電車)

2017-07-25 23:51:07 | 旅行


ずっと行ってみたかった箱根の富士屋ホテルが2018年4月から修繕工事に入り、約2年間休館するとのことで今年のうちに行ってきました
写真はホテル中心ですが、これから行く方は よかったら参考ください 

1日目:箱根湯本 ⇒ 箱根登山鉄道(あじさい電車)宮の下駅 ⇒ 富士屋ホテル 
2日目:富士屋ホテル ⇒ ポーラ美術館 ⇒ 箱根北原おもちゃミュージアム ⇒ 箱根湯本

一年を通じて人気がある箱根ですが6月中旬~7月中旬は紫陽花が見ごろ。
箱根登山電車(あじさい電車) の周辺は写真を撮るかたがいっぱいでした。
箱根は山の高低差があるので、高度が高いほど開花が遅くなり 約1ヶ月と長い間楽しめるそうです 



電車の窓からたくさんの紫陽花が見えます。(一本待っても 最前列や最後列の席がいいかも!)


 大平台駅 登山電車のスイッチバックを行う駅






 宮の下駅








終点:強羅駅 
関東の駅100選に選ばれた、スイスの山小屋をイメージした駅


夜間ライトアップ期間
6月17日~7月9日までは 18時半を過ぎると沿線6箇所でライトアップされ、光に彩られた紫陽花が鑑賞できます。

全席指定の特別列車「夜のあじさい号」 は6月1日から発売されて、直後に売り切れたようですが 通常運行のすべての登山電車(予約不要)でも紫陽花は見られます 

詳細・見どころは ⇒ 箱根登山電車
座席料金: 箱根湯本駅~強羅駅間 大人片道 400円 小児片道 200円

つづく、、
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レオナルド×ミケランジェロ展@三菱一号館美術館

2017-07-21 14:51:18 | 美術館・ART・博物館

写真撮影コーナー
レオナルド・ダ・ヴィンチ『少女の頭部/「岩窟の聖母」のための習作』1483-85年頃、トリノ王立図書館
ミケランジェロ・ブオナローティ『「レダと白鳥」の頭部のための習作』1530年頃、カーサ・ブオナローティ(フィレンツェ)


三菱一号館美術館で 2017年6月19日~9月24日まで 開催中の
レオナルド×ミケランジェロ展 内覧会に行ってきました。

 15世紀イタリアで画家として才能を発揮し、建築、科学、解剖学の分野にまで感心を広げ「万能人」と呼ばれたレオナルド・ダ・ヴィンチ。
10代から頭角を現し「神のごとき」と称された世紀の天才彫刻家ミケランジェロ・ブオナローティ。本展は、芸術家の力量を示す上で最も重要とされ、全ての創造の源である素描(ディゼーニョ)に秀でた2人を対比する日本初の展覧会です。
素描のほかに油彩画、手稿、書簡など、トリノ王立図書館や」カーサ・ブオナローティ所蔵品を中心におよそ65点が一堂に会します。

普段、美術館に行ったときもスケッチや下書きの類は好きで、じっくり見てしまうのですが まさかの、、ダヴィンチとミケランジェロの稀少な素描
約500年の時と空間を越えて東京で見られることが一番の・驚きと感動でした。
イタリアも行ったけど、、素描、見たことあったかなー??? 


レオナルド・ダ・ヴィンチ『自画像』(ファクシミリ版) 1515-1715年頃 赤チョーク/絵 トリノ王立図書館


マルチェッロ・ヴェネスティ「ミケランジェロの肖像」 1535年以降 フィレンツェ カーサ・ブオナローティ


レオナルド・ダ・ヴィンチと弟子「幼子キリストのための習作」 1510年頃 トリノ、王立図書館


ミケランジェロ・ブオナローティ システィーナ礼拝堂天井画「ハマンの懲罰」のための人物習作 1511-1512年頃 フィレンツェ カーサ・ブオナローティ

ダ・ヴィンチってなんでもできちゃうんだよなぁ~~、、と個人的にとても興味深くて食いついてしまった『解剖手稿』
こんな字を書いてたんだなぁ(実在したんだな)という変な感想を。

レオナルド・ダ・ヴィンチ『解剖手稿』(ファクシミリ版) 第198紙葉表「子宮内部と胎児の研究」 1511-1513年頃

レオナルドとミケランジェロが共に取り組んだ主題『レダと白鳥』は並べて比較。

レオナルド・ダ・ヴィンチに基づく「レダと白鳥」1505-10年頃 ウフィツィ美術館

ミケランジェロの白鳥は男性的な力強さ。

フランチェスコ・ブリーナ(帰属)「レダと白鳥」(失われたミケランジェロ作品に基づく)1575年頃 カーサ・ブオナローティ

↓1階の展示室には 7月11日から公開が始まった ミケランジェロ・ブオナローティ「十字架を持つキリスト」が。
なぜ会期途中からの公開かというと 
6月25日までロンドン・ナショナル・ギャラリーでの企画展で公開されていて そのあとすぐ日本に運ばれたとのことです。
ロンドンでも目玉の キリストだけで2010mmある大型大理石像。



 ローマの貴族、メテッロ・ヴァーリの依頼による彫像ですが、顔の部分んに黒い疵(きず)が現れたために制作途中で放棄されてしまいました。その後ミケランジェロ以外の彫刻家の手で仕上げられていたようですが、長く行方不明となっていました。
2000年になって、ローマ郊外の小都市バッサーノ・ロマーノにある修道院に納められているキリスト像が、ミケランジェロのよって手がけられた本作品だったことが明らかになりました。

日本でこれほど大きなミケランジェロの大理石像が展示されるのは初めてとのこと。
普段も修道院に保存されているので この機会を逃すと目にすることはないかもしれない、、
さらになんとこの像は 写真撮影可能です (混雑時は中止になる場合もあり)

ミケランジェロ・ブオナローティ「十字架を持つキリスト」 1514-1516年 大理石 サン・ヴインチェンツォ修道院聖堂蔵

360度、バックスタイルまで、、


ほかにシスティーナ礼拝堂天井画や「最後の審判」のための下絵など。。
4年前の夏にイタリアを周遊してウフィツィ美術館やシスティーナ礼拝堂天井画を見たので これがあの壁画に、と感動しました。
団体ツアーなので時間がなかったのと、カーサ・ブオナローティやトリノ王立図書館はコースに入っていなかったので初めて見る作品ばかり
ダヴィンチとミケランジェロの展示をするには、資金面以外にもいろいろ苦労があったとのことですが、美術館への信頼あってのことかと思います。

(自分の写真より)

東京でいろいろな美術品が見られるのはありがたい、、
勉強してからまた現地に行きたいなぁ。。と珍しく希望のようなものができました  

三菱一号館カフェ Cafe 1894 ではタイアップメニューも提供中。


※写真は美術館の許可を得て撮影しています。
レオナルド×ミケランジェロ展
2017年6月17日~9月24日
三菱一号館美術館
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純喫茶 横浜「かをり」

2017-07-14 13:14:05 | 横浜・湘南・鎌倉方面


気になっていた横浜・日本大通りの喫茶店「かをり」に行ってきました。


横浜市中区山下町70番地。 レストラン「かをり」本店の所在地です。
1861年(文久元年)、幕府はここを外国人居留地として造成。横浜居留地70番地としたのでした。その後、オランダ人経営の外国人向けホテルが創業され、記念すべき日本でのホテル発祥の地となりました。



横浜はちょっと歩くと老舗があっていいですね
最近は「純喫茶」もブームなので 新しい話題の店よりも 老舗の名店 を選んで入っております。


現在はレストランは休業中とありましたが、 ハヤシライス、ビーフカレー(1200円、ドリンク付)はオーダーできます。


ケーキセットのうち、モンブランにしました。 カロリー表示があるのw 親切。




カップ&ソーサーが可愛い。
ケーキもおいしかったし素敵喫茶です。ビーフカレーのいいにおいがしてこちらもかなり気になる。。


売店でレーズンサンドなど持ち帰りできます。


落ち着くレトロなお店でした♪


横浜「かをり」
•所在地 横浜市中区山下町70番地
•TEL 045-681-4401
•営業時間
【ケーキショップ】
平日 9:00 ~ 19:00
土曜 10:00 ~ 19:00
日・祝 12:00 ~ 19:00

【ティーラウンジ】
平日 11:30 ~ 19:00
土曜 11:30 ~ 19:00
日・祝 12:00 ~ 19:00

•アクセス
 みなとみらい線「日本大通り駅」徒歩3分
JR京浜東北線「関内駅」徒歩10分
•駐車場4台
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横浜・山手バラめぐり [レトロ絵日記]

2017-07-13 23:52:53 | レトロ絵日記 


ちょっと時期をさかのぼってしまうのですが 今年は横浜の花めぐりが綺麗で綺麗で何度も通ってしまいました。
バラは横浜の花で 春、秋と楽しめますので 機会がありましたら行かれて見てください。

みなとみらい線 元町・中華街駅 アメリカ山公園口を使うと 急な坂を上らずに山手までエレベーターで出られます 


バラの焼き菓子も販売している えのきてい


港の見える丘公園 大仏次郎記念館




 港の見える丘公園 イギリス館 
平成元年9月 市政100周年、開港130周年を記念し、「市の花」としてバラが制定されました。
バラはイギリスの国家であり、また本公園は歴史的背景のあるイギリス館があります。
この公園が「バラ園」を整備するもっともふさわしい場所として選定され、平成3年5月に開園しました。


イギリス館前のローズ・ガーデン


「ディズニーランド・ローズ」という名前の華やかなバラ


↓ この写真は今年初めのものですが 山手111番館
CAFE THE ROSE でバラ園を見下ろしながらお茶ができます。


山下公園まで降りて、氷川丸






綺麗で綺麗で 「天国みたいだなぁ・・・」 と思っていたら 通りかかったかたも「天国みたいね」と言っていました  
あと「入場無料なんてすごいわね」と、、

チューリップも百合も綺麗で ほんとに春の横浜は綺麗!


また来春も行きます~


⇒ 横浜イングリッシュ・ガーデンのバラの記事はこちらから 
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没後50年記念 川端龍子ー超ド級の日本画ー 山種美術館

2017-07-06 14:45:13 | 美術館・ART・博物館

山種美術館で8月20日まで開催中の 没後50年記念 川端龍子-超ド級の日本画- 
内覧会に伺いました。

 大正から昭和にかけて、既存の日本画の枠組みを打ち破ろうと強靭な意志を抱き、在野の雄として活動を続けた日本画家・川端龍子(1885-1966)。迫力に満ち、スケールの大きな龍子作品は、発表当時「昭和の狩野永徳」とも評され、大正から昭和前期の画壇に旋風を巻き起こしました。
龍子の没後50年を記念した本展では、初期から晩年にいたる代表作をとり揃え、その画業を改めて振り返ります。

龍子(りゅうし)は 在生中は非常に評価が高かったのが没後ちょっと名前が埋没しているような感がある(山下裕二氏)ということで 私もほとんど知らなかったのですが 日本画に対する印象が覆るような、すごく面白い展示でした  

展示は初期から晩年まで、代表作を通して作家の全貌を紹介する回顧展になっていて 自分にもわかりやすく良かったです
個人的に気になった作品から、、

川端龍子は 1885(明治18)年和歌山で誕生、10歳で上京後主に学校教育を通して絵画を学びます。
小学校時代(!)の作品。名前の横に「上」と朱書きで先生の評価が記されています。

独子 明治時代 大田区立龍子記念館 

21歳(1906年)で若くに結婚した龍子は生活の糧を得るために「国民新聞」や「少女の友」の挿絵を手がけました。


『日本少年』第10巻14号表紙絵 1915(大正4)年


花鳥双六(『少女の友』第10巻1号付録)1917(大正6)年

「少女の友」は私も好きなので帰ってから「少女の友」創刊100周年記念号で調べたら 創刊号から昭和2年の20年にわたって挿絵を描いています。
相当人気作家だったのですね。
こんな繊細で可愛い絵と、その後のダイナミックな作品との差が大きすぎて、初めからびっくりでありました。
新聞や雑誌での経験を通じて読者の反応をダイレクトに知ることができたのが、のちのちの芸術理念を形作ったのではとのことでした。

独学で日本画を学び院展で活躍するも脱退。「鳴門」は自ら立ち上げた青龍社の青龍一回展に出品した記念的作品

「鳴門」 1929(昭和4)年 山種美術館

当時、龍子の作品が「会場芸術」と批判されたのを逆手に むしろ自分の作品は広く大衆に訴える「会場芸術」であるべき、と次々に作品を発表。
作品ごとに驚かされます。
ダイナミックで奇抜、日本画でありながら現代アートのようにも見えました。

龍巻 1933(昭和8)年 大田区立龍子記念館

横7.2 × 縦 2.4メートルの大画面に描かれた「透けた」飛行機
日中戦争が始まった1937年にスタートした連作「大陸策」の第3作にあたる作品。「香炉峰」は廬山の一峰にあたり取材当時、日本軍は廬山一帯を制圧しつつあった。主人公の顔は龍子本人になっています。

香炉峰 1939(昭和14)年 大田区立龍子記念館

「香炉峰」は自分はちょっと苦手だったのですが、戦後の作品ではがらりと様相が変わります。

「爆弾散華」 1945(昭和20)年 大田区立龍子記念館
第二次世界大戦終戦の二日前に龍子が住んでいた東京の自宅にも爆弾が落ちて九死に一生を得ますが、閃光や爆裂の衝撃を金箔を用いて表現。
(「散華」は戦時中には「玉砕」と同様、戦死を意味する語としても用いられた)
静かながらとても印象に残る作品でした。


「千里虎」 龍子の三男嵩が出征するときに、戦地へ送り出す強い気持ちと無事の帰還を願った絵。
(龍子の三男嵩も 1944年にニューギニアで戦病死しています)

千里虎 1937(昭和12)年 大田区立龍子記念館

「カーネーション」20世紀(昭和時代) 
孫娘に描いた作品は かわいらしくやさしい印象


そして今回のポスター・チラシに使われている「草の実」
濃紺の絹地に焼金、青金、プラチナと複数の泥を用い、ススキや女郎花などの秋草を描き出しています。
実際に見るとかなり大きい絵です。
身近な野草を大画面へ。面白いし、綺麗ですね~~~、この絵が見られただけでも大満足でした。 

「草の実」1931(昭和6)年 大田区立龍子記念館 

自分が「好きな絵」を選ぶと繊細な作品が多くなってしまうのですが 実際はダイナミックです!!
見終わった後の感想は、多才で奇抜で つかみどころがない、型にはまらない、という印象で もっといろいろな作品を見てみたくなりました。
後期(7月25日~)から展示の「金閣寺炎上」や「八つ橋」も楽しみです

龍子の展覧会は、平成17(2005)年に江戸東京博物館で開催された「生誕120年 川端龍子展」以来。山種美術館では昭和49(1974)年以来の43年ぶりの開催だそうです。ぜひこの機会に♪
⇒ 7月16日のNHK 日曜美術館でも取り上げられる予定です。

公式図録を購入 B5サイズ、使いやすくて重宝します。


展覧後のお楽しみ:Cafe 椿で提供される「川端龍子展」に合わせたオリジナル特製和菓子。


※美術館の許可を得て撮影しております。

[特別展]没後50年記念
川端龍子 -超ド級の日本画-
会場: 山種美術館 東京都渋谷区広尾3-12-36
会期: 2017年6月24日(土)~8月20日(日) *会期中、一部展示替えを行います。
前期: 6月24日~7月23日、後期:7月25日~8月20日
開館時間: 10時~17時(入場は閉館の30分前まで) 休館日:月曜日(但し、7/17は開館、7/18は休館)
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「タイ ~仏の国の輝き~展 」東京国立博物館

2017-07-05 09:14:06 | 美術館・ART・博物館


東京国立博物館で開催中の
日タイ修好130周年記念特別展「タイ ~仏の国の輝き~」
内覧会に行ってきました。(2017年7月4日~8月27日)

 2017年は日タイ修好130周年の節目の年にあたります。
これを記念し、両国が総力を結集して展覧会を開催します。
タイは仏教国として知られており、長い歴史の中で多様な仏教文化が花開きました。
本展では、タイの門外不出の名宝と、選りすぐりの仏教美術を一堂に集め、仏教がタイの文化形成に果たしてきた役割を王朝ごとにたどります。
また、600年にわたる日本とタイとの交流の歴史も紹介。"微笑みの国"で育まれた名品の数々をご覧ください。

「タイ ~仏の国の輝き」展では、みうらじゅんさんといとうせいこうさんがタイ仏像大使に就任 しているので楽しみにしていました。

みうらじゅんさんといとうせいこうさんは音声ガイド(520円)の案内役もつとめています。
学生時代に「見仏記」を読んで仏像に親しみをもった口なので、お二人の特別ガイドはすごく入りやすくて楽しかったです  


展示はタイ族前史の古代国家、タイ黎明期のスコータイ朝、国際交易国家アユタヤー朝、ラタナコーシン朝(現バンコク)の仏教美術の名品と、日本とタイとの交流史についても合わせて紹介しています。

以下、個人的に気になった展示など

入り口を入ってすぐ ポスターでもメインの 「ナーガ上の仏陀挫像」
蛇の神ナーダがとぐろを巻いている上に仏陀が乗っていて、頭上にも7体の蛇がいる、日本では見たことのない仏陀。
悟を得た仏陀が瞑想をする間、竜王ムチリンダが傘となり、仏陀を雨風から守ったという説話に基づいてつくられた仏像。
音声ガイドでもイケメンと大絶賛でした

「ナーガ上の仏陀挫像 スラートターニー県チャイヤー郡ワット・ウィアン伝来
シュリーヴィジャヤ様式 12世紀末~13世紀 バンコク国立博物館蔵


仏陀遊行像 スコータイ時代 14~15世紀 サワンウォーラナーヨック国立博物館
日本初公開。軽やかに片足を踏み出し、歩みを進める「ウォーキングブッダ」。


後ろ姿も美しく、一番気に入った仏陀さまです。頭は螺髪ですがが身体つきがしなやかで観音様のようですね。
余談ですが、自分が一番好きな仏像は滋賀県 渡岸寺の木造十一面観音立像(国宝)なのです 
渡岸寺の観音様も今にも歩き出しそうな感じだったなぁ、と思いました。


足元はシースルーワンピース(ガイドより)を着た女子のよう 

詳しくないのですが、タイは上座部仏教だから観音信仰はないのですよね、、
ときどき中世的なお姿の仏陀を見かけるとどういう意味合いなのかなと タイ仏像大使に聞いてみたくなります。

世界遺産のあるアユタヤーから。金舎利塔や金の王冠、金の靴など、精工の美しさにうっとりです。

金舎利塔 アユタヤー時代 15世紀初 チャオサームプラヤー国立博物館

アユタヤの金象 アユタヤー時代 15世紀初 チャオサームプラヤー国立博物館
王の威厳を示す聖なる象。


ラーマ二世王作の大扉  ラタナコーシン時代 19世紀 バンコク国立博物館
5.6mを超える大扉も来日。第一級王室寺院ワット・スタットの正面を飾っていたもので 国宝ラーマ二世自らが精密な彫刻をほどこしたと伝わっています。(この扉は撮影可能になっています)


近寄ってみるといろいろな動物たちが。
表側には天界の雪山に住むとされるさまざまな動物たち、裏側には寺院を守る鬼神たちの姿が描かれています。


ワット・スタット


これは文化財ではないのですが、身近な仏様からということで人気があった「各曜日仏」
タイでは自分の生まれた曜日ごとに守護仏がいて、お参りするそうです。


私は日曜日の生まれで「菩提樹の下で悟った直後の仏陀」でした 
占い、お守りは気になるので「各曜日仏」グッズがあったら買っちゃいそうです


みうらじゅんさん、いとうせいこうさん監修の本展オリジナルグッズやタイカレーなどの販売もあります。


タイは若いときにバンコクとプーケットに行ったきりなので、次はアユタヤに行ってみたいと思いました 
トーハクでのタイ展は30年ぶりとのことで、みうらじゅんさん&いとうせいこうさんトークショー(前売り完売)をはじめ、関連イベントも充実していますので公式サイトからご確認ください♪ 

※写真は許可を得て撮影しております。

日タイ修好130周年記念特別展「タイ ~仏の国の輝き~」

会 場:東京国立博物館 (東京都台東区上野公園13-9)
会 期:2017年7月4日(火)~8月27日(日)
開館時間:午前9時30分~午後5時
※入館は閉館の30分前まで
※ただし、金曜・土曜は21:00まで、日曜および7月17日(月・祝)は18:00まで開館
休館日:月曜日
※ただし7月17日(月・祝)、8月14日(月)は開館、7月18日(火)は休館
観覧料:
一 般 1600円  大学生 1200円 高校生 900円

関連サイト
東京国立博物館 詳細ページ
展覧会公式サイト

[関連イベント]

◇記念講演会「仏の国の歩み」◇
8月5日(土)午後1時30分~午後3時
東京国立博物館 平成館大講堂

◇タイ舞踊を体験してみよう!◇ 
8月11日(金・祝) 午後2時~午後3時
講師:花岡ソムシー ゲスト:はるな愛
東京国立博物館 平成館大講堂

◇トーハク BEER NIGHT!◇
7/28(金)、7/29(土)、8/25(金)、8/26(土)午後4時~午後8時30分
東京国立博物館 平成館前庭 
タイ料理をはじめとした屋台やシンハービールでタイの雰囲気を満喫ください
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