花王石鹸は、今から約120年前の1890年(明治23)に誕生しました。この頃の石鹸は、高価な贅沢品であった舶来物か、廉価で手に入りやすいが品質の劣る国産のどちらかしか選択の余地はありませんでした。この状況をなんとか変えたいとの使命に燃えたのが、当時東京・馬喰町で洋小間物商を開業したばかりの長瀬富郎でした。友人の職人や研究者らと力を合わせ、また自らも調合技術を学んで半年にわたる試行錯誤の結果ついに完成。そして、ひとつひとつ、ろう紙で包んだ上に能書と証明書を巻き、桐の箱に収めて中身も包装も高品質を追求した純国産石鹸はこうして誕生したそうです。因みに、78年前に商標登録されている記録があります。みなさんの身の回りの商品・役務の誕生を考えると面白いかもしれません。
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