中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

貴州省で発行されている新聞

2012年09月25日 | 中国事情

現在貴州省で発行されている一般紙は「貴陽晩報」「貴州都市報」「黔中早報」等の4誌です。発刊は「貴陽晩報」が一番早いようで、その後に「貴州都市報」が続き、一年位前に「黔中早報」が出たようです。4誌の中では「貴陽晩報」が一番売れているようです。「黔中早報」は最近発刊されたばかりなので貴陽市内だけの発行で、貴陽市以外の他の都市では買う事が出来ません。

この4誌以外は、貴陽市では「貴陽日報」等もありますが、これは「人民日報」の貴州版のようなもので、主に党関係の機関が購読している新聞のようで、一般の人で買うのは少ない様です。

「環球時報」は、貴州省はむろんですが中国全土で買う事が出来るようですが、意外に読む人も多いようで新聞売り場では良く見る事の出来る新聞の一誌です。

貴州省内の遵義市、凱里市、安順市等の市や県城では新聞は買う事が出来ますが、郷や鎮、村では新聞は手に入りませんので、様々な情報源はテレビのみとなります。中国には当然日本の様に新聞の宅配制度はありせんで、売店での販売と郵便での配達になるようです。郵便で新聞や雑誌を配達して貰うには、年間契約で契約する必要があります。

貴州の新聞は以前は一部5角でしたが、今月から一部1元に値上げされました。値上がりしたこともあり新聞の売れ行きは若干落ちている感じがします。私は、たいてい新聞売りの人から買っていますが、以前は午後4時前後には新聞が売り切れるらしく、その新聞売りの人達も帰ってしまい居ない事が多かったのですが、値上がりの影響か、最近は午後5時、6時頃まで新聞を売る人達がいる事も多いようで、新聞を売る人達を遅くまで見かけます。

最近尖閣列島絡みのニュースでネット版の日本の新聞等を見ていて、少し気になる事があります。時々日本の新聞が電子版で「中国の主要な新聞は一面でデモの件は報じません」等と写真入りで報道する時がありますが、その写真をよく見ると、その主要な新聞とは言うものの、「環球時報」以外は全て北京市で発行されている新聞のようなのです。

そもそも北京で発行されている「新京報」「北京晨報」等の新聞は、中国の他の都市、省では売られていない様で、手に入りません。上海市で出されている「新民晩報」、「東方早報」等は北京では基本的には読む事は出来ないようです。もちろん貴州でも入手出来ません。それぞれの電子版は、当然中国の何処でも読む事は可能です。

先月21日に、確か日本の多くの新聞(電子版ですが)は、8月19日に、北京、青島、太原、杭州、等中国各地で行われたデモの件は中国の新聞は報じていないとあったと思いますが、貴州では「貴州都市報」のみが写真入りで、一面を割いて大きく報道しました。そういう点では中国では都市、省により事情が違い、その省だけで発行されている新聞もあるなど状況が違う様なので一くくりにはできないようです。

ちなみに、25日の「貴陽晩報」の一面見出しは「我国の国家海洋局の10隻の船は釣魚島周辺の漁業を保護するのため監視・航行を続行中」で、「貴州都市報」の一面は「両岸同胞は共同で釣魚島を防衛する」です。他の中国の新聞等(電子版)を見ても、依然として尖閣周辺では緊張状態が続いている様で心配です。

 

 



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