中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

日中国交正常化四十周年の記念式典を延期

2012年09月24日 | 中国事情

地元の新聞「貴州都市報」は今日の一面の見出しは「中方推遅挙行中日邦交正常化40周年招待会」で、この40周年記念式典延期の件を割合と大きく取り上げています。「環球時報」も「取消中日邦交慶典」と記念式典が取消された件を取り上げています。

理由は「中国政府の強い反対にもかかわらず、日本が違法にも尖閣列島の国有化を強行して、中日関係に重大な損害を与えるとともに、国交回復40周年記念式典がしかるべく行われる雰囲気を壊した」のでと報じています。

実は、今年5月末に貴陽市で「日中交流会議」というものが開かれ、私も以前日中友好協会の会員であった縁もあり、特別に会議の手伝い要員として参加しました。今年は日中国交正常化四十周年だということもあり、交流会議への参加者も、日本側、中国側双方とも、例年に無く多く、会議もそれなりに盛況だったのですが、まさか日中国交回復四十周年記念の記念イベントが中止になるとは思っても見ませんでした。

貴陽市で開かれた交流会議の様子。貴州省からは省長も出席。

 

 

23日の地元誌「黔中早報」の一面の見出しは、「中国政府は21日に尖閣列島に日本人十数名が台湾の「保釣」の活動家の上陸を防ぐためとして、尖閣に違法に上陸した事に対して、中国の主権を侵すものだとして中国政府は、日本へ厳重な抗議をした」と題して、日本の関係者が尖閣に上陸した事を、日本が中国の主権を、再度侵害したとして、関係者が尖閣に上陸した様子を写真入りで大きく取り上げていました。

また、「貴州晩報」「黔中早報」などは国家海洋局は、近く無人機で、黄岩島、尖閣領域等で監視行動、パトロールを始めるとも伝えています。

反日デモはひとまず収まっているようですが、今後も尖閣領域では緊張関係が続きそうで、不測の事態が起こらないか心配です。

貴州では新聞等広告などには日本のデジカメの広告等は最近掲載されません。大型電気店等売出しのチラシも注意して見ていると、以前は必ず載っていたキャノン、ソニー松下等の日本製品の広告は載りません。車も同様で、中国産をという広告が目立ちます。ドイツのあるメーカーは日本車からドイツ車へ乗り換えるユーザーには様々な優遇措置を取ると宣伝しています。

貴陽市内では、今でもこのように抗議のポスターや横断幕等も目にします。街中至る所で見かけるというわけではありませんが、注意していると街中で時々見かけます。

ある飲食店の前では「日本人狗は出入り禁止」という看板もみました。もっとも、その店のあるところは元々日本人が行くとは到底思えないような場所にありましたが、、、。

 

 



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