中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

初恋の人からの贈り物の指輪で小学校を建てた楊艾菁さん その1

2012年05月16日 | 中国の農村教育事情

今年の初めに、地元貴州省の新聞はもちろん全国紙やネットでは、初恋の人からもらった200元の指輪で、小学校を建てるという夢を実現した楊艾菁さんのことが大変な話題となりました。楊艾菁さんがよく行く珈琲店で、ある話を聞いたこときっかけに、彼女は別れた初恋の人からもらった指輪を交換することで、貴州省の農村に小学校を建ててあげたいと思いついたそうです。

そしてネットで、あるアメリカの青年が安全ピンを別荘に換えたという話を見てから自分でもひょっとして指輪を小学校に換えるという夢をかなえることが出来るかも知れないと思ったそうです。そこで楊さんは、今年2月1日に微博に、安全ピンを別荘に換えた話をネットで読んだが、私は初恋の人からもらった指輪で小学校を建てたいと書き込んだそうです。

楊さんのこの微博への書き込みは大きな反響を呼び、書き込んで4日後には、その楊さんの指輪を有名な平田(ホータン)の玉に換えてもいいという人が現われ、半月後には、最初の200元の指輪が3万元のダイヤモンドの指輪になり、微博に書き込んでからわずか37日後には、小学校の建設に必要な費用30万元を楊さんは手にすることが出来て、ついに指輪を次々と交換して、小学校を建てるという夢を実現することなったそうです。

今、話題の人、時の人である楊艾菁さんは、実は私が今、席を置いている貴州民族大学の3年生です。それで私もこの話をニュースなどで知ってから機会があれば、同じ大学で勉強しているこの女性に一度会って見たいと考えていました。

つい先日知合いの学生の紹介で、この楊艾菁さんに会い話を聞くことが出来ました。楊艾菁さんは民族大学の客室乗務員養成学院で学んでいますが、たまたま私の知合いの学生が同じ学院の同級生だったため、楊さんを紹介してくれることになり会うことが出来ました。

聞くところによれば、楊さんは元の普通の学生の生活に戻りたいということで、最近は、マスコミの取材やテレビ出演等は4月以降すべて断り、出来るだけ元の生活をするようにしているそうです。楊さんは珈琲が好きだと聞いたので珈琲店でお会いしましたが、新聞で私が見たことがある写真での楊さんとはまったく違い、別人かと思いました。また、自分からは殆ど話をしない、大変もの静かな女性でした。このような事を思いつき実行したので、もっと活発な人かと思ったら、意外にも大変口の重い女性でした。後で、別の人に聞いた話でも普段でも楊さんは自分からは話をしない人なんだそうです。



楊艾菁さん。髪型も全く変わっていて写真で見た楊さんとは全く別人でした。大学での専攻が客室乗務員学院なので、卒業後はスチュワーデスになるのか聞いたところ、なるかどうかわからないとのこと。また、旅行が好きでよく一人で旅行するそうで、今まで行ったところでは西安が一番気に入っているそうです。実家は貴陽市内で、私がお会いした日はちょうど実家に帰るということでもあり、このように化粧もして、このような服装で現れました。




私が知っている楊さんの同級生趙さんと一緒の写真。趙さんは独学で日本語の勉強もしています。それで知り合いました。
 
 



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