<シリーズ 1・2・ > ※「比較表」…案のうち《現行憲法と大きく違う部分》を赤や青で示している。
※素人のおおまかな比較ですから、お気づきの点はぜひコメントで教えてください。
第1章 天皇
●憲法改正の目的はおおむね次の3つでしょうか。
1.「日本を取り戻す」こと・・・《70年ほど前に、米国が日本の弱体化と「民主化」のために強制した憲法》を、日本人が創る憲法にもどす。
2. ほぼ自力で生きぬくことができるつよい国を創る。
3. 世界や日本国内の新しい状況に適合させる。
●ほぼ2千年もつづいている世界最古の《神道とほぼ一体化した皇室》は、日本文明の諸要素のなかでも重要なもの。
●「天皇」の章は、日本が日本であり続けようとするならば、とても重要な章だと思います。
日本を軍事占領した米国は、「神道・皇室」の「文明的力」を弱める(無くす)ために、7年間もの間、軍事的脅迫により、検閲・言論弾圧、洗脳工作などありとあらゆる卑劣なことをし続けました。
その中心となったのが、占領2年目に制定させた米国製の「日本国憲法」。
※本来なら「大日本帝国憲法」と「日本国憲法」を比べて、《どう変えられたか》を知るところから始めるのがいいのでしょうが、それについては後日機会があれば…
■「案」では、どのくらい日本を取り戻そうとしているのか?(主なもの)
1.皇室祭祀(神道)
大和朝廷の当初から続いている、皇室の存在理由そのもの。※「政治権力」がほとんど無い時代(※その状態の方が長い)も、これだけは行われてきた。
米国はこれを「皇室の公的活動」から排除した。
・自民党案は現行憲法と同じで、認めず。
一方、産経「国民の憲法」は、「伝統に基づく皇室祭祀を行う」として復活している。日本会議大綱も同じ。
一神教であるキリスト教(会)に由来する、欧米の「政教分離」を、多神教の日本に適用するのは強引すぎるでしょう。というより勝者の傲慢な所業です。
明治~昭和前期の「国家神道(=国教としての神道)」にもどす必要はないと思いますが、半世紀前の米国政府の意向にそって「神社(やおよろずの神)信仰」や「神道」を軽視したり排除したりするのではなく、独立国の日本人としてきっちりと尊重していくのが善い国を創ることになると思います。
さらには《平和で受容的な世界》を創る大きな力にもなるのではないでしょうか。
2.ただの「象徴」か、「象徴である元首」か?
・現行憲法とはちがい、自民党案も産経「国民の憲法」も「元首」。
国際標準でも、実際でも、天皇陛下は「元首」として遇されているので、元首で問題ないと思います。
3.単なる「世襲」か「男系の子孫」か?
ここは議論の分かれるところでしょうが、伝統的事実を尊重して、産経「国民の憲法」の「男系の子孫の継承」がいいと思います。
※それが将来も不安なくできるように、皇室典範を変えれば問題ありません。
~次回、第2章「戦争の放棄」「安全保障」~
<唐津市 松永正紀> ←ぜひ応援クリックをお願いします。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます