年を取り月日を経て読み返すと、昔とは違った感じ方、作者の思いと気持ちが伝わってきます。
詩集「百歳」の中から
流行
世界の何処かで
今も 戦争が起こっている
日本の何処かで
いじめも起きている
やさしさの
インフルエンザが
流行しないかしら
思いやりの症状が
まんえんすればいい
柴田トヨ
どちらの詩集も巻末には、柴田さんの写真が載せられていて、生き生きとした素敵な笑顔の写真が載ってます。百歳の年を迎えられても、ご自身も戦争の悲惨さを体験され、止まらない戦争、いじめのことを危惧され平和への祈りの気持ちが伝わってきます。そして今も、誰しも言葉は違えども心の中でこう思われていると思います。
NO WAR!
と。