ロシア日記

~ペルミより愛を込めて~
日本語教師と雪のダローガと足跡

~サンクトペテルブルグ~
雪の上の足跡

COFFEE22

2017年02月06日 | 日記
  そんな中、私の条件に合うぴったりなカフェを見つけました。
  先に紹介した、カザンスキー22です。本当の名前はCOFFEE22です。
  グリドエドバ河沿いではないほうのカザンスキー聖堂の脇を入って200メートルくらい歩いた左側にあるカフェです。地下にあるような造りになっていて、少しだけ階段を下りたところにあります。
  サンクトペテルブルグのカフェにしては珍しく、十分な照明もあり雰囲気もよく落ち着けます。
  カフェラテを飲み終えた後は、水も出してくれます。これはこの街ではかなり高度なサービスです。
  ミルクシェイクもたくさんの量で美味しいです。

https://www.tripadvisor.ru/LocationPhotoDirectLink-g298507-d7365426-i148342232-Coffee_22-St_Petersburg_Northwestern_District.html

サンクトペテルブルグのカフェ事情

2017年02月06日 | 日記
  サンクトペテルブルグは雰囲気のいいカフェが目白押しです。
  ネフスキープロスペクトにはチェーン店が多いですがそこから一歩道を踏み入れると色とりどりの素敵なカフェを見つけられます。
ただし、カフェで本を読んだりノートを広げたりしたい私にとって問題なのはやけに薄暗いカフェが多いということです。この街に来た当初、スターバックスが「カップルの場所」として目に焼き付いたのはもしかしたら人々の認識にあるかもしれません。カフェは恋人たちの場所だと。日本のように一人できて勉強するところではないのだと。それで店内も薄暗いのだと。

  なので、せっかくいい感じのカフェを見つけても専ら一人の時間を過ごしたい私にとっては適していない場合が多いのです。もしくは、店内のこの席を取れればこのカフェにしよというようなロシアンルーレット的なことも起こるのです。
  だからいくら素敵なカフェが目白押しでも私にとって必要な十分な照明が大前提でなおかつ居心地のいいカフェを見つけるのはなかなか至難の業なのです(´・ω・`)

  

カザンスキー通りCOFFEE22

2017年02月06日 | 日記
  これはサンクトペテルブルグ中心街のネフスキープロスペクトからカザンスキー聖堂を入ったその名もカザンスキー通り22番地にあるカフェの名前です。
  雰囲気が良くて、カフェラテが美味しくて、働いてる男の子も感じいいので最近の定宿です。

https://www.tripadvisor.ru/LocationPhotoDirectLink-g298507-d7365426-i148342232-Coffee_22-St_Petersburg_Northwestern_District.html

海外で起こること

2017年02月06日 | 日記
  イタリア人のフランチェスカは、同じシェアメイトだったベラルーシ人の男の子と恋仲になって二人で借りる部屋を見つけて出て行きました。
その翌日、エカテリーナがまた朝から私にいろいろとフランチェスカへの不平不満を言ってくるのです。
  
  提供していたバスタオルがフランチェスカの髪のピンクの染液に染まって使い物にならないというのです。それを一枚、二枚と私に広げて見せてきて、これはAirbnbに言って違約金を請求するというのです。この話は昨日の夜も聞いたので今朝二回目です。私もうんざりして、そのことは私には関係ない、朝からそういう話をしないでほしい、と厚顔に言い放ちました。エカテリーナも、話したくないって言ってもあなただってもう少ししたら出ていくんだから関係ないわけないじゃない、と言ってきましたが、海外のいいなと思うところはそのあとは何も後腐れがないのです。好きなことだけお互い言ってそのあとはすっきりしているのです。
  
  映画でもよく、席を外してほしい、というフレーズを聞きますが、日本ではあまり見かけない光景です。雰囲気で察してほしいというようなことでしょうか。もちろん、日本人として相手を思いやる心と察知能力は本当に素晴らしいと思います。けれど半面、そればっかりだと疲れてしまうのです。だからといってエカテリーナの朝からの他のクライアントへのコンプレインのクライアントの一人である私の許容には繋がりませんが。

シェアハウスの効用

2017年02月06日 | 日記
  シェアハウスにもいいところもあります。
  フランチェスカが言ったように、いろんな人の出入りがあるので嬉しい出会いもあります。その中の一つが、掃除や家事に来てくれるタチアナとの毎回の小さなティーパーティーです。今日はスメタナケーキ(サワークリームのことをロシアではスメタナといいます)を食べながら、ペルミで感激したスメタナケーキと同じ味がここサンクトでは見つからないという話から、サンクトの男の人の話にもなり彼らはプライドが高くて鼻が高いからペルミの方がいい人いるというタチアナと、本物のスメタナケーキと男を求めてペルミへ美味しい旅をしようという話題で盛り上がりました。そこへ隣の部屋のベラルーシ人の男の子が通りかかり、タチアナが彼はどうなの?という目くばせを私にしました。彼はもうフランチェスカとできてるから、とハートの形を指で作り返すと、じゃあ最近越してきた1号室のベネズエラ人は?と言ってきます。もしベネズエラ人と私が💛になればここは愛の住処だね、といってまた二人で笑いました。今度新居が決まったら、タチアナを日本料理でもてなしたいなと思います。

  踊り場のシャンデリアもこのアパートのいいところの一つです。

グリボエドバの女主人4

2017年02月06日 | 日記
  ある夜、疲れて帰ると(なぜか最近はいっつも疲れています。まだ慣れてないせいだと思います)ここの女主人のエカテリーナが写真を撮ってほしいと言ってきます。彼女の夫のキューバ人は出会い系サイトで知り合い、彼女に会いに飛行機に乗ってはるばる南のキューバから北のロシアに飛んできてそして恋に落ちて結婚したそうです。彼はマッサージ師をしていて、顧客を増やすためにHPに載せる写真が必要とのことです。


  エカテリーナがベージュのTバックを付けただけのほぼ裸体で寝台にうつ伏せになり、彼がマッサージしている姿を写真に収めます。あまりに大胆さと恥じらいのなさに日本文化との落差にまたもや仰天し大笑いです。エカテリーナも笑っています。真剣なのは夫のフリオだけで、あまりの真剣さにマッサージしながらカメラ目線を向けてくるのですが、これがまた滑稽です。私もカメラ目線は止めてマッサージに集中してる感じにしたほうがいいと真剣にアドバイスし、なるべくいい写真を撮れるように努めました。


  私も引っ越してきた当初は、執拗にマッサージの勧誘を受け、初回は無料で次回以降は1時間500ルーブル(約900円)だと宣伝されましたが、私はマッサージは嫌いだから、ときっぱり断りました。
  後日私の撮った写真が載ったチラシを友達に勧めてほしいともらいました。今度は断らずに黙って受け取りました。

グリボエドバ女主人3

2017年02月06日 | 日記
  そうはいっても、エカテリーナの方針にもいいところがあって、家政婦さんを雇っているのでアパートは程よく綺麗に保たれています。あとは、最近は、食洗器に私は個人的にハマり何でも使用後の食器を放り込んでボタンを押せば3時間後に茶滓も残らないくらい綺麗に美しく洗いあがっています。それまで食洗器の効用を確かめたことがなかったので、これはかなり感激し今は積極的に食洗器を回しています。

グリボエドバの女主人2

2017年02月06日 | 日記
  しかし、こういう私の懸念も時が経てば慣れるもので、最初に感じた脅威は冷静に分析すれば、彼女が私のものを盗むことはないし、危害を及ぼすことはないと判断したあとはいくぶんか心が楽になりました。しかも最近は、部屋が全部埋まったので、普段ここに住んでいる彼女は今は違う建物に行きました。シェアメイトのイタリア人の女の子と、よかったね、とほっとしています。

  イタリア人のフランチェスカは、まだ若いせいもあってこういうシェアハウス型がいろんな人にも出会えるし楽しいと言います。でも私はやはり一人で住みたいなと思います。ロシア語でダマシェトカという言葉があるのですが、これはインドア派という意味です。筋金入りのダマシェトカの私は、落ち着く住居はかなり重要なことです。チーズもマッシュルームも醤油も牛乳も全部必要な食材を買ってそろえておいて、いつの間にかマッシュルームが消えていたなんていうことが起こってほしくないのです。

   写真は、この建物の門を入った内部。
サンクトペテルブルグの建物は表は煌びやかで荘厳ですが、一歩、内側に足を踏み入れると大概は壁は黒ずみ薄汚れていて表面との落差が激しいです。
リョーシャ曰く、表面も湿気のせいで痛んでくるので政府は修復を余儀なくされるのですがそれもお金の問題が浮上します。すべてを完璧に美しく保つことはもちろん不可能です。それはいつの世も何でも同じこと(*'ω'*)

グリボエドバの女主人

2017年02月06日 | 日記
  ここのアパートの持ち主は、エカテリーナという女性でこの女主人がなかなか手強いのです。Airbnbでいくつかレビューを読んだときに、一つだけ彼女のことを評価しない記事が載っていてそれが冷静に分析された目線からかかれたコメントのような気がしたのですがその直感は当たりました。
  会った当初からはにかんだような怪しい笑みを浮かべた彼女はどこか信用できな人のような気にさせられました。しかししばらく経つとだんだん本性を出してきて、私もいろいろとわかってきました。お金のために前の金持ちのチリ人のだんなと結婚した、と豪語する彼女は、ビザのために平気で結婚する典型的な計算高いロシア女を感じさせました。彼女の物事を見る視点は、金と男と女からの二つです。だから話していると疲れます。


  一時期、私が学校から戻り、昼食を作っているといつも台所に来て、これからプールへ行くがどの水着がいいかとか、日本人は小さいから魚よりもっと肉を食べたほうがいいとか、教養のないような失礼のようなことをいろいろ言ってきて本当にうんざりしました。けれどこれらのことは私以外の人にもしていてイタリア人の女の子には胸が大きすぎて垂れると本人の前で平気で言っていました。一緒にカフェへ行ったことがあって、そこでカウンターに置いてある数種類の紅茶の缶を次々に開けていって匂いを嗅いで店員から制されていました。


  年末のある日は、これからバーへ行くと言って、真っ赤なドレスに黒い網タイツを履いてスワロフスキーが全面についた出会い系で出会った金持ちのイタリア人に買わせた10万円の靴を履いて黒いロングの付け髪をつけて出かけていきました。私もその付け髪を勧められましたが、うんとかあーとか素敵だけどとか言って逃れました。
  一番参ったのは、隣のベラルーシ人の男の子が帰郷しているときに、勝手にその部屋に入り込んで節約のために住んでいたのです。私は一か月間借りを延長したことを心底悔いて早く引っ越そうと強く思いました。

グリボエードフ河

2017年02月06日 | 日記
ドストエフスキーの『罪と罰』の主人公、ラスコーリニコフが自らの思想に傾き金貸しの老婆を殺してしまいますが、その老婆が住んでいた家がまさにこのグリボエードフ河沿いにある家です。
私も今このグリボエードフ河沿いの部屋を間借りしています。

夜の道

2017年02月06日 | 日記
  一月のとあるある日、私のお誕生日の日、誰にも言わずにひっそり自分にご褒美をあげました。
  ちょうど風邪も引いていていろいろ気力もなかったのですが事前に予約していたマリンスキー劇場での『青銅の騎士』のバレエへ行ってきました。
キャンセルしたいくらいのぼーとする体調だったのでタクシーで劇場まで向かいました。行きのタクシーの中で、運転手といったいいつになったらもっと寒くなるんだろうねえ、私はサンクトペテルブルグの冬は本当に寒いって聞いてたけど全然平気などと話しながら、ふと今日は私の誕生日なんだ、と言ってみました。
  今年のお誕生日は、タクシードライバー・ウラジーミルが面と向かっておめでとうと言ってくれた唯一の人でした。だから、ありがとう、ブログにあなたのこと書くね、と言って別れました。