練金術勝手連

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※ 練金術(ねりきんじゅつ)とは『週刊金曜日』練馬読者会的やり方という意味です。

 ★★ NHKは誰のもの ★ 考えよう=公共放送と市民 ★★

2008年07月14日 | 今週の注目記事
images 最近、権力者(政治家・官僚・警察…)のリークやぶら下がり会見に依存、果ては無断引用やネット検索で記事を書くような記者が横行し、メディアの劣化が進んでおるのはゆゆしきことだ。大新聞から雑誌まで、タブーとバイアスに満ちあふれていて、メディアリテラシーを研ぎすまさないととんでもない方向へつれてゆかれかねない。

 さて、『週金』今週号(7/11号)の表紙を飾るのは、NHK受信料を個人から取ろうとしているワンセグケータイ。

 番組制作現場の雇用劣化と歩調を合わせるかのように加速する民放番組の低俗・俗悪化は見るに耐えないレベルにまで至っている。それに比べてNHKは、数多い番組の中にはさすが“公共放送”!といえるだけの良質番組もある。

 その反面、現実のNHKは「自民党との癒着疑惑、職員の株取引、盗用問題などの不祥事」が相次ぎ、その上、“国民の知る権利”を担保するための“報道・表現の自由”という基本中の基本を理解できない財界利益代表が「トロイカ体制」で経営にあたっているという。そんな情けない状況のため、いっこうに減らない受信料不払い。NHKは自民党政治家ではなく、視聴者(国民)へ説明責任を果たすべきだし、受信料支払い拒否は視聴者の意思表示と考えるべきだ。
  ==受信料とデジタル化==
  ●NHK受信料 払いたくない理由(丸山昇)  
  ●受信料裁判は憲法問題です(梓澤和幸受信料裁判弁護士)
  ==「ETV2001」最高裁判決をうけて==
  ●最高裁の不当判決を問う(西野瑠美子)
  ●「政治家介入」という事実はどこへ(魚住昭)
  ●ジャーナリズムとしてのNHKの姿勢が問われている(門奈直樹)


 今週号では「追及シリーズ第7弾 セブン-イレブンの正体=最高裁で認定された加盟店の『当然の権利』」も、注目したい 。日本最大の小売り資本による最大のピンハネが露わとなるかもしれないからだ。私たちは、アルバイターや客という利害関係人?の立場からも、関心を持ち続けたい。
 この他
自衛隊イラク派兵違憲「名古屋高裁勝訴判決から恒久法との闘いへ」(記事全文がこちらにあり。)
生きている労働組合(12) ガソリンスタンドユニオン =アルバイトを使い捨てるな!
の記事も貴重。

 『週金』は読者とともに創る雑誌だ!!

 …ということで、投書欄にも注目したい。今週号では「生活保護老齢加算廃止は憲法違反」「『姥捨て』と『下流捨て』、棄民と差別の日本史」、「“政党助成金の廃止”を」など、見逃せない意見や指摘がある。そして《こんなこと、やってます》 《.読者会から》《市民運動案内板》なども読者にとって貴重な情報源といえる。

 『週金』は読者とともに創る雑誌だ!!

 一方、4月4日号に載った記事「再考・北九州餓死事件 稲垣報告は中立か?」に関し、記事で名指しされた稲垣北九州市立大学教授から抗議を受け、これを受けた編集長名によるお詫びと訂正文が今週号に載った。お詫びは、裏付けに欠ける記述や事実誤認の記述が複数箇所あり、結果稲垣氏の名誉を傷つけた、というもの。詳しくは今週号と4/4号を…。北九州餓死事件についてはここを参照。

 …で、読者として一言。
 …企画記事、依頼原稿・持ち込み原稿、時間とコスト…、どんな事情があるにせよ記事の裏付けを確認するのは編集部にとって基本中の基本。スポンサーに依存しないインディーズ系総合週刊誌として『金曜日』に期待する立場から、誌面に載るひとつ一つの記事についてクオリティの底上げをしてほしいと思う。
 長い目で見て、読者が期待するのは、“読者の傾向”に対する配慮ではないはず…で、少なくとも、「取材班」とか、「ライター」、「ジャーナリスト」が筆を振るう場合、取材を通して得た事実に語らせることだ……。
(練金術師)
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