練金術勝手連

「練金術」のページへようこそ。

※ 練金術(ねりきんじゅつ)とは『週刊金曜日』練馬読者会的やり方という意味です。

   ★★★ コンビニはInconvenient! ★★★

2008年01月26日 | ホントノデアイ
 “コンビニ依存症”さんも御用達のセブン-イレブン。

 セブンイレブンFC本部と加盟店間の会計処理の理不尽な実態から、“地獄経営”を強いられているコンビニ・オーナーも、実はワーキングプアの仲間ではないか…。と考えていたら、そのものズバリの本を見つけたので、一気に読んだ。
(練金術師)

 なぜ本部だけが儲かってオーナーは儲からないのか。豊田商事より悪質というのは本当か。なぜ本部を訴えるオーナーが増えているのか。裁判の争点は何か、裁判の行方はどうなるのか。マスゴミは「コンビニ問題」を報道しない。本書で初めて明かされる「コンビニ会計」のカラクリ!! とは?
 これが、鈴木某が確立したという日本型コンビニの錬金術=“ビジネスモデル?”なのか。

 
『コンビニ不都合な真実=笑うFC本部、泣く加盟店オーナー』

月刊VERDAD編集部著/KKベストブック/2007.12/1500円
 ※区内図書館:あり(練馬図書館)


《目次》
 第1章 こんなにも儲からないコンビニオーナー
 第2章 なぜ、ロスからチャージをとられるのか
 第3章 東京高裁で敗訴したセブン-イレブン
 第4章 スーパーより高いコンビニの仕入れ価格
 第5章 コンビニ問題をタブー視するマスコミ
 第6章 オーナーたちの反乱
 付録  「ロスチャージ訴訟」最高裁判決全文


 ちなみに、『週刊金曜日』今週号(2008/1/25号)では、セブン-イレブンの正体シリーズ第3弾として「使い捨てられる取引業者たち」を掲載。

※シリーズ1=07/9/7号「マスコミ・タブーの社内実態 残酷労働が支えるセブン-イレブン・ジャパンの空虚な“高収益”」
※シリーズ2=07/11/16号「セブン-イレブン・ジャパンの超内向き体質 鈴木敏文王国」で繰り広げられる異様な言論弾圧」

  ※区内図書館:『週金』バックナンバーあり(光が丘)


 ★ 韓国ツアー報告 ★★★ 1月例会のおしらせ ★

2008年01月21日 | 読者会定例会
 練馬読者会1月例会は、26日(土)19時から西武池袋線大泉学園北口前喫茶店『ノヴェル』にて実施。乞積極参加。
 
 韓国ツアー報告(BAMBOOさん)を更新しました。こちら

 練馬読者会に関する問い合せは、nerikinjyutu@mail.goo.ne.jp 
 または03-3925-6039 近藤まで。

   ●●● 俺はコンビニ依存症? ●●●

2008年01月18日 | みんなの日記

    チャージが切れたSuicaで誰何され…/

      おまえは何者?俺はいったい何者か?/

答えはケータイに訊いとくれ。

   のどが渇けばワンコイン/小腹が減ってツーコイン/

    テレビの中の新製品/なぜか手がでる新製品/

              明日はわが家の冷蔵庫

   いつでもどこでも/便利で早くてうまい…/

 週3回はコンビニ通い/あとの2回はファーストフード

  これはヤバイな…ついつい“コンビニ依存症”

 (在日日本人)
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  ★存在意義問われる労働組合 ★★★ 1月の練馬読者会へどうぞ ★★

2008年01月13日 | 今週の注目記事

 『週刊金曜日』08年1月11日号の《連合》高木剛会長、《全労連》坂内三夫議長に聞く(訊く?)「新春特別インタビュー ナショナルセンターの歴史的“連帯”はあるのか」は、注目記事です。 聞き手は佐高信『週金』編集委員兼発行人。今の格差社会に対して、“…経営者が正犯だが非正規雇用の処遇に「おかしい」という声を上げてこなかった組合も従犯”という高木連合会長に対し、長年「経済誌の編集者として経営者をたくさん見てきた」佐高さんは、“労働組合も共同正犯ではないか”と指摘します。
 ワーキングプアの現状を踏まえてもう少し具体的な突っ込みが欲しがったところがです…が、その分、続く特集記事で反貧困ネットワーク湯浅誠事務局長の指摘は重く、読みごたえがあります。

 特集「2008『戦争・貧困の時代』からの脱却
  《中国》間違いだらけの「中国脅威論」(田岡俊次)
  《恒久法》恒久法がもたらす危険な時代(飯島滋明)
  《イラク・イラン》「対テロ戦争」の破綻(成澤宗男)
  《格差・貧困》「生存をめぐる闘い」の芽を育てる(湯浅誠)

 そして、金曜アンテナ「自衛隊内の強かん未遂不起訴=部隊と検察で“隠蔽大作戦”か」にも注目を。札幌地検は12月27日、書類送検されていた男性自衛官を不起訴処分としてしまいました!=詳しくは『女性自衛官の人権裁判を支援する会
(イトヤン)

 今月(08年1月)の練馬読者会は、26日(土)19時から西武池袋線大泉学園北口前喫茶店『ノヴェル』にて。
問い合せは、nerikinjyutu@mail.goo.ne.jp または03-3925-6039 近藤まで。

★税金で“貢ぐ君”? ★★★ そして講演会のおしらせ★

2008年01月09日 | みんなの日記
 みんなガソリンの高騰でヒイヒイ言っているというのに、福田総理はインド洋上で無料ガソリンスタンドを再開するという。そのための新テロ対策特別措置法案が明後日(08年1月11日)にも衆院で可決されそうだ。
 誰のための無料ガソリンスタンドか?
 給油する相手は、何の罪もないアフガン(やイラク)の子どもたちの頭上に爆弾をばらまくための米軍艦船だ。“洋上給油で米軍に貢ぐ”というブッシュとの約束を、何がなんでも果たそうということか。それにつけても、《自衛隊による兵站の提供=アフガン侵略への参加…が「国際貢献」》という図式は、まるでウソッぱち。繰り返し繰り返し流された洋上の給油シーンは、大政翼賛メディア・マスゴミが振りまくウイルスのようだ。

 “貢ぐ君”といえば、“思いやり予算”を思い出す。
 日米地位協定上も日本政府が負担する必要のない在日米軍駐留経費を“暫定的に負担”しはじめてはや20年。金額は年間2000億円以上(06年度)だ。負担する必要のないムダ金を税金から出して何が“思いやり予算”なのか? 福田貢ぐ君は、ホントに“思いやる”なら、防衛利権受益者や受注企業、そして自民党のスポンサー連中に奉加帳でもまわして“浄財”(常罪)を集めて思いやるべきだろう??!

 さらに信じられないのは、“米軍再編”の経費負担。米軍再編(トランスフォーメーション)とは、在日米軍縮小どうのの話ではない。脱冷戦下の効率的な永久戦争(対テロ戦争)を推めるための米国世界戦略の一部とみるのが順当。そのために、総額3兆円を超える訳の分からない経費を日本が負担するのだ。訳が分からなくても垣間見えるものはある。たとえば、3兆円のうち沖縄から海兵隊が移駐するグアムの米軍家族住宅建設に3000億円をつかうといわれるが、在日米軍家族住宅なら3000万円のところグアムでは一戸あたり8000万円と積算。これにはサスガの日本のゼネコンも目の色を変えているというのもうなずける。そのうえなんと、その3000億円の中にはハワイから移駐する海兵隊の分も紛れ込ませているらしい…。はァ…。
(練金術師)
話はかわって(実はかわっていない)、練馬でペシャワール会中村哲さんの講演会が行われる。チケットは前売り制なので留意のこと。


  『ペシャワール会中村哲医師講演会』

 命の水源を求めて~part2~アフガンの大地から日本の明日へ


  日時:2008年2月12日(火)18:30開場19:00開演
  会場:練馬文化センター小ホール西武池袋線練馬駅北口
  入場料:一般1000円高校生以下500円(前売制)
  申し込み・問い合せ:市民の声ねりまTEL/FAX03-5933-0108

★ 新年のごあいさつ ★★ 事実はまげられない!

2008年01月08日 | 参考資料
 07年12月26日、文科省は沖縄戦の「集団自決(強制集団死)」高校日本史教科書の検定について、教科書会社から出された訂正申請に対する検定審議結果を発表した。そして、島ぐるみ11万人の怒りの声を結集した『教科書検定意見撤回を求める県民大会』実行委員会は28日、あくまで《「日本軍による住民への強制」を示す記述の回復》と《検定意見撤回》を求めることとし、08年1月の要請行動を決めた。

 これらを受けて練馬区では、『沖縄戦教科書検定の撤回を求める練馬の会』より練馬区議会全会派・全議員へ“新年の挨拶状”が謹んで送られたので、紹介しよう。練馬区議会の現状もよく解る。
(練金術師)


  練馬区議会議員のみなさま


 あけましておめでとうございます。新年のあいさつを申し上げます。
 日ごろ、練馬区民のための議員活動に奮闘されていることに敬意を表します。
 私たちは、昨年、文部科学省が本年4月から使用される高校の日本史教科書検定において、沖縄戦での「集団自決」への日本軍の一切の関与の記述を削除させたことに大きな疑問を抱きました。練馬区民としても何らかの意思表示をしたいと思い、8月27日に練馬区議会に、文部科学省への意見書の決議を要請する陳情(陳情第24号)を提出いたしました。
(陳情本文は同封いたしますのでご参照ください。)
 本陳情第24号は文教委員会に付託されて審議されましたが、6000人近い方からの賛同署名や私たちの再三の要請にもかかわらず、与党会派の賛成を得ることができず、第3定例会、第4定例会ともに「継続審議」とされ、区議会としての判断が先送りされたまま年を越してしまいました。全国の多くの府県市区町村の議会において、次々と決議があがり、都内でも4区11市にて同様趣旨の決議がなされている中で、練馬区議会における「先送り」はたいへん残念かつ悲しいことです。
 昨年12月26日に、文部科学省ならびに教科書検定審議会が、教科書会社からの訂正申請に対する審議結果を発表しましたが、それは昨年3月の検定意見に沿ったもので、「日本軍による強制」という記述はあくまで削除させるものでした。
全国から今、今回の審議結果に対する抗議の声があがっています。
 12月28日、沖縄県において超党派で作られた「教科書検定意見の撤回を求める県民大会」実行委員会(委員長、仲里利信沖縄県議会議長)は、「日本軍による強制」の語句を入れるとともに、検定意見の撤回を求める要請書を内閣総理大臣及び文科省に対して、改めて決議しました。私たちも、東京各地で地域議会に陳情や請願を行っている市民グループ=「沖縄戦教科書検定意見の撤回を求める市民の会-東京-」とともに、同日文科省に対して同趣旨の要請書を送りました。同封のちらしは、12月25日、「市民の会-東京-」が文科省要請を行った際、文科省前で道行くたくさんの人々に渡したものです。

 教科書会社の訂正申請によって「集団自決」の背景が詳細に記述されたこともあり、一部にはこの問題はもう解決済みとの受けとめ方も生まれています。けれども、沖縄戦の実相と「集団自決」の本質は、「日本軍による強制」という歴史的事実の記述なしには、次世代に伝えていくことはできません。昨年3月以降、60余年にわたって自らの悲惨な経験を封印してきた体験者の方々が、「集団自決」が日本軍に強いられて起きた事実を消してはならないとの一念で、家族を死に追いやった状況を語りはじめました。私たちは、体験者の証言に目をそむけ、史実をねじ曲げることが、同じ過ちを、同じ悲惨を繰り返させることになると、歴史から学んできました。
私たち区民は、住民の暮らしを最も身近で守る地方議会が、時には国政の「誤り」や「暴走」を見直させるために、自らの姿勢を示してくださることを心より待ち望んでおります。自治体において住民が戦争の惨状に遭うことなく平和に暮らすこと、そのために真摯に努力を重ねることに、いわゆる「保守」「革新」の立場、まして与党・野党もないはずです。
陳情第24号の採択あるいは練馬区議会意見書の決議に向け、各会派のみなさまにご奮闘いただきたく、心からお願い申し上げるものです。
  末筆ながら、本年も区民とともに歩む貴職の変わらぬご活躍を祈念いたします。

    2008年1月        
           沖縄戦教科書検定撤回を求める練馬の会 陳情者代表 

★ 12月の練馬読者会は恒例冬の拡大読者会=忘年会 ★

2008年01月04日 | 読者会定例会
 議事は、中途参加者をむかえながら議論百出……終電帰り組を送ると、後は時間に縛られない「朝まで読者会」となり、また韓国ツアーで出会った方の参加も得て盛況のうちに終了しました。

 08年は選挙の年/政権交代の年です。
 六カ国協議で北朝鮮への強行姿勢をゆるめた政権末期の米国ブッシュは、イラク情勢のゆきずまりからイランへの攻撃姿勢を軟化させるように見えます。情けないことに金魚のフンならぬブッシュのフンを演じることで利益を貪ろうとしてきた日本も、政権交代は必須。ですが、民主党の現状に対する見方については、意見が別れる面がありました。
 労働組合や革新政党が既存の枠組みや利害に安住するかに見えているうちは、2大政党下で力を発揮できません。小泉政権の後半「勝ち組・負け組」論が跋扈していたメディアや自称国民政党も、ここへきてようやく「格差」を認知。しかし格差問題を「改革」が創り出した「差別と貧困」ととらえないかぎり私たち庶民の実感にも合致せず、今後の方向がみえないのも事実です。「 プレカリアートの反乱」に注目、連帯を。そして『週金』が若き雨宮処凛さんを編集委員に招いたことには賛成意見が多数でした。
(イトヤン)

 今年の拡大読者会が例年と違うのは直前に韓国ツアーを実施したことです。

《韓国ツアー主な旅程》

●最後の王朝“朝鮮”の宮廷料理(ソウル泊)~●日本の歴史教科書改竄問題をきっかけに国民からの募金により建設された独立記念館~竹林温泉~●全州民主化運動者との交流~李朝時代の伝統民家保存地区宿坊泊~●光州民衆蜂起の当事者の案内で現場追体験と518記念墓園(光州泊)~

《写真と感想》

 只今、韓国ツアー参加のみなさんから感想と写真を募集中です=順次公開予定。

こちらへ移動しました。

 ★★★ プレカリアートとは ★★★

2008年01月02日 | ホントノデアイ
 「プレカリアート」とは、新自由主義的雇用劣化がすすむイタリアで「不安定な」(purecario、英precarious)という言葉と「プロレタリアート」(労働者(階級))を合成した表現として使われ始めた言葉だ。参照(ウィキペディア08/1)。
「ワーキングプア(働く貧困層)」とほぼ同義語だが、これからは当事者性、主体性を強調した使われ方をするだろう。
 いまこの国で働き方(働かされ方)としてのワーキングプアは、不安定雇用(ハケン・登録派遣・日雇い派遣から偽装請負・偽装出向・個人請負、嘱託・非常勤など)ばかりではない。たとえば成果主義の本社勤務“正社員”だって、年俸制のSEだって、タクシードライバーだって、コンビニ店長だって…当てはまる。実質的に法定労働時間を無視され、時間的、精神的に過重な労働を強いられているひと?はみ~んな当てはまる。
 日本経団連は“ホワイトカラーエグゼンプション”を諦めていない!
(練金術師)

ワーキングプアの大逆襲-労働争議最前線からの〈格差“使い捨て”社会〉の処方箋!
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設楽清嗣、高井晃、関根秀一郎ほか著/洋泉社/2007.11/952円


《目 次》
Chapter-1 日雇い派遣=グッドウィル、フルキャストとの戦い
Chapter-2 偽装出向=ドキュメント!ガテン系連帯、同じ職場、同じ仕事、同じ人間、それなのに給料はなぜ半分?
Chapter-3 正社員の受難=成果主義との闘い方教えます
Chapter-4 99年派遣法“底抜け”改正=失われた<ハケンの品格>を求めて