練金術勝手連

「練金術」のページへようこそ。

※ 練金術(ねりきんじゅつ)とは『週刊金曜日』練馬読者会的やり方という意味です。

浜岡原発を考える静岡ネットーワーク 総会記念シンポジウムにて

2014年04月27日 | これだけは言いたい!
 長い連休の初日にあたる4月26日(土)。静岡市にある静岡労政会館大ホールで「浜ネット」、「本訴の会」の総会記念シンポジウムが行われた。

  浜ネット=浜岡原発を考える静岡ネットワーク
  本訴の会=浜岡原発とめます本訴の会
   (静岡市葵区田町3-5-6 ℡054-271-7302 fax 054-271-7339)


 動いている浜岡原発を止めた菅直人元首相に対し、つっこみを入れる河合弘之弁護士は浜岡原発Ⅰ・2号機の廃炉を勝ち取った浜岡原発訴訟弁護団長。二人の対談に、静岡県民でなくとも関心は高い。

菅直人元総理 たしかに、世論調査をすれば“脱原発”“再稼働反対”が七割をしめ、南海トラフ地震の発生が秒読みされるなか、原発温存派も含めて「浜岡だけは動かせないだろう」という多数派メディア的観測が存在し、浜岡を動かせるならすべての原発再稼働OKという逆説も成り立つ。(参考: 毎日新聞

 しかし中部電力は今年2月、原子炉を海水浸けにしてしまった改良型の5号機の代りに4号機の再稼働を申請し、原子力規制委員会とキャッチボール中なのだ。(参考:原子力規制委員会

浜岡原発
  1・2号機 2008年廃止(30年かけて廃炉計画)
  3号機 110万kW BWR 1987年営業運転
  4号機 113万kW BWR 1993年営業運転
  5号機 138万kW ABWR 2005年営業運転 2011年復水器細管破断により海水流入


 だからこそ今、フクイチを忘れずハマオカに注目しよう。

「あの時の菅さん これからの菅さん…」
=====シンポジウムのYouTube動画=====

 ○ 河合弘之弁護団長「原発裁判の行方!菅元総理への対談に向けて」 ⇒  32分9秒
 ○ 菅直人元総理「あの時何が起こっていたのか!?」 ⇒ 1/3 37分43秒
 ○ 対談「あの時はどうだったんだ!菅直人元総理!」 ⇒ 2/3 25分29秒
 ○ 対談「これからの菅直人元総理!? 脱原発への道は?」 ⇒ 3/3 41分23秒

(練金術師)        ページトップ                にほんブログ村 地域生活(街) 東京ブログ 練馬区情報へ

練馬区長選挙 ★ こども達の未来のために

2014年04月16日 | 壊憲STOP勝手連
練馬区長選挙 311の東京電力福島第一原発事故から3年経って、私たちは現実をどれだけ見つめ続ける事ができるのでしょうか。“公的市民”(区民) として…、政治の主人公というのは建前だけではないことを証明する機会が必要です。

 折しも、ご当地練馬では区長と3人の区議をえらぶ選挙戦。投開票日の20日には、練馬区内で子どもを被爆から守るためにさまざまな活動をしている人たちが一堂に集まって、こどもたちの被曝を抑え原発に依存しない社会を実現するために経験や課題の共有と、これからできることやりたいことなどを交流する会が行われます。

 区長選・区議補選の投票時間は20日(日) AM7:00~PM8:00。
 期日前投票期間は始まっています。
 ぜひ投票を!ぜひ集会へ参加を!


    日 時:2014年4月20日(日)午後2時~午後4時半
    会 場:石神井公園区民交流センター3階研修室(石神井公園駅北口1分)
    参加費:200円(会場費・茶菓代)※事前申し込み不要。直接、会場へ。
    呼かけ:子どもたちを放射能から守る ねりまネットワーク


(イトヤン)        ページトップ                にほんブログ村 地域生活(街) 東京ブログ 練馬区情報へ

週刊金曜日より二つのお知らせ & 3月例会の様子

2014年04月15日 | 読者会定例会
練馬読者会3月例会は、最初に2月の都知事選をどう総括するかについて話し合われ、以下の意見が出た。
「細川氏が宇都宮氏の票を下回ったことは、細川氏のように過去に重大な悪行のある人物と平気で手を組むような運動の手法が破綻し始めたことを意味するのではないか。」
「宇都宮氏か細川氏のいずれかであれ、一本化していれば舛添氏に勝つことも不可能ではなかったのではないか。」
「細川支持に走った左派の識者の行動は、低所得者などに大きな不安を与えたと思う。実際、宇都宮氏の応援演説の中で、低所得者と思われる方からその主旨の発言があった。」
「細川氏も小泉氏も原発推進した過去を反省し謝罪したのだから、許すべきではないか。」
「純粋な人は宇都宮氏を、世間擦れした人は細川氏を支持する傾向があったと思う。」
「細川支持者の中には、宇都宮支持者をナチスと同視する者がいるが、あれは許せない。」
次いで、4月20日(日)に行なわれる練馬区長選挙についても話し合われた。そこでも「市民から幅広く支持されている池尻氏(市民派無所属)が出馬するのに、独自の候補者を立てた共産党には疑問を感じる。」、「池尻氏と菊池氏(共産党系)のいずれかで一本化すべきではないか。都知事選での細川氏と宇都宮氏と違い、今度は基本的な立場は一致している。」、「候補者を一本化するには、池尻氏の側も菊池氏側の主張に耳を傾け、菊池氏側の疑問に誠実に応えるべきだ。」といった意見が出た。
 その他、練馬区内外でのNPOなどで取り組んでいる共同保育所、市民運動向けの貸しスペース、有機野菜販売、コミュニティカフエなどの報告があった。このように、私にとっては、自分達が住んでいる地域についての踏みこんだ話し合いができた一方で、会の1月半前に行なわれた都知事選での宇都宮支持者と細川支持者の分裂の影響が未だに癒えていないことを感じさせる会になった。
次回の読者会4月例会では、今月から実施された消費税増税、集団的自衛権行使についての政府見解を違憲から合憲への変更論議や川内原発再稼動企図といった憲法破壊への暴走が目立つ安倍政権打倒の方法などについて話し合いたいと私は思います。
(kdak)
週刊金曜日より二つのお知らせ
 戦争のできる国」に向かって暴走する安倍政権を食い止めるため、いまこそペンの力を発揮するとの決意を固めています。
 すでに本誌ではキャンペーンを展開しておりますが、このたび臨時増刊号『さらば、独裁者――検証 暴走する安倍政権』を刊行いたします。84ページすべてを、安倍政権の危険性解剖と徹底批判で埋め尽くしました。
この臨増でも取り上げましたが、安倍政権の「メディア支配」により、なかなかマスメディアは安倍首相に立ち向かおうとしません。ならば『金曜日』がやろうじゃないか、そんな意志を込めてつくりました。
 内容には自信があります。ぜひ、お読みください。そして周辺の方々にも広めてください。
★週刊金曜日 臨時増刊
さらば、独裁者=検証 暴走する安倍政権
  ■発行 (株)金曜日 ■2014年4月17日発売 ■定価700円(税込)
「日本を取り戻す」――意味不明なスローガンで“颯爽”と登場した安倍政権。しかし、政権発足以来、引き起こした騒動は数知れない。ダボス会議の発言では、欧米マスコミの度肝を抜き、国内では任命したNHK経営委員が好き放題に発言する。韓国・中国との関係は冷え込み、解釈改憲で集団的自衛権の行使容認を目論むも肝腎の「同盟国」アメリカはつれない態度。内政も外交も八方ふさがりで景気が伸び悩む中、消費税は増税。極右宰相への退場勧告!


★4/25 緊急集会
『さらば、独裁者~検証 暴走する安倍政権』
 安倍政権の暴走が止まりません。
 特定秘密保護法制定、集団的自衛権行使の解釈改憲、武器輸出三原則の骨抜き、原発再稼働……。あげくのはては国会で「私が最高責任者」と宣言、立憲主義を否定してみせました。このままでは、「美しい国」どころか、戦争のできる国、基本的人権のない国へと突き進みかねません。もう黙っているわけにはいきません。安倍政権の弱点はどこか、いかにして倒すか、みんなで考えたいと思い、緊急集会を開くことにしました。
 ぜひ、ご参加ください。

  日時 2014年4月25日(金)午後6時半開場、7時開会
  場所 文京区民センター2A会議室
  (東京都文京区本郷4-15-14 地図
  最寄り駅は、都営三田線、大江戸線「春日駅」か、南北線、丸の内線「後楽園駅」
  資料代 500円


【タイムスケジュール】
 19:00~19:30 対談 北原みのり(「ラブピースクラブ」代表)×佐高信(評論家)
 19:30~20:00 講演 鈴木宗男(新党大地代表)
 20:00~20:30 講演 辛淑玉 (人材コンサルタント代表)
 20:30~21:00 講演 小森陽一 (東京大学教授)

        ページトップ                にほんブログ村 地域生活(街) 東京ブログ 練馬区情報へ

さぁ 練馬区長選 ★ 草の根地元からドミノ返しをはじめよう !!!

2014年04月13日 | 壊憲STOP勝手連

 志村豊志郎区長の死去に伴う練馬区区長選挙が告示された。

 と、いうことは慢心した総理の何でもアリノボーソーにストップをかけるための、草の根地元からのドミノ返しをはじめる機会到来と捉えたい。311を経験し、福島から避難している有権者も含む練馬区民にとって、多数派練馬区民のための区政へ転換が求められる選挙なのだ。

 選挙と市民活動(運動)、住民運動は別のフェーズとして、前回、前々回区長選&都知事選を教訓化することも必要だ。

 前2回の練馬区長選が、先の記事(都知事選から練馬区長選★時代のミッション、方向感覚を !!!)に書いたように、志村自公与党に対する野党系は各々党派利害の体面を取り繕うことはできても、区民のためになんとしても首長のイスをとるのだ、という危機感や覚悟を感じさせない選挙だった。と、すれば 今回はどうか?

 …もともと 練馬区は反自公で統一できれば勝てる自治体 なのだ。

    候補者 ●前川燿男(あきお)(68)=元都福祉局長、自公推薦
         ●池尻成二(58)前区議
         ●菊池紘(ひろし)(71)=弁護士、共産、新社会推薦
         ●白石恵子(59)=前区議、民主、維新、生活推薦
     投票日は20日(日) 7:00~20:00 (区議補選=改選数3=も同日程で実施
     20:40から練馬区光が丘体育館で同日開票。(有権者数 58万1350人)

練馬区長選挙 言うまでもなく"区”は最も身近な自治体だ。一部には身近すぎて関心が薄いともいわれるが、候補者の主張も具体的なものが多い。有権者のひとり一人が 自分の問題意識をもって、"おいしい政策パッケージ”と名前の連呼に惑わされる事なく、
2014練馬区長選候補者公開討論会 など
素の発言をじっくり視たい、考えたい。

 居住自治体のありように多少なりとも関心がむけられれば、この動画だけでも、どの候補が付け焼き刃ではない主張を展開しているか、「覚悟」があるか、誰がこの区の首長をまかせられそうな候補者か、判断材料には事欠かない。
(練金術師)

週刊金曜日練馬読者会4月例会

  日 時:2014年4月26日(土) 18時30分~
  会 場:こみゅにてぃかふぇ (なごみ) 西武池袋線大泉学園駅南口3分〈地図
  参加費:会場費
  問合せ:nerikinjyutu@mail.goo.ne.jp
   

        ページトップ                にほんブログ村 地域生活(街) 東京ブログ 練馬区情報へ

★誰もが区別しない差別されない共生社会の実現を !!!

2014年04月06日 | これだけは言いたい!
第4次原告団 東京「君が代」裁判第4次訴訟原告の渡辺厚子です。
 2014年3月17日、東京「君が代」裁判第4次訴訟を提訴しました(東京地裁=原告7名、弁護士8名、被処分者の会、支援者等約60名)。
 さあ、いよいよです。
 4次訴訟原告団は、2010年から2013年の間に処分された22件17名のうち19件14名の被処分者から成り立っています(うち9名が現職で、5名が退職者)。処分の内訳は、戒告12件,減給1月4件、減給6月2件、停職6月1件で、人事委員会審理を経て、裁判に移行しました。日ごとに厳しくなる現場で懸命にたたかう教員の声を最大限生かしながら、原告1人1人が納得できる「自分の裁判」にしていけるよう、原告みんなでスクラムを組んで活動していきます。どうか、今後のご支援をよろしくお願い致します。

 関連して、来る6月1日(日)に、アジア市民、地球市民として共生社会の実現をめざす『安倍にNO!ファシズム国家はごめんだ!6、1集会』(主催「良心・表現の自由を!」声をあげる市民の会)を計画していますので、ひとりでも多くの方に参加を呼びかけます。
  (このページの下の方に案内チラシ)

平成26年(ワ)第687号事件
2014年3月17日
東京地方裁判所民事19部 御中

意  見  陳  述  書

原  告       渡 辺 厚 子

1、障がい児学校での日々
 私は、1979年に入都し、都立小平養護学校武蔵分教室を皮切りに、羽村をのぞけば、府中、大泉、北養護学校と肢体不自由校を歩いてきました。そしてほとんど、超重度重複障がい児と言われる子ども達を担当しました。彼らとノンバーバル・コミュニケーション(言葉によらないコミュニケーション)を築いていく面白さ、「もう一つの世界」が見える面白さ、私は価値転換を迫られ、人間というもののコアをいつも考えさせられました。相手に自分のすべてをさらして初めて自分の限界や相手への尊敬を体感できる世界でした。そうして私は、子ども達から沢山教えられ、「主体性」と「関係性」が大変重要であると考え実践してきました。
2、10・23通達
 そんな中、2003年10・23通達が都教委から出されました。この通達はそれまでの比ではなく、私たちが大事にしてきた卒業式そのものを壊してしまいました。
 通達前の2003年3月の卒業式はフロア形式、ロの字型対面方式で、私のクラスの生徒は、習いたての電動車椅子を、自ら操作してフロア中央に証書をもらいにいき、参列者全員の大きな拍手と歓声をうけました。校長も感激していました。
 ところが、通達後は壇上使用しか許されず、フロアでの電動車椅子走行は許されませんでした。ある生徒は、自分の意志とは関わりなく手や足が暴発的に動き、自分で舌や唇を噛み切ったり、関節に入った力を緩められず泣き叫ぶなどそれはそれは大変な生活をしていました。担任は、自信と生きる希望につなげようと、電動車椅子の練習を提案、親をいれて3人4脚で頑張ってきました。その熱意で生徒は電動車椅子の操作が奇蹟的に上達しました。そして巣立ちの日、みんなに、証書を受け取るときの自分の精一杯頑張っている姿を見てもらいたいと願ったのでした。同じ病気の弟がなくなっていたので生きている日の自分をみんなの中に残したい、と切実な思いだったと思います。
 しかし、この誇らしい小さな希望は、フロアで証書を受け取ることは「都教委が許可しないからだめだ。」と同じ校長にはねつけられました。担任は悔し涙で不起立しました。
 大事な卒業生を、最も輝かして送り出すことができない。絶対この通達は間違っている、この命令には従えない、担任の気持ちは痛いほど良くわかりました。私自身は、君が代起立時にトイレ介助で会場から出ないようにさせるため、受け持ち児におむつを付けろ、といわれ、屈辱と怒りに身がふるえ、絶対に従いたくないと思いました。
 「通達」は人間の尊厳を卑しめ、教育を破壊しています。このことを私は身をもって告発します。間違った通達と命令には従えません。
3、停職処分の過酷さ
 自分の良心、教育信念を曲げられない私は、否応なく不起立を繰り返すこととなり、停職処分を受けるに至りました。子どもに真摯に向き合おうとすると、子どもから引き離されてしまう。大変な苦しみでした。
 誰にとっても今日という日は大事です。が、夭折していく彼らにとって、今日のこの日の,家族、友達、先生たちと過ごす時間の大切さ、短い生命だが、精一杯生ききる日のこの貴重さは格別なものがあります。
4、採用拒否されて
 しかし、都教委が私の静かな40秒の不起立に対して加えた制裁は、停職処分だけではありませんでした。2010年11月、翌年3月の定年退職を迎え、非常勤教員を申し込み、面接にいきました。面接者は、私に2点質問しました。培ってきた実力のうち何を最も生かしたいか、ベテランとして若い教員をどう育てていくか。私は丁寧に答えています。しかし、1月、校長から申し渡されたのは、採用拒否でした。
 ところが、情報開示資料によると、戒告処分はおろか停職処分を受けた人も採用されていました。他方、「日の丸・君が代」で処分された者だけが100%拒否されていたのです。
 とどのつまり、都教委が「日の丸・君が代」で処分を受けた者だけを、思想的な理由で排除している、これが非常勤教員不合格の正体ではないでしょうか。いったい、裁量権をもつ者は、その権力をそのように恣意的、差別的に行使して良いものでしょうか。
 私は子ども達との関わりを熱望していました。生徒達への音楽療法を通じた関わりも、差別され苦しむ生徒達への権利学習も、板橋駅へのエレベーター設置要求も、多民族多文化の共生社会の一員として朝鮮学校やアイヌの人たちとの文化交流も、定着には道半ばであり、私はさらに努力したいと考えていました。
 それらを断ち切った都教委に対して、謝罪と損害賠償を求めます。
以上


東京「日の丸・君が代」処分取り消し訴訟 第4次提訴にあたっての声明
― 心の通い合う教育現場の再生を求めてー

 今年も卒業式の季節になりました。本日、私たち14名の原告は、東京都並びに都教育委員会(都教委)を被告として、処分の取消と損害賠償を求めて東京地方裁判所に提訴しました。
 私たちは、2003年10月23日に出された通達(「10・23通達」)に基づく職務命令に違反したとして処分を受けました。この通達は、教職員に対して職務命令を出し、「日の丸」に正対起立して「君が代」を斉唱させること、音楽教員にピアノを伴奏させることを校長に命じたものです。今回の提訴は、東京「日の丸・君が代」処分取消訴訟としては第4次提訴となります(第1次提訴2007年2月:原告173名、第2次提訴2007年9月:原告67名、第3次提訴2010年3月:原告50名)。
原告は、経済的損害に加え、筆舌に尽くしがたい精神的苦痛を被りながらも、粘り強く裁判を闘ってきました。その結果、2012年1月、第1次提訴に関して、最高裁の判決が出され、2013年9月には第2次提訴の最高裁判決が出されました。両判決とも、不充分ながら「職務命令が思想良心の自由への間接的制約になる」ことを認め、都教委の「累積加重システム」を断罪、減給以上の処分をすべて取り消しました。戒告については、残念ながら違法とまでの判決は出ませんでしたが、反対意見や補足意見が多く出されました。2012年判決では「自由で闊達な教育が実践されていくことが切に望まれるところであり、全ての関係者によってそのための具体的な方策と努力が真摯かつ速やかに尽くされる必要がある」(櫻井龍子裁判官)、2013年判決では「謙抑的な対応が教育現場における状況の改善に資するものというべきである」(鬼丸かおる裁判長)と述べられ、都教委に対し、反省・見直しを求める補足意見が相次ぎました。

それ以降、都教委は最高裁判決に沿った対応をするどころか、全く逆の対応を進めています。被処分者・該当者が求める話し合いには一切応ぜず、処分を取り消された方々への謝罪・名誉回復は全く行わない、さらにはあろうことか再処分を強行する、再発防止研修を異常なまでに強化する、一方現場では、批判を許さない体制を作り上げていく等々、反省のかけらも見られません。
また、この数年間で、都職員の昇給と勤勉手当に関する規則が2度にわたって改訂され、懲戒処分による経済的損失が大幅に強化されました。現在の戒告処分の方が、以前の減給処分より経済的損失が大きくなっているという状況が生まれていることも指摘しなければなりません。
「10・23通達」に起因する懲戒処分を受けた教職員は、延べ457名という膨大な数になりました。この数字は、東京の教育行政の異常さを雄弁に物語っています。
 
「10・23通達」からすでに10年余の歳月が流れました。この10年もの間、通達によって現場に大きな混乱がもたらされ、都教委による異常ともいえる「専制支配」がすすみました。今、現場の管理職は、都教委の顔色をうかがうだけで教職員の声に耳を貸さず、その結果、「何を言ってもムダ」という雰囲気が蔓延しています。通達以来の都教委のやり方は、学校の命である自由闊達な教育実践を大きく阻害してきました。その最大の被害者は生徒たちです。可能性に満ちた生徒たちを、これ以上都教委の横暴と強制の下に置くことは許されません。
私たちは、都教委の10年余の「暴走」を告発し、25名の処分取り消しを勝ち取った力で原告全員の処分を撤回させるため、本日第4次訴訟を提訴しました。教職員や生徒らの「思想・良心の自由」を守り、自由で民主的な教育をよみがえらせるために、教職員・生徒・保護者・市民と手を携えて、「日の丸・君が代」強制に反対し、すべての処分を撤回させるまで闘い抜く決意です。ご理解とご支援を心から訴えるものです。
2014年3月17日

「日の丸・君が代」不当処分撤回を求める被処分者の会・東京「君が代」裁判原告団
共同代表  岩木 俊一  星野 直之
【連絡先】被処分者の会事務局 近藤 徹 携帯:090-5327-8318 e-mail:qq947sh9@vanilla.ocn.ne.jp

ファシズム国家はごめん

       ページトップ                にほんブログ村 地域生活(街) 東京ブログ 練馬区情報へ