練金術勝手連

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※ 練金術(ねりきんじゅつ)とは『週刊金曜日』練馬読者会的やり方という意味です。

●●● サルでも書ける新聞記事 ● 麻生さんのおうち見学弾圧事件 ●●●

2008年10月27日 | これだけは言いたい!
公安警察からあてがわれたものを見せびらかすだけなんて、サルでもできるというもんだ。昨日、渋谷で行われた『麻生さんのおうちを見にいこう』ツアー弾圧3人逮捕事件の記事のことなんだけど。

 どのマスゴミもこんな調子。

『麻生首相宅見に行こう』=ネットで募り無届けデモ容疑
 
 麻生太郎首相宅を見に行こうなどとネットで呼び掛け、無届けの集会やデモをしたなどとして、警視庁は26日、男3人を都公安条例違反や公務執行妨害などの疑いで現行犯逮捕した、と発表した。3人は調べに氏名なども黙秘しているという。
 公安部によると、1人の男は同日午後3時50分ごろ、事前に警察署に届けを出さず、渋谷駅ハチ公口の広場で集会し、デモをした疑いがある。同庁は主催者の1人とみている。また、ほかの2人は、この男の逮捕を阻止しようとして警察官に抵抗し、暴れるなどした疑いがある。
 集会やデモは、労組などでつくる実行委員会が開く「反戦と抵抗の祭」の企画。同日夕、約40人で渋谷駅から渋谷区の麻生首相宅へ向けて行進していた。(以下略=10月27日朝日新聞)


で、ホントのところはどうだったかというと…。
 《ジャンジャン》のレポートではこんなふうだ。

 『麻生さんのおうちを見にいこう』のどかな企画に警察暴力
 
=関係者に聞いた現場の真実(JANJAN)

26日夕刻に行われた渋谷駅前から麻生太郎首相のお宅見学に行くという、ごく平穏な企画は、警察に「無届けのデモ」と見なされた結果、3名の逮捕者を出すという異常事態に発展してしまいました。しかしこの企画は本当に逮捕に相当するようなものだったのでしょうか?現場の様子を伝える、雨宮処凛さんらの証言を紹介します。(詳しく見る


そもそもこのツアー、何のためかというと「第二回のツアー目的地は、このたび『かしこくも』内閣総理大臣に就任された麻生太郎首相のお宅です。45年間にわたり一着30万円のスーツを年間10着仕立てるおしゃれな首相。たった一日で大卒初任給の2倍の弾を撃ちまくって鍛えた射撃はオリンピック級の腕前。敷地だけで6,200,000,000円。大久保利通、牧野伸顕、吉田茂に連なる「華麗なる一族」の東京宅を見に行きましょう。」だって…。

 そんなわけで、
この“リアリティツアー”は《反戦と抵抗のフェスタ》のプレ企画なんだから、“底辺”が“頂点”を見ておくことは、時節がらとっても意味ありげだし、「リアリティ」も獲得できるすばらしい企画だとおもう。3人逮捕はゆるせないッ!

ことしで3回目になる《反戦と抵抗のフェスタ2008》の実行委員会はこんなアピールをだしてる。

反戦と抵抗の祭〈フェスタ〉2008
─責任者出てこい。これはヤツらの戦争だ。

 いったい誰が望んだのか。「アメリカ同時多発テロ」の丹念に数えあげられた2973の死体の上で、世界最大の軍事-経済国家群が「対テロ戦争」を宣言して7年。アフガンで、イラクで、パレスチナで、積み上げられた死体はいまだ数えられたことすらない。住宅バブルを享受したアメリカが、旺盛な消費欲で世界経済を牽引した7年。対テロ戦争の戦場となったこれらの地域では、家が焼かれ、橋が落とされ、戦闘ヘリの爆音と機関銃の掃射に脅かされる日々が続いている。人と人々の生きる基盤は、いまこの瞬間にも壊され、生への希望を奪い続けている。
 いったい誰が思いついたのか。戦闘は旧装備をスクラップし新兵器の効果を試すために企画され、戦場はアメリカ政府と委託契約を結んだ民間の軍事専門企業のビジネスシーンとして維持されている。オイルの確保と先進各国の軍需企業が投資家たちに約束した配当を維持するために、不安定な生を強いられる人々を作り出し「対テロ戦争」への参加という出口のみを用意する。アメリカの貧乏人はアフガンやイラクの貧乏人を殺す意思を持てば、自らの状況を劇的に改善できるのである。その道を行くも行かぬも自己責任。「希望は戦争」は現実なのだ。
 戦争は誰も望まず、誰が企図したものでもない、のではない。また戦争は皆が望み、皆が支えた、のでもない。戦争は自然災害ではなく人為であり、戦争を望み、計画し、制度とした者たちがいるからである。戦争を終わらせるために彼/彼女らを名指そう。この戦争は私たちの戦争ではない。ヤツらの戦争なのだ。

2008年10月7日 反戦と抵抗の祭〈フェスタ〉08実行委

反戦と抵抗の祭〈フェスタ〉2008スケジュール

○ プレ企画 「62億ってどんなだよ麻生首相のお宅拝見」ツアー
 日時:10月26日(日) 15時~16時(予定)
 場所:渋谷駅ハチ公前集合
○ 屋内企画
 日時:11月29日(土) 13時~21時    資料代:500円
 場所:渋谷勤労者福祉会館(原宿駅、明治神宮前駅から徒歩10分)
○ サウンドデモ
 日時:11月30日(日) 15時~
 場所:原宿・神宮前穏田区民会館集合
 コース:原宿→渋谷のど真ん中を予定。(終了後はアフターイベントもあり)


3人の逮捕者を一刻も早く取り戻すため“麻生でてこい救援ブログ”が立ち上がった。応援や救援カンパはこちらへ。

フリーター全般労組執行委声明「不当逮捕への抗議と62億円の豪邸の持ち主への要求」はこっちだ。

(在日日本人)

    ★★★ 政権交代選挙に際して ★★★

2008年10月23日 | 参考資料
2008.10.19/東京・明治公園

反貧困“世直しイッキ”大集会 ~垣根を越えて、つながろう~

集会宣言

 私たちは、今日ここに「世直し」のために集まりました。
 どんな世を直すのか。
 それは、人が人らしく生きられない、人間がモノ扱いされる、命よりもお金や効率が優先される、貧困が広がる、そんな世を直すためです。
 どうやって直すのか。
 それは、一人一人が声を上げ、場所を作り、それによって仲間を増やし、守られる空間をつくり、一人じゃないことを確認し、そして相互に垣根を越えてつながっていくことで直します。
 私たちの社会は今、間違った方向に進んでいます。私たちはそれを直したい。それが、私たちの責任です。「自己責任」などは、決して私たちが取るべき責任ではない。私たちには私たちの、市民には市民の、責任の取り方がある。

 いま、日本社会は大きな岐路に立っています。
 労働者をいじめ続けるのか、人間らしい労働を可能にしていくのか、
 社会保障を削り続けるのか、人々の命と暮らしを支える社会にするのか、
 お金持ちを優遇し続けるのか、経済的に苦しい人たちへの再分配を図るのか、
 生存権を壊すのか、守るのか。
 私たちの選択は決まっている。私たちは、人間らしい生活と労働の実現を求める。

 選挙が近い、と言われています。
 政権選択の選挙だと、言われています。
 しかし、私たちが求めているのは単なる政権交代ではない。日本社会に広がる貧困を直視し、貧困の削減目標を立て、それに向けて政策を総動員する政治こそ、私たちは求める。
 そのためにはまず、労働者派遣法の抜本的改正が必要である。また、社会保障費2200億円削減の撤廃が必要である。
しかし、それだけでは足りない。雇用保険、就労支援、年金、医療・介護、障害者支援、児童手当・児童扶養手当、教育費・住宅費・子ども支援、生活保護、あらゆる施策の充実が必要である。この国ではそれらが、貧しすぎた。政治は、政策の貧困という自己責任こそ、自覚すべきだ。道路を作るだけでは、人々の暮らしは豊かにはならない。
そしてその上で、国内の貧困の削減目標を立てるべきだ。貧困を解消させる第一の責任は、政治にある。

 私たちが「もうガマンできない!」と声を上げてから一年半。私たちは着実に、仲間を増やしてきました。私たちの仲間はすでに全国各地に存在し、分野を越え、立場を越え、垣根を越えたつながりを作り始めている。
小さな違いにこだわって、負け続けるのはもうたくさんだ。敷居を下げ、弱さを認め、弱さの自覚の上に、強い絆を作る。それが、私たちの運動であり、私たちの世直しだ。

 声をあげよう。
 居場所を作ろう。
 仲間を増やそう。
 一人一人が、もう一歩を踏み出そう。
 そして、社会を変えよう。政治を変えよう。

 もう一度言う。
 私たちは、垣根を越えたつながりを作ろう。
 労働者派遣法を抜本的に改正させ、社会保障費2200億円削減を撤回させよう。
貧困の削減目標を立てさせよう。
 そして、誰もが生きやすい社会を作ろう。

 それが、私たちの権利であり責任だ。

 以上、宣言する。2008年10月19日、反貧困世直しイッキ大集会参加者一同。

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    ●●● みえなかったものが見えてきた ●●●

2008年10月20日 | ホントノデアイ
 目を開ければ…すぐそこに「貧困」がせまる。
 いま、「貧困」であることはけっして“自己責任”ではない。そして、ほとんどの人にとって「貧困」は“人ごと”では~ないはずだ。家族・仕事・社会保障のセフティネットが穴だらけに“構造改革”されたニッポン。この国はいまや世界第2の“格差-貧困大国”。だから、年齢や意見や立場の垣根をこえ、人間らしく生きることを取り戻すたたかいが必要だ。
 …合言葉は《反-貧困(バナーをクリック!)

 自立生活サポートセンター《もやい》を中心に活躍する湯浅誠さんが、生活困窮者支援活動の現場からの報告と考察(『貧困襲来』)、そしていちど転んだらはい上がるのが難しい「すべり台社会」から脱出する展望と希望(『反貧困-「すべり台社会」からの脱出-』)を語る。
(練金術師)

images貧困襲来

湯浅誠著/山吹書店/1500円/2007.7




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反貧困-「すべり台社会」からの脱出-

湯浅誠著/岩波書店(岩波新書)/740円/2008.4



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  ★★★ 気づきと自覚から ★ 脱・ネオリベ生活 ★★★

2008年10月18日 | ホントノデアイ
 たとえば車から家電・衣・食・住、お得な買い物や激安商品を求めることの意味は“激安労働”(国内外)を買うこと…。
 たとえば便利さ手軽さを手に入れようとすれば、その裏側には“騙し”(浪費のすすめ~先入観~「偽装」)が貼り付いていること…。
 市場原理に順応し包摂されつくした日常生活を送っている私たち?は、自身の感性から思考回路まで“ネオリベ(ネオリベラリズム)化”してしまうことに、麻痺し無自覚になりがちなのではないでしょうか。

 本書は、労働/消費-心理/主体-運動/政治-大学/文化-学費無償化/ベーシックインカムなどをキーワードに、インタビュー(入江公康氏、樫村愛子氏、矢部史郎氏、岡山茂氏、堅田香緒里氏…)を交えながら、“「生の統治」へと亢進する”ネオリベラリズム(新自由主義)とは何か?、ネオリベ的生活とは何かについて考察しています。
(イトヤン)
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ネオリベ現代生活批判序説(増補)

白石嘉治(上智大学他非常勤講師)・大野英士(埼玉大学他非常勤講師)編/新評論/2400円/2008.4
(練馬区図書館所蔵:2005年版)

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     ★★★ 読者会へどうぞ ★★ ★

2008年10月12日 | 読者会定例会
 9月の練馬読者会は、例会参加数年ぶりという参加者もあって、“9.11問題”などについて議論しました。 9.11疑惑については、米国での様々な調査状況や日本での周知活動などを情報交換。日本では生活に直結する国内問題が山積み状態なので、まず疑惑自体に関心を持ってもらうことが大切。「陰謀論」と一蹴されないように説明にも工夫が必要で、過度の「深読み」には要注意です。
 その他に総選挙を見据えた議論や日本の家電市場の閉鎖性に関する議論、また地元の話題として「練馬区基本構想」の紹介などがあり、いつものように時間不足の感を抱きつつ終了しました。
 (SUZ)

 10月例会の25日(土)には解散総選挙日程が決まっているかもしれませんが、世界金融危機は底がぬけたようで先が見えません。ひとり一人の問題として考えるべきは山ほどあります…。
 そのほか、例会とは別に9.11のDVD上映会も計画中です。関心のある方は連絡を!

 練馬読者会10月例会
  日時:10月25日(土)19時~
  場所:西武池袋線大泉学園北口前喫茶店ノヴェル
  費用:喫茶代
 
 問い合わせ:nerikinjyutu@mail.goo.ne.jp
       または03-3925-6039(近藤)まで

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  9.11の謎-世界はだまされた!?-
成澤宗男著/金曜日/1,000円/2006.9



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続 9.11の謎-「アルカイダ」は米国がつくった幻だった
成澤宗男著/金曜日/1,000円/2008.9





 ★★★ 思いは行動に!★ 集会と集会&パレードのご案内 ★★★

2008年10月04日 | これだけは言いたい!
 アキバ事件はこの国の市民社会が育んでしまった《日本固有の自爆テロ(敵を見失った“自縛テロ”)》。…と、言ったら言い過ぎだろうか?
少なくとも、改革という名で“セフティネット”にあけた穴を拡大し続け、生産現場に絶望をばらまく格差拡大社会への警告として、受け止めることが必要だ。

 自民党を「ぶっこわし」きれずに日本をぶっ壊した小泉元総理が、自ら小泉劇場の幕を下ろしたようだ。全国、老若男女が“小泉改革の痛み”を痛いほど実感し始めたタイミングで、だ。 どうせ引退するなら、責任をとって刺客第1号の小池ゆり子(東京10区)やその他の“チルドレン”たち、そして民主党別働隊の前原誠司(京都2区)あたりも含め一族郎党道連れに引退してほしかった…。

総選挙を目前にした今、「劇場政治」を終わらせるためにも、あの郵政フィーバーは何だったのか?…あらためて反芻してみることは必要だ。小泉自民党がやったことと言えばイラク・アフガンの無差別殺戮を真っ先に支持したのをはじめ、米国の要求(たとえば「年次改革要望書」)と日本経団連の意向(たとえば『新時代の「日本的経営」』)を骨太(?)に政策化してきただけだったのだから…。

練馬文化センターに雨宮処凛さん、金子勝氏がやってくる。(10/8(水)

「2008年の米騒動」集会とパレードにゆこう!(10/19(日)
 ※どちらも 詳しくは画像をクリック
(練金術師)
 
images憲法集会『「格差社会」変えさせるのは、平和を愛する私たち!』
  日 時:10月8日午後6時15分~
  会 場:練馬文化センター
  講 演:雨宮処凛(作家・週刊金曜日編集委員)
      金子勝(慶応大学教授)
  入場料:500円
  主 催:ねりま9条の会

 米騒動から90年。ガソリン高騰・日用品高騰の中で、市民生活はますます追い込まれるに至っています。雇用市場では、「現代の奴隷労働」とまで言われるような非人間的な労働が広がり、働いても食べていけない状態が広がっています。自営業(商業、農水産業)も同じです。
 では、労働市場の外に生活を可能にする場があるかといえば、それもない。雇用保険(失業保険)は切り縮められ、国民皆保険も瓦解しつつあり、生活保護も十分に機能していません。労働市場で生きられず、社会保障もない人たちは、結局どんな労働条件でも働かざるを得ず、それがまた労働条件の切り下げに利用される、という悪循環を招いています。
 私たちは、このような社会のあり方に異議を唱えます。
 みんなで「私たちは黙っていない」ということを示していきましょう。

 ★日 時:2008年10月19日(日)13:00~
 ★場 所 東京・明治公園
      JR「千駄ヶ谷駅」9分、都営大江戸線「国立競技場駅」A2出口7分
      雨天決行(天候により、催し内容が変更となる場合があります)
      参加無料
 ★各種分科会開催
   労働・子ども・社会保障・女性・ホームレス・居住・食の危機・多重債務等
 ★反貧困全国キャラバンゴール到着イベント
   各地に反貧困のネットワークを紡ぐため全国を回ったキャラバンカーが明治
公園にゴール。          →「反貧困全国キャラバン速報」
 ★パレード出発 17:00
   鳴り物・かぶり物・パペット等大歓迎。にぎやかに歩きましょう!
(約1時間のコースを予定)
   個人参加・飛び入り大歓迎



     ◆◆◆ 新時代の「日本的経営」 ◆◆◆

2008年10月02日 | 参考資料
 (社)日本経団連は1995年、財界の意向として、労働者を「長期蓄積能力活用型」「高度専門能力活用型」「雇用柔軟型」の3つのグループに分け、労働力の「弾力化」「流動化」を進めることで、総人件費を切り下げて、利潤の最大化をもとめる提言『新時代の「日本的経営」-挑戦すべき方向とその具体策-』をおこなった。規制改革の名目を掲げ、戦後、使用者を規制することで守られてきた働く者の権利や獲得物を、引き剥がして、自ら利益の源泉とするものだ。
 その強烈な一撃とも言うべきホワイトカラーエグゼンプション(労働時間規制撤廃制度)の攻撃が厚生労働省の審議会にかけられると、さすがにその本質は「残業代ゼロ法案」「過労死促進法案」であるとして、陽の目を見させなかったことは記憶に新しい…。
 しかし2008年の今、“名ばかり管理職”や“なんちゃって正社員”の現実(正社員ワーキングプア)をよくみれば…。それは、ホワイトカラーエグゼンプションの実体化にほかならなかった。

 一方、もともと禁止(職業安定法)されていた“ピンハネ稼業(間接雇用)”が、1986年労働者派遣法により陽の目を見た。99年改正で対象業種を大幅拡大、原則自由となり、製造業派遣が解禁されたのは04年。06年改正を経て今や“貧困ビジネス”を展開する製造業派遣業者と、それを利用して使い勝手のよい労働を手に入れた日本を代表するグローバル製造業は、働く者を踏み台にしてWin-Winの関係となっている。

 都合よく“柔軟”に、“弾力的”に使い捨てが前提の激安労働力である非正規ワーキングプアと、正社員ワーキングプアは、じつは同じ“第3グループ”の双子の兄弟だったのだ。

 この「本」は、なぜか入手しにくくなっているようだが、雇用・労働(時間)・賃金制度の破壊はとどまることなく続いているいま、“ネオリベラル”なこの国のありようを考えるとき、出発点のひとつとなる確かな(資料)だ。

 ●『新時代の「日本的経営」-挑戦すべき方向とその具体策-』
   新・日本的経営システム等研究プロジェクト編著/1,325円/日本経営者団体連盟/1995

(練金術師)

     ◆◆◆ 年次改革要望書 ◆◆◆

2008年10月01日 | 参考資料
『年次改革要望書』(『日米規制改革および競争政策イニシアティブに基づく日本国政府への米国政府要望書(The U.S.-Japan Regulatory Reform and Competition Policy Initiative)』)について、関岡英之氏は著書(編・共著を含む)で2004年から一貫して警鐘を鳴らしている。

  ●拒否できない日本-アメリカの日本改造が進んでいる
    文春新書/700円/2004.4
  ●国富消尽-対米隷従の果てに-
    PHP研究所/1500円/2006.1
  ●奪われる日本
    講談社現代新書/700円/2006.8
  ●アメリカの日本改造計画-マスコミが書けない「日米論」
    イースト・プレス/1300円/2006.12
  ●「改革」にダマされるな!-私たちの医療、安全、教育はこうなる-
    PHP研究所/1300円/2007.4

 小泉改革を称揚し続けたマスゴミがタブーとしてきた『年次改革要望書』だが、関岡氏の警鐘は、その昔「NO(ノー)と言える日本」を書いた石原慎太郎をうならせたというエピソードもあるくらいわかりやすく、この国を“属国”へ誘うネオリベ小泉改革の神髄を解説している。《08政権交代総選挙》を前に有権者の共通理解とすべき内容だ。

 著書はいずれも練馬区図書館所蔵なので、手軽に読むことができる。それでも手っ取り早く中身を参照したい向きには★阿修羅♪が便利。

(練金術師)