練金術勝手連

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※ 練金術(ねりきんじゅつ)とは『週刊金曜日』練馬読者会的やり方という意味です。

★★ 政治屋の闇と検察の闇 ★★

2010年01月19日 | 今週の注目記事
 小沢一郎民主党幹事長の資金問題で、政治資金規正法違反(虚偽記載)容疑で石川知裕議員と池田光智元秘書が逮捕された。ことがことだけに身柄拘束・密室調取(供述強要)が懸念される。(刑事事件の冤罪事例にもまして取り調べの全面開示が必要ではないか)

 もちろん、検察>リーク=>メディア>キャンペーン=>検察>強制捜査…の暴走検察・マスゴミの連携プレイが狙うのは、中堅ゼネコン・水谷建設の裏金が小沢資金4億円に含まれているというストーリーを“国民”にすり込むことの一点だろう。すでにマスゴミ論調は小沢おろしの第2ラウンドに突入したようだ。
http://www.j-cast.com/2010/01/16058067.html )

 第1ラウンドの西松建設のときは献金元の政治団体(「新政治問題研究会」、「未来産業研究会」)がダミーで違法献金!、という大キャンペーンにもかかわらず起訴事実は報告書の虚偽記載のみで、特捜検察の意図と能力に“?”がつき、“野党党首・小沢”に対する「国策捜査」とも検察暴走とも言われた…。第2ラウンドも同じ構図なのか。

 そしてその第1ラウンドに関してもすでに、大久保秘書第2回公判では検察の尻に火がついた、といわれる。
http://blog.goo.ne.jp/fugimi63119/e/ee25b5a876720204adb35a22863e0afe )

 検察対小沢の全面対決などというマスゴミセンセーションに惑わされず、二つの側面にしっかりと注意を払いたい(政治資金規正法を弄ぶ“検察暴走”そして“政治屋とカネ”の自民党的体質)。

images タイミングを合わされたかのように『週金』今週号の特集が“小沢一郎研究“だ。
「小沢一郎・民主党幹事長の {選挙に強いDNA} が、政権交代を望む国民の思いや民主党の政権公約と重なり合い、民主党圧勝をもたらした。しかし、田中角栄的なバラマき型のDNAは消え去っていなかった。進行する小沢独裁体制化を民主党内の力学で封印できないことが最大の問題」…なのだという。(暴走検察記事は次号に期待しよう)


今週1/15日号の注目記事その1《小沢一郎研究
 ●レポート:小沢支配の閉塞感と失望感 横田 一
 ●インタビュー:「問題」としての小沢一郎をどう見るか 後 房雄さん
「政権交代が実現した今、私たちは現実政治のなかで小沢一郎をどう捉え、対抗軸を見出していけるか。かつて「左翼は小沢一郎に対抗しうるか」という問いを投げかけた後房雄さんに聞いた。」
 ●編集委員コラム:
  ■小鳥を飼う男の心象風景  佐高 信
  ■いつもわたしは「ラジカル」でありたい 落合恵子
  ■民主党という枠組みの分裂を危惧する 中島岳志

注目記事その2はインタビュー《渦中の伊波洋一・宜野湾市長に聞く
「普天間移設と辺野古新基地は関係ない」
《参考》宜野湾市HP
    1月15日号もくじ 
images 
普天間基地撤去の問題は沖縄の人々に負担を押しつけてきた本土に住む我々自身の問題であり、政権交代の意義そのものに関わる問題だと感じる人はゼヒ本誌に目を通してほしい。

 12/15星陵会館で開かれた「普天間基地はいらない 新基地建設を許さない緊急集会」の熱気が示したのは、軍民を問わず世界でもっとも危険な飛行場を今すぐ閉鎖(返還)し、新たな基地を作ることは許さないという沖縄の決意に応えたいという思いだった。

(練金術師)





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1 コメント

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Unknown (まきがい)
2010-01-20 00:13:10
 今どき「左翼」なんて言葉を使う時点で、すでに国民的支持は得られないので「左翼は小沢一郎に対抗」できるはずありません。イデオロギーは一神教的で排他的なので、これからの社会で望まれるであろう(サヨク的市民ではなく)自立した市民による熟議民主主義においては、邪魔なだけです。左翼も右翼も他の○○主義でも(そう自覚している人々は)お互いに少し話しただけで相手にレッテルを貼って、対話自体を全否定するような子どもっぽい態度はもう止めた方がいいでしょう。

 小沢氏のやっていることは本人の真意などはわかりませんが、党への陳情一本化は政党を強くし官僚制に対抗しうるだけの組織にする上では必要なことです。政権交代可能な2大政党制もベストではないかも知れませんが、そこそこうまく機能しているよい例だと思います。多党制へのこだわりは強大な官僚制につけ込まれるだけだと思います。

 「金曜日」には可能性も感じますが、まだまだ古くさいイデオロギーに支配されている面も感じ、その点残念です。部数が伸びないのもその為かと思います。自分で潜在的読者に対して壁を作っているのですよ。

 また普天間問題ついては名護市長選における辻元発言「名護市に必要なのは米軍基地ではない。ジュゴンパークのような(観光施設だ)」など寝言は寝て言え!という感じです。社民党の政策には共感できる部分も多いですが、批判を覚悟で敢えて言うと、「これだから(反基地や反原発などの)運動に自然保護やエコイメージを利用するようなサヨクの活動は嫌いなんだ!」とすら感じてしまいます。これでは結局は社民党も、人間の役に立たない、すぐに換金できない自然など残す価値はないと思っているということで、他の政党と何ら変わりはありません。もちろん真摯に取り組んでいる方もいらっしゃいますが、党の顔となるような方の発言がこれですから、それではやはりダメなんです。

 旧来のイデオロギー布教活動を円滑に進めるために、自然のことなんて何も知りもしないくせに、エコなイメージだけを利用して欲しくはありません。自然保護運動には左翼運動の流れがあるとも言われますが、運動が全般に低調なのは旧来のイデオロギーを脱却し新たな倫理観を持って自然保護に取り組むことができていないためかとすら思います。もっと合理的科学的土台にたち、また文明にとっての自然や文化の重要性について、突き詰めた上で、行動してもらいたいものです。

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