練金術勝手連

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※ 練金術(ねりきんじゅつ)とは『週刊金曜日』練馬読者会的やり方という意味です。

   ●●●韓国ツアーの記憶 ●●●

2008年03月30日 | みんなの日記
07年末。例年と違うことは直前に韓国ツアーを実施したことです。

《韓国ツアー主な旅程》

●最後の王朝“朝鮮”の宮廷料理(ソウル泊)~●日本の歴史教科書改竄問題をきっかけに国民からの募金により建設された独立記念館~竹林温泉~●全州民主化運動者との交流~李朝時代の伝統民家保存地区宿坊泊~●光州民衆蜂起の当事者の案内で現場追体験と518記念墓園(光州泊)~

《写真と感想》

 只今、韓国ツアー参加のみなさんから感想と写真を募集中です=順次公開予定。

韓国旅行の「言いだしっぺ」になって得たもの
 (KDAK)
images
 年末の12月8日(土)~11日(火)に週刊金曜日練馬読者会と株式会社金曜日の共催で韓国旅行が行われてから、早いもので3ヶ月半が過ぎた。 きっかけは、今回の旅行の企画、現地での案内などをしてくださった萱沼紀子さんに、一昨年10月の温泉読者会で初めてお会いし、そこで私が韓国の民主化運動などについて質問したことだった。それについて、萱沼さんや韓国の人達は感激されたそうで、それを受けて萱沼さんが企画して下さったのが、今回の韓国旅行である。

 8日(土)午後に成田から韓国の仁川国際空港に着いて、そこから最初の見学場所である景福宮(キョンボッグン)へ向かうバスの中で、私のことを「言い出しっぺ」と紹介された時は、韓国旅行を企画するようにお願いしようといったようなことは考えたこともなかったので、少々面食らったものだった。
しかし、初日8日夜に韓国の人間文化財(日本の人間国宝に相当)になっている方に来ていただいて作って下さった「チャングム」のドラマに出てくるような朝鮮王朝時代の宮廷料理を戴いたり、独立記念館(写真1)、1919年の三・一運動の直後に万歳運動という独立運動の中心になり総督府当局に逮捕され獄死した少女でジャンヌ・ダルクのような存在といえる柳寛順(ユ・グワンスン。1902~1920)の生家(写真2 手前の建物)images
、光州事件で犠牲になった市民を祀る5・18国立墓地(写真3)など、images独立運動や民主化運動に関係する場所を訪問したり、全州(チョンジュ)や光州(クワンジュ)で1980年5月の光州民主化運動(光州事件)に参加した方々の体験談を聞くことを通じて、韓国の独立運動や民主化運動を深く理解し、また、韓国の家庭料理を食べ、さらには、高速道路のサービスエリアに立ち寄ったりすることなどを通じて、単に独立運動や民主化運動にとどまらず、食文化など有りのままの韓国を広く理解できるように、萱沼さんがスケジュールを組んでくださったことを、旅程が進む中で次第に感じるようになっていき、今回の韓国旅行の「言いだしっぺ」になれたことを、心から誇りに思えるようになっていった。それだけに、非常にお忙しくされている中で、我々のためにお時間を割いて、今回の旅行を企画し案内して下さった萱沼さんには、感謝してもし切れないものがある。

 ところで、韓国旅行で感じたことであるが、一番感じたのは、韓国の民主主義が日本の民主主義を追い越したばかりか、置き去りにすらしたのではないかということである。このことは、独立記念館が、内外に住む韓国国民の寄付で、しかも、東京ドームが何個も入るような広さで作られたり、光州事件の時に、金大中や金芝河のような有力な政治家や知識人、民主化運動家の関与なく、主体的に市民が自分のできることでお互いに協力し合って軍に立ち向かったり、その光州事件の犠牲になった市民を祀り、讃え、記憶するために、政府が国民の税金で、東京ドームが何個も入りそうなほど広大な墓地を整備したりするのを聞いたり、目の当たりにしたのを通じて感じたものである。このようにして、韓国では、植民地支配や軍事政権による人権弾圧やそれに立ち向かった事実を社会全体で記録し共有することによって、二度と同じ過ちを繰り返さないようにし、また、同じような事態が万が一起きたとしても立ち向かえるようにして、自分達で勝ち取った民主主義を何としてでも守ろうとしている。これに対し、日本では、朝鮮はじめ周辺諸国への侵略だけでなく、沖縄の「集団自決」など「自国」の人権侵害ですら、社会全体で記録し共有しようとしないどころか、政府がそれらの事実を忘れさせようとしているのを批判しない上、それを助長するような人物(名前を挙げれば、小泉純一郎、石原慎太郎、安部晋三、麻生太郎、橋下徹など枚挙に暇がない。彼らの名前を入力するだけで五臓六腑が煮え繰り返ってくる。)を支持するようなことすらし、折角手にした民主主義を守ろうとしないばかりか、壊すようなことすらしている。これでは、韓国の民主主義が日本の民主主義を追い越したばかりか、置き去りにすらしたのではないかとされても、やむを得ないのではなかろうか。
 加えて、日本に比べ、社会全体が地に足が付き、温かい感じがしたことも印象に残った。
 例えば、仁川(インチョン)国際空港はじめ、仁川港沿いは、 images
干潟を埋め立てて港湾や工業団地などの建設が進められているが、日本のように埋め立てて1,2年くらい寝かせただけで建設工事に着手するのではなく、埋め立てた後草を植えて(写真4)地盤を強くしてから建設工事に着手する話を聞いたときには、時間をかけて建設することで、地盤沈下や液状化といった問題が生じないようにすることを感じ、特に、地震の多い日本は大いにこの点を見習うべきだと思ったものだった。
 また、高速道路のインターチェンジやサービスエリアの建物も、 images
日本のように無機質で派手な原色の建物ではなく、自然や地域の歴史との調和を意識し、景観が損なわれないようなデザインになっていたことが印象に残ったものだった。特に、全州のインターチェンジでは、料金所の建物やインターチェンジの建物が瓦屋根になっていて(写真5)、大いに落ち着いた気分にさせてくれたものだった。
 その他、公共施設や店などのトイレがどこも綺麗だったり、店などのスタッフが我々観光客にとても親切に接してくれたことなども強く印象に残った。

 他にも感想はあるが、以上の韓国社会についての感想を総合すると、韓国社会では人間が大切にされており、我々外国人にも社会全体に温かみを感じることができるということではなかろうか。やはり、その要因としては、戦前の日本による植民地支配や戦後の軍事政権によって、人間を痛めつけた時代が長かったことで、人間を大切にしようとする意思が韓国社会全体に強くあるのではないかと思えてならない。だからこそ、以上述べたように、植民地支配や軍事政権の犠牲になった人々に共感して悼み、立ち向かっていった人々を称えることで、事実を社会全体で記録し共有しようとするのではなかろうか。
 また、旅行では半分くらいが初対面であったが、年齢、居住地、職業、生活信条、来歴なども違う、参加者の方、さらには韓国の方と、お互いに胸襟を開いて、これまでの経験、日常生活、旅行で感じたこと、さらには時事問題などを語り合ったことで、今まで自分が知らなかったことやなかった視点を知ることができたので、自分自身この点でも多くのものを得ることができたものだった。

 このように、韓国の民主化運動や植民地支配だけでなく、社会全体の理解に資するようなスケジュールを企画し案内して下さった萱沼さん、株式会社金曜日の担当者として、半ば練馬読者会のために旅行を企画し参加者を引率して下さった田中さんはじめ、参加者の皆さん、韓国で案内をして下さった添乗員や運転手の方々、韓国でお会いした皆さんには、心から厚く御礼を申し上げずにはいられない。
皆様の多大なるご厚意により、今回の韓国旅行を、とても意義深い、実り多いものにすることができました。どうも有難うございました。
 そして、今回の韓国旅行の甚大なる成果を無にしないためにも、周りの人たちに今回の韓国旅行さらには時事問題について話すことなどをして、自分のできる範囲でいいから、日本の民主主義が1日でも早く韓国に追いつけるようになることに取り組んでいきたいと思う。そのために現時点で具体的にしなければならないことは、日本の民主主義を歪めに歪めてきた自民党を1日も早く政権から引き摺り下ろすことであるが。それはともかく、日本の民主主義をより実りあるものにし、韓国に再び追いつくために取り組みことこそが、萱沼さん、田中さんはじめ今回の韓国旅行でご一緒し、また、お会いした方々から賜ったご厚意に応えるためにしなければならないことだと思うからである。

韓国ツアーに参加して
(BAMBOO)
 いつでも行けるからと思っていて、その機会がなくついに訪れることが出来た韓国。週刊金曜日と練馬読者会の共催韓国ツアーの広告が目に留まったとき、応募締め切り間際だったためあわてて参加申し込みをしていました。
 六十歳の還暦を迎えたばかりの私にとって、最隣国でありながらいままで一度も行っていないことが気にかかっていたため、「民主化20年の歩み」というフレーズで躊躇することなく決断しました。その理由は、終戦直後生まれの世代として、戦争を経験した親たちから直接伝言で得た知識を使って、戦争の悲惨さの一端を子どもに教え伝えていたつもりでいたことへのショックからでしょうか。

 ある日、高校生の娘から「戦前の日本がどんな国だったか、隣の国がどんな気持ちでいるのか知らないで、適当なことを言わないほうが良い。もっと勉強しなさい。」とたしなめられました。子どもたちを長崎や広島へつれて行き、機会あるたび戦争の悲惨さを教えたつもりでおりました。そのことを鮮明に覚えている彼女が、修学旅行で韓国の独立記念館を見てきて言った言葉だったのです。広島や長崎で経験した、言葉だけでは言い表せない何ものかを感じとってきたのでしょうか。日本の戦前の過ちをまことしやかに語っていた親の言葉から連想していたものと比べ、韓国国民の思いがいかにかけ離れていたかを知り、真実に目を向けなさいと言いたかったのだと思います。
 今振り返ると、韓国や中国の人の立場にたたないで、戦前の日本の過ちを断片的に子どもに伝えようとしていたことを、子供から指摘されたことで恥じらいの気持ちが潜在化したのでしょうか。猛烈サラリーマンを気取って自己陶酔していた10数年前の出来事で、そのときの子どもに対する気恥ずかしさを、どんな返事で隠したか今は思い出せません。
 そのことが潜在意識となったいたのか、「民主化20年の歩み」からヨン様ツアーとは異なった内容を期待して、少しでも韓国の空気を読みたい思いになり、突如参加する気になったのかと思います。

 光州民主化運動の体験者から当時の証言を直接聞いたことと、当時の報道との乖離を比べると情報の歪曲や世論操作の公式は万国共通であると感じました。より真実に目を向けるよう努力しなくてはいけない、それを体感!出来たツアーだったと思い、次回の企画を楽しみにしております。
ツアー参加の縁で知ることが出来た金曜日読者会「練金術」の皆さんに感謝。

練馬読者会と本誌の共催旅行で韓国の「民主化20年の歩み」体感
(田中裕司・金曜日編集部)
『週刊金曜日』練馬読者会と本誌の共催ツアー「体感!韓国民主化20年の歩み」が8日から4日間の日程で開催され、民主化運動を追体験、市民交流の大切さを肌で感じた。
 1980年の光州民主化運動の影響を受けた民主化の萌芽は7年後に開花し、民主的な大統領選を導入させた。20年後の今年は、その大統領選の年。投票日が目前に迫っていたが、ツアー2日目の居酒屋交流会には、運動経験者ら10人超が駆け付けた。
 ツアー最大の山場は、3日目の光州民主化運動体験者(元小学校教師)の証言を聞く会だった。市民軍本部の置かれた全羅南道旧庁舎に案内された一行15人は、冷え切った室内で戒厳軍による虐殺と市民軍の戦いについて聞き入った。その後、犠牲者らが手厚く葬られた共同墓地に移動。自由を求めて散った学生と市民の勇気に想いを馳せた。
 ハードな行程だったが、宮廷料理から街の食堂のごはんまで味わえ、ホッとする1時のあるツアーでもあった。
金曜アンテナ』12/21日号より。


  ★★貧困問題の多様な実態 ★★ 3月例会のご案内★★

2008年03月19日 | 読者会定例会
 今月22日第4土曜日は、週刊金曜日練馬読者会の3月例会。19時から喫茶店ノヴェル=西武池袋線大泉学園駅北口前=にて行います。最近の『金曜日』の記事その他を材料に情報交換、話し合いをします。初めての方も気軽に参加してください。費用=喫茶代のみ。

 翌週29日(土)には、格差=貧困問題の多様な実態を知り考える祭り《反貧困フェスタ2008》があります。『週刊金曜日』も賛同・参加する企画です。
(イトヤン)

  『反貧困フェスタ2008 -貧困をどう伝えるか-』

貧困問題って何?貧困問題の実態が「見えない」「伝えられていない」ために、自己責任論が横行し、無理解にもとづく報道・政策が後を絶ちません。日本社会に広がる貧困の多様な実態を伝えるために、多くの諸団体が協力して「反貧困フェスタ2008」を開催します。
「そうだったのか!」「な~るほど」と目からウロコの企画、楽しみながら貧困問題を学ぶ企画が満載のお祭りです。多くの方のご来場を心よりお待ちしております。

  ●日時 3月29日(土)10:00~16:00(雨天決行)
  ●場所 東京・千代田区立神田一橋中学校
     (地下鉄神保町駅A1出口4分・竹橋駅1b出口5分)
  ●参加費 500円(資料代)

※できれば、スリッパご持参ください。



フェスタについて、詳しくはここをクリック
練馬読者会に関する問い合せは、nerikinjyutu@mail.goo.ne.jp 
 または03-3925-6039 近藤まで。


  ★★もうすぐ卒業式 ★★★ 根津公子さん ★★

2008年03月16日 | 今週の注目記事
年度末、卒業式シーズンを迎えた今週(3/14号)の『週刊金曜日』巻頭記事に、
2008教育があぶない》 があります。

 ★『日の丸・君が代』強制 に反対し、『たとえクビになっても私は私らしく生きる』
   =不起立貫く教員・ 根津公子さん
 ★ 処分という名の「拷問」で「踏み絵」踏ませる都教委
   =都立高校卒業式・延べ388人の教員処分
 ★人事院勧告・労使協定をいつまで無視し続けるのか
   =北海道・教職員1万人以上がストライキ


 3月24日の卒業式で、“教員生活最後になるかもしれない不起立”を行う根津公子さんの記事から紹介します。「誰も不起立しない今、私がやるしかない。その姿を見せたいんです、生徒に、これからの若い先生に。若い人には『抵抗していいんだ』と教えたいんです」(根津公子さん)…「君が代で立つと、脂汗が出てきます。自分が嫌いになります。でも、次回は絶対座ろうと決意できなかった。悲しいことです」(若い教員)…「校門に立ち続ける先生の姿に、僕は嫌なことは嫌と言っていいんだと知ることができました」(生徒)……。

 今週号ではこのほか作家・池田香代子さんとの対談報告(金曜アンテナ)が見られます。また、先週号(3/7日号)には、杉並区立和田中のリクルート校長主導による“公立学校内夜間塾”の問題のほか、根津さんの近著『希望は生徒』について作家・斎藤実奈子さんによる書評が載っています。
(イトヤン)


『希望は生徒=家庭科の先生と日の丸・君が代=』

根津公子著/影書房/2007.11/1700円


※今のところ練馬区図書館には所蔵がありません。恥ずかしいことです。(杉並にはありました=貸出中) 図書館へ行ったら司書の人に聴いてみます。




   ★★★そこのけ そこのけ イージス艦が通る!★★★

2008年03月11日 | これだけは言いたい!
「国民の生命や財産を守るのは警察の使命(警察法)であって、自衛隊は国の独立と平和を守る(自衛隊法)のであり、この場合の『国』とは国の体制、すなわち国体であり国柄をさすのであって、決して個々の国民を意味するのではない」(来栖弘臣元統合幕僚会議議長)

  ●イージス艦あたご が引き起こした“事故”(事態)は
             起こるべくして起こったのだろうか?
  ●イージス艦あたご はなぜ
         東京湾口の混雑海域に自動操舵でつっこんだのだろう?
  ●無責任当直士官やいねむり艦長が悪いのか?


 事態をひき起こしたあたごは、これまでにニッポンが買った5隻のうち唯一ミサイル防衛対応型の新鋭艦《1400億円》だ。 ハワイ沖であたごが行った迎撃ミサイルSM2発射テストで、海自の任務は“入れ物(艦)の運行”とブラックボックス(イージスシステム《400億円》)の“操作に習熟すること”と、みられている。そして発射実験《30億円》が“米国のミサイル防衛”の一翼として機能させること(憲法違反?)がねらいである以上、作戦にあたって重要なことはほとんど U.S.Navy の都合だ。乗組員もさぞかし緊張したことだろう。
 イージス艦あたごはハワイ沖のこのような“宇宙戦争ごっこ”から、4ヶ月ぶりに帰投する途中で興奮もさめやらず(飲酒もアリ?だったという情報もある)…、その“おごり”が、混雑海域に自動操舵でつっこんで、大きさ1000分の一の清徳丸をまっ二つにしたのではないか、という有力な見方が…ある。

 少なくとも、あたごが「海上衝突予防法」違反であることだけは間違いない。

 もともとミサイル防衛(BMD)とは、ポスト冷戦に対応して「戦争屋と死の商人の野望」をリメイクして実現するという意味合いが強い…、とみるのが“政治的に正しい”(「戦争中毒」に罹ってない)見方だ。
 さらに言えば、米国軍産複合体にとっての理想は、対テロ戦争から宇宙戦争まで“まぼろしの永久戦争システム”をつくり、維持発展させることにつきる。ニッポン政府はず~っとお得意さま、ということになる訳か。

 さて、事態後の連日の報道では、潜水艦なだしお事態以来、懲りない防衛省(庁)の隠蔽体質や、当事者意識のない“他人ごと首相”が非難をあびてはいる。また、野党を中心に石破防衛大臣の責任を追及する声も大きいが、しかしそれらは、守屋事務次官というトカゲのしっぽを切り離し、それとひきかえに、ニッポンの軍産複合の闇、防衛利権構造にメスが入らない…という前提なのでは困るのだ。今回“入れ物の運行”すら満足にできないことが判明したのだから、最高指揮官たる首相は、石破防衛大臣を更迭するにあたって、防衛省を防衛庁にもどし、“みそ汁で顔でも洗え”と、訓辞すべきだ。いかが!……。

 さてさてもうひとつ、練金術師は気にかかることがある。それは、無自覚なメディア(マスゴミ)や与党筋がたれ流してきた「国民の身体・生命を守るべき自衛隊が…云々」という言い回しだ。このような認識が垂れ流され続け、それが無意識のうちに受け入れられているとすれば、その状況こそが怖い!

 来栖元統合幕僚会議議長の言葉をかみしめよう。軍隊は国民を守るものではないと、軍人の中の軍人が宣言しているのだ。
そして、「沖縄戦」で皇軍(日本軍)がやったことも忘れることはできない。

『そこのけ そこのけ イージス艦が通る!』
という本稿のタイトルは、
そこのけそこのけ「戦争」が通る!』に、変更しないければならないのだろうか。
(練金術師) 

 ★法秩序無視の風潮を助長するプリンスホテル★★2月例会報告★

2008年03月04日 | 読者会定例会
 2月の練馬読者会は、12月に『週刊金曜日』と共催した《ひと味違う韓国ツアー》に参加したメンバー中心の集まりでした。
 話題は、日教組に対するプリンスホテルの会場使用拒否問題、インターネットの発達がテレビ、ラジオ、新聞、雑誌等の「従来型」メディアや政治に与える影響、などが話し合われました。法秩序を無視するプリンスホテルの態度をみると表現の自由、さらには裁判所の存在意義を脅かす極めて深刻な事件である。にも関わらず、メディアや政界がほとんど関心を払わないのは、異常としか言いようがないといった意見がでました。
 市民社会にとってインターネット普及の歴史的意義と限界。与党・小泉らのメディア活用戦略の巧みさに比し、反自民勢力のメディア活用の拙劣さ加減。また、雑誌が売れにくくなった現況下で『週刊金曜日』の部数をいかに増やしていけるのか、といった議論のほか、多方面からの問題意識が交されました。

 例会会場近くの韓国料理店に席を移した二次会では、韓国旅行の思い出話などに花を咲かせました。韓国旅行からは2ヶ月経ちましたが、今回の韓国旅行が、筆者(KAK)も含めて参加者にとって意義深いものになっていることを改めて感じたものでした。   
  次回の読者会は22日(土)19時から喫茶店ノヴェル(西武池袋線大泉学園駅北口前)にて行います。イージス艦漁船撃沈事件とそれに係る口裏合わせや隠蔽工作、予算案の衆議院強行通過などにより、福田内閣は、支持率が30%前後まで落ち、いよいよ末期的症状を呈してきました。政権交代の可能性がさらに高まってきたように思います。今のこの状況を無にしないよう、是非とも福田“他人ごと・無責任・無能内閣”打倒、自民・公明両党の政権から引きずり下ろす方法などについて語り合いたいと思っているところです。政権交代して日本に憲法を取り戻したいと思っている方、練馬周辺にお住まいに限らず、どなたでも大歓迎です。読者会に参加して、みんなで憲法を守り、そして、活かす決意を新たにしましょう。
(KDAK) 

   ★ひのきみ強制ってなに ★★★ 笑える話 ★

2008年03月03日 | みんなの日記
 3月になると、東京の学校には春の嵐ならぬ、啓蟄の音をかき消すような「日の丸・君が代」強制の嵐が吹きだします。教育委員会を経由して石原都知事から吹き出すこの嵐を、「自由の風」で吹きかえそうと行動する保護者・教員・市民がいます。練馬近隣地元でも、高校などで「ひのきみ」の強制に反対する意思表示を行う「教育問題交流会」の仲間が多く、その一人から興味深いレポートが届きました。N工業高校の卒業式でチラシ配りをしたレポートです。
 あまりに笑える中身なので紹介します。
(イトヤン)

 その時の、監視役の副校長とのやりとりを紹介します。

私が生徒に配布を始めて少しすると副校長が近寄ってきてのやりとりです。
副校長 「生徒には配らないでください」
私    「生徒さんに配りに来ました」
副校長 「生徒には配らないでください」
私    「生徒さんに配りに来ました。だれに配るかは、こちらの自由だし、受
    け取るも受け取らないも、読むも読まないも生徒の自由です。」
副校長 「強制・強要はしないでください。」
☆ (一同爆笑!)
私    「私たちはあなたたちのように強制なんてしませんよ。あなたたちこ
    そ、日の丸・君が代の強制はやめてください。」
      
しばらくして、また副校長が来て、「生徒には配らないでください」を繰り返すの
で、何故かと理由を問いただすと、返答に窮して言ったことが、「ゴミがちらかる
から」でした。
生徒も保護者もとても快くチラシを受け取ってくれました。
結構楽しかったですよ。是非みなさんもご参加ください。


 教育問題交流会では、各高校のほかに区内全小中学校の校長への要請文の送付や、区教委への要請なども準備しているとのこと。関心のある方は下記へ連絡してみてください。
「学校と地域をむすぶ交流会in練馬」
   ★「日の丸・君が代」はだれのため!
   ★学校二学期制はなんのため?
 日時   2008年3月8日(土) 午後2時~4時半(開場午後1時半)
 場所  大泉勤労福祉会館 中会議室(西武池袋線大泉学園駅南口徒歩2分)
 資料代  500円
 主催   練馬・教育問題交流会(連絡先 090-8312-4984)
                Eメール nerimakyoiku@mail.goo.ne.jp