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音の世界

「ノリのいい音楽」をテーマに、CDやライブの感想を綴ります。

カーク・フランクリン2010@ビルボードライブ東京

2010-07-25 18:34:01 | ソウル・ファンク


昨年9月に来日し、コンテンポラリーゴスペルの
真髄を見せてくれたKirk Franklin。その彼が
ビルボードライブに戻ってくる。これは行かねば!
・・ということで、やってきましたビルボードライブ東京。

ターンテーブルを含む6名のバンドに2名の男性ボーカル、
4名の女性コーラスにカークという13名の布陣は最強だ。
一曲目の「セプテンバー」が始まるやいなや会場総立ちで
アリーナを埋めつくす女子が熱狂的にカークを迎える。

カーク・フランクリン様、降臨!

ステージのビジュアルはけっして派手ではない。
女性も全員ジーンズが基調の地味ないでたちだが、
繰り出されるのは極彩色のゴスペルファンクショー。

前回のロック色豊かなライブと比べ嬉しいのが、今回は
バンドの音が完全にR&B~ファンク仕様だったこと。
どの曲もかゆいところに手の届く本当に素敵なアレンジだ。
"Still In Love"のドドドド、というロール音が気持ちよく、
"Gonna Be A Lovely Day"の愛らしさに涙が出てきた。

バンドメンバーはおそらく前回と同じなのにどうして
音の印象が変わったのか不思議でならないが、さらに
不思議なことがある。音が変わっても、ショー全体から
受ける印象は前回のライブとまったく変わらないのだ。
きっとゴスペルのスピリットは不変だからだと思う。

小柄でムキムキなカークはちょこまかとせわしなく踊りつつ
ハレル~ヤ!とダミ声で客席をあおり、歌わせ、時にがなり、
ピアノを弾き、メンバーをいじり、CDにサインし(笑)と大忙し。
司祭であると同時にサービス精神の塊のような方である。

そしてカークの曲を司る男性・女性コーラスの巧いこと!
ご機嫌にして荘厳、天まで届くかの歌唱にほれぼれするが
前面に出ていないときでもやはり陰の主役はカークだ。

ノリのいい曲が続き自分も景気よく踊り狂っていたが、
"My Life is in Your Hands"が流れた瞬間かたまった。
周りのシスタが一斉にフルコーラスで歌いだしたのだ。

・・や、やばい・・モグリだとバレてしまう・・

郷に入れば郷に従え。せめて歌詞を覚えるべきだった!
どこか懐かしいR&Bを思わせる彼の曲が大好きだが、
やはり信心の壁を思い知らされる。そのステージも
エンターテイメントとして本当に素晴らしいと思うが、
芯なる部分は永遠に理解できないのかもしれない。

でも、それでもこの至高の音楽を聴きたい。

名曲の中でも一番美しい旋律を聴かせてくれるバンドに
愛きょうたっぷりのカーク・フランクリン。彼らを見ると
なんとも幸せで愛しい気持ちになる。これもカークが
何度もジェスチャーで強調した「愛」の形なのだろう。

怒涛の盛り上がりでアンコールに突入、ミネアポリス風
ファンクショーが延々と続き、楽しくて仕方がない。
両手両足をカッチリと使った振り付けをマネすることで
神には近づけずともファンクの神には近づけた気がする。

ビルボードライブをチャーチに変えたKirk Franklin。
愛あふれるゴスペルエンターテイメントをもう一度!
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CAMEO来日!

2010-07-15 00:07:20 | ソウル・ファンク

このところ気になるライブに乏しくて
ご無沙汰だったコットンクラブですが、
つつついにレジェンドのライブが決定!

ラリー・ブラックモン率いるカメオ。

御大は今でもアノ髪型なのでしょうか?
是非この目で確かめねばなりますまい。
ひさびさのコットンクラブが超楽しみです!
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シェリル・リン2010@ビルボードライブ東京

2010-07-07 19:54:02 | ソウル・ファンク


鑑賞記がすっかり遅くなりましたがシェリル・リン。
2008年より毎年のように来日している彼女だが
今回はバンドメンバーを一新したという。

初めて観たときはワー・ワー・ワトソンとAOR色豊かに、
昨年はレイ・パーカーJrを迎えゴージャスに、そして
今回の来日ではどんな音を聴かせてくれるのか?

・・果たしてそれは「ごっついブラコン」でした!

これぞ80年代ブラックコンテンポラリーでござい!と
いわんばかりのタイトなサウンド。しかもレコードでは
決して味わえない、生で聴くソウル&ディスコの祝祭だ。

しばしバックの演奏が続いたあと、今風のアフロ(?)が
お洒落な、堂々たる貫録のシェリル・リンが登場する。
その声、その動き!中低音がよくとおるシェリルの声を
男女4名のバックコーラスがしっかりとサポートする。
上手なボーカル陣の中でもシェリルのオーラは別格で、
指先ひとつで演奏を自在に操り、司祭のようにふるまう。

バンドはニューメンバーゆえか演奏のトメ・ハネで
多少タイミングが合わない感じのところもあったが、
ミュージシャン一人一人はさすがに実力派ばかりで
曲のテンポが上がると音もグっと厚みを増す。

ディスコというとどこか無機質な感じを思い浮かべるが
シェリルのライブは対極にある。都会的なブラコンと
楽しいステージング、そこにゴスペル歌唱が炸裂し、
クールながら村祭りのように親しみやすい。

生で見るシェリルはご機嫌でとてもチャーミング。
客席まで降りてゆきお客さんにマイクを向けハグし、
お客さんは御利益にあやかるように彼女に触れる。
いつも思うが、サービス精神の塊のような方である。

ライブはますますヒートアップし皆で踊り狂った
ところで、一旦メンバーがはけてアンコール。
シェリルが登場するまで4名のバックコーラスが
雑誌のモデルのようにえんえんと様々なポーズを
とり続けるのがめちゃめちゃカッコよかった!

伝説のディスコ曲をきかせてくれるCheryl Lynn。
バンドの総力挙げての「シェリル祭り」を
これからも楽しみにしております!
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映画「ソウル・パワー」

2010-06-20 03:37:35 | ソウル・ファンク


1974年にザイールで行われたモハメド・アリの試合に
先がけて行われた音楽祭を収めたドキュメンタリーが
映画「ソウル・パワー」として昨年よみがえったという。
幻の祭典、「ザイール’74」の姿がいま明かされる。

貴重な音楽の祭典を大いに味わうべく慎重にハコを選び
やってきた川崎チネチッタいちの映画館・チネグランデ。
800名入る大箱で迫力あるSOUL POWERを楽しもう!

さて、映画の前半はザイールで音楽祭を開くにあたって
奔走する関係者や野外ステージの設営シーン、現地での
ウェルカムパーティやリハーサルのもようが延々と続く。

貫禄に満ちたJBの発言やモハメド・アリの強烈な
人種差別批判もフィーチャーされ大変興味深いが、
それはそれとして早く音楽を聞かせて欲しいなあ。

映画の後半に入りようやくアフリカやアメリカの
有名アーティストによる素晴らしい演奏が続々と

・・あらあらなんだか眠たいな。

やばい、大好きな音楽映画で眠いなんてどうかしてる。
アメリカとアフリカのブラックパワーが手を繋いだ
歴史的な瞬間をお前は見逃すのか?起きろ!
おのれにカツを入れるべくふんばるが、眠気は強まり
非常事態。まずい、このままでは寝てしまう・・

しかしある男が登場した途端、眠気がふっとんだ。
恰幅のいいジェイムス・ブラウンその人である。

メガシャキ!

ヒゲを生やし恐ろしいほどのオーラを放つJB。
初代鉄人28号よろしく盛りあがった上半身に
人間業とは思えない足さばき。神が現れたのだ。
わずか2曲ほどの演奏シーンだが、神のライブは
間違いなく「ザイール’74」のハイライトだろう。

しかし、映画の途中でなぜ眠くなってしまったのか。
反省と共ににいろいろと理由を考えたところ
失礼ながらこの映画、編集がねむたい気がする。

バンドをいくつかピックアップして一曲聴かせるだけでは
どうしても「ザイール’74」の全体像がみえてこない。
そもそも音楽志向の映画ではないのかもしれないが、
ドキュメンタリーとしても冗長な場面が多いようだ。

リハ映像だけで本番を見せてくれない名もなきバンドの
シーンを入れるくらいなら(ライブ本番に期待がもてる
素晴らしい演奏だっただけに、物凄くガッカリした)、
いっそJBのライブとモハメド・アリの過激発言だけで
構成したほうがタイトに仕上がったのではないか。

映画の出来には賛否あったと監督自身が語っているが、
125時間もの記録フィルムが残っているのであれば
もう少し編集のしようがあったのではと思えてならない。

ごめんねソウルパワー。でもやっぱJBはすごいぞ!
JBだけでも本作は十分価値アリだと思います。
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映画「Dreamgirls」リプライズ

2010-06-02 20:42:51 | ソウル・ファンク


ミュージカル「ドリームガールズ」の興奮さめやらぬ中
ふたたびやって来ました渋谷のBunkamura。
ミュージカルと抱き合わせで映画版も上映しており、
大画面と大音響でサントラを聴きたくなったのだ。

ということで3度目のDreamgirls鑑賞とあいなったが、
エンドロールで思わず拍手を贈りたくなるほどの
スンバらしい名作!こういう映画大好きだなあ。

振幅あるストーリー、ダレない音楽に絶妙なテンポ。
どこをとっても金太郎飴のようによくできている。
ジェニファー・ハドソンが猛犬のごとくたけり狂い
仲間に噛みつくシーンは何度見ても圧巻のひと言。

ファンキーでいなたいR&B歌手、ジミー・アーリー
(エディ・マーフィーの名演。めっさ歌ウマイ!)と
ドリーメッツが出てくる前半が特にお気に入りだが、
看板スターになってからの煌びやかな舞台も必見。

それにしても、後半になるほどドリームガールズの
持ち歌が日本の歌謡曲っぽく聴こえるのは何故だろう。
モータウンを聴いても歌謡曲とは思わないのに・・
哀愁を帯びたメロウな旋律は作曲家の好みなのかな?

と、いろんなことを考えつつアッという間の全篇130分。
ミュージカルを観た方も、映画を観た方もそうでない方も、
ご興味があれば映画館でドリームガールズをもう一度。

※6月4日金曜日まで、ル・シネマで再映中です。
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R.I.P

2010-06-02 00:12:32 | ソウル・ファンク
音楽評論家・吉岡正晴さんの日記でたて続けに訃報を知りました。

チャック・ブラウン&ザ・ソウル・サーチャーズの一員として来日、
3月に超ファンキーなパフォーマンスで我々の度肝をぬいた
ワシントン・ゴーゴーの立役者、リトル・ベニーさんが逝去。

そのときはどういう方かわからず、後にGO-GO界の重鎮と知り
己の不明を恥じるばかりでしたが、一度見たら忘れられない
強烈なキャラクターでライブ会場を極限まで盛りあげてくれた
リトルベニーさんの姿を心に刻みつけておきたいと思います。

そして、テンプテーションズのアリ・オリ・ウッドソンさん。
2008年にご病気で突如来日がキャンセルとなって以来
自分にとり初のライブを心待ちにしてきましたが、帰らぬ人に。

観られたライブと、観られなかったライブを想う一日。
二人のアーティストのご冥福をお祈りします。
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ドリームガールズ@オーチャードホール

2010-05-30 20:40:34 | ソウル・ファンク


NYアポロシアターから直送というミュージカル・ドリームガールズ。
映画もよくブラックミュージック好きなら必見かも!と期待したら
果たしてキャストの実力に演出の妙、ハイテクが揃った傑作だ。

無名のコーラス隊「ドリーメッツ」が新興レーベルの隆盛とともに
スターの座を手に入れるまでのドロドロと和解のストーリー。

意外にも舞台はシンプルで、小道具もほとんど登場しないが
シンプルだからこそ際立つものがあった。それは「歌」であり
ソウルであり、ブラックカルチャーそのものであるように思う。

映画「ドリームガールズ」と同じく演目のメインはボーカルだ。
初めはカラオケ(たぶん)の歌唱でバックが物足りなく感じたが
途中からしっかり生バンドが入り、骨太な演奏を聴かせてくれた。

なにより圧巻はエフィー役の大柄な女優さん。すさまじい迫力!
歴代のエフィーを凌駕するのは並大抵ではないと思ったが、
映画版にまさるとも劣らない圧倒的な声量にひれ伏した。
しかも一日に2公演だなんて、どれだけノドが強いのか!?

エフィーとディーナが歌でケンカするシーンで思わず涙が出るが、
映画版でも同じように泣いた覚えがある。なぜ泣けるのだろう?
とにかくソウルを感じたから、としか言いようがない。

キャストの歌唱力もさることながら、演出も気がきいている。

総勢30名ばかりの限られた人員を上手に使いまわし、
色とりどりのゴージャスな衣装で様々な役を演じ分ける。
黒人の歌をパクったへっぽこ白人グループが登場するシーンで
わざわざこのために白人キャストをよぶのか興味津々だったが、
アイデア勝負の演出で表現したのに脱帽。(ヒント:LEDパネル)

「なんちゃってジャクソン5」はさすがに出ないだろうと思ったら
テンプスとJ5を足して2で割ったような大人のコーラス隊に
イメージを落とし込んで、きっちり再現してくれたのも嬉しい。

また「第3のキャスト」が今回の目玉、5枚のLEDパネルである。
最新鋭という可動式の明るく綺麗なパネルはこの舞台にふさわしく、
作りこまれた映像とあいまってストーリーを効果的に盛りあげる。
きらめく魔天楼からTV局の風景、場末のクラブまで何でもござれ、
確かにパネルさえあれば背景のセットや小道具など不要だろう。
ハイテク機器がミュージカルの今後を変えてゆくのかもしれない。

日本人の自分にとって「第4のキャスト」が縦書きの字幕パネル。
ミュージカルにおいて、歌詞が理解できるのは重要だと思う。
感情の起伏を味わう”読むソウル”は映画の字幕同様に新鮮だ。

身近にはない、生々しい感情のぶつけ合いに異文化を痛感する。
ストーリーはおそらくモデルであるモータウン同様にドロドロだが、
最後はミュージカルらしく爽やかに締めくくるのかと思いきや
そのまま力技で強引にハッピーエンドにもっていったのは流石。

あらゆる点で「ソウル」を感じたミュージカル、Dreamgirls。
休憩を含め3時間弱、インド映画ばりの長丁場だが飽きさせない。
席が舞台から遠くオペラグラスを手放せなかったのは残念だが
伝説のブラックミュージカルを日本で観られて光栄だった!
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ドリームガールズトークイベント@Bunkamura

2010-05-09 00:25:50 | ソウル・ファンク


アポロシアターからやってくるミュージカル・DREAMGIRLS。
公演に先だち渋谷文化村でトークイベントが行われるという。
題して「モータウンサウンドにみるドリームガールズの魅力」、
出演は音楽評論家・吉岡正晴さんと作家の有吉玉青さんだ。

講演会ではソウルミュージックの専門家としての視点から
モータウンとドリームガールズの魅力が存分に語られる。
黒人によるミュージカルを仮にブラックミュージカルと名づけ、
ドサ回りのミンストレルショーと固定の劇場で行うオペラから
ミュージカルにいたる過程を分かりやすく解説してくださった。

またゴスペルとブルースから始まるソウルミュージックの
歴史を、映画のエピソードと実話にもとづき紹介された。

詳細は吉岡さんのブログ記事をご覧いただくとして、
イベントで印象に残った点をいくつか記しておきたい。

まずイベント全般だが、吉岡さんのお話をナビゲートする
有吉玉青さんの落ち着いた受け答えがいい。作家さんらしい
凝った言い回しも自然にとびだし、トークに深みをそえる。

また、特徴的なのが「モータウン」にウェイトを置いた点。
ソウル音楽がなぜ人々の心を捉えるのかを分析したあとで
映画「ドリームガールズ」のジェニファー・ハドソンの絶唱を
プロジェクターに映すと、その言葉が重みをもち迫ってきた。

ミュージカルの題材となったモータウンのベリーゴーディ社長が
いかに凄い人物なのかが切々と語られ、講演が終わる頃には
自分もすっかりゴーディーのとりこに(笑)。会場で遅まきながら
吉岡さんが翻訳した自伝「モータウン、わが愛と夢」も購入。
映画では若干揶揄気味に描かれるベリーゴーディJrだが、
この講演ではゴーディーリスペクトな切り口が面白かった。

しかし、モータウンの歴史を知るほどに疑問がわいてくる。
登場キャラクターがマービン・ゲイやテンプスを彷彿とさせる、
とのことだが、ブロードウェイでの初演は1981年。
ミュージカル化にあたり実在の人物と揉めたりしなかったのか?
(後日注※スモーキー・ロビンソンが映画にお怒りだったそう)

映画や初演版と、筋立てがまったく同じなのかも気になる。
物語とはいえ史実の解釈も時代とともに変化するのでは?
LEDパネルがふんだんに使われるという最新の演出と共に
ストーリー上の違いも楽しみに見てゆきたいと思う。

テーマとは直接関係ないが、考えさせられる話もあった。

吉岡さんはアメリカで84年頃の公演をご覧になったそうで、
その際にタダで配られた立派なパンフを見せてくださった。
「パンフは日本では有料ですよね」とおっしゃっていたが、
今やライブ会場ではパンフよりタオルのほうが売れるから
最近はコンサートのパンフレットが作られなくなったらしい。
アーティストグッズ>本・・・ここでも活字離れを痛感した。

ともあれ、1時間半にわたるお話は聴きごたえがあった。
自分もミュージカルのこんなところに注目してみよう・・
と思うヒントを沢山いただき、有意義なひとときだった。

ミュージカル「ドリームガールズ」がますます楽しみです!
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カーク・フランクリンふたたび

2010-04-06 23:54:58 | ソウル・ファンク
ブラジルからはセルジオ・メンデスにモノブロコ。
ミュージカルならドリームガールズにドラムストラック。
ディスコのシェリル・リン、ファンクはオハイオ・プレイヤーズ、と
気になるライブ目白押しですが、またまたアノ方もやってくる!

アーバン・ゴスペルの雄、カーク・フランクリン2年連続の来日が決定!
(→前回来日時の感想はコチラ

ビルボードライブ東京【7/21(水) ~7/24(土)】
ビルボードライブ大阪【7/26(月) ~ 7/27(火)】

前回も確か「特別興行」でしたが、今回はさらにパワーアップ。
その"Premium Stage"ぶりを確かめねばなりますまい。
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KOOL & THE GANG@ビルボードライブ東京【ゴマは開けり】

2010-03-30 20:19:11 | ソウル・ファンク


【前回の続き】

27日土曜日はクール&ザ・ギャングの日本公演最終日。
このまえ聴けなかったOpen Sesameをぜひ聴きたいので
ひらけゴマ、ひらけゴマと念仏を唱えながら会場に向かう。

連日のライブでメンバーもお疲れかと気をもんだが心配無用、
最終日の2ndステージはものすごいことになっていた!

ステージ構成は基本的に変わらないが、メンバーが一層
力をこめてプレイしているのがわかる。曲数も前より多く、
見事にまとまったバンドをクールの力強いベースが締める。

初見のとき、どうしても歌にはJTの影がちらついたが、
TOO HOTを聴いてそんな思いは完全に払しょくされた。
ショーン@早くグラサン外して下さいの中音域を活かした
つややかなボーカルには、彼ならではの声のよさがある。
ひょろりとしたラベルさんの伸びやかなソプラノも素敵だ。

動きが意外に少ないかな?と思った前回のライブだが、
今日はフロントが沢山のステップを魅せてくれて嬉しい。
DTの見せ場が多く、クリフォードもお元気そうで何より。
コーラス、踊り、楽器と皆がめまぐるしく立ち位置を替え、
近場から上層部まで客席とのアイコンタクトも欠かさない。

しかし、初のカウンターシートは文字通り敷居が高すぎた。
バーの椅子が高すぎて店員さんの介添えがないと座れず、
身を乗り出すとひっくり返りそうになりギャグみたいなことに。
ええい面倒だと脇に立って踊っていたが、四苦八苦しつつ
自力でよじのぼったとき、新たなる音の世界があらわれた!

椅子のとまり木に足をひっかけると骨伝導ヘッドホンよろしく
足の裏からクールの重低音ベースがガンガン伝わるではないか。
おお、足の裏で聴くクール&ザ・ギャングも素晴らしきかな。
しかも更にサプライズがあった。ついにゴマが開いたのだ!

生オープンセサミには驚いた。怪しげな旋律が光る原曲が
高速カッティングの気持ちいいタイトな曲に生まれ変わった。
しかもカーティスさんのすさまじいキーボードソロ付きだ。
ああ、これ以上何をのぞもう?すごい演奏をありがとう!

ラストステージの余韻は長く残り、会場全体がひとつの
大きなファミリーのような温かい空気に満ちていた。

素晴らしい演奏に沢山のクールファンの皆様との出会い。
ライブでも多くを与えてくれたKOOL & THE GANGに感謝。
お忙しいと思いますが、またすぐに戻ってきてください!
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KOOL & THE GANG@ビルボードライブ東京【幕間】

2010-03-30 17:30:43 | ソウル・ファンク
【前回の続き】

興奮さめやらぬ中、ぼうっとした頭でいろんなことを考える。
ライブがよかったからこそ「更にもっと」を望んでしまうのだ。

まず曲目。クール&ザ・ギャングは余りにもヒットが多いので
どうしても1時間のライブには収まりきらないのが悩ましい。
たとえばToo Hot、Summer Madnessが「足りない」。
大好きなStraight Aheadや、一般的にレアかもしれないが
個人的に思い入れのあるRaindropsも聴いてみたい。

そして演奏。コンパクトにヒット曲を詰め込んだステージは
ショウとして完璧だが、各人のソロがもう少しあると嬉しい。
ファンを名乗るにはおこがましい私でさえこう思うのだから、
長きにわたり応援されてきた皆様の心境はいかばかりか。

さらにハードスケジュール。公式サイトのカレンダーには
びっしりと予定が組まれており、年中オンザロード状態だ。
大阪と東京ぶっとおしで2ステージ×6日間もすごいが、
その直前がシンガポールとバンコクだったのには驚く。
いくらなんでもメンバーもお疲れではないだろうか。

以上3点は全てクールが人気者ゆえの悩み(?)だが、
メンバーに負担が少なくビルボードライブの収支的にもOKで
かつ沢山聴ける方法は何だろう・・と勝手に考えた結果、
「1日2ステージ、時代別」に落ち着いた。

例えば初めの1時間はポップ&ディスコ、次の1時間で
ジャズ&ファンクはいかがしょう?ひとつのショウの流れを
分断するようで心苦しいが、そんな構成もアリなのでは?
ファンなら間違いなく2ステージとも観てくれるだろう。

・・で、結論としては「オープンセサミが聴きたい」。
聴きたい。聴きたいよう、ひらけゴマ!!

【続く】
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KOOL & THE GANG@ビルボードライブ東京【幕開け】

2010-03-30 17:26:13 | ソウル・ファンク
【前回の続き】

さて、来日中に2回は観ようと思ったクール&ザ・ギャングだが
公演前にビルボードライブ東京のスケジュールを確認し驚いた。
まったく席が残っていない!カジュアル席もないなんて珍しい。

そこで初日の1stステージにかろうじて滑りこんだがほぼ満員。
かなり見づらい角度だったが、思いきって来て本当によかった!

10名のメンバーが登場し、まずは80年代メドレーで幕を開ける。
鉄壁のバンドが繰り出すフレッシュ、トゥナイト、エマージェンシー。
80年代の洋楽になじんだ身には歌謡曲さながらに懐かしい。

ポップロック路線のクールは当時スルーしていたが(ス、スミマセン)、
ホーンを含めた分厚いバンド編成で聴くタテノリのロックは格別だ。
特にミスレッドの最後でギターがうねったとき、この曲のよさが
あらためてヒシヒシと伝わってきた。やはり生音はすばらしい!

初ライブでは他のバンドとは段違いの人気を見せつけられた。
クールの圧倒的な人気の秘訣は音楽性の広さにあると思う。
ソウルファン限定ではなく「みんなのクール」という印象だ。

80年代特集から始まったステージはMCもそこそこに70年代へ
なだれこむ。ハリウッドスウィンギン、ジャングルブギーといった
クラシックスもそこはかとなくポップで親しみやすいからこそ、
ジャンルや時代を超えてこれだけの人気を保てるのかもしれない。

ファンクのライブでいつも印象深いのが、演奏がジャズっぽいこと。
端々にジャズ系のフレーズが飛び出しメンバーのルーツを感じるが、
今回のクールの演奏は意外にもあまりジャジーだと思わなかった。
ジャズ畑の方々なのだろうが、全般的にどの曲もポップな味付け。

中盤からはレディース・ナイトやゲット・ダウン・オン・イットといった
黄金のディスコヒットが続く。全員野球という言葉を贈りたくなる
チームワークの良さで、ボーカル兼ギターのショーン(可愛い!
グラサンはやく外してください)以下全員がこれでもかと観客を煽り、
フロント6名は交互に踊りながらパーティータイムをひっぱってゆく。

興奮の坩堝と化した会場で踊り狂っているとアッという間にお開き。
濃密な一時間だったが、それでも足りないと思うのは贅沢にすぎるか。
近くにいたお客さんが切なげに「Open Sesame」と絶叫し我に返った。

そうだ、オープンセサミ聴いてない!ヒット曲が多すぎて忘れてたよ。

【続く】
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KOOL & THE GANGと私

2010-03-28 17:08:23 | ソウル・ファンク

40年以上の歴史をほこるファンクバンド、クール&ザ・ギャング。
私がこのバンドに目覚めたのは2004年、東京国際フォーラムに
全盛期のボーカリストであるJTテイラーが来日したときだった。

往年のヒット曲を激しく歌い踊る彼のパフォーマンスに驚き
後日、1982年のライブDVD「ミュージック・ラーデン・ライヴ」を
買って観たところバンドの物凄さに仰天、擦り切れるほど再生して
JTのみならずメンバー全員のファンになってしまった。

ファンクバンドの生ライブって、スゴイ!!

天啓を得た私は、せいぜい年に一度しか行かなかったライブに
足しげく通うようになり、往年の名ファンクバンドの生ライブを
ここ数年でほぼ逃さず観ることができた。クールのお蔭である。

同時に、ファンサイトに書き込みをさせて頂いたり感想を発信したりと
思いがけずネット上のささやかな活動を始めるきっかけともなった。
私の音楽の聴き方に革命をもたらしてくれたクール&ザ・ギャング。
そしてIT化もこれまたKOOL & THE GANGのお蔭である。

そんなわけでクールのファンを名のるには脆弱でおこがましいが、
様々なものを与えてくれた本家のライブを観たいと待ち望んできた。
そして、ついに伝説の人々がやってくる!

【偶然にもファンク記事200回目。続く】
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ひらけゴマ

2010-03-27 00:02:52 | ソウル・ファンク
演目が日替わりらしいKOOL & THE GANG。

ネットで願いをつぶやくと実現する(かもしれない)ので、
ビルボードライブ東京へ向けて強力なおまじないを。

オープン、セッサミ~~!!(絶叫)

最終ステージで聴かせて頂けると一層嬉しく存じます。
クールの皆様、どうか何とぞよろしくお願い申し上げます。
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初めてのKOOL & THE GANG

2010-03-24 23:28:36 | ソウル・ファンク
ついに念願のクール&ザ・ギャングに行ってまいりました。
ビルボードライブが熱気で揺れた至福のひとときですが、
クールはヒット曲が盛りだくさんなので今回は聴けなかった
曲もありました。(1st&2nd通しで演奏してほしい!)

曲目は日によって違うそうなので、さらに期待しております!
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