音の世界

「ノリのいい音楽」をテーマに、CDやライブの感想を綴ります。

DAZZ BAND@コットンクラブ2011(その2)

2011-01-23 23:47:06 | ソウル・ファンク

【前回の続き】

初日にライブを観てからダズバンドの歌がかけ巡り
頭がダズでいっぱいになったファンキーな週末。
こうしてはおれぬと月曜も早々に仕事を切りあげ、
向かいましたは今年2度目のコットンクラブ!

同じバンドでも日によってライブの手触りは違う。
最終日はその違いがスタートから歴然としていた。
スタイリッシュでクールなサウンドはそのままに、
スキップ・マーティンの更なる熱情がプラスされている。

そして座っているお客さんもスムクリよろしく
前ノメリになり一斉に斜め45度に傾いたのだ。
きっとコアなファンが最終日に集結したのだろう。
すごい集中力、これはいいステージになりそうだ。

その予感どおりに、最終日のライブも凄かった!

ボーカルのスキップは今日も渾身のパフォーマンスで、
ラッパを吹いたり情熱的なチークを踊ったりと大活躍。
親しみやすく華やかなオーラをこれでもかと発散する。

彼らは日によって微妙に曲順を変えているようで、
何度観ても飽きさせない。特に衝撃を受けたのが
中盤で披露されたゴツいファンクチューン"Swoop"。
思わず踊るのも忘れ口をあんぐり開いて立ちつくす。

ブブーン、ブブーンと唸りをあげるベース音と
キレのよいドラムがコットンクラブを包み込む。
どんなCDや映像でもぜったいに再現できない、
これは音楽を五感で味わう体験型アトラクションだ。

一聴して気に入った新曲"Don’t Play No Game"、
ジャズだがビートが力強い"Since I Fell For You"、
定番"Let It Whip"などジャズからディスコまで
なんでもござれ、イイ曲ばかりの幸せなひととき。

ダズバンドは2006年2007年と観てきた。
初回はジャジーなサウンドがすばらしく、二度目は
徹底したパーティーバンドぶりでこれまたよかった。

そして今回は粋な旦那衆の繊細な手仕事が光る、
いわばいぶし銀の魅力あふれる江戸前ファンク。
できればこのメンバーでまた来日してほしい!

ライブ後、思いもかけず憧れのエリック・ヤン様と
ご対面を果たしたスイートな想い出とともに
(心優しきファンク仲間の皆さまに大感謝!)、
皆様のお早いお帰りを心よりお待ちしております。
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DAZZ BAND@コットンクラブ2011(その1)

2011-01-23 18:33:23 | ソウル・ファンク
なんだか仕事が忙しく音楽から遠ざかっている今日このごろ。

そんなおり急にDAZZ BANDの来日が決まったが、今ひとつ
テンションがあがりきらぬまま迎えてしまった公演初日。
若干の不安をかかえつつ向かったコットンクラブは、
しかしそんな雑念を彼方に吹き飛ばす桃源郷だった!

ステージには真っ赤なネクタイに黒いスーツの6名。
うち3名はなんとCON FUNK SHUNのメンバーでもあり、
今回のコラボがどんな音になるのか大変興味深い。

そして演奏が始まり2曲目の"Keep It Live"で
いきなりコットンのハコがエレベータよろしく急降下、
扉が開いた先にファンクのズンドコ世界が広がった!

ベースとドラムが重低音を繰り出し、ギターがむせび泣く。
シンセの美しい調べと共にスキップが艶やかに歌いあげる。
まだ誰も立っていなかったがとても座って聴いていられず、
ひとり立って踊り始めた。やばい、ヤバイぞこの音は!

気合いの入った演奏につられてひとり、またひとりと
熱に浮かされたようにどんどん踊る人が増えてゆく。

ダズバンド×コンファンクシャン=粋でいなせな旦那衆。

ダズバンドは全員でカッチリ振りをつけるわけではないが
抑制の効いた仕草がなんとも渋くて、とてもカッコイイ。
陽気なグルーヴと大人の品格が見事に同居している。

ミディアムナンバーの「ハートビート」も、ドラムが刻む
たくましいリズムにえもいわれぬファンクネスを感じる。
これぞまさにハートビート、ダズバンドの鼓動ではないか。

そして大好きなベーシスト・エリック・ヤン様はというと
コンファンクシャンでの派手なパフォーマンスを抑え
バックに徹しているのが印象的だ。しかし耳を澄ますと
「ピロロ~ン」と弦をハジく超イイ音が聞こえてくる。

観て聴いて踊ってよしの3拍子そろったダズバンド。
何度観てもすばらしいが、今回は特に渋くて最高だ。
これはもう、最終日もぜったい行かねばならぬ!

【続く】
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マイケルバーでひとときを【年始編】

2011-01-23 16:43:08 | マイケル


DAZZ BANDの興奮さめやらぬ一週間でしたが、
マイケル・ジャクソンの世界に戻ってきて
今週末は調布のマイケルバー「mjm」へ。

カッパカッパと酒を飲みソウルトレインを見て
愉快な語らいにときも忘れ気づけば真夜中。
見事に帰れなくなりましたが、夜明かしもまた楽し!
音楽仲間との出逢いに感謝しきりの昨今です。
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アルバム「MICHAEL」:猫耳編

2011-01-11 00:09:18 | マイケル

贋作疑惑かまびすしく、発売前からケチがついた感のある
マイケル・ジャクソン2001年以来の新作「MICHAEL」。
しかし一聴して驚いた、このアルバムは凄くイイ!

自分の耳だけを頼りにまずは感想を書いてみようと
ライナーを読まず、日経エンタの全曲解説も読まず
我慢してきました。そして、いまがそのときだ!

1.Hold My Hand
エイコンとのデュエット。楽曲はほぼ出来上がっていて
なんらかの理由でリリースされなかった完成品だと思う。
”ほーまーへー”のサビは一度聴いたら忘れられない。
リリースされていたら、ヒットチャートを賑わせただろう。

2.Hollywood Tonight
マイケルが目指した新境地は80年代の歌謡曲か?
ザ・ベストテンに出てきそうなアッパーチューンでお気に入り。
でも、この曲だけマイケルの声がニセモノくさいのは気のせい?

3.Keep your Head Up
ライトゴスペル風で、21世紀に入ってからの作品か。
誰もが口づさめるメロディで、他のR&Bシンガーが
歌ってもヒットしそうな、スムースR&Bの佳作。

4.(I Like) The Way You Love Me
カーペンターズの曲をリメイクしたような逸品。
前3曲とうってかわってマイケルの声が若い印象で、
イントロのボイスパーカッションにも聞き入ってしまう。

5.Monster
"2 BAD"の番外編な感じで、97年頃の録音と思われる。
ボツになった完成品とデモ段階とがあるならおそらく後者で、
前作"Invincible"のボツ曲という気がする。マイケルが
本気でリリースしようとしたのなら、この原曲を磨きあげて
更にエッジのたった密なサウンドに仕上げたのではないか。

6.Best Of Joy
これまた70年代ほっこりポップス調の癒し曲。
ビージーズの「愛はきらめきの中に」にチョイ似の名曲。

7.Breaking News
アルバム先行曲として物議を醸した一曲(→感想はコチラ
歌詞の内容からしても、贋モノとは思えないのですが・・
テディ・ライリーさん、私は貴方を信じます。

8.(I Can't Make It) Another Day
80年代ブリティッシュサウンドを思わせるポップロック。
マイケルの声が現役バリバリで、かなり前にレコ―ディング
したのではないかと思いますが、実際はどうなんでしょう?

9.Behind The Mask
当アルバム最大の注目曲、ビハインドザマスク!
まさかあの曲がこんな凄いアレンジになるなんて衝撃だ。
疾走するボーカルにケニーG風のサックスがからみつく。
力強いリズムと跳ねるベースはファンクそのものだが、
シンセサイザーがしっかり”YMO”を主張している。
これぞマイケルにしか歌えないオリジナルといえよう。
「スリラー」に入っていればどれだけ売れたことか!

10.Much Too Soon
アコースティックギターで歌われるシンプルなバラード。
アルバム「ビクトリー」の"Be Not Always"を思い出した。

【続く】
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アル・マッケイ・オールスターズ2010@ビルボードライブ東京

2011-01-04 23:43:02 | ソウル・ファンク


EW&Fの黄金時代を支えたアル・マッケイ率いる
アル・マッケイ・オールスターズ。アースのヒット曲を
往年のスタイルで演奏してくれる貴重な大所帯バンドが
2010年の年末にもビルボードライブ東京にやってきた!

今回はテーブル席がとれず上層のカジュアル席からの観戦で、
エリアが違うせいか、音の響きも前回と若干違う気がする。
今回強く感じたのが、バンドの持つ猛々しいまでのパワー。

荒々しく熱を帯びた演奏で、ステージからここ5階席まで
土埃が舞いあがりそう。風と大地という言葉が頭をよぎる。

対して天女のように優雅に舞う、三名のごっついボーカリスト。
ひとりでも上手いが彼らの真骨頂はコーラスワークにある。
ピタっと息が合うとアースの世界は無限の広がりをみせるのだ。

これでもか、これでもかと繰り出される煌びやかな名曲の数々。
選曲は毎ステージいつもだいたい同じだが、それがいい。
それどころか、以前聴いた曲でも新たなる驚きが生まれる。

今回新鮮だったのはBoogie Wonderland。それこそ子供の頃から
何百回となく聴いたはずのヒットソングだが、やはり驚いた。

ブギーワンダーランドって、なんてゴージャスな曲なんだろう!

リズムセクションとホーンズ、キーボードが醸しだす
豊潤な音の世界に、踊る手をとめて聞き入ってしまう。
こんなにもゴージャスだなんてCDだけでは分かるまい。

EW&Fのヒット曲を聴かせるには最低1時間半はかかる。
練り上げられた演目に何も足さない、何もひかない。
ウィスキーのような彼らのステージは今回も鉄壁だった!
コメント (2)
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謹賀新年2011

2011-01-04 03:45:03 | 雑記


あけましておめでとうございます。

「音の世界」をご覧くださいました皆様、
コメントをお寄せくださいました皆様、
旧年中は誠にありがとうございました。

当ブログも6年目、いささか中だるみの感があり
行ったのに書いていないフェスティバル日記や
観たのに感想をつづっていないインド映画など
ソースをかなりため込んでしまったまま越年、
怠け者のおのれに正月から反省しきり。喝!

今年は気持ちも新たに踊ったり歌ったり
太鼓をたたいたりして、ノリのいい音楽とともに
感想も忘れずに過ごしたいと思います。

本年もよろしくお願い申しあげます。
コメント (6)
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