goo blog サービス終了のお知らせ 

音の世界

「ノリのいい音楽」をテーマに、CDやライブの感想を綴ります。

ソウル・サーチン:クインシージョーンズの巻@ライブ編

2011-02-05 03:28:11 | ソウル・ファンク

トーク編の続き】

いよいよライブが始まると、これがスンバらしい!
「リアルミュージシャン」による至福のひとときだ。

ジャズ、ソウル、ファンク・・言葉を替えれば
ノージャンルということだろう。恥ずかしながら
クインシーと知らずに聴いていた曲も多々あり、
器の大きさにあらためて尊敬の念をおぼえる。

ネット越しなのでライブ会場に迫力は及ばないが、
ヘッドホンを当てると音もクリアで申し分ない。
均整のとれたサウンドが左右から飛び込んでくる。

よほど腕ききのメンバーが揃っているのか、まるで
スタジオセッションをガラス越しに聴いているかのよう。
ライブの熱さとクールな職人芸を同時に味わえる。

音楽ディレクターのケイリブ・ジェームスさんは
温かみのあるMCで上手にホストをこなしつつ、
キーボードにソウルフルなボーカルにと大活躍。
木下航志さんの日本人離れした歌唱も度肝を抜く。
4名の女性コーラスのバランスも絶妙で華を添える。

特に世界3大名曲のひとつ「P.Y.T」が最高!
ベースが刻む極上のリズムとむせび泣くギター。
このギターがまたすんばらしく、インストなのに
歌が聴こえてくる。アクの強いマイケルのカバーは
どうしてもイマイチになりがちだが、彼のギターは
軽々とマイケルを超えてしまったかもしれない。

ほか「ロックウィズユー」「ゲットオンザフロアー」と
私的にこれ以上ないくらい最高のラインナップで、
たまらなくグルーヴィーな演奏を聴かせて頂いた。

ひみつの場所でヘッドホンをしたまま3時間半、
座ったまま踊りだしたりしつつ気づけば深夜。
今年に入り観に行った素晴らしいライブと同様に
Ustreamでの体験も忘れられないものとなった。
おそろしいほど太っ腹な企画に大感謝です!

※さらに太っ腹なことにアーカイブが観られます。

ライブ前半
http://www.ustream.tv/recorded/12429496

ライブ後半
http://www.ustream.tv/recorded/12430651
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ソウル・サーチン:クインシージョーンズの巻@トーク編

2011-02-05 01:34:26 | ソウル・ファンク
吉岡正晴さんが主宰の音楽イベント・ソウルサーチン。
今回はクインシー・ジョーンズがテーマだという。

今まで観に行ったことはないが、吉岡さんのブログで
リハーサルの模様を知るにつれ、がぜん興味が湧いてきた。
しかし既に本番直前、行きたいけど行けない!

ところが思わぬ吉報がタイムラインに飛び込んできた。
なんと今日のライブがユーストリームで中継されるという。
こんなときツイッターは役に立つ。ぜったい観なきゃ!

というわけでナゾの某所でコッソリ観はじめましたは
目黒ブルース・アレイから配信されたUSTREAM。

ソウルサーチンでは毎回一組のアーティストをとりあげる。
まず吉岡さんと音楽プロデューサーの松尾潔さんのトーク、
ライブ前半、ふたたびトークをはさんでライブ後半へと続く。

松尾さんと吉岡さんのお話はマニアックかと思いきや
意外にもユルめな感じで、素人の自分にも楽しめる。

松尾さんが15年前にクインシーにインタビューしたとき
「音楽とビジネスは両立するのか」と軽く尋ねてみたところ、
御大ムッとして「私がやっているのはミュージックビジネスだ」
と答えたそう。で、10年あまり後に再び同じ質問をすると
今度は「音楽とビジネスの両立に必要なのは”健康”だ」と
答えたそうで、はぐらかされた気分だとおっしゃっていた(笑)

しかし松尾さんが言うとおり長生きも芸のうち、である。
そこから「クインシー=森繁 久彌」説(立ち位置的に)
へと話は広がるが、トークで最も印象に残ったのが
まずは楽曲ありき、そしてテンポが重要だということ。
彼の曲は皆が心地よく感じる最大公約数だということ。

あの素晴らしいライブを観てから先ほどの話を思い出すと
ソウルサーチンという企画の趣旨がかいま見える気がした。
たしかにクインシーの手掛けた曲はどれもこれも輝いていた!

ライブ編に続く】
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

LAKESIDE2011@ビルボードライブ東京

2011-02-02 19:07:14 | ソウル・ファンク


3年前に来日しファンタスティックな体験をさせてくれた
老舗バンド・LAKESIDEがまたやってくる!ということで
今宵もイソイソと向かいましたはビルボードライブ東京。
(→前回の感想その1その2

ステージにはお揃いのレイクサイド帽をかぶって
ミリタリー調の渋みがかったツナギ(?)をまとう9名。
パタパタとヘリの音が鳴り響き、早々に始まったのは
泣く子も黙る"It's All The Way Live"と"Outrageous"!

ズ・ズンと炸裂する、すごい迫力のベースとドラム。
アンテナをしょったスティーブ・ショックリーさんも
激しく動きながらぐいんぐいんとギターを唸らせる。
途中でアレンジがラテン調になるのもたまらない。
モノトーンの職人が繰り出す極彩色の音絵巻だ。

3年前はコットンクラブで観たLakesideだが、
ハコが違うと音も違う。天井の高いビルボの空間に
ドカンドカンと花火のような重低音が打ちあがる。
目いっぱい振り切ったような大音響がすばらしい。

驚くのがバンドの風貌と音とのギャップ。
小柄なおじいちゃん風のメンバーもいて
ひょっとすると還暦を過ぎている印象だが、
彼らのエネルギッシュなことといったら!

長い歴史を感じさせる重厚なサウンドと裏腹に
フロント5名はクルリと軽やかにターンを決めて
ピタリと息の合ったコーラスを聴かせ、客席をあおる。

風体はワイルドだがステージ構成は緻密で、
たたみかけるようにアップテンポの曲が続く。
ときおり入る給水タイムさえ計算しつくされた
ガテン系のブラックエンターテイメントである。

マーク・ウッドさんは相変わらず元気いっぱい。
中低音の渋いノドを聴かせつつ客席に降りて
歌いかけたりと、めいっぱいサービスしてくれる。
マイクスタンドを倒すパフォーマンスも健在で、
眼鏡をかけたり外したりとクルクル変わる
チャーミングな表情がなんとも愛らしい。

この日は残念ながら客席がなかなか温まらず
身体をはって盛りあげてくれるメンバー達に
なんとも申し訳ない気分になってしまったが、
さすがに「ファンタスティック・ヴォヤッジ」は
大盛り上がりで、マーク・ウッド船長とともに
ファンクランドへの遥かなる航海を楽しんだ。

終演後にパタパタと去りゆくヘリの効果音が切ない。
あのすばらしいファンクランドへ私を連れて行って!
リビングレジェンドのご帰港をお待ち申しあげます。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

DAZZ BAND@コットンクラブ2011(その2)

2011-01-23 23:47:06 | ソウル・ファンク

【前回の続き】

初日にライブを観てからダズバンドの歌がかけ巡り
頭がダズでいっぱいになったファンキーな週末。
こうしてはおれぬと月曜も早々に仕事を切りあげ、
向かいましたは今年2度目のコットンクラブ!

同じバンドでも日によってライブの手触りは違う。
最終日はその違いがスタートから歴然としていた。
スタイリッシュでクールなサウンドはそのままに、
スキップ・マーティンの更なる熱情がプラスされている。

そして座っているお客さんもスムクリよろしく
前ノメリになり一斉に斜め45度に傾いたのだ。
きっとコアなファンが最終日に集結したのだろう。
すごい集中力、これはいいステージになりそうだ。

その予感どおりに、最終日のライブも凄かった!

ボーカルのスキップは今日も渾身のパフォーマンスで、
ラッパを吹いたり情熱的なチークを踊ったりと大活躍。
親しみやすく華やかなオーラをこれでもかと発散する。

彼らは日によって微妙に曲順を変えているようで、
何度観ても飽きさせない。特に衝撃を受けたのが
中盤で披露されたゴツいファンクチューン"Swoop"。
思わず踊るのも忘れ口をあんぐり開いて立ちつくす。

ブブーン、ブブーンと唸りをあげるベース音と
キレのよいドラムがコットンクラブを包み込む。
どんなCDや映像でもぜったいに再現できない、
これは音楽を五感で味わう体験型アトラクションだ。

一聴して気に入った新曲"Don’t Play No Game"、
ジャズだがビートが力強い"Since I Fell For You"、
定番"Let It Whip"などジャズからディスコまで
なんでもござれ、イイ曲ばかりの幸せなひととき。

ダズバンドは2006年2007年と観てきた。
初回はジャジーなサウンドがすばらしく、二度目は
徹底したパーティーバンドぶりでこれまたよかった。

そして今回は粋な旦那衆の繊細な手仕事が光る、
いわばいぶし銀の魅力あふれる江戸前ファンク。
できればこのメンバーでまた来日してほしい!

ライブ後、思いもかけず憧れのエリック・ヤン様と
ご対面を果たしたスイートな想い出とともに
(心優しきファンク仲間の皆さまに大感謝!)、
皆様のお早いお帰りを心よりお待ちしております。
コメント (12)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

DAZZ BAND@コットンクラブ2011(その1)

2011-01-23 18:33:23 | ソウル・ファンク
なんだか仕事が忙しく音楽から遠ざかっている今日このごろ。

そんなおり急にDAZZ BANDの来日が決まったが、今ひとつ
テンションがあがりきらぬまま迎えてしまった公演初日。
若干の不安をかかえつつ向かったコットンクラブは、
しかしそんな雑念を彼方に吹き飛ばす桃源郷だった!

ステージには真っ赤なネクタイに黒いスーツの6名。
うち3名はなんとCON FUNK SHUNのメンバーでもあり、
今回のコラボがどんな音になるのか大変興味深い。

そして演奏が始まり2曲目の"Keep It Live"で
いきなりコットンのハコがエレベータよろしく急降下、
扉が開いた先にファンクのズンドコ世界が広がった!

ベースとドラムが重低音を繰り出し、ギターがむせび泣く。
シンセの美しい調べと共にスキップが艶やかに歌いあげる。
まだ誰も立っていなかったがとても座って聴いていられず、
ひとり立って踊り始めた。やばい、ヤバイぞこの音は!

気合いの入った演奏につられてひとり、またひとりと
熱に浮かされたようにどんどん踊る人が増えてゆく。

ダズバンド×コンファンクシャン=粋でいなせな旦那衆。

ダズバンドは全員でカッチリ振りをつけるわけではないが
抑制の効いた仕草がなんとも渋くて、とてもカッコイイ。
陽気なグルーヴと大人の品格が見事に同居している。

ミディアムナンバーの「ハートビート」も、ドラムが刻む
たくましいリズムにえもいわれぬファンクネスを感じる。
これぞまさにハートビート、ダズバンドの鼓動ではないか。

そして大好きなベーシスト・エリック・ヤン様はというと
コンファンクシャンでの派手なパフォーマンスを抑え
バックに徹しているのが印象的だ。しかし耳を澄ますと
「ピロロ~ン」と弦をハジく超イイ音が聞こえてくる。

観て聴いて踊ってよしの3拍子そろったダズバンド。
何度観てもすばらしいが、今回は特に渋くて最高だ。
これはもう、最終日もぜったい行かねばならぬ!

【続く】
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アル・マッケイ・オールスターズ2010@ビルボードライブ東京

2011-01-04 23:43:02 | ソウル・ファンク


EW&Fの黄金時代を支えたアル・マッケイ率いる
アル・マッケイ・オールスターズ。アースのヒット曲を
往年のスタイルで演奏してくれる貴重な大所帯バンドが
2010年の年末にもビルボードライブ東京にやってきた!

今回はテーブル席がとれず上層のカジュアル席からの観戦で、
エリアが違うせいか、音の響きも前回と若干違う気がする。
今回強く感じたのが、バンドの持つ猛々しいまでのパワー。

荒々しく熱を帯びた演奏で、ステージからここ5階席まで
土埃が舞いあがりそう。風と大地という言葉が頭をよぎる。

対して天女のように優雅に舞う、三名のごっついボーカリスト。
ひとりでも上手いが彼らの真骨頂はコーラスワークにある。
ピタっと息が合うとアースの世界は無限の広がりをみせるのだ。

これでもか、これでもかと繰り出される煌びやかな名曲の数々。
選曲は毎ステージいつもだいたい同じだが、それがいい。
それどころか、以前聴いた曲でも新たなる驚きが生まれる。

今回新鮮だったのはBoogie Wonderland。それこそ子供の頃から
何百回となく聴いたはずのヒットソングだが、やはり驚いた。

ブギーワンダーランドって、なんてゴージャスな曲なんだろう!

リズムセクションとホーンズ、キーボードが醸しだす
豊潤な音の世界に、踊る手をとめて聞き入ってしまう。
こんなにもゴージャスだなんてCDだけでは分かるまい。

EW&Fのヒット曲を聴かせるには最低1時間半はかかる。
練り上げられた演目に何も足さない、何もひかない。
ウィスキーのような彼らのステージは今回も鉄壁だった!
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

UNITED WE FUNK!

2010-12-18 18:58:10 | ソウル・ファンク
買ったけど聴いてないCD・DVDの山に埋もれ
あまつさえ新作MICHAELも聴けずおおわらわの年末。

なのに、ファンクの鉱山・アメリカからこれでもか、
これでもかといろんなファンクバンドがやってくる!
予約を間違えそうなので、イベントを棚卸しします。
(済んだらレ点) ビル東京=ビルボードライブ東京
  
1.アル・マッケイ・オールスターズ
   @ビル東京 12/27(月)~12/28(火)

初日と千秋楽※レ2.ダズバンド・フィーチャリング・エリックヤン様
   @コットンクラブ 1/15(土)~1/17(月)

3.ジョージ・クリントン(考え中)
   @ビル東京 1/21(金)~1/22(土)

4.レイクサイド
   @ビル東京 1/31(月)~2/1(火)

5.チャカ・カーン
   @ビル東京 2/3(木)~2/5(土)

6.クール&ザ・ギャング
   @ビル東京 2/24(木)~2/26(土)

7.ジョージ・デューク
   @ビル東京 3/2(水)
 
8.ミッドナイト・スター
   @コットンクラブ 4/7(木)~4/8(金) 中止

9.セルジオ・メンデス
   @ビル東京 4/11(月)~4/16(土) 中止

10.ナイル・ロジャース&シック
   @ブルーノート 4/16(土)

11.ZAPP
   @ビル東京 4/22(金)~4/24(日)

12.ナイル・ロジャース&シック
   @ブルーノート 5/29(日)

13.Rufus ※考え中・・
   @ブルーノート 6/22(水)~6/24(金)

14.シェリル・リン   
   @ビル東京 7/20(水)、22(金)、23(土)

15.ブーツィー・コリンズ 行きまっせ!
   @クラブチッタ 8/12(金)、13(土)

16.アル・マッケイ・オールスターズ←New!
   @ビル東京 9/15(木)~9/17(土)

来年は史上最高の来日ラッシュとなることでしょう。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

レレレの・・

2010-11-26 00:35:30 | ソウル・ファンク

コットンクラブやビルボードライブといった
ライブレストランがオープンし、良い音楽を
生でたくさん聴く機会に恵まれたここ数年。

とはいえさすがに来日するバンドも一巡した
感がありますが、今日もしつこくスケジュールを
チェックしたところ、思いがけず懐かしい名前が。

レレレ、レイクサイドがやって来る~!!

【LAKESIDE@ビルボードライブ東京】
2011年1月30日(月)、2月1日(火)

3年前に来日し、渾身のライブを見せてくれたLakeside。
濃厚なサウンドにやられ2日間続けて通った記憶も薄れて
しまった今こそ、あの感動をもう一度味わいたい。

ライブは週明け平日というバッドコンディションですが
ハンデをものともせず彼らはやってくれるに違いない。
さあ、ファンクの大海原へ漕ぎだしましょう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

CON FUNK SHUN鑑賞記2010【第二夜】

2010-10-25 01:21:28 | ソウル・ファンク

【前回の続き】

大盛り上がりだったコン・ファンク・シャンのライブ。
昨夜の余韻もそのままに、マイケル・クーパーさんの
さらなるガナリ声を求めてやってきました公演最終日。

ライブというのは面白いもので、同じアーティストでも
時間帯や曜日により会場の雰囲気が180度かわる。
今日は夕方ということもあってか落ち着いた客層だ。

でも個人的にはこういう雰囲気のライブも大好きだ。
盛り上がりが約束されている週末のライブも楽しいが、
すわって聴いているお客さんをメンバーが盛りたてて
音の素晴らしさで総立ちにさせる瞬間が見られるから。

今回もまさにそんなライブで、昨日の疲れを見せぬ
どころか、皆さらにパワーアップして元気いっぱい。
マイケルさんはますますガナりながらギターをウネらせ、
ホーンズも愉快なステップも、一分の隙もなく完璧だ。

フェルトンさんは相変わらず精力的に会場をまわり・・
向かい側にどっかと腰かけ友人へ向けて歌いあげる(笑)
いつもながらユーモラスな客いじりで、とても楽しい。

いろんな音がミルフィーユのように重なりあう繊細な旋律を
タイトなリズムが引き締める。ドラムがタメを創る瞬間も
見えない音が聞こえてくる。間合いもひとつの音なのだ。
重厚にして軽快なファンクの微粒子がステージから降り注ぐ。
粒のひとつひとつがストンと耳に入り、なんとも心地よい。

CON FUNK SHUNの魅力はオリジナル曲にとどまらない。
毎回かならずオールドスクールメドレーを挟むのだが
ひと口にカバーというなかれ。曲のアレンジがもう絶品で
特に"Before I Let You Go "の胸がしめつけられるような
メロディとベースラインで完全に別世界へ連れていかれた。

コン・ファンク・シャンほどの大御所がハコバンのように
カバーをやってくれるなんて、これほど贅沢なことはない。
彼らはもともと日本のディスコのハコバンだったそうだが、
バンドのルーツを今でもしっかりと踏襲しているのだろうか。

お約束のカバーは唯一無二の「オリジナル」でもあるし、
名曲の素晴らしさを伝える伝道師としても貴重な存在だ。

会場が総立ちになるまでもなくずっと立って踊っていたが、
後半になるほど切なさがつのってきた。ああ、時間よとまれ。
一秒でも長く彼らのファンクシャワーを浴びていたいのに!
マイケルさんの"Love's Train"は今回も聴けず残念だったが、
昨日にまして沢山のガナリ声を聴かせてくれたから大満足。

何度観ても「今日が最高!」と思わせてくれるCON FUNK SHUN。
コットンクラブの至宝のお帰りを心よりお待ちしております。
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

CON FUNK SHUN鑑賞記2010【第一夜】

2010-10-20 00:13:33 | ソウル・ファンク
4年連続の来日となるコン・ファンク・シャン。
大好きなファンクバンドが秋風と共にやってきた!

土曜の夜はファンクパラダイス。コットンクラブは
CON FUNK SHUNが大好きな常連とおぼしきお客さんで一杯だ。
メンバーがラッパを吹きながらハーメルンの笛吹き風に
現れるや歓声があがり、パーティータイムが始まった。

マイケル・クーパーさんが茶目っ気たっぷりに
会場をギョロリと見渡し、ベースのエリックさんは
しょっぱなからエンジン全開でブリブリ弾きまくる。

穏やかな表情で几帳面にステップを踏むロンさんは早々に
泣きのサックスを聴かせ、フェルトン・パイレートさんは
ツルツル頭の汗をふきふき客席をくまなく回って歌いあげる。

操り人形みたくコミカルに揺れるラッパのカールさんと
分厚いサウンドに最高のオカズを入れるパーカス、
KCさんのメロウなシンセに安定感抜群のドラム。
いつもながら本当に素晴らしいメンバーだ。

今夜は特にアーティストと客席の距離がうんと縮まり
まるでファミリーのような一体感に包まれていた。
細部まで創りこまれたショウながらも、メンバーが
曲の合い間を縫うように楽しげに客席に話しかけ、
とてもリラックスした和やかなムードを醸しだす。

そして個人的にも今までとは違う感動を味わった。
会場でよくお会いする常連さんが前方の好位置を
譲ってくださったのだ。なんと親切な方達だろう!

目の前にフェルトンさんが小山のようにそびえたち、
フロントメンバーが片ときも休まずステップを踏む。
視界のすべてがコン・ファンク・シャン。アンプが
少し離れているせいか、絶妙なる大音量である。

さらに往年の名曲メドレーが始まったから堪らない。
エリックさんの超絶ベースで宇宙の果てへ飛ばされた。
ああ、ずうずうしくもここから一歩も動けない。

音もさることながら、周りの皆様と共にヘ~イとか
ホーとか叫びながら飛びはねる楽しさといったら!
コンファンクシャンと最高に愉快な仲間達だ。

観て楽しく聴いて楽しい、全身で音楽を味わえる
CON FUNK SHUNのライブ。今回も大満足だったが
家に帰ってかすかな違和感を覚えた。

なぜかマイケル・クーパーさんのガナリ声が
今日はカナリ足りなかったような・・やや!?
シュッシュッポッポの振りも楽しい名バラード
"Love's Train"を聴いてないぞ!ゆゆしき事態だ。

おお、これは明日も行かねばならない。

【続く】
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

遅れてきたリクエスト

2010-10-17 02:54:54 | ソウル・ファンク
大好きなファンクバンド・CON FUNK SHUNの来日にあたり
コットンクラブのサイトでライブへのリクエストを募集。
リクエスト曲の投票は10月頭に〆切られましたが
2日目のステージを終えた今、どーしてももう一曲
追加リクエストさせて頂きたく存じます。

・ラブトレイン

やっぱマイケル・クーパーさんのガナリ声を聴きたい!
ということで明日はひとつよろしくお願いいたします。
(↑明日も行くんかい!)

あ、CANDYはもちろん演奏してください。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

キャメオ@コットンクラブ

2010-09-26 23:19:37 | ソウル・ファンク


感想がすっかり遅くなりましたが、カメオ鑑賞記。

ラリー・ブラックモンさんのごつい体躯とギョロ目が
印象的な80年代の人気ファンクバンド、CAMEO。
あの人達がなんとコットンクラブにやってくる!

その人気を物語るように会場はぎっしり満員だ。
照明が落ちるや嬌声が渦巻き8名の戦士があらわれた。

ラリーさんは赤い帽子にお髭とグラサン、袖には赤いフワフワ。
恰幅がよく、ご大層ないでたちがジェームス小野田を思わせる。
トレードマークの赤いプロテクターが前掛けみたいで可愛い。
つるつる頭に三つ編みをのっけた青い仮面のパンク風(青影)や
ギャグマンガのような王冠をかぶってる人(王様)もいるぞ!

ビジュアルこそコミックバンドだが繰り出す音は物凄い。
驚くことにいい意味でレコードとまったく同じサウンドで、
誰が目立つでもなく絶妙なバランスを保っている。

ジョナサン・モフェットさん(THIS IS ITのドラマーだ!)が刻む
精緻なリズムに、唸りをあげるツインギターが粘っこくからむ。
ドラムのタメに応じてフロント5名が左右にパッと舞いあがり
バラードでは一転、ピタリと息の合ったコーラスをきかせる。

全盛期は少人数でサウンドもトンがったイメージがあったが、
トミ・ジェンキンスさんの人懐こいMCやとろけるバラードを聴くと
彼らが古き佳きソウルのスタイルを踏襲しているのがよくわかる。
32年もの歴史を誇るというグループの真髄をみる思いだ。

大好きな"Back And Forth"までほぼずっと踊りっぱなし、
1時間超にギュっと凝縮された強烈なパッケージショウ。
メンバーがはけてもアンコールを求める拍手がずっと続いた。

今回の来日は11年ぶりとのことだが、次は11年後なんて
決して言わないでほしい。我々の長い長いアンコールが届いて
すぐ日本に戻ってくださることを心よりお待ちしております。
で、今度こそシェイク・ユア・パンツを聴かせてください!

【続く】
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

WELCOME BACK,CAMEO!

2010-09-15 00:14:44 | ソウル・ファンク

3年前に予定されていた来日公演が中止になったCAMEO。
当時のトラウマをひきずり今度も中止になったらどうしよう?と
実は不安でいっぱいでしたが、コットンクラブのHPに来日直前の
ラリー・ブラックモンさんの元気なメッセージがあがってひと安心。

http://www.cottonclubjapan.co.jp/jp/sp/cameo/

おお、無事に来てくれそう。しかも「3日間とも観てくれ」と言われてる。
今頃になってベスト盤を聴いている超うすっぺらいリスナーですが、
1ステージに3日分のエネルギーをつぎこむ勢いで暴れますぞ!

ワードアップでバブル前夜の86年あたりへ脳内タイムスリップ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

CON FUNK SHUN来日決定!

2010-08-30 17:38:57 | ソウル・ファンク

立川からオールナイトで六本木を経て自宅に帰り、
マイケル一色の世界から戻ってハタと気がついた。

「で、コン・ファンク・シャンは来るのかな?」

来日するファンクバンドの中でも一、二を争うほど好きな
CON FUNK SHUN。もはや伝説の赤坂ムゲンならぬ
丸の内の常連といってもいい彼らは今年も来日するのか?
ふるえる手でコットンクラブのホームページを開くと・・

「新規公演決定!CON FUNK SHUN 10/15~10/17」

しかも今回は初の試み、”リクエスト曲大募集”!
なんとファン想いなのでしょう、ナイスガイの皆さんは。

これはもう、3日間とも通わねばなりません。
9月にCAMEO、10月はコンファンクシャン。
猛暑に続き、ファンクの秋はまだまだアツい!
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夏がくれば想い出す

2010-08-08 15:52:54 | ソウル・ファンク

パンク・ファンクの帝王、リック・ジェイムス先生が
2004年に世を去って、8月6日ではや6年。
今年もターンテーブル(=CDトレイ)にアルバムを捧げ、
一時代を築いたRick Jamesのご冥福を祈ります。

粘っこいファンクを聴きながらCDラジカセに向かい合掌。
日本で一度もステージを観られなかったのは残念ですが、
彼の音楽は時代を超え受け継がれてゆくことでしょう。

あなたのことをずっと忘れません。どうか安らかに。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする