音の世界

「ノリのいい音楽」をテーマに、CDやライブの感想を綴ります。

鉄人Q

2006-10-31 00:16:09 | 洋楽


「昔よく聴いたけど、よく知らない人」
の映像を発掘していたら、TACOが出てきました。

踊るリッツの夜
byタコ

江戸川乱歩の小説にでてくる怪人、
鉄人Qにそっくりです・・
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アースガーデン@代々木公園

2006-10-29 23:48:24 | ブラジル


友人から代々木公園で面白いイベントをやっているときき、出掛けることにした。
エコロジーをテーマにした「アースガーデン」だという。

「エコ」ときくと、無農薬やオーガニックという言葉を思い浮かべるが、
会場に足を踏み入れた瞬間感じたのは「東南アジア」だった。
延々と続く屋台、そして屋台・・いったい何店舗あるのか見当もつかない。
無農薬野菜や無添加石鹸はもとより麻系のネックレスやガラス玉、
アジア・中南米雑貨を売る店に混じり、ヘルシー&エスニック料理の屋台や
ライブを行う小さなステージがいくつも出現する。
友人の推薦通り、バンコクのバザールに迷い込んだような楽しさだ。

その中の一つのステージで、3名の女性が2名の男性を従えて
振り付きの見事なスキャットを披露していた。
ブラジル音楽なのにガムランのメロディを取り入れるなど
どこか東南アジア風で、不思議な魅力がある。
クラブビートっぽい曲を聴いたときには
シンガポールの歌手、ディック・リーを思い出した。
場所柄か立って踊っている人はいなかったが、
ブラジル系の場所で演奏されれば盛り上がるだろうに、と思った。
でも何故自分はこんなにこのグループが気になるのだろう?
後で調べてみた。

このグループの名前はPecombo(ぺコンボ)。(→試聴できます)
日本で唯一のボサノバ系コーラスユニットだそうだ。
Pecomboがブラジルの女性ボーカルグループ、
クアルテート・エン・シーに触発されて結成されたと知り、
自分が何故ここまで気になったのか合点がいった。
私はクアルテート・エン・シーの音が好きだ。だからなのか!

思わぬ場所でまた素敵なアーティストに出会えました。
一期一会、だなあ・・

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さよならは言わないで@東京国際映画祭

2006-10-28 15:51:29 | インド映画

【若干のネタばれがあります】

東京国際映画祭の「アジアの風」部門にエントリーしている
インド映画、「さよならは言わないで」
(Kabhi Alvida Naa Kehna、通称KANK)。
ヒンディ映画界の大スター、
”インドの織田裕二”ことシャー・ルク・カーンと
大御所・アミターブ・バッチャン共演の新作だ。
先日前売りを逃してしまったが、どうしても観たい。
ダメもとでレイトショーの当日券に賭けたところ、
またもや念が通じたのか運良く入手できた。
インド映画の神様、ありがとう!!

さて、ストーリーはニューヨークに住む
2組のインド人家庭の、不倫愛憎劇。
シャールク演じるデーウは、脚を痛めた元フットボール選手。
バリキャリ編集者の奥さんに頭が上がらず、いらいらしている。
一方、ラニ・ムケルジー演じるマーヤーは、
愛していない相手と結婚したことを後悔している。
この2人が出会い苦悩するさまを3時間(!)にわたり
美しいニューヨークの風景とともに、丁寧に丁寧に描いてゆく。

インド映画というと、歌、踊り、インド的価値観、単純明快・
完全懲悪なストーリーという印象が強いが、この映画は違う。

まず、家族環境が核家族に近い。
インド映画における家族像では、ひとつ屋敷に
家族・親族・使用人、はたまた居候などが
ごちゃまんと住んでいるという設定も多いが、
この映画では2家族合わせて7人しか登場しない。
彼らの生活様式や価値観も(恐らくは)極めて欧米的で、
インド式を貫いている、という印象ではない。
この設定はインドで受け入れられるのだろうかとも思うが、
近年はこういう映画も大当たりしているというから
在外インド人家庭を描く映画も今は一般的なのだろう。
この舞台設定の上で展開される人間模様は、
華やかで都会的な雰囲気に満ちている。

また、インド映画にありがちな絵に描いたような悪役は登場しない。
それぞれの配偶者も申し分なく「いい人達」であるが故に、苦悩は深い。
しかも、彼らがたどる道は「何よりも家族が大事」という
一般的なインド映画の王道からはかなり外れていて、深く考えさせられる。
キャストの演技の巧さ、そして誰の立場にも偏らない
各登場人物の丁寧な心情の描写が印象的だ。

だがそこはインド映画!
前半は特に、インド映画ならではの軽妙な
「お笑い」がふんだんに盛り込まれ、観る者を飽きさせない。
(但し、ギャグのベクトルは「コテコテ」ではなく「コメディー調」だ)
子役も含め全員が大変な演技派で、ウマイのひと言!
コミカルな演技は天下一品のシャー・ルク・カーン、
そして、不倫相手マーヤーの義父を演じるアミターブ・バッチャンの
一見軽薄に見えながらも深みのある役柄に、
眠気を感じる間もなく3時間見入ってしまった。

また、曲数こそ少ないものの、お約束のミュージカルシーンも
しっかり用意されている。ニューヨークが舞台だけあって
バックダンサーも金髪碧眼で(なのに音楽はインド調)、かなり新鮮だ。
アミターブの実子、アビシェーク・バッチャン演じるマーヤーの旦那&
プリティ・ジンタ演じるシャールク嫁のダンスが楽しいが、
願わくばシャールクのコミカルなダンスも見たかったなあ。
(脚を怪我している役なので、当然のことながら彼は踊らない)

しかし・・全体的な感想としては、複雑。【ここから辛口】
後半がもったりしすぎており、盛り上がりに乏しく平坦だ。
なんせシャールク&マーヤーの2人がず~~~っと泣いてばかりで、
観ているほうも気が滅入ってくる。
監督の意図するところはよく理解できるが、
2人とも愛もいいけど、もう少し仕事も頑張ってみてはどうか、
と言いたくなってくる。また、マーヤー役のラニ・ムケルジーが
どうにもこうにも不幸そうで”華”がないのが残念だ。
(勿論、狙っての配役だとは思うが・・ファンの方、ごめんなさい)

この映画を日本で一般公開して欲しいかというと、
正直微妙なところだ。ただ、映像の素晴らしさとキャストの演技力で
それでも一晩飽きさせずに見せられるのは流石だと思う。
インドでも話題作ではあるが、その後の伸びが今一つだと聞く。
さもありなん、という印象だ。

カラン・ジョハール監督には同じようなキャストで大ヒットした前作
”Kabhi Khushi Kabhie Gham(時に喜び、時に悲しみ)”があり、
私もDVDを買って持っているが、まだ観ていない。
今回の作品を観て、「今ひとつなのにこの面白さ」なら
前作はきっと素晴らしいものだったのではないかと思った。

何がきっかけになるか分からないものだ。
今再び、猛烈にシャールクの映画を追っかけたくなっている。
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麗しのスリランカラップ

2006-10-24 22:19:17 | アジア


素晴らしき「LANKAN POP」との出会い。
先日のスリランカ・フェスティバルの会場で、
若者に大人気だというヒップホップユニット、
"Bathiya and Santhush"のCDを購入した。
かの地ではスマップ並みの人気だという。

家に帰ってCDを聴いた途端、嬉しい驚きに包まれた。
ものすごく、イイ!癒し系ヒップホップだ。

インド音楽の旋律にかなり似ているが、決して同じではない。
シンハラ語という言語の特徴なのか、
歌い方がとてもまろやかで優しく、また
ピアノの旋律やバックコーラスも美しい。
ラップをメインに出した歌ですら和やかなムードで、
「うるおいラップ」とでも名付けたくなる。
歌詞もきっと、トゲトゲしいものではないのだろう。

メロディ重視の曲が多く、楽曲の質がすごく高いように思う。
普段スローな曲を全く聴かない自分だが、このアルバムの
ミディアムナンバーは全て最後まで聴くことができる。
アップテンポの曲もトンがっておらず上品なムードに包まれていて、
聴いているとなんだか優しく、ゆったりとした気分になる。

まるでインドのフィルムソングのような歌や、R&B調の歌もあるが
彼ら独自の音楽として、いい感じに昇華されているように思う。

音をご紹介しようと動画を探したところ、
出てくるわ出てくるわ・・彼らの人気を思い知った。

Sawan
 今一番のお気に入り。彼らの音楽の優しい特徴がよく出たラップ。
 途中で登場する女性ダンサーは有名な方のようです。

Kirikodu
 タミール語ボーカルとのジョイントだそう。
 女声ボーカルと美しいメロディが印象的。珠玉の名曲だと思います。

・Neththara
 プロモ編ライブ編
 これは、どこかで聴いたようなバングラ調・・ 

Me Ape Deshayai
 "津波"からの復興の歌だと思われる。
  冒頭に彼らからの(?)メッセージが入っています。

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バーケイズ鑑賞記

2006-10-21 19:19:26 | ソウル・ファンク


今年で結成40周年を迎えるというファンクバンド、The Bar-kays。
不肖猫山、バーケイズについて何も知らずいろいろ調べたところ、
1972年の伝説のソウルライブを記録したという映像に
目と耳が釘付けとなってしまった。
(→問題の映像

・・強烈。サイケでロックだ!皆スゴイいでたちだが、
特にボーカルの方の髪型はどうだろう。
かっこよすぎやしませんか!?
この方にコットンクラブで会えるのだ。行かねばなるまい。

というわけで、乗り込みましたは初日の1stステージ。
開演ギリギリに席につくと、既に黒装束のバンドメンバーが
緊張感たっぷりにスタンバっている。そして演奏が始まり、
ボーカルのストレートヘアのパンクなお兄さんが登場・・ん?
ではなく、白短髪のイカすおじさんが登場した。
真っ赤なテロンテロンの生地にぴかぴか光るボタンの沢山ついた、
カンフー服のようなものを着込んでいる。ラリー・ドッドソンさんだ!

演奏はこれぞまさしくファンクの塊という感じで、
次々とアップテンポな曲を繰り出していく。
かなり早いうちに、ラリーさん自らが観客に立つよう促した。

ラリーさんはニコニコしながらお茶目な表情で、
これでもか、これでもかとばかり観客席をあおっていく。
皆で左右に軽やかなステップを踏んだりしつつ
驚いたことに、彼らは曲間を一切空けず何曲も繋げていくのだ。
すごいパワーだ。
自分が子供の頃にテレビを見ながら思い描いていた
「由緒正しきファンクバンドのライブ」
そのままの光景が目の前で繰り広げられている。
こんな演奏を生で聴けるなんて、光栄以外の何物でもない。

途中、今は亡きザップのロジャーを偲んで、
キーボードの方がボコーダーで歌を何曲か披露した。
ミヨヨ~ン♪ みよよよ~~ん♪♪
生ボコーダーのインパクトは強烈だ。
また、バンド結成当初からのオリジナルメンバーだという
ジェームス・アレキサンダーさんのベースソロも圧巻!
ちょっと童顔なこの方、40年前も現在も全く風貌が変わっておらず
びっくりした。本当にお若い!

曲が一流のまねっこだった時代があるとも聞いていたが、
彼らの演奏は勿論ホンモノのゴリゴリファンクであり、
なおかつ徹底して「お客さんを楽しませるパーティーバンド」
というスタンスを貫いているように思えた。
ラリーさんは端々で「40周年のCDやDVDを買ってね~」と
商売っ気たっぷりの宣伝をおり交ぜていたが、
そうしたMCですらある種の「偉大なるお約束」のように思え
かえって微笑ましく、楽しく感じられた。
(ちなみにパンフを購入しました)

バーケイズ、素晴らしいステージをありがとう!
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念ずれば叶う!?

2006-10-20 01:29:34 | ソウル・ファンク
バーケイズの興奮さめやらぬ中、
コットンクラブ様から衝撃のお知らせが届きました。
先日勝手にリクエストさせて頂いた(→過去記事
S.O.S.Band
が来日するそうです。
ドリームズカムトゥル~
SOS BANDを待ち続けて幾歳月(ちと大げさ)、
夢なら醒めないで欲しい(涙)
お下げ髪が可愛いバックボーカルの人も
ぜひ連れてきてください、SOSバンド様。

しかも、元クール&ザ・ギャングのボーカル、
JTテイラーまで・・!!!
ウェルカムバックtoジャパン、JT!

頭のネジがぶっとびました。
行くぞ行くぞ行くぞ~~~!!!!

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バーケイズ@コットンクラブ

2006-10-19 00:16:45 | ソウル・ファンク

BAR-KAYS、早速行ってまいりました。
ゴリゴリです。素晴らしいです。
週末にかけて行かれる皆様、
どうか大いに盛り上がってくださいませ!

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スリランカ・フェスティバルに思う

2006-10-15 22:34:57 | アジア

代々木公園で行われたスリランカ・フェスティバルに行ってきた。

久保田麻琴さんが、近書「世界の音を訪ねる」(→過去記事)で
スリランカのユース・カルチャーについて言及していた。
この中で印象深かったのが、久保田さんが
スリランカにはいわゆる若者文化が少ないと訝っていたことだ。
いわく、「街のCDショップでも今時の音源は少ない」
「若者対象というよりは熟年以上の欧米人向きの
 ジャズ・フュージョン位しかかかっていない」。よって、
「若者と音楽のエネルギーはどこに吸い込まれていくのだろう」、とも。

この記述が強く印象に残っていたため、
今回のスリランカ・フェスティバルについては
他のフェスのように「ご当地ポップス」を
探す楽しみは期待薄だろう、と半ば諦めていた。

ところが・・当然あるじゃん、若者文化!
CDの屋台にしつらえたDJブースからは
スリランカで目下人気沸騰中と思われるヒップホップユニット、
”Bathiya and Santhush”の音楽がガンガンかかり
大勢のスリランカ人とおぼしき若い衆が、ディスコ状態で踊り狂っている。
嬉しくなった私は、早速ヒップホップのCDを2枚購入した。

その後夕方から行われたコンサートでは、
ちょっと民謡調のご当地ポップスがえんえんと続き、
ステージ前は左右に激しく踊る人々でごったがえしている。

自分にとってスリランカは遠い国だし、入る情報も限られている。
だから今日購入したCDのアーティストが本国でどういう
立ち位置にいるのか、その辺りは全く分からない。
恐らくスリランカに実際にいけば、若者文化が皆無に感じられることが
事実なのかもしれない。しかし、今日代々木公園で見たように
若い方々がDJブースの前で踊る姿もまた事実だ。

何も結論づけられないし、何も断定できないが、
自分が実際にその場で見て感じたことは大切にしたい。
当たり前のことだが、どこに行っても何を見ても、
見る角度や自分の立ち位置によって
物事は180度違ってみえるのかもしれない、
そんなことをつくづく思ったスリランカ・フェスティバルでありました。

【追記】
アルコール度数8%のスリランカビール、
LIONスタウトは超ンマ~かった!
かのマイケル・ジャクソンさん(注:ビール評論家)も
絶賛している、とラベルに書いてありました。

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魅惑の歌うたい

2006-10-14 03:55:00 | フュージョン
久々にGYAO!をチェックしてみたら、
ヒトミトイ(一十三十一)さんの特集を発見。
お名前は聞いたことがあるものの、聴くのは初めてだ。
PVを見てみると、幻想的な映像でとても雰囲気がある。
さらに”船上ライブ”に”アジアンライブ”の配信もある。
・・面白そうではありませんか!

そして船上ライブを見た瞬間、
彼女の世界に一気に引き込まれました。

ゆるいグルーヴの上でたゆたう歌声。
決してボーカルがグイグイ前面に出ている訳ではないけれど、
夜景をバックに歌う彼女の姿には圧倒的な存在感がある。
演奏はフュージョンのようでもあり、
ジャズでもあり、ニューミュージックのようでもあり。
自分もその場で風に当たりながら聴いているような心地よさだ。

アジアンライブのほうはというと、
船上ライブとはガラリと雰囲気が変わっていて驚いた。
ガムラン隊やハープとのセッションで、
こちらのほうが歌声がのびのびと響いている感じがする。
ヒトミトイさんの歌う姿からは片時も目が離せない。
頭の先から爪の先まで、彼女の仕草のひとつひとつが
曲の節回しとピッタリ合っていて、
全身全霊で「歌」を表現しているのが伝わってくる。
ガムラン隊が歌う”ケチャ”に合わせて彼女が歌ったのも
違和感がなく、素晴らしいセッションになっていた。

どちらも同じ人のライブとは思えないくらい
違ってみえるのに、強烈なオーラを感じます。

ヒトミトイさん、とても不思議な魅力のある方です・・


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Fantastic!

2006-10-11 00:04:45 | 洋楽

ウェア~ム!(セーラ・ロウエル風に発音)が復活するそうです。
Wham!ときいて気になるのはやはり相方、アンドリュー・リッジリー。
ワム!解散のおり、彼は確か農夫になると言って辞めたような。
(いや、デュランデュランの人と混同している可能性あり)
20年もの間、どこで何をされていたのでしょうか。

写真は私が愛してやまない彼らのデビュー作、"Fantastic!"
悩める若者の苦悩をラップで訴えた・・そうですが、
ノー天気でトロピカーナで最高にハッピーなアルバムです。

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ティクシローの謎

2006-10-09 16:11:39 | アジア


90年代初頭によく聴いていたタイポップスで、
ティクシロー(Tik Shiro)という人がいる。
喉の奥から搾り出すような、独特のしゃがれた声を出す男性だ。
どうやらマイケル・ジャクソンに影響を受けていたらしく
曲の端々で「あお!」とか、「ひっ!」とか
ひきつれた合いの手を入れていたのがイカニモだが、
彼は作詞・作曲・楽器・ダンスまで何でもこなしており、
若いながらも才気溢れるマルチアーティストという印象だった。
(→昔のヒット曲のPV

その彼が半年ほど前に新作をリリースし、好評を博したという。
タイでは、アルバムと同内容のカラオケVCDも発売されていることが多い。
この新作"Booraan Man(レトロな男、の意味だそうだ)"も
CDとVCDが同価格だったため、タイ雑貨屋で迷わずVCDを購入した。
さて、ティクシローとの再会や如何に?

そして曲をランダムに視聴してみて驚いた。
率直にいって、なんだかよくわからない。怪しさ満点だ。

そもそも、ジャケットからして怪しい。
昔から目付きがアヤシイ人だと思っていたが、今も怪しい。
ニッコリというよりは、ニターッとしている。爬虫類系のアヤシサだ。

そして曲はというと、これがまた謎である。
バラエティに富みすぎていて、とてもひと言で説明できない。
ティクシローといえば、独特のイキのいいダンスポップがメインかと
思っていたが、美しいバラード調の曲も多い。(→美しいバラード調のPV
意外にも、ひとクセありそうなボーカルではなく、素直な感じの歌い方だ。
だが、ふた昔前のカラオケにありそうなベタな歌謡曲や
民謡調のポップソングも入っていて、捉えどころがない。
この辺りの曲は、PVも狙ったようにチープな感じだ。

しかしそれだけではない!
ダンス・ポップも沢山入っていて、これがすごくイイ。
「俺は古臭い男だが、まだまだイケるぜ~」とばかり
お姉さん達を従えてニタニタしながら踊りまくるタイトル曲、
「ボーラーンマン」や、”お祈り”がテーマと思しき「プラクムクロン」、
ラップのキメポーズが可笑しい「ゴム」など。
白いスーツで過剰なまでにキメ過ぎた彼は
とにかく面白く、何度もPVを見返してしまう。
(最近、彼はいつもこの格好で出没しているらしい)
どうも彼の芸風には多分にお笑いの要素が入っているようだ。
ティクシローってこんなに愉快なおっちゃん(失礼)なのか!

独特の節回しが後を引く、不思議で楽しいアルバムだ。
この方のタイ芸能界における音楽的な立ち位置とか、
このアルバム全般のコンセプトをすごく知りたい。
ティクシロー、相変わらず気になるお方である。
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歌舞伎町であわおどり

2006-10-08 03:24:42 | アジア


気持ちよく晴れた3連休の初日、
友人と久しぶりに新宿探検に繰り出した。
新宿西口から東口へと何時間も徘徊していたところ、
なにやら鉦や太鼓の大きな音が聞こえてくる。

なんだこの音は!

吸い寄せられるように音に近付いてゆくと、
新宿コマ劇場の向かい側がステージとなっており、
そこで阿波踊りが繰り広げられている。

チャンカちゃんかチャンカちゃんか・・
ドンガどんがドンガどんがドンガどんが・・
ぴ~ひゃら、ひゃらりら♪

打楽器隊と呼吸を合わせながら、
踊り手達が次々とステージの中央に登場する。
男踊り、女踊り、中学生踊り(?)、
子供踊り、酔っ払い踊り、そしてオカマ踊りと多彩な顔ぶれだ。

キレのいい鉦の音色に合わせて
いくつもの低音の大太鼓のリズムが
速くなり、遅くなり、踊り手と一緒に止まったり、
また始まったりと、長い長いフレーズを繰り返している。
つられて踊りだしそうになるのをこらえつつ聴き入っていると、
いつしか阿波踊りの方々はステージを降りて
パレード体勢に入っていた。

歌舞伎町一番街入り口に向かう阿波踊り隊。
大太鼓のグルーヴが腹にズシリと響く。
特に、一番後ろで叩いていた
恰幅のよい太鼓持ちの方の迫力がすごい。
汗だくになりながら太鼓を叩くたびに、
彼の身体全体が左右に大きく揺れる。

素晴らしいと感じたのが、曲間のキメのフレーズだ。
大太鼓数基が一斉に、高速でドガドガやるのだ。
いつものチャンカチャンカではなく、
ドガドド、ドドドドという高速のフレーズを
「ガ」の部分だけ腰をストンと落としながら、一斉に叩く。

うわっ、カッコイイ!!

このキメのフレーズ聴きたさに、
阿波踊り隊をずっと追いかけてしまった。

どこの国のどんなリズムであれ、太鼓の音はファンキーだ!

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グレイトなんやで~

2006-10-05 22:17:33 | ソウル・ファンク


アース・ウィンド・アンド・ファイターズ、略してEWFs。
Earth,Wind & Fireの完全コピーバンドだ。
彼らがTVで活躍していたのは1990年代初頭、
イカ天に出ていた頃かと思うが、今でもときどきライブを行っている。
先日たまたま彼らの生演奏を聴く機会に恵まれた私は
その余りにもアツい演奏と、オモロイMCの虜になってしまった。
そこでこの度、彼らが昔リリースしたライブCD、
"Great-Nanyade"を中古で入手し、早速聴いてみた。

1.In The Stone
2.Let Your Feelings Show
3.Reasons
4.Got To Get You Into My Life
5.Fantasy
6.Kalimba Galaxy
7.Feel The Space
8.Getaway
9.September
10.That's The Way Of The World
 
・・ライブ版でのリリースは大当たりだと思います!
しょっぱなから疾走感溢れるタイトな演奏に耳が釘ヅケ!
ライブ版だけあって、曲間が空くことなく畳みかけるような演奏が続く。
現在はバンドを脱退されてしまったというフィリップ・ベイリー役の方も、
聴いているだけで血圧が上がりそうな
ファルセットボイスを聞かせてくれている。

7曲目に"Feel The Space"という
ファンク調のアップテンポな曲が入っていて、
とても気に入った。・・へえ~、アースの曲?
(まさか”スペクトラム”の曲じゃないよな・・)
と思ったらナントそれは、ボーカルのモーリス・ジンさんが
ライブ用に大慌てで作ったという、オリジナルソングでありました。

7曲目の終りには、メンバー紹介をしながらの
漫談みたいなユルいMCがそのまま収録されており、
それが延々5分ほど続いたあとブチッと唐突に終ってしまった。
(なんじゃこりゃ!?でも面白い・・)

その後、ノリのいいコンガのリズムと
べぼべぼハネまくるベースが最高にファンキーな間奏を経て
一気に"Getaway"~"September"へとなだれ込む。
ホンモノのアースのライブも同じアレンジなのかな?
ものすごくカッコイイです。
ぐだぐだなMCとの落差がなんともいえません(笑)

中ジャケットにライブの写真が沢山掲載されていて、
モーリス・ホワイトのおデコを表現した
ジンさんの被るヅラがなんともイイ味出してます。

ちょっとした好奇心から聴いてみたCDでしたが、
すっかり愛聴盤となってしまいました。
なんでもこのライブにはビデオ版もあるとか。
黒塗り時代のファイターズのライブビデオも観たい!

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見られないとは言わないで

2006-10-02 00:16:22 | インド映画
インド祭りに出掛けた時にもらったチラシが出てきた。
東京国際映画祭のチラシで、「アジアの風」と称して
マレー映画とインド映画が上映されるという。
インド映画の出品は”さよならは言わないで”。
シャールク・カーン主演のボリウッド映画の新作だ。
おお、これ見に行かなくちゃ!

うきうきしながら早速公式サイトを見てみると・・
えっ!?ナニ、前売りもう売り切れですか!?


余りのショックにボー然としてしまい、言葉もでない。
悔やんでも悔やみきれない。
ただでさえめっきり上映されなくなってしまったインド映画。
なんでも配給の際にインド側とモメることが多く、
上映が困難だと聞いたことがある。
この作品が一般公開される可能性なんて、一体どれ位あるのだろう。
よしんば運良く公開されるとしても、早くて一年後だろう。

とほほほほほほ・・・

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セルメン@スタジオコースト

2006-10-01 01:42:21 | ブラジル

ブログ100回目は、セルメンがテーマです。

【昨日の続き!?】
さて、やはりライブハウスでも観たい!

見たいぞーーーーーーー!!


という気持ちが抑えられなくなり、
向かいましたは新木場、スタジオコースト。
おおっでっかいハコだ。
客層は踊る気まんまんなライブな方々である。
わくわくしながら開演を待ったものの、
謎のDJタイムが延々40分も続き、
さらに肝心のセルメンは一向に登場せず、
結局スタートしたのは予定を1時間も過ぎてからだった。

昨日は国際フォーラムの最後尾で殆ど何も見えなかったが、
今日はほとんどステージかぶりつきだ。
コーラスの3人の素晴らしい振リ付けや、
ラップの丸々と太ったお兄さんのユーモラスな表情、
そして彼を含めたパーカッション3名が目まぐるしく
楽器を持ち替えるさまもバッチリ見られる。
ステージの奥にいわゆる「タンボリンの木」
(小太鼓をいくつも支柱にくくりつけ、
 同時に沢山鳴らせるようにしたもの)
があり、じゃんじゃか鳴らされていることにも気がついた。
セルメンの弾くキーボードの音色にも集中できる。
メンバー全員に見せどころ、聴かせどころが沢山あって
本当に盛りだくさんの内容だ。

昨日と今日で曲目を変えるのかと思いきや
全く同じステージ進行で、それがまた嬉しい。

かぶりつきで見られてよかった反面、
音響は意外にも(といっていいのかどうか?)
ホールのほうが数段よかったように思う。
昨日感じた、浮き上がるような完璧なコーラスが
目立たなくなってしまっていたのがちょっと残念だったが、
お客さんのライブでの楽しみ方の違いなども含めて
両日共に実によい味わいがあり、面白かった。

ニコニコしながらラップのリズムで演奏するセルメン様。
次回の来日ではメンバーが代わったりして
再びライブの雰囲気が変わることもあるだろうが、
その変化も含めてまた見たいアーティストだ。
今後ともタイムレスなご活躍を!
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