音の世界

「ノリのいい音楽」をテーマに、CDやライブの感想を綴ります。

タイフェス前夜祭

2008-05-05 20:58:55 | アジア


代々木公園で行われるタイフェスティバルも間近に迫り、
タイフェス前夜祭を行おうとひっぱりだしましたは
1年ほど前にタイCD専門店で買ったまま封を切っていないCD、
その名も「モーラムヒップホップ」BYカオプン!
店長さんをして「レアですねー」といわしめたこのアルバム、
Youtubeで見つけたこの曲にハマッたのがキッカケ。
Khaawpun hiphop

モーラムに昔ふうの楽しげなヒップホップがミックスされ、
民謡系が苦手な私の耳をも捉えて離さない。
この人達、いったい誰なんだ?

少ない情報からなんとかバンド名を割り出し、
ネットで調べまくってようやく探しあてたカオプン。
店長さんによると彼らのレーベルは比較的小さく、
カオプンのアルバムも今では入手困難とのこと。
う~ん、これは確かにレアかも(笑)

・・ということで、ようやく聴いたカオプンのCDは
いい意味で予想を裏切るナイスなものだった!
ジャケット写真からヒップホップかと思いきや
中身は思いきりモーラム調で、実にノリがいい。

1曲目"OKラーンラープ"はチョッパーベースに
とぼけた味わいのダミ声ラップが乗っかる。
2曲目はタイトル曲の”カオプンヒップホップ”、
3曲目はラムシン風(?)のハイパーな高速ラップで、
ヒップホップ化したモーラムのリズムがカッコイイ。

4曲目以降もこの路線でいくのかと思ったら
意外にもボーカルを前面にだした歌謡曲がメインで、
ギター1本の郷愁さそう弾き語りやキャッチーなポップスも。
特に9曲目"クック"が秀逸で、ダンスホールレゲエ風にアレンジされた
モーラムビートのドライブ感が抜群に気持ちいい。

そのダミ声ボーカルも民謡そのもののコブシまわしで
バックトラックの電子オルガンや鉦の音もイイ感じ。
あくまでモーラムの持つ本来のリズムから
ヒップホップとの共通点をあぶりだした印象だが、
10曲目が途中でいきなりデスメタル調になるのも面白い。
こういう強力なモーラムベースのヒップホップって、
他にもやっている人がいそうで実はいないのでは?

詳しく解説しているサイトがあったので拝見すると、
ボーカルのカオプンさんはモーラム畑の人だが
この他にもモーラムとメタルの融合(モーラムメタル!)
というスゴい実験作を世におくりだしたそうで、
かなり革新的な人なのだろう。
(このバンド・ロックカオプンの音もなかなか凄い)

このモーラムヒップホップも隠れた名作ではないでしょうか。
ラッパーのジョーイ・ボーイとも組んでいるというカオプンさん、
遠い日本から応援しております!


コメント (3)    この記事についてブログを書く
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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
失礼します。 (きく)
2015-12-26 23:37:27
突然すみません。
こちらのCDをどうしても入手したいのですが、どこにもありません。もし可能でしたら、譲っていただけたりはしませんでしょうか…。
本当に突然に申し訳ございません。
失礼します。 (きく)
2015-12-26 23:37:27
突然すみません。
こちらのCDをどうしても入手したいのですが、どこにもありません。もし可能でしたら、譲っていただけたりはしませんでしょうか…。
本当に突然に申し訳ございません。
お問い合わせありがとうございます (猫山)
2015-12-27 21:09:59
きく様、初めまして。

コメントありがとうございます。先ほどCDの山からひっぱりだしてきました(笑)もしよろしければ、左側のメニューから直接メッセージを頂ければと思います。よろしくお願いいたします。

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