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音の世界

「ノリのいい音楽」をテーマに、CDやライブの感想を綴ります。

アレアレアレアレ!

2010-02-16 20:57:45 | インド映画

近年インド映画の公開がめっきり減って悲しみに沈んでいましたが、
情報のアンテナは常に張り巡らしておかねばと痛感するできごとが。

なななんと、渋谷の映画館・シアター・イメージフォーラムで
南インドの大スター・ラジニカーントの特集を行うではないか!
その名も「祝・還暦ラジニカーント」。

しかも上映作品は「チャンドラムキ」と「ヴィーラ」のみという潔さ。
大好きな「チャンドラムキ」には足しげく通わねばならぬ・・
といいたいところですが、THIS IS ITと違い3時間もの超大作ゆえ
テーマソング内のセリフのように「リピート!」は無理かな?
(→初見時の感想はコチラ

上映期間が3月20日から4月9日までという長丁場につき、
歌って踊れるマサラシステムでの上映も切に希望いたします。
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東京ディワリフェスタ西葛西

2009-11-01 15:40:07 | インド映画

【踊る皆の衆】

毎日マイケルで忙しいが、通常業務(※祭り)を怠ってはならない。
というわけで昨年に続き今年も西葛西で行われるインドのお祭りへ。

在日インド人が沢山お住まいだというここ西葛西で行われるディワリは
高層団地の林立する谷間の公園で行われており早や10回目。
当初は、在日の方々のためのローカルなお祭りなのかと思ったが
今年は国籍関係なく地域全体のイベントなのだという印象を受けた。

インドのお子達による可愛いダンスや美味しい食べ物・お菓子に、
とても得した気分で今回も楽しませて頂きました!
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チャンスをつかめ!@東京国際映画祭

2009-10-24 01:05:56 | インド映画
今年の東京国際映画祭・アジアの風部門のインド映画は
「チャンスをつかめ!(Luck By Chance)」。
華やかなボリウッドのバックステージ物とのことで
キャストは地味ながらもダイナミックな内容を期待したが、
観終わっての感想は「・・なんかフツーの映画?」

売れない俳優が売れない女優と恋に落ちる。俳優は
スター母娘に急接近し、成功への階段を駆け上がるが・・

映画のテンポは早すぎず遅すぎずで飽きずに観られるし
サントラも非常にいいのだが、エピソードが薄味だ。
インド映画ならではの面白さもあるにはあるが、
ワクワクするようなストーリーの仕掛けはない。
また、いわゆる楽屋オチも多いのではと予想されるが
いち日本人にそのあたりの醍醐味は味わえない。

スターを夢見る若者が自らの手でチャンスをつかむ、
その過程で失うものもあるが、道は自分で切り開け。
或いは働く女性の等身大のストーリー、みたいな話は
インド映画的には新鮮なジャンルなのかもしれないが、
あえてインド映画で観なくてもよいのではないか。

この作品がインド映画祭の一環として他の娯楽作と共に
上映されるなら喜んで観るし、興味深く観られると思う。
しかし国際映画祭はインド映画不毛の地・日本において
ボリウッドに触れる年にたった一度のチャンスなのだから、
インドらしい作品を優先してほしいと願うのはわがままだろうか。

ということで、劇中にチラっと出てきた近年の大ヒット作
「シンは王様」を、もんのすごく観たくなってしまった。
日本のどこかで上映しないかな?
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ナマステ・インディア2009:最近のインド映画事情

2009-09-28 00:00:48 | インド映画
昨日に続き、ナマステインディアへ。
目的地は第二会場の「たばこと塩の博物館」で、
インド映画の字幕を手がける松岡環さんの講演があるのだ。

恒例のポスタープレゼントやポストカードのお土産もあり、
毎度のことながら松岡さんのサービス精神に頭が下がる。
お手製の細かいレジュメに沿った、映像を交えながらの解説で
インド映画の最新動向を俯瞰できるよう配慮されている。

シリアス傾向で歌や踊りが減り気味というインド映画だが、
やはり主人公が愉快に歌い踊る作品にもっとも惹かれる。
パンジャーブ勢力が強いという最近の傾向とあいまって
シーク教徒が主人公の以下2作品をぜひ観たいと思った。

1)シンは王様(Singh Is Kinng)
  アクシャイ・クマール演じるシーク教徒が主人公。
  昨年もこの映画を紹介されていたので、相当ヒットしたのだろう。
  今回は挿入歌を沢山見られたが、どれもキャッチーで楽しい!

2)神がカップルを作り給うた(Rab Ne Bana Di Jodi)
  シャー・ルク・カーン扮する冴えないおっさんが
  若い嫁をめとり大変身!シャールクが流石の演技力。

そして東京国際映画祭で上映予定のバックステージモノ
「チャンスをつかめ!(Luck by Chance)」も、
シャールク他スターのカメオ出演があり面白そうだ。
果たして「楽屋オチ」をどこまで理解できるか不安だが・・

ということで今年も充実の松岡さんによるシネマトーク、
マサラな映像を観るうちむしょうにカレーが食べたくなり
終わった後は激混みの代々木公園に出かけたのでありました。
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ナマステ・インディア2009@代々木公園

2009-09-27 02:56:26 | インド映画


今年はパスしたスリランカフェス、ベトナムフェスの分もあわせて
3倍のエネルギーを注入するぞ!と意気込み来ました代々木公園。
代々木公園3大国際祭りのひとつ、インドフェスティバルが開催中だ。

通常の3倍のスピードで3倍の酒を飲みステージに向かうと
インド人演歌歌手のチャダさんが歌っているではないか。
「日本語とヒンディー語で歌います」と歌い始めたは演歌「酒よ」。
ヒンディー語の演歌って、インドネシアの民謡みたいに聞こえるなあ。

その後は復帰後のレパートリーからアップテンポな2曲を。
ダンスチューンはなぜかタイポップスに聴こえるのが面白い。

演歌以外ほとんど歌ったことがないとおっしゃっていたが
どうしてどうして、アカペラで歌われたインド歌謡も素晴らしい!
次回はチャダさんのお国の歌もぜひ聴かせてください。
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覚書その1:インド映画編

2009-09-26 01:11:29 | インド映画
映画"This Is It"に向けて意識を集中する昨今ですが、
マイケル以外に、もひとつ要チェックの前売りが。
ともすると忘れてしまうので書いておきます。

東京国際映画祭に今年もインド映画がやってくる。
その名も「チャンスをつかめ!」Luck by Chance。
9月26日(土)先行抽選スタート。

「ボリウッド映画界をめざす若者バックステージもの。歌と踊り満載」
とのこと。・・ふむふむ、前売りのチャンスをつかめ!

3歩歩くとすべて忘れるトリ頭、メモリが数バイトしかないので
しばし「マイケル」を消して「インド」を入れておきましょう。
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ぼくと1ルピーの神様

2009-06-16 16:39:04 | インド映画

先日観た「スラムドッグ$ミリオネア」の原作、”Q and A”。
原作がインドの作家と知って驚きレビューも高評価、
興味本位で読み始めたところ、時を忘れる面白さ。

・・いや~、これは極上のエンターテイメント!!

インド映画好きにはちょっと薄口かな、と思った
スラムドッグミリオネアだが、原作はマサラもマサラ、
ボリウッド映画を彷彿とさせる刺激に満ちている。

作者自身が相当の映画好きらしく、エピソードには
アクションや純愛、華々しい社交界や名女優の悲劇、
典型的なインド映画をパロった劇中劇も盛りこまれ、
まるで長尺のボリウッド映画を観るような楽しさだ。

個々の内容は同映画よりもっとシビアで重たいが、
切り替えが早くスピーディーな文体が視覚を喚起し
ページをめくる手がとまらない。意表をつくドンデン返しや
ちょっと突き放した感じのお笑い要素も十分。

原作をそのまま3時間半くらいのボリウッド映画で
撮ったらどんな風になるだろう?ここで歌と踊りだな、
と想像できるくらい、映像的な作品である。
いささかトゥーマッチな展開もいかにもインドっぽい。

”スラムドッグ~”で一番のお気に入りだった
タージ・マハールの情景は、さらに哀しくも美しく、
主人公の恋愛と絡めてロマンチックに描かれている。
このシーンもぜひ映像で再現して欲しいものだ。

日本語も相当こなれているが、ヒンディー語かな?
と思ったら、どうやら原著は英語らしい。
いずれにせよ、読みやすい和訳にも感心した。

一人の孤児と友人が18歳までに出会う苦難の数々は、
インド社会の厳しい現実をつきつけているように思う。
しかし素晴らしいのは、彼らが持ち前の機転で常に学び
真摯に働き、自らの運命を切り開いてゆくところだろう。

著者の本職はインドの外交官だという。
(今夏から大阪に赴任するそうだ!)
視野の広さがこのような快作を生んだのだろうか。

お金はとても大事、愛も大事、運も大事、
でも運をつかむ実力はとっても大事だ、と
明快なメッセージを送ってくれる力強い作品。

”スラムドッグ~”を観るとひと粒で2度美味しく、
さらにボリウッド好きには2倍オススメの傑作です!
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チャンドニー・チョーク・トゥ・チャイナ

2009-06-11 20:36:59 | インド映画


スラムドッグミリオネアと並び絶対観なければと思っていた
「チャンドニー・チョーク・トゥ・チャイナ」。
公開後わずか半年で日本に上陸したインド映画だ。

「マサラカンフー」ときいてスットコ面白映画を期待し
何も情報を仕入れずまっさらな心で挑んだ今作は、
予想のはるか斜め上をゆく愉怪作だった!

インドはデリーの下町、チャンドニー・チョークに
英雄・劉勝の生まれ変わりを探す中国人がやってくる。
なにごとも運まかせの迷信深い料理人・シドゥは
インチキ占い師のハシ道士にそそのかされ、
自分の前世は劉勝だと信じ中国へ向かうが・・

いや~、すごい合わせ技!油ギトギトの中華鍋に
ありったけのスパイスをぶちこんでグツグツ煮込んだ
インド式カンフーアクションコメディ。

物語前半は典型的なインド映画でギャグ満載。
コテコテのコメディで大いに笑わせてくれる。
主人公シドゥのあほっぷりとオーラのなさが際だつが
この俳優さんが有名なアクシャイ・クマールだという。
ここまで情けない役ができるとは演技派だな。

親方との絆やインチキ道士との掛けあいが可笑しく、
一人二役のヒロイン・ディーピカー(顔ちっちゃ!)と
印中で繰り拡げるドタバタ劇も前半の見せ場である。

舞台が万里の長城に移ってからは一転、
悪役”北条”との対決を軸に一気にアクション化。
80年代の香港映画が描く「昔の中国」みたいな
謎の村で、本場さながらのカンフーが炸裂。

元ネタのカンフー自体が浮世離れしているが
その技にインド流「ありえない」オチが加わり、
本物のさらに先をゆくモンノスゴイ絵ヅラだ。
あまりの凄さに幾度となく笑ってしまったが
中盤からストーリーもハチャメチャになっていく。

ボリウッドに「引き」の発想はないようで
カンフー映画とインド映画の濃いところを
プラスして二乗した味付けに、さすがの私も
舌がしびれてインターミッションがほしくなった。

しかしついに情けないシドゥが自己にめざめ、
カンフーの達人に弟子入りしドンドン強くなる。
鋼鉄の肉体に生まれ変わったシドゥが
万里の長城をぶち抜きながら(!)
駆け抜けるクライマックスは圧巻。

キャッチーなテーマソングや烏龍茶のCM風、
ヒンディーラップまで音楽もバラエティに富み
サントラがあれば買ったのにと思う。
最後は物語もいい感じに収れんしホッとした。

現地公開からわずか半年で日本にきた画期的な作品は
たった2週間で公開終了。決して万人向きではないが
妙ちきりんなCGなど見どころも多く、面白かった。

都会派ラブストーリーの傑作「たとえ明日が来なくても」と
同じ監督が撮ったとは思えないハジケっぷりだが、
確かにギャグセンスには相通ずるものがありそう。
やはりインド映画は奥深い・・
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スラムドッグ$ミリオネア

2009-06-07 00:19:18 | インド映画
ようやく見に行きました、スラムドッグミリオネア。
スラムの子供が出演し音楽はかのARラフマーン、
ボリウッド俳優も名を連ねる話題のイギリス映画。
アカデミー受賞!で外れはないとふんだが、どうか?

スラムあがりの青年がクイズ番組で次々に正解するが
あと一歩のところでインチキを疑われ、拷問にかけられる。
だが彼は、経験から答えをちゃんと知っていた。

いかにも性格悪そうな司会者、アニル・カプールに
「スラム育ちのお茶くみ」とバカにされながらも、
青年ジャマールの知的な目はゆるがない。
彼には懸賞金以外の大きな目的があるのだ。

生放送と取調べをタテ軸に、過酷な生い立ちをヨコ軸に
物語が進んでいく。どんなことをしてでも生き抜く
2人の孤児・ジャマールと兄の半生はたくましい。

確かにハズさない映画だと思う。思うけれど・・

A.R.ラフマーンは確かにいい仕事をしているのだろう。
曲というより最大級の効果音で物語を盛りあげている。
”社会派スタイリッシュ映画”とよびたくなるほど
音響も、おそらくはカメラワークも素晴らしい。
しかし社会派がスタイリッシュでいいんでしょうか。
社会派・エンターテイメントを狙ったのだとしても、
失礼ながら両者のバランスが少し悪い気がする。

特に前半は、本当にスラム在住という子役の演技が
ハツラツとして可愛く、アミターブ・バッチャンの
気の毒なナンチャッテカメオ出演にも笑った。
悲惨ながらもスピーディーで絵になる場面が多いが、
そういう”ちょっと素敵な”描きかたでいいのかな?

また、大きなテーマは幼馴染との愛なのだろうが
今ひとつ登場人物の心情がみえず感情移入しづらい。
兄さんのキャラも一貫性がないようにみえるし
(それが人間だ、といわれればそれまでだが)、
女の子の気持ちに疑問符がつくシーンもあった。

スラムの現実がどんなものか実際は知らないので、
かの地でこの映画はどう観られたのか?とか
(案の定というか、賛否両論らしい)
差別的な発言はインド当局的にOKなのか、
果ては自分の考えすぎか、と気になってしまう。

ニブい私にファイナルアンサーは見つからなかったが、
インドの光景を今までとは違う目線から見ることを
教えてくれる映画かもしれない。ただし、原作と違い
インドの作品ではないことも覚えておきたいと思う。
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Om Shanti Om

2009-03-16 00:37:38 | インド映画


以前「這ってでも観にいく」と心に決めた
国際交流基金のアジア映画特集のトリを飾るインド映画、
シャー・ルク・カーンの「オーム・シャンティ・オーム」。
実際に職場からずるずると這って現地に赴きましたが
いや~、本当に観られてよかった!

まばゆいばかりに輝くボリウッドスター
これでもかと登場する、超デラックスマサラ!
シャールクの美形ぶりとメタボと無縁の肉体美に、
ピカピカに磨きあげられた美女・新人ディーピカー

そして「湖池屋スコーン」の歌に似ていると
思わぬ指摘を受けた(笑)キャッチーなテーマソング。

輪廻転生がテーマ?70年代の芸能界??

前評判からは謎だらけの内容でしたが、
テンポよくぽんぽん笑わせてくれるギャグに
ゾっとするようなゴーストストーリーも絡めつつ
勧善懲悪と華やかな新旧インド映画界を描ききった、
銀幕のスターによるスターのための映画。

観て納得、聴いて納得、踊って納得の
3拍子揃った名作でありました。

この作品が一般公開され、ボリウッドのなんたるかを
幅広く知らしめんことを切に願う次第です。
各地で一回きりの上映なんて勿体ない!
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「オーム・シャンティ・オーム」上映決定!

2009-02-07 01:55:56 | インド映画
よく拝見しているインド映画通信さんのブログで、
見たくて見たくて仕方なかったインドのメガヒット映画・
"Om Shanti Om"が特別上映されることを知りました。

国際交流基金・アジア映画ベストセレクション

うわあああああああ!!行きたい!!!!!でも出勤日!!

職場からコッソリ抜け出し(バレバレだ)整理券をゲット、
あとは野となれ山となれ、か。今回ばかりは映画優先、
シャー・ルク・カーンの前に全てをなげうつ覚悟でございます。

・・が、当日になった途端に気弱になり、
「映画行きます」とはとても言い出せないんだろうなあ・・

あああああ
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西葛西ディワリ祭

2008-10-26 17:30:48 | インド映画


【前回の続き】

先日、ナマステインディアの会場で10月25日に
ヒンズー教のお祭り「ディワリ祭」があると知り、
「偉大なるムガル帝国」を観た後は西葛西へ直行。

江戸川区の西葛西には大昔仕事でときどき通ったが、
その頃は「インド人が多く住む街」ではなかった。
ここ数年で住む方が急に増えたのだという。

駅を出て緑の多い公園と団地が続くなかを歩くと
インド音楽が聞こえてきた。音をたよりに探すと
果たして町内会の祭りをふたまわり大きくした規模感で
西葛西ディワリ祭は行われていたのだった!
おそらくは在住の方のための催しという意味あいが強く、
近隣に住むインドファミリー勢ぞろいの感がある。

なんとなくヨソの町内会の催しに参加した気分で
遠慮気味に、でもビールとカレーは欠かせない。

ステージでは日本人チームによる恒例のダンスや
インドのお子達の可愛くも本格的なボリウッドダンス、
そして何より興味深かったのが、生バンドと歌だった。

おそらくご近所の歌自慢が集まっているのだろうが
歌詞カードを見ながらも歌われる曲はかなり本格的で、
プレイバック歌手さながらのコブシまわしは聴き応え十分。

演奏はいきなり「DON」のオープニングで始まり
(歌がル~ルル~♪だけで終わったのが笑える)
たぶん60年代あたりの古い歌謡曲が次々に披露される。
曲目は分からないながらも男女のデュエットでの掛け合いや
4名の女性によるハイソプラノな斉唱が心地よい。

こういうキャッチーな新旧のフィルミーソングを聴いて
「すごくいい歌だ」としみじみ思うようになったあたり、
自分の耳もだいぶインド化してきたなあ(笑)

朝から晩までインドまみれ、の休日でありました。

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偉大なるムガル帝国(Mughal-E-Azam)

2008-10-26 01:41:06 | インド映画
エルメスで毎週末に行われているインド映画上映会。
なんでも今年のエルメスのテーマが「インド」らしく、
銀座エルメスのプライベートシネマで古いインド映画を
無料で観ることができる。(完全予約制)

今回初めて足を運んだのは「偉大なるムガル帝国」。
戦前よりモノクロで撮影を始め51年に撮影を再開、
さらに57年と59年に一部をカラー化したもので、
監督たっての願いだったというフルカラーでの撮り直しが
2004年にデジタルCG技術で実現された。

ムガル帝国のアクバル大帝にようやく世継ぎが出来たが、
息子サリームの出来の悪さに怒り、戦地に送りこむ。
14年後、サリームはようやく帰還を許されたが
身分違いの踊り子にひと目惚れし、結婚するといってきかない。
かくて強情な父と子の壮絶な戦いが始まった・・

3時間以上の伝説的名作の見どころは、なんといっても
壮麗なイスラム美術の数々だ。きらびやかな宮殿、
見目麗しい美女の衣装、目のくらむような踊り・・
これらがすべてフルカラーで再現され、ワビサビを好む
日本人には考えられないような極彩色を味わえる。

また息子役のディリップ・クマールをはじめ俳優陣に
凛とした風格がある上に、ウルドゥ語のセリフまわしに
一片の詩のような気品があり、風雅な世界だ。

特に、踊り子が回転しながら踊る様子が何百という
宮殿のミラーに写し出される幻想的なシーンは圧巻だった。
また美しいだけでなく、戦闘シーンは何千もの馬を使った
一大スペクタクルで、圧倒的なスケールに呑みこまれる。

しかし素晴らしいゴージャス大河ドラマではあるが
筋立て自体はツッコミどころ満載で、別の視点で楽しめた。

だいたい父も子も似た者同士で、頑固すぎる。

「偉大なるムガル帝国」の大事な後継ぎのわりに、
父は息子に帝王学を授けるのに失敗してやしないか?
息子をピシッと教育すべき大事な思春期を戦地で
送らせたりするものだから、帝国の統治そっちのけで
一般人の嫁さんと結婚する、といってきかないのだろう。
なんならお互い譲歩して、側室でもよいのでは?

しかも唯一の後継者であるサリームに激怒した大帝は
ついに息子と一戦を交え、あまつさえ処刑しようとする。
待て待て、帝国の未来がどうなってもいいのか?クールダウン!
(とはいえ、処刑されようとするサリームの勇気をたたえる
彫刻家の歌"Zindabad"に一番感動しました。映像はコチラ

さらに、厳格な皇帝かと思えば半端な温情を見せたりして
大帝ともあろうお方がこんなに優柔不断でいいのだろうか。

もちろん映画のテーマは”愛の強さ”であり
史実をヒントにしたほぼフィクションらしい。
だからこのようなツッコミは野暮というものだが、
後半のストーリーが行きつ戻りつで間延びした感があり
画面を観ながらついそんなことを考えてしまった。

・・意外なるムガル帝国。

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東京国際映画祭:Chakde! India

2008-10-20 21:55:34 | インド映画
インドの大スター、シャールク・カーンが女子ホッケーの
鬼コーチに扮するインド映画、”Chakde! India”
(邦題:行け行けインド:2007年)。

日本の映画祭でインド映画が上映されるのは嬉しいが、
同年のシャールク作品ならエンタメ系の「Om Shanti Om」がある。
むしろそちらを大画面で観たいと、少々不満だった。

ところが、インド映画につきものの踊りが一切ない
この異色のスポ根モノがとても面白かったのだ!

男子ホッケーの代表、シャールクは対パキスタン戦で
敗れてしまうが、試合後に相手と握手を交わした写真を
八百長と誤解され、ホッケー界から追放されてしまう。
7年後、辛い思いを胸に秘めてシャールクが帰ってきた。
弱小女子ホッケーチームの鬼コーチとして・・行け行けインド!

この映画、プロットが非常によくできていると思う。
インド映画といえば美男美女が歌い踊って・・が常套句だが
この女子ホッケーチームの選抜メンバーは、失礼ながら
本当にどこにでもいそうな女の子達。

インド各州からやってきた言葉さえ通じない選手達が
まずは「インドのため」、そして「仲間のため」、余裕があれば
「自分のため」に闘うのだ。(優先順位は鬼シャールク談。
「出身州のために」なんて言ったら退場させられる)

鬼コーチ・シャールクは俺流のスパルタを貫きとおし、
自ら悪役となりチームの団結力と精神力を高めようとする。
指導に逆らい、仲間割れし、ケンカばかりだったガールズも
最後はコーチのもと一致団結し夢の世界選手権を目指す!

ストーリーにはインドの女性差別に対する強烈な皮肉が
こめられている。途中で無謀にも男子ホッケーチームに
勝負をいどむシーンがあるが、鬼コーチはひるまない。
大事なのは体力ではなく精神力だと信じているからだ。

女性を一段低くあつかう者達に、彼らは敢然と立ちむかう。
国に尽くした自分を誰も信じてくれなかった7年前のリベンジを
女子ホッケーで果たそうとするイスラム教徒・シャールクの闘いが
自分達を社会的に認めさせようとするガールズの闘いに投影され、
観ているこちらも自然と熱くなってくる。

それにしても、シャールク・カーンの演技力は大したものだ。
お得意のコミカルな2枚目半を封印し、ニコリともしない
ヒゲ面の鬼監督を見事に演じきっている。そして、
コワモテの中にも選手達への深い信頼と愛情をみせるのだ。
お色気に傾くこともなく、信念に一本芯が通ってブレない。

3時間もの大作だったが(しかもインターミッションは割愛)、
ありがちなスポ根ながら、脚本の良さとスピード感に魅せられ
さすがにインドで大ヒットしただけのことはあると思った。
また、ミュージカルこそないもののサントラが最高で
特にチャックデ~♪の主題歌は一度聴いたら忘れられない。

(→PVはコチラ。実際は劇中で歌うシーンはありませんが、
 ヒゲ面のシャールクもまたカッコイイ)

また、上映後にシミト・アミーン監督との質疑応答もあり、
映画にまつわるエピソードを聞くことができた。

この作品を作るきっかけとなったのは、数年前に
女子ホッケーチームが選手権で優勝したにもかかわらず
新聞での扱いが異常に小さかったことに端を発するという。
彼いわく「自分にはミュージカル映画は撮れない」そうで、
「こういう作品でも皆が見てくれることがわかってよかった」と
おっしゃっていた。・・確かにこの映画に踊りは不要だ。

当初はインド映画の王道をいかない作品セレクトに「?」だったが
観終わって、流石にこういう作品もレベル高い!と
あらためてインド映画(と、ヒゲシャールク)に惚れなおした。

チャクデー、インド映画!!

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ナマステ・インディア@代々木公園:2日目ー2

2008-09-29 01:05:21 | インド映画

【前回の続き】

2時半過ぎにインド映画の講演が終わり、ふらふらと代々木公園へ。
カレーを食べたら今日は早めに帰るのだ。帰るのだ・・?

あれほど禁酒を誓ったのに200円のワインに惹かれ1杯
中和剤はマサラチャイ。昨日見逃したものがあるやもと
念のため会場をぐるぐる・・ナマステの術中にハマってしまった!

昨日気になっていたインドテントに入ると、どうやら
インド映画(Chakde! India)に出ている女優さんがゲストで
来ているらしく、キラキラの豪奢なサリーで一瞬だけ登場された。
さらにその方はステージにも出たが、ほんとに一瞬だった(笑)

面白かったのがインドのダンサー達によるボリウッドダンス。

ヒット曲のオンパレードらしく、踊りたくてうずうずしている人たちで
ステージ脇は一杯だが、基本的にステージにお客さんは
あげない決まりらしく(あくまで「ショウ」ということなのだろう)、
主催の方とちょっとした攻防が続いているのでハラハラした。
しかし結果的には大盛りあがりで楽しいイベントだった。

いかん、気がつけば6時をまわっているではないか!
いっそ最後のライブまで見たかったがタイムオーバー。
大慌てで家路を急いだのでありました。

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