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音の世界

「ノリのいい音楽」をテーマに、CDやライブの感想を綴ります。

シンディ・ローパー@メンフィス・ ブルース・ジャパン ツアー2011

2011-03-22 23:11:39 | 洋楽
あまりにも甚大な被害と予断をゆるさぬ電力事情に
音楽を聴く気にもなれなかったここ10日間。

今夜は自宅の停電がないからさっさと帰ろうと
家路を急ぐ間にたまたま飛び込んできたのは、
シンディ・ローパーのライブ配信のお知らせ。

せっかくだから観てみようと家で遠慮がちに
パソコンをたちあげニコ生に繋いでみたところ、
このライブが評判どおり素晴らしかった!

定刻から約15分遅れで始まったステージ。
スーパーマンのように大きな日の丸を背負って
神妙な面持ちで現れた彼女を見た瞬間、涙が出た。
ライブにかける真摯な想いが伝わってきたからだ。

そして歌が始まり驚いた。(無知でスミマセン)
シンディ・ローパーってブルースの人だったのか!

ベテランミュージシャン5名が実にイイ笑顔で
タイトなリズムを刻み、ハモンドオルガン(?)を奏でる。
詳しいことはわからないがとてもブルージーで、
流麗なピアノやギターの技に聞き入ってしまう。

シンディはステージの端から端までとびまわり、
ビートにのって小刻みに踊り、全身全霊で歌う。
パワフルな歌声はこのサウンドにピッタリで、
高音になるほど独特のゆらぎが出て素晴らしい。

ライブはブルースとポップな曲を交えてゆくが、
往年のヒット曲もうまいぐあいにアレンジされて
ブルージーなバンドサウンドに溶けこんでいる。
それにしてもシンディってヒット曲多いんだなあ!

フリューゲルホーンのTOKUをフィーチャーした
"She Bop"はジンタのような響きで新鮮だった。

何より感動したのが「ハイスクールはダンステリア」。
アンコールで登場したバックメンバーのひとりが
宇宙のような凄いオルガン・ソロを奏でる脇で、
シンディがニッコリしながらアカペラで歌いあげる。

何の曲かわからない滑り出しながらバックが入ると
まぎれもなく"Girls Just Want To Have Fun"。
原曲の素っ頓狂な感じは影をひそめ、高音を抑えた
ものすごくカッコイイアレンジになっており、
客席に降りてのコール&レスポンスも感動的だ。

いや~、なんてカッコイイんだシンディ!
ずっと日の丸をしょって歌う貴方はサムライだ。

途中でふと我にかえり、あわててヤフートップの
電力インジケータが100%を超えていないか
確かめつつのライブ鑑賞だったが、個人的には
やはり見てよかったと思う。シンディ・ローパーよ、
日本のために太っ腹なライブ配信をありがとう!

ネットごしの13万人も勇気づけられたことでしょう。
コメント (2)
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Pecombo@日比谷パティオ

2008-12-07 19:09:18 | 洋楽


さいきん都内のスケートリンクが増えているという。
そこでリンク(スケートリンクじゃありません)をたどっていくと
期間限定のスケート場・日比谷パティオの記事に行きついた。
会場にはスケートのほかにもライブスペースが併設されるらしく
オープン初日はコーラス隊のPecomboがライブを行うらしい。

おお、ペコンボ!

以前たまたま代々木公園のアースガーデンでみかけて
とても気になっていたグループだ。よし、見に行こう!

というわけで寒空のもと日比谷方面をめざす。
会場につくと・・う~ん、まだオープン直後のためか
人出もまばらでチョッピリさびしい雰囲気だが、
旨そうな屋台もあってこれからに期待というところか。

さて、そんな中でのペコンボのライブだが、とてもよかった!
メンバーは全部で4名。華やかな衣装の女性2名を中心に、
青年風・壮年風の男性2名が脇をかためる。

曲はポップありフレンチあり、ジャズボッサありのゴッタ煮世界だが
共通するのはほとんどすべてが「シャバダバ~」なこと。
全員が華やかなレビュー風の振り付けでキッチリ踊りつつ
誰が抜きんでるでもなく見事なコーラスワークを聞かせる。
皆のステップが軽やかで、ふわりと浮遊感がただよう。

ほぼすべての曲が明るいシュビドゥビ・パヤッパ・ドゥ~ワー♪の
スキャットで構成されており、様々なジャンルの歌を
きっちりと一つの方向性にまとめているのが見事だ。

小さなコンテナの中でのライブということで
バックトラックを使うときはカラオケ併用だが、
アカペラで歌ってもまったく問題ない実力派。
ブラジル系の観客が多ければもっと盛りあがったのではないか。

特に、アンコールで「用意したカラオケが尽きたので・・(笑)」と
アカペラで歌われたボサノバの超有名曲(曲名失念)は、
ギターをつまびくパートの再現を含め、一つひとつの音符を
全員で丁寧になぞるような歌い方に感銘を受ける。
ハーモニーを本当に大事にされているグループなのだなと思った。

20分程度の顔見せ的なライブかと思ったら1時間近く、
手にもったホットワインがすっかり冷めてしまったが
ペコンボは心温まる素晴らしいレビューを見せてくれた。

ペコンボさん、これからも応援し続けます!

追記:ペコンボの魅力が一番出ていると思う映像をご紹介。
Noites Cariocas:パワー溢れるパフォーマンスです。

コメント (4)
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ヘアスプレー鑑賞記

2007-11-29 00:42:55 | 洋楽
ジョン・トラボルタの女装で話題の映画、ヘアスプレー。
出演者にクイーン・ラティファの名前を見つけ、観ようと思った映画だ。

映画はのっけからインド映画も真っ青の長~いミュージカル!
インド映画のミュージカル率を65%とすると、
この映画の体感ミュージカル度は98%くらいか。
これは、ミュージカル馴れしていないと厳しいかも(笑)

ときは60年代。歌と踊りが大好きなボルチモアの女子高生
トレーシーの夢は、地元のミュージカル番組に出演すること。
女優になるにはいささか太り過ぎのトレーシーだが、
明るい彼女は気にすることなくスターへの階段を駆けあがる・・
物語は予想以上に陽気でハイテンションで、かつ重いテーマを含んでいた。

ストーリーの核になるのはこの時代の人種差別だ。
地元のTV番組には黒人オンリーの「ブラック・デー」があり、
黒人と白人が同じ番組で一緒に歌い踊ることはない。
「他人と違うこと」に一切の偏見を持たないトレーシーは
R&Bに感動し平気で黒人のエリアにも飛び込んでいくが、
そんな彼女の行動は周りに大きな影響を与えることになる。

・・というシリアスなテーマを見事に昇華するのが素晴らしいサントラだ。
黒人音楽と白人音楽をきっちり分けて描いた
「ドリームガールズ」や"That's The Way Of The World"と違い、
この映画はひとつの曲で「音楽の境界線のなさ」を表現する。

白人の歌うスピーディーでポップなミュージカルが
「ブラック・デー」ではリズム感抜群の黒人コーラス隊により
グルーヴィーなR&Bにアレンジされて歌われるところなど、
かっこよくてゾクゾクした。一聴しての感想だが、
ヘアスプレーのサントラは基本的にR&Bなのだろう。
ポップのルーツはR&B、ということなのかもしれない。
ブラックミュージックの好きな方にお薦めの映画である。

また、クイーン・ラティファ嬢を見たのは実に十数年ぶりだが
すっかりたのもしい姐御になって貫録十分だ。
思いのほか重要な役どころで、ドスのきいた歌声もたっぷりきかせてくれる。

音楽はもちろん、キャラクターの演技もすばらしい。
主人公はもとより、トラボルタ演じる大柄なママンが魅力的だ。
引っ込み思案で優しいママンが、娘に手をひかれて数十年ぶりに
外の世界に飛び出すミュージカルシーンの愛らしいこと!
娘を連れ戻しにラティファのもとへ乗り込むものの、テーブルに並んだ
ソウルフードにつられてあえなく陥落するママンにも笑った。
差別という微妙なテーマをサラリと笑いで包んだ名シーンだ。

もちろん世の中は映画のように単純ではないだろうし
ボルチモアが実際はどういう社会だったのか知る由もないが、
ファンタジーにして非常にリアリティのある映画だと感じた。
だからこそ、多くの人を惹きつけてやまないのだろう。

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記憶の底から

2007-06-09 02:53:50 | 洋楽

全然知りませんでしたが、
カジャグーグーが22年ぶりに新曲を出すらしい。
アイドル的な扱いを受けていた彼らですが、
ベースのニック・ベッグスさんの奏でる
ファンク寄りの音が非常によかったこのバンド、
さっそく新曲を聴いてみると

・・・??

なんか随分曲調が変わってしまったような・・
↓こんなファンキーな曲を期待していたのですが。

ファンキーな曲

数年前に共演したというリマールも今回は合流せず。
バンドというのは、やはり難しいものなのですね。

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極上の洋楽カバー

2007-01-28 04:11:59 | 洋楽

オシャレ雑貨屋で一目惚れシリーズ第2弾、
Paris Matchの"Our Favourite Pop"。
エバーグリーンな洋楽の数々をカバーした名曲集です。
(→試聴できます!)

ジャケットはスタカンのパロディ、だそう。(本当だ・・)
ミズノマリさんの血圧低そうなけだるいボーカルが
ソウル・ボッサ系の洒落たサウンドにマッチして、とても心地よい。
原曲のメロディのよさは勿論、演奏とアレンジが素晴らしい!
バラエティに富んだ選曲ですが
一つのカラーに綺麗にまとまっており、
聴くにつれてお気に入りの曲が増えていきます。

レイパーカーJrの"A Woman Needs Love"や
リサ・スタンスフィールドの"All Around The World"の
カバーが特に秀逸だと思いました。

夜更けにさらさら~っと聴き流したいアルバムです。


コメント (2)
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鉄人Q

2006-10-31 00:16:09 | 洋楽


「昔よく聴いたけど、よく知らない人」
の映像を発掘していたら、TACOが出てきました。

踊るリッツの夜
byタコ

江戸川乱歩の小説にでてくる怪人、
鉄人Qにそっくりです・・
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Fantastic!

2006-10-11 00:04:45 | 洋楽

ウェア~ム!(セーラ・ロウエル風に発音)が復活するそうです。
Wham!ときいて気になるのはやはり相方、アンドリュー・リッジリー。
ワム!解散のおり、彼は確か農夫になると言って辞めたような。
(いや、デュランデュランの人と混同している可能性あり)
20年もの間、どこで何をされていたのでしょうか。

写真は私が愛してやまない彼らのデビュー作、"Fantastic!"
悩める若者の苦悩をラップで訴えた・・そうですが、
ノー天気でトロピカーナで最高にハッピーなアルバムです。

コメント (6)
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インヴィテーション

2006-03-14 23:50:04 | 洋楽
ベスト・ヒッツ
シャカタク
ユニバーサルインターナショナル

詳細を見る


インヴィテーションばかり聴きまくり。
なんでこんなに気に入っているのやら?
名曲だからですね・・
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