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音の世界

「ノリのいい音楽」をテーマに、CDやライブの感想を綴ります。

富山ちんどん紀行2009:表彰式

2009-04-13 00:03:05 | チンドン

【そして本選が終わり】

チンドンマン日本一が決まって表彰式。

席を立ってウロウロしたり昼食を摂ったりしたいが、
なんだか立ち去りがたいものがある。

司会やスタッフの方々、そして迫力あるファンファーレで
試合を盛り上げてくれた楽団の皆さまへの感謝をこめて
最後まできっちり見届けるのが、いちチンドンファンの
ささやかな「心意気」であるように思えたから。

大好きな滝の家一二三親方が永年出場表彰され嬉しい。
そして、その後の合同合奏は忘れられない名演だった。

審査員に富山出身の作曲家・高原兄さんを迎えた記念に
即興で「羞恥心」を演奏することになったのだ。
「どうする?」「誰か歌える?」みたいなやりとりの後
「チンドン屋だから、なんとなく演奏できる筈」というような
林幸治郎親方のお言葉どおり、始まってみたらこれが最高!

昨日もすばらしいノドを披露したちんどん通信社のメンバーが
携帯で歌詞を見つつも見事なボーカルをきかせ、
バックで合わせる全員のチンドン太鼓が大いにはずむ。
特に「ドドドン」と皆がいっせいに叩くフレーズが
ものすごくカッコよく、かつ楽しくて痺れた。

いや~、いいものを聴かせて頂きました。
”大勢で叩くチンドン太鼓”の真髄をみた気がする。

その後慌てて昼食をとるも、朝からずっと狙っていた
「輪投げでゲットする地酒」のブースは時間オーバー。
輪投げの行列に並ぶとちんどんパレードに差支えるため、
後ろ髪を引かれる思いで会場を後にしたのでした。

さあ、午後のパレードへ出発だ!
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富山ちんどん紀行2009:本選

2009-04-12 02:01:19 | チンドン

【全日本チンドンコンクール本選:県庁前公園にて】

日付かわって日曜日。昨日とうってかわった青空に
桜もふわっと急開花、絶好のちんどん日和である。

いよいよ本日は予選で選ばれし8組の勝ち抜き戦。
9名の審査員が挙げる紅白旗の数で勝敗が決まる。

出場は札幌パラダイスちんどん、大阪はちんどん通信社から
囃子座・政丸・茶目丸の三組、九州はこんぺい党とかわち家、
そして東京は菊乃家遊組、地元富山は作芸人磨心。

一回戦4回、準決勝2試合、そして決勝へと続くが
一戦ごとに会場から大きな拍手とどよめきがあがる。
演者だけでなく、司会も審査員も観客も一丸となって
先攻赤組VS後攻白組、斬るか斬られるかの真剣勝負だ。

皆それぞれに面白かったが、なんといっても出色は
準決勝での白組・かわち家さんに尽きると感じた。

準決勝のお題は”ポートラム(富山の路面電車)”。
「さあさヨイヨイ・・」の掛け声とともに、かわち家親方と
チャキチャキの女の子2名で息もピッタリに畳みかける。
ノリのいいお囃子と和製ラップのようにリズミカルな口上には
いつも感心させられるが、今回はさらにパワーアップしていた!

地元・長崎の路面電車でそっと席を譲った高校生と
それに気づいて飴玉をあげたおばあさんのエピソードを
さりげなく盛り込み、「乗り物には愛がなくっちゃ!」と訴える。

なんと心のこもった演目だろう。

かわち家さんのファンキーなチンドン太鼓とチームワーク、
流れるような口上とあいまって魂を完全に持っていかれた。
す・ば・ら・し・い!

決勝は昨年の覇者・ちんどん通信社の囃子座さんと
かわち家さんの一騎討ちで、お題は”富山の薬”。

「清水の次郎長」をモチーフにした囃子座さんの3分間は
構成といいギャグといい三味線風に調律したバンジョーの
バッキングといい、申し分ない世界を創りあげていたが
準決勝で魂をぬかれた今、願わくばかわち家さんに勝ってほしい。

おおチンドンの神よ、かわち家さんに祝福を!

・・息詰まる一瞬ののち、9名の紅白旗がかかげられる。

赤4、白5、僅差で囃子座さん優勝だ。名勝負!
ちんどん通信社さんは3組もの決勝進出を送り込んだ名門だが、
だからこそ今回はかわち家さんに打ち破ってほしかった。
でも、このような接戦を見せてくれるのは両者一流の証。

予選では沢山の笑いを、本選では大きな感動を与えてくれた
全日本チンドンコンクールよ、どうもありがとう!
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富山ちんどん紀行2009:ちんどん時計を探せ!その弐

2009-04-11 18:15:17 | チンドン
CICビルで土産も買い、意気ようようと
再び地下道へ向かう。先ほどミスったからくり時計を
今度こそ見届けるのだ。ときは19時50分過ぎ。

5分前に北口に到着し、注意深く「そのとき」を見守る。
20時3分前、2分前、1分前・・3、2、1、ゼロ!

・・あれ???

ちんどん時計は変わらず静まりかえっている。
これは一体どういうことだ。イヤな予感がして
もう一度電光掲示板を眺めると・・

「からくりは毎日9時、12時、15時、18時」

ま、まじっすかーーーー!!!

ツイてねえ、マジでツイてねえ~、という
スチャダラパーのラップが頭を駆け巡る。

どうしてこうもツイてないのだ。いや、悪いのは自分だ。
先程もっと気をつけて電光掲示板を見るべきだった。

これはもう、明日リトライするしかない。
しかし朝9時は早すぎる(←おいおい)、
12時は本選真っ最中、15時はパレード中であり
残るチャンスは18時のみだ。よし、見届けてから帰る!

かくてミッション2は明日に持ち越しとなった。
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富山ちんどん紀行2009:ご神体に異変あり

2009-04-11 17:58:29 | チンドン


2004年に初めて富山を訪れた際、最初に行ったのが
駅前のCICビル物産フロアにあるチンドンミュージアム。

ここにはチンドン太鼓二基が据え付けられ、
教則ビデオを見ながら自由に叩けるようになっている。
以来、このチンドンミュージアムを聖地と定め
富山を訪れるたび”チンドン詣で”を欠かさない。

さてチンドンからくり時計の稼働を待つ間に
CICビルを詣でることにした。時間的にもちょうどいい。
なぜなら、夜は人も少ないので周囲に気兼ねなく
下手くそな太鼓でも思いきり叩けるからだ。

こそこそと周囲をうかがいつつ、人がいないのを
見計らってチンドン太鼓に飛びつく。
と、そのとき「ご神体」の異変に気がついた。
いつのまにかレイアウトが変わっているのだ。

左側には以前からいるアザラシロボットの「パロちゃん」が、
右側には最近流行りらしいペーパークラフトの巨大版、
3メートルはありそうな紙の「牛」がチンドン太鼓を護っている。

両者はきっと狛犬のような存在であろう、と勝手に解釈し
チンドン太鼓を叩き始めると、パロちゃんがリズムに合わせて
首をふりふり動き出した。なかなか面白いぞ。

ひととおり叩いて浮世の穢れを落とし、ミッション3は終了だ。
土産も買ってスッキリした面持ちで再び地下道へ向かう。

さあ、からくり時計へいざゆかん!
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富山ちんどん紀行2009:ちんどん時計を探せ!その壱

2009-04-11 17:40:06 | チンドン


本日のイベントは終了したが、まだ私には使命がある。

ミッションその1:幻の「ちんどんコンクール本」を探せ。
ミッションその2:富山駅にあるという「チンドンからくり時計」を見る。
ミッションその3:もちろんチンドンミュージアムにも詣でる。

ちんどん本。ゼイセイ、イトワズ・ニアー「薬の池田屋」。
以前コメント欄で頂いた情報をもとにまずは池田屋を探すが
地図もあるのにまったく辿りつけない。究極の方向音痴だ。

既に真っ暗なので早々に探索は打ち切り、ミッション2を敢行せんと
富山駅北口へ向かう。からくり時計からチンドンが飛び出すのは
毎0分だという。次のチャンスは19時。急がないと間に合わないぞ!
長い長い地下道を走り抜け、地上に出ると時すでに18時56分。

・・しかし。

ゼエゼエいいながら駅に着いて拍子ぬけした。北口改札はとても狭く、
ここにチンドン時計があるとは到底思えない。さて困った。
しかし、いきなり駅員さんに訊くのもはばかられる。
怪訝そうに「ちんどん時計?知りませんね」とか
「工事で撤去しました」なんて言われたらどうしよう?

逡巡するうちに時刻は19時を過ぎ、覚悟を決めて改札に歩みよる。
「あの~、ここにチンドン時計があると聞いたのですが・・」
すると「それは地下ですね」と即座に答えが返ってきた。
ええええ~~!?では見逃したのか。なんてこったい!

というわけで再び地下に戻り・・ああ、ありました。
先ほどは、広場の手前で右に折れて地上に上がってしまったのだ。
人気の殆どないガランとした広場の中央にそびえたつ、
ロケット型の天井まで届きそうな謎の黄色い物体。
太い時計塔のぐるりは電光掲示板になっており、
からくり時計の由来や季節により音楽が変わることを告げている。

やれやれ、では1時間後に戻るとするか。
その間にCIC物産館にあるチンドンミュージアムを詣でよう。
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富山ちんどん紀行2009:特別ステージ

2009-04-09 23:00:51 | チンドン


さて、素人ちんどんを愉しみつつヒヤヒヤしながら時計を気にしてる。
素人の部は17時半終了、そして近くのグランドプラザで行われる
プロによる「チンドン特別ステージ」も17時半始まりなのだ。
気を抜くとステージに間に合わない、なんてことになりかねず、
17時前から心の中で猛ダッシュへのアップを始める。

幸いにも表彰式と講評をすべて聞きおわり、イメトレどおりに
国際会議場からグランドプラザへ疾走、どうにか間に合った。
・・と思ったら、先ほどまで講評していたはずの林幸治郎先生が
グランドプラザに瞬間移動しているではないか!う~ん、さすがだ!

さて、今年の特別ステージは大阪のちんどん通信社をメインに
大阪、北海道、東北のチンドン屋さんの合同ステージだ。
昨年は東京の合同チームで、無国籍で捉えどころのない音楽だったが
今年はちんどん通信社が中心ということで、”和”の色彩が濃い。

おなじみフミカ姫の妖艶な舞や、バンジョーを三味線風に弾きこなす
ジャージ川口さん、以前音源だけ聴いてすごく本物を観たかった
「愛の言霊」のちんどんバージョンなど、聴かせどころも沢山。

特に今回、私が開眼したのは宮城の「ちんどん塩釜CM社」。
歌舞伎役者の家系というだけあり和装のよく似合う親子だが、
パーカッションをくくりつけたちんどん太鼓から繰り出されるのは
意外にもノリのいいラテン系の本格サウンド。チームテーマの
ラテンムードデラックスみたいな(←曲目失念につき、てきとう)曲と
ルパン三世の主題歌もいいが、他の持ち歌もぜひ聴いてみたい。

外面(キャラクター)と内面(音楽性)双方の醸し出す雰囲気。
さらに舞踊やチャンバラなど、各人の芸達者ぶり。
そして何よりも大事であろう「宣伝」そのものの奥深さ。
やはりチンドンの魅力には計り知れないものがある。
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富山ちんどん紀行2009:素人チンドンコンクール

2009-04-09 00:45:13 | チンドン


プロによる予選が終わり、あいにくの悪天候につき
素人チンドンコンクールは屋内で行われることとなった。
場所は富山国際会議場。初めて足を踏み入れた立派なホールは
快適そのもので、ふかふかのイスに座って見られるとはラッキーだ。

その素人チンドンコンクール、あくまで個人の感想だが
近年おそろしくレベルアップしていると思う。
優勝チームの演目の素晴らしさもさることながら、
初出場という2人組の本格派チンドンにも驚いた。
工業高校生による史上初の「ロボットちんどん」も
着眼点がよく、楽しませてくれる。

また、素人チンドンの醍醐味は演目だけではない。
小鶴屋さん、林幸治郎親方、安達ひでやさんという
プロの貴重な講評が聞けるのもイベントの特長だ。

見どころの多い素人の部だが、せわしないのが難点だ。
朝の開会式からお昼を食べる間もなく予選前半・後半と続き
素人の部まで見ると次は特別ステージで、他のことは全くできない。

実は中座しようと思っていたが、小鶴屋さんが講評で
「あとから言いますけど、提案があるんです」と仰るものだから
内容が気になって仕方ない。結果的に最後まで観てよかったが、
分刻みで動く主催者のご苦労はいかばかりかと思う。

(ちなみに小鶴屋さんの「提案」とは、定期的に
プロによる講習会を開いてはどうか、というものだった)

ともあれ国際会議場で見るチンドンはゆったりと楽しめ、
屋内のステージもなかなか良いものだった。
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富山ちんどん紀行2009:大失態

2009-04-08 00:03:34 | チンドン

【そして予選前半が終了し】

残念なことに、雨風が激しくなってきた。
用意の悪い猫山、慎重にタイミングを見計らい
慌てて雨カッパを買いに走るが、これが最悪の事態を招いた。

わざわざ遠くの100円ショップへ行きブツを仕入れて
戻ってきたところ、なんと後半戦が始まっているではないか!
しかも後半ひと組目(だと思っていた)は、かの名門チーム・
九州の”かわち家”さんが宣伝する「北日本新聞」。

数百円をケチったばかりに逃した魚はあまりにも大きく、
ショックのあまりしばらくステージを直視できない。
・・ああ、私は何のために富山にやってきたのだ。

やっとの思いで気をとり直し再びステージに集中するが、
どうもおかしい。逃した魚はかわち家さんだけではないような?
・・そう、私は同じく九州の強豪・アダチ宣伝社も見逃したのだ。

おお、なんということだ

しかもアダチさんは今回不調なのか点が伸び悩み、
おそらく本選で見られそうにない。悔やんでも悔やみきれないが
失敗を糧としつつ、雨のなか富山湾弁当をほおばる。ウマい!

後半印象に残ったのは、なんといっても九州の”こんぺい党”。
シンバルを使った独特の力強いチンドン太鼓と、母娘ピッタリ
息の合ったコーラス。怪しげなモスラのテーマと共に
ライトレールが登場したかと思えば、一転音楽が明るくなり
「ライトレールで富山を行こう!」と、メリハリのある
元気でイキのいい宣伝を見せてくれた。

【そして予選が終了し】
本選に進めるのはわずか8組。
今年はなんと3チームが88点にひしめき、
同点決勝(お題は自由で1分半ずつ)とあいなった。

「マシュケナダ」の替え歌で「ますのすし」を
宣伝しきった菊乃家遊組と「チンドンコンクール」自体を
たった1分半で宣伝した作芸人磨心はお見事だが、個人的には
トボけた味わいの桜小路陽炎さんに進んで欲しかったな。
(本音をいえば、上位争いに絡んで欲しいチームは
 他にも沢山あったのだが)

でも、どのチームも最高でした!楽しませて頂きました。
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富山ちんどん紀行2009:予選前半

2009-04-07 21:34:37 | チンドン

【予選:県庁前公園にて】

さていよいよコンクール予選の始まりだ。
30組のチンドンマンが優勝賞金100万めざして
全方位型の四角いリングで火花を散らす。

1チームに与えられる持ち時間は2分半。
おのおの割り当てられたスポンサー企業の宣伝を行い、
8名の審査員が10点満点で出す結果を基礎点に加算する。
点数札を珠算自慢のカワイイ小学生兄弟が暗算するが、
ちょっと(いや、かなり 笑)頼りないのもご愛敬。

おなじみ三遊亭良楽さんとカワシマアナの司会も
冴えわたり、ますます息の合ったところをみせてくれる。

・・いやあ、相変わらず面白い!

前回は精密機器など、ふだん街歩きでは行わないような
企業の宣伝は難しかろうと思ったが、プロのチンドン屋さんは
そのようなハンデを乗り越えてしまったように感じた。
ハリボテなど大がかりな「仕掛け」は影をひそめ、チンドン屋
本来の”口上”やストーリー展開でうならせるチームが多い。

特に印象に残ったのは前半15組だが、残念ながら前半は
高得点が出にくく、それが非常に惜しい。

有力な大御所には確固としたチームカラーがあり、
そこが人気の秘訣であり実力でもあるのだが、それゆえ
あくまで「チンドン○○組」という芸風ありきで、
その上にスポンサーの宣伝をいかにうまく乗せるかに
ポイントが置かれているようにも思える。もちろん
それはどのチームも同じだろうが、有名どころの場合
私のほうが勝手に色眼鏡で見てしまう点は否めない。

対して、他のチームにはそのような”しばり”を感じない。
失礼ながら私が各チームの芸風を覚えていないからだが、
「スポンサー企業」をどこまで楽しく宣伝してくれるのか、
コマーシャル本位で彼らのネタを新鮮に見ることができるのだ。
各組が趣向を凝らして宣伝するさまは実に個性豊かで面白く、
特に前半に良い演目が多かったように思う。

そこで今回は「猫山賞」を勝手に創設し(権威ゼロ)、
素晴らしい演技を見せてくれた前半組の健闘を讃えたい。
順位づけに意味はなく、みな甲乙つけ難かった。
(カッコ内はスポンサー)

*------------------------------------------------*
優勝:「平成ちんどん本舗」(血液センター)
   やっぱ「血が足りな~い♪」は最高!
   ”特に血小板が足りない、30名ほど足りない・・”
   のフレーズが耳に残った。
*------------------------------------------------*
準優勝:「桜小路陽炎」(食品スーパー”アルビス”)
   リーダーが女房の浮気を疑うが、実はスーパーに通っていた・・
   金田一探偵が火サスのテーマで見せる表情が超ナイス。
*------------------------------------------------*
3位3チーム:

「チンドン!あづまや」(富山市民プラザ)
助けたカメに連れられて来たら市民プラザだった!
音を一瞬止めてチラリと周囲を見る、絶妙の間合いも好き。

「ちんどん通信社 のんき家」(クリーン産業)
大石クリーンの助(笑)がツボにはまりました。
ゴミ拾いから資源再生へのストーリー転換はお見事。

「ちんどん塩釜CM社」(YKK)
お奉行様が背中のチャックを開けると「トヤマの金さん」に!
”これにて一件らくチャック”のオチにも笑った。

*------------------------------------------------*
惜しくも次点。でもよかったです!

「チンドン芸能社 笑技隊」(オフィスケイ)
大好きな夫婦ちんどん。”コーヒー”に焦点を絞った
元気いっぱいの宣伝が心地よかった。

「ちんどん月島宣伝社」(シルバー人材センター)
粋でいなせな「め組のひと」の衣装とテーマ。
”シルバー”のイメージとはあえて逆をゆく
江戸前チンドンで明るく盛り上げてくれた。

「スープ・チンドンズ倶楽部」(リゾート・呉羽ハイツ)
動物がウーウー唸ると「ハイハイ、なるほど・・」と
リーダーが通訳するベタベタな展開。でもイイ味出してるなあ。

(続く)
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富山ちんどん紀行2009:開会式

2009-04-07 20:41:09 | チンドン


55回目をむかえる富山名物・全日本チンドンコンクール。
今回も仕事の都合で金曜日の前夜祭には間に合わず、
土曜日からの参戦とあいなった。

【オープニングセレモニー:富山市役所にて】

いつもなら満開の桜に彩られる開会式だが
今年は曇天のうえに肌寒く、7分咲きといったところ。
ちょっぴり寂しいが、そんな年もあるだろう。

富山市役所前の広場にチンドンマン90名が続々と登場する。
昨年は1チームずつその場でクジを引き、予選の出場順を
決めていたが、時間短縮のためか今年は割愛された。
みな驚くばかりのド派手な衣装を身にまとい、
おのおの宣伝するスポンサー企業の看板を背負って
これから始まる予選への期待を高めてくれる。

2年前に軽妙なサックスでちんどんの定番「たけす」を
吹いて観衆を沸かせた森市長は、「評判が悪くて」と
今年は合奏してくれない。楽しみにしていたのになあ。
それにしても、何かときな臭いご時世にもかかわらず
朝からコンクールへの愛あふれるスピーチをしてくれる
富山市長は偉大だと思う。テ○ドンよりチ○ドン!

と、時節がら普段考えないようなことを考えているうちに
開会式が終了し、いよいよチンドンマンが花道を通って
会場である県庁前公園へ向かって練り歩いてゆく。

この練り歩きがまた楽しい。まず目に飛び込んだのが
"この世の中が足りない!”の目立つPOPをかかげ
「血が足りな~い♪」と大真面目に朗々と歌う吸血鬼。
献血ルームの宣伝だが、ひと目でテーマがわかるし
「温かい血」を求める口上を述べ続けるのも可笑しい。
まだ予選も始まっていないのに、ここまでスポンサーの宣伝を
続けていることに感心しきり。後で気づいたが、この方こそは
昨年もJTの宣伝で私の目をくぎ付けにした平成ちんどん本舗だった。

【そして舞台は川べりへ移り】
花道で30チームものチンドン屋さんを見送った後は、
松川沿いをにぎやかしながら会場へ向かうチンドン屋さんを
追いかける。チンドン観戦も回を重ねるごとに、遅まきながら
「1チームずつじっくり見よう」という感覚が育ってきたようだ。

毎度お馴染みの方もメイクや衣装でハッとするような美女や
粋な色男、はたまた動物に化けたりと変幻自在だ。
まさに一期一会。その場でしか出会えない素敵なキャラクターを
見つけるのも、チンドンコンクール鑑賞の醍醐味といえよう。

【今回のイチ押し】


【ベストドレッサー。特に花柄のズボンが
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富山ちんどん紀行2009:序章

2009-04-04 00:51:59 | チンドン
長い長い旅路を経てようやくたどり着きましたは富山駅前。
平和の祭典・全日本チンドンコンクールとともに
当ブログも復活のノロシをあげたいところですが、
今回は情報収集が間に合わずバタバタになりそうな気配。

とにかく4年越しの悲願・幻の「ちんどんコンクール本」を
なんとしてもゲットせねばならない。(ミッションその1)
そのためにデカイかばんを持ってきたのだ。

【以下、週刊S潮掲示板風に】

というわけでチンドンファンの皆様、該当書籍につき
「ここで売っている」など目撃情報ございましたら、
市内練り歩く所存ですのでご一報くださいませ。
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チンドン大作戦マイ余韻

2009-02-24 00:24:23 | チンドン
【前回の続き】

長崎で行われた「チンドン大作戦」は
大盛況だったようで、長崎新聞様様の
ホームページで動画も見られました。

http://www.nagasaki-np.co.jp/douga/20090222/05.shtml

おそらくは2時間の舞台を2分間に凝縮した
濃厚なハイライト・オブザ・ハイライト。
短いながらも、楽しさはしっかり伝わりましたよ!

かわち家トリオのファンキーな口上に
全国のちんどん屋さんの愉快なパフォーマンス。

ありがとう、長崎新聞様様。
行けなかった私もほんのり幸せでございます。
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長崎は今日晴れてるかな

2009-02-22 12:57:48 | チンドン
本日は2月22日(スリーニャー)でゾロ目の日。
で、やはり思い出してしまいました、
長崎で行われるチンドンイベントのことを!

長崎のちんどん屋・かわち家さんが行う
満を持しての10周年記念興行、
その名も「チンドン大作戦」。

行きたかったニャー
長崎は今日も雨みたいだニャー
でも晴れ舞台を遠くから応援するニャー

記念すべき2月22日でありました。
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中年チンドン探偵団

2009-02-12 22:07:00 | チンドン

【前回の続き】

映画「K-20」を観て原作を読みたくなり、
北村想さんの「怪人二十面相・伝」を探しにでかけた。
残念ながら在庫切れで本屋では見つからなかったため、
せめて乱歩先生の原作でも眺めて帰ろうと探したところ・・

なななんと!あの懐かしいポプラ社のレトロな表紙が
「復刻版」として何冊も並んでいるではないか!
かつて何十冊も集めたシリーズ。引っ越しの際に
処分してしまい後でどれほど悔やんだことか。

このポプラ文庫クラシック、映画とタイアップした企画らしく
まずは数冊出して”様子見”ということのようだ。
初めて買った思い出深い「サーカスの怪人」に
名作「大金塊」、表紙が怖い「妖怪博士」等、
どれから買えばよいか悩ましいかぎり。

ムムムと唸りながらページをぱらぱらめくっていると
ある言葉が目にとまった・・「チンドン屋」さん!!
というわけで、チンドン屋も飛び出すにぎやかな逸品
「少年探偵団」を即お買い上げである。
さて、彼らは物語の導入部で登場するが・・

【チンドン行列の内容】
・丹下左膳の扮装で太鼓をぶらさげた男
・若い洋装の三味線弾きの女性
・シルクハットに燕尾服のビラくばり
・はっぴ姿の旗持ち

と、ここまではよいが(?)その後がいただけない。
行列の最後にいる白赤だんだらの道化服にお面を
つけた男が、幼い女の子をかどわかそうとするのだ!
幸い女の子はすぐに解放されるが、この道化服だけが
悪の仲間だったと思いたい。

ともあれ久しぶりに読んだ少年探偵団はやはり素晴らしく、
挿絵とあいまってまるで映画を観ているような臨場感。
今読むとギョッとするような古めかしい表現もあるが
ポプラ社さん、よくぞ原文のまま復刻してくれたものだ。

”1億人が読んだ”のキャッチフレーズどおり
わたくしも5億人分ぐらい声を大にして叫びたい。
復刻第二弾をお待ちしております!
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チンドン大作戦in長崎

2009-01-26 21:48:29 | チンドン
なんだか妙に忙しく、こまめにチェックしていた筈の
ちんどん通信社さんのサイトともご無沙汰だった。
昨日久しぶりに拝見したところ、驚きのイベント情報が!

長崎のちんどん屋・かわち家さんの10周年記念興行が
2月22日に行われるという。その名も「チンドン大作戦」
おお、ホワットアナイスネーミング!

全国のちんどん屋さんも駆けつけるそうで
これはぜひとも見たいが、繁忙期のさなか
問題はどうやって長崎まで行くか、行けるのか。

早めの根回しにゴリ押しの休暇申請。
マイちんどん大作戦もスタートです・・が、
今回も参加できる確率は低そうだ
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