猫山の乳がん日記

2009年11月、2年半かかった乳房再建が完了。ホルモン治療は副作用のため1年間で中止し、無治療です。

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2008年09月11日 | 術後~現在
がんセンターと名のつくところはよその患者は受け入れていないし
あの病院は私の乳がんを見落としたしー、
(その時点では発見できない状態だったのかもしれないけれど)、
この病院は評判悪いから×で、、と消去法で考えていくと
1箇所しか候補がない。

したら
「よその患者も受け入れ可」
ということなので、行ってきました。

ここの病院には我が県の乳腺専門医のパイオニア的存在の女の先生がいて
ピンクリボン月間になると、新聞などにも登場されているので
以前から名前は知ってました。

ただ、その先生は他県に勉強に行かれていると聞いていたので
誰か他によさそうなDrはいるかしら??と思って
病院のHPを見たらそのDr.パイオニアがその病院に最近戻られた
ことがわかり、ラッキー(かどうかはまだわからないけど)、
と思って行って来ました。

その先生が戻ってきたことを察知した人々が押し寄せたのか
人・人・人。
待つこと5時間。
私は待つことが苦にならないので5時間位はヘーキです。
読書、昼寝、お昼ごはん、etcとまったりエンジョイしてました。

待っている間に一人当たりの診察時間を計測。
約15分。
3分診療ではないな。ヨシヨシ。

やっと呼ばれて診察室へ。

テキパキしたかんじの女の先生です。

今までの流れを再建のことも含めてざっと話す。

どうして唐突にここへ来たのか聞かれなかったので
紹介状に書いてあったのでしょう。

そういえば去年ここの腫瘍内科の先生に
「**先生に診てもらってるんですね。怖い…ですか?」
と恐る恐る聞かれ、大爆笑したことがある。
前主治医の気性の荒さはここにも伝わっているようだから
説明不要なのかも。
乳腺も狭い世界だしね、特に田舎では。

Dr「PETを受けたいって書いてありますけど
  うちの病院にもPET設備はありますが
  審査が厳しくて、猫山さんだと自費で受けてもらうことに
  なります。」
私「検査を受けたいクリニックがあり、
  そこはがん患者なら全員が保険適用になります。
  そこで検査するには、主治医の紹介状と病院経由の予約が必要
  なんですが、書いてもらえますか」
Dr「必要性のない人が保険でPET受けるのは違法なんですが
  何を書けばいいのか聞いてきてくれれば書きますよ。
  ただ、予約はご自分でとってほしいです。」

PETにしても、インプラントでの乳房再建にしても、
脂肪注入にしても、保険適用と自費のところがあって
どういう審査の仕方なんだ??といつも不思議。

Dr「じゃあ、傷を見せてください」

Dr「これはここから水を入れるタイプのエキスパンダー
  ですよね?」
私「いえ、(先ほどもお話しましたように)
  シリコンへの入れ替えは終わってます。」

ねー、先生にもお水が入っているようにしか見えないでしょー?

Dr「で、これをどういうふうに治したいのですか?」

私「シリコンと自分の皮膚の段差を脂肪注入で埋めようと
  思ってます。」

Dr「脂肪注入は生着率が悪いし、一部が生着して一部が流れ落ちたら
  余計にいびつな形になるし、高いし、よく考えた方がいいでしょうね」

補正には賛成ではない様子。
私も「一部が生着して一部が流れ落ちたらますますヘン」は
懸念している。

Dr「では、3ヶ月に1度投薬、年に1回マンモ&エコー、全身検査は
  病院側では計画せずご自分でPETについて調べてくるということで
  いいですね」

私「検査もですが、治療をすることについても前の先生は賛成してなかった
  んですが」

Dr「私も治療は奨めなかったでしょうね。
  ただ、うちの病院の腫瘍内科を含め、いろいろ聞いて決めたようですし
  患者さんが飲むと言ったら、私は止めません。
  10年後生存率が数%上がると思う人と
  数%しかと考える人がいて、このへんは微妙なラインです。
  でもせっかく飲んでるんだから標準の5年間飲んだらどうですか?」

前主治医のホルモン治療の効果はほんとに微々たるものであること、
1人の患者にとっては0%か100%かのどちらか1つでしかないので、
数%上げることに意味はない、という説明を思い出して
今さらまた揺らいでしまった。

前主治医から「意見の合う先生を探したら?」と言われて来たけど
この先生も詳しい検査や治療は奨めないってことで
「意見の合う」人ではない。
でも、患者が希望するなら止めはしない、という方針のようだし
前回も書いたけど、提示されたものの中から最終的に決めるのは
患者なので、私は別に医師と患者の意見が一致していなくても
いいと思ってる。

ってことでほぼここに決定。
っていうか「どうしますか」とかは聞かれなかったし
検査結果一式全部置いてきちゃったし。
他に行くとこないし。そんな決め方でいいのか…

この日は触診と血液検査して終了でした。









  












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4 Comments

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新たな出会い (スマイリー)
2008-09-13 20:43:15
取り敢えず、新しい先生が見つかったみたいで良かったですね

>待っている間に一人当たりの診察時間を計測。約15分。
私も時々やります。

>3分診療ではないな。ヨシヨシ。
そして同じことを思っていたのでした時々長時間待っていることで不機嫌になっている患者さんを見かけますが、「イヤなら別の病院に行けばいいのに…。時間がかかるということは、見方を変えればそれだけ丁寧に診て貰えるってことなんだから。」と思ってしまうのでした。

私の主治医はタモを提示してきたのは、無治療派ではない、ということなんだろうか…と最近思いました。
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スマイリーさん (猫山)
2008-09-14 23:05:12
経験豊富かつ感情的ではなく
ちゃんとこちらの疑問に答えてくれる
先生が見つかって
よかったです。
(前の先生も質問にはきちんと答えて
くれてましたが…)

↑この先生も
非浸潤、微小浸潤の治療は
標準が定まっていなくて
医師によって意見が分かれる
微妙なラインで、
「非浸潤がんでも治療をする人も
いるんですよ」という言い方を
されていたので、無治療派のほうが
多いということなのでしょうね。
スマイリーさんの先生は慎重派
なのでしょうね。

昨年の乳がん学会で「非浸潤癌に治療は
必要か」というパネルディスカッションが
あったほどですから、「微妙な人」は増えて
いるのでしょう。
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なんか.... (YUKO3811)
2008-09-18 13:14:12
その、【も】と【しか】........まさにそこなんですよね。
いろんなことの天秤かけでなんもやらない方にすり抜けていってしまうアタシ。

猫山さんの病院が決まってホッとしました♪
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YUKOさん (猫山)
2008-09-21 00:54:30
とりあえずがん難民にならずに
すんでよかったです♪

YUKOさんは先生が「やらなくていい」と
判断してくれたのだから、
「すり抜けた」わけじゃないと思いますよ。

私もさんざん天秤にかけて、
もし副作用が日常生活に支障が出るぐらい
あったら中止しよう
という及び腰で治療を始めました。

結局↑この先生やオンライン相談を含めると
7名の先生の意見を聞いたことになりますが
「副作用が出たら治療を中止」を含めると
7名中4名が無治療派でした。

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