猫山の乳がん日記

2009年11月、2年半かかった乳房再建が完了。ホルモン治療は副作用のため1年間で中止し、無治療です。

「ペネロピ」

2008年03月29日 | 観る
猫山のすべらないシネマセレクションへようこそ。

「ペネロピ」


<あらすじ>
社交界でも注目を浴びる名家に、先祖がかけた呪いのせいで
ブタの鼻と耳を持った娘ペネロピが生まれる。
両親は娘をマスコミや世間から守るため、
彼女は、屋敷の中だけで生きてきた。
かけられた呪いを解く方法は、ただ一つ。
「名家の人間にありのままの彼女を愛してもらう」こと。
何年もお見合いを繰り返すが、彼女の顔を見るとみんな逃げていく。
やがて名家出身のバカ青年との愛のない婚約がまとまり、
結婚式の日を迎える。

(以下、ネタバレあり)

この結婚式が終われば、ペネロピちゃんは普通の女の子に戻れて
それでどうなるんだろう?と思いながら見ていたら
ペネロピは結婚の誓いのときに脱走。

自室にこもり「私は今のままの私が好きなのーーーー!」と叫ぶ。
すると呪いが解け、ペネロピは普通の女の子に戻る。

呪いを解く鍵は、名家の男性の愛ではなく
自分で自分を愛することだったわけです。


ペネロピはブタの鼻と耳を持って生まれたにもかかかわらず
暗かったり、ひねくれたりしたとこがない。
だから全然暗さが漂ってない。

そして、生まれてから一度も家を出たことがないのに
ペネロピを追いかけ回すマスコミがたくさんいる街へいきなり出て、
自分で暮らしていくことを選ぶタフさも持つ。

幸せは人にもらうものじゃなくて
自分で手に入れにいくものだよ。
そして、どんなに怖くても自分から外へ出て、
切り開かなきゃ何も始まらないよって
言われた気がしました。


ペネロピの洋服
部屋のインテリアもすっっっごくいい雰囲気で
それも見どころ。

ペネロピちゃんって、どっかで見たと思ったら
「アダムスファミリー」の子なんだね。
鼻がブタのときでもかわいかった。

ペネロピを初めて愛した男を演じるジェームズ・マカヴォイ
要チェックです
(思わずプロフィール調べたら既婚者だったよ…)

エンドロールを見ながら
私も(もし再手術するなら)手術室を抜け出して
「私は今のままの胸が好きなのーー」って叫んで
この今の段差ありありの胸を愛すれば、普通の胸に戻ればいいのに、
なーんてことを空想してしまいました。ファンタジーに浸りすぎだよ





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