猫山の乳がん日記

2009年11月、2年半かかった乳房再建が完了。ホルモン治療は副作用のため1年間で中止し、無治療です。

セカンドオピニオン

2007年04月12日 | 手術まで
某大病院へ母とセカンドオピニオンを聞きに行く。

先生がMRI画像を上下逆に見ているので
「この人、大丈夫なの…?」と母と合図を送りあってしまったが
何千人もの乳がん患者を診てきた大ベテラン先生です。

「全摘がベストだが、1/4切除という選択肢もある」という
主治医と同意見。

1時間半ぐらいかけて、がんの生い立ちから人生に至るまで
詳しく説明してくれた。

ただ、男として父親として意見を言うなら、ということで
「生命に危険が及ぶまであと3年位あるだろうから、
その間に結婚、出産、授乳をすませるという選択肢もある。
そういう賭けに出るのもまた人生。
あなたが私の娘だったらそれを勧めるかもしれない。」

ひゃぁ、すごいセカンドオピニオンだなぁ。
もちろんそんな命がけの賭けに出る気は全くない。

私「半年前は良性っていう診断だったんですが
去年MRI撮るとかもっと詳しく検査していたら
そのときわかったんじゃないのかと思うんですが」
Dr「MRIはがんの判定には使用しないし、それに半年前のことを
考えてどうする?別の病院だったら半年前に見つけられたってことを
今知ったとしても自分が辛いだけでしょう。そういう後ろ向きな考えは
やめて自分に都合のいいことだけを考えなさい」と一喝された。
   

「返す返す結婚・出産をしておかなかったことだけが残念」と
病気よりも最後までそっちのほうが気になっている先生。

「五体不満足にはなるけれど、人生を切り開いていくんだよ。
がんばっていれば神様は微笑んでくれるから」
ということで終了。
「神様」と何度もおっしゃったので先生はクリスチャンなのかも。

これって五体不満足になるのかなぁ?と
自分でも思っていたけど
こうやって人からはっきり言われると堪えるわ。

「これで人生が終わるわけじゃないから」と言われれば言われるほど
人生が半分終わったような気になった。

この足で主治医のところへ行って
セカンドオピニオンの報告と全摘でお願いしたい旨
を伝えた。

私が時間があればもう1箇所セカンドオピニオンを聞きに
行きたいと言っていたので
「心のケア(再建など形成面)のほうに傾いていってしまうのかなぁと
心配していましたが、決断してもらえてよかったです。」と先生。

しかし、全摘にはすっかり納得しているけど、
同時再建への未練はアリアリなのさ。



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