猫山の乳がん日記

2009年11月、2年半かかった乳房再建が完了。ホルモン治療は副作用のため1年間で中止し、無治療です。

通院day(形成外科)

2008年01月29日 | 乳房再建
待合で知り合いの患者さんに会ったので
「私、シリコンのラインが上までくっきり出ているんですが、
そんなことないですか?」と聞いてみた。
襟ぐりを広げて胸元を見せてくれた。
シリコンのラインは出ていない。

今まで見た胸の中でこういう事態になってるのは
私だけなんだよなー。
   

と思っていたら呼ばれて、診察へ。

相変わらず終始無言で診察。

せんせーはこちらから何か聞かない限りは
何も話さない人なのでいつも困惑する。

Dr「乳頭の作成はいつにしますか?」

この胸に先っぽをつける気にはなれないのに
流れで3月下旬に手術の予約を入れてしまった。
考える猶予を作るために
提示された中で一番遅い日を選んだ。

Dr「何か質問ありますか?」

何も説明してないんだから質問なんてあるわけないじゃん。
とはもちろん言っていません

説明は術前検査のときにするみたいだけど
術前だと説明聞いて、もし納得いかない点があったり
他の病院でも意見を聞いてみたいって思っても
もう後に引けない。

これまで他の患者さんや他の病院からの情報を得て
不安を解消してきた。
もちろんそうやって自ら調べることも大事だけど
他をあたらないと納得するのに十分な情報を得られない
ってどうなの?とずっと思ってきた。

もう半分伝票を渡されかけているし
先っぽを作る気がしないとも
今日ここで先っぽ作成の説明をしてほしいとも
言えない雰囲気。
小心者すぎる、だめだなぁ、ワタシ。

でも目下の第一の懸念事項は問うた。
「このシリコンのラインくっきりはどうにもならないですよね?」

自分の肉をどっかから持ってきて貼る以外には
どうしようもないという以前と同じ答えでした。

胸の形は修正されても、他に新たに傷ができるんじゃぁ
±0 だと思うんだよねー。

こんなにお金と時間かけて慎重に情報収集して作った結果がこれ…
と思ったら、悲しくなってきて、病院の授乳室にこもって
しばし泣いた。
   

私が全摘することに迷いがなかったのは
「今はきれいに再建できる技術があるから大丈夫」と言われby外科医
医学的にも美容的にも全部取って一から作り直した方がいい
と思ったから。
十分に納得した上で全摘した。

でも今、心のよりどころだったものを失ったカンジ。

まだこれから長く生きる予定なのに
これからずっとこれが私の胸なんだなぁ、
これじゃぁ温泉にもとても入れないなぁと思ったら
また泣けてきて、いい大人がぐずりながら
鼻を噛み噛み帰宅。
   

別に胸のことがこれほどまでに悲しいのではないと思う。
それが引き金になってウツのループにはまってるだけで。

歳とともに涙腺のゆるみを感じている昨今ですが
最近ホルモン治療の影響か、冬だからか、
ウツ状態が深まっているようでますますよく泣く。

私は長年怒りとか憂鬱さを消化できずにためこんできて
それがいろんな病気という形になってあらわれたと思っているので
(他にリスク要因はいろいろ持ってますが)
こうしてウツループにはまるのがすごく怖い。

変えられないものは受け入れましょう
そしてこれからできることを一緒に考えましょう
ってこれ何のフレーズだったかな。

こうやって命とは関係のないことに悩んでいられるなんて
平和な証拠だよねー。
 




最新の画像もっと見る

2 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
3月下旬??? (YUKO3811)
2008-02-09 22:34:17
ひょっとしたら、先を越されちゃいそうです。
終始無言って、困っちゃいますよね....。
(きよしろうみたいのもどうなんだか...)
猫山さんは、メチャ痩せてるのかな???
他から皮膚を貼るって....???
どんな感じなんだか見せてもらいたいです。
返信する
そうなんです (猫山)
2008-02-10 00:14:28
私は上半身が痩せ型で皮膚も薄いのです。
特に胸は胸骨?の形がくっきりわかるほど
寂しいのです。
そりゃー、骨の形がわかるぐらいだから
シリコンの形が出るのも当然かなってかんんじです。他から肉を持ってきてシリコンの周りに敷くしか
直す方法はないみたいです。

言葉で説明してもわかりづらいのですが
写真を貼るような勇気もなく…。

返信する

post a comment