通院day（形成外科）

今日は乳頭再建手術の術前検査の日のはずでした。

Dr「今度の手術の説明をしますね」
私「あのー、その手術、キャンセルしてもいいでしょうか?」

これで手術ドタキャン前科2犯になった私。
1度目は別の病院だけど、
その先生とは一時かなり険悪になったので（その後和解）
今回も覚悟してました。

Dr「いいですよ。どっかよそでやるの?」
とあっさり。（内心も”あっさり”だったかどうかはわかりませんが）
私「いえ、そうではなくて、この胸に乳頭をつける気には
　　どうしてもなれないです。」

Dr「じゃぁ、もう一度診せてみて」
私「これは皮膚が薄いからこうなるんですか?
体質によるものですか?」
Dr「いいえ、術後の脂肪や筋肉の残り具合によります。」
私「全摘していれば、乳腺と脂肪を全部取ってしまうから
条件はみんな同じなんじゃないんですか?」
Dr「一概に乳腺摘出といっても、乳腺のある幅が人によって違い、
乳腺が上の方まである人は上のほうまで切除するので、
皮膚が薄くなり、シリコンとの段差が目立つようになります。
太めの人はなりにくく、やせ型の人はこうなりやすい傾向には
　　ありますが」
(このあたり、全部は消化できなかったので不正確かもしれません)

私「何人かの患者さんに胸を見せてもらったんですが、
こういうふうになっている人はいなかったんですよねー」
Dr「割合で言うと、2割ぐらいの人はこういうふうになってます。」
私「その方たちはそのままにしているのですか?」
Dr「はい、今ままで補正を希望してきた人はいませんでした。」
こんなブツクサ言ってるのは私だけなんですね…

この前行った病院での話とはちょっと違うけど
もう原因はどうでもいい。
それより善後策を

私「このシリコン、特に輪郭部分がすごく硬いですが
柔らかいのに変えたら改善するってことはないですか?」
Dr「さほどしないと思う」
かすかな希望が断たれた…

Dr「改善する方法としては、どこかから脂肪を持ってきて、
上の皮膚が足りないところに敷くか、
　 当院ではやっていませんが 脂肪注入です。
　 脂肪注入だと傷は5ミリぐらいで済みますが、
脂肪が吸収されてしまって胸に生着しにくいです。」
私「どっかから脂肪を持ってくるとなるとおおごとですが
それはするに値するだけの効果はあるんですか?」
私がこの方法を取ることはきっとないが
一応聞いてみた。
Dr「う～ん、、、やってみる価値はあると思う。
　　…。
　　ここで言えるのはそのくらいかな…」
すごく困ってるっぽいので、この話はこのへんで。


私「乳頭作成ですが、移植はどうでしょうか?」
Dr「乳頭が大きい人には最初から薦めていますが
猫山さんのは小さいので移植には適していません」
私「でも、皮膚を立ち上げる方法だと、年々小さく平らに
なっていくんですよね?」
Dr「そうですが、猫山さんは健側も平らなんだからいいんじゃない？」
私「この際、健側の平らも治して、半分移植しようかと思ったのですが」
Dr「それでも小さいのでやめといたほうがいいです。
乳頭がつぶれるのがイヤだというのなら、耳の軟骨を乳頭の軸として
入れるという方法もあります。」
私「耳の軟骨って簡単に取れるんですか?」
Dr「少量でいいので、傷は小さいです。
数カ月は耳が腫れますが、その後は後ろ側だし目立たないです。
あと、インブから移植するという方法もあり、色は近いけど
これはあまり薦めてないですね」

インブって、、陰部だよね?
そんな方法、絶対にやらない。ブルブル。

この前行った病院で言われた
「シリコンの種類変えればなんとかなるかも」
という淡い期待も打ち砕け。


Dr「なんにせよ、半年に1回はどっかで胸を診てもらってくださいね」

シリコン再入れ替えをしないとしたら、
乳頭作成はやっぱり最初からお世話になっているここで
しようと思ってるんだけど、「どっかで」ってことは
ドタキャン患者な私はやんわりとここへの出入りを
拒否られた？

私と同類の2割の人々が誰も補正を希望しなかったっていうのも
私だけが大騒ぎしてるみたいでショックだったなー。

…ということを顔見知りの患者さんつかまえてグチったら
「それは年代や立場にもよるからね」と言ってくれた。
子供がいると、関心が自分のことより子供中心になるから、って。
そうかもね。

抗がん剤点滴中の辛いところへ押しかけたにもかかわらず
グチを聞いてくれ、「そんなのグチのうちに入らないよー」と
言ってくれたMさん、本当にありがとうございました。

病院終了後、さらに再建リサーチ活動したのですが
長くなるのでそれはまた後日。