ネコオヤジのゆらりゆらゆら生活

これから数ヶ月のテーマは「ゆらりゆらゆら生活」です。私が興味を持っているもののまわりをゆらりゆらゆらして書いてみます。

葉山、日影茶屋の魅力にどっぷりつかった。葉山鯵、参った。

2006-10-01 18:41:31 | グルメ&スポット
 平日の昼にランチをしに日影茶屋に行った。初めて行ったのが7,8年前でそれ以来行ってなかったのだが、本当に久しぶりにあの和食の味が味わいたくなったのだが、初めて知った魅力もあり、期待を上回る内容で大満足だった。

 京都出身なので、京都の和食には当然馴れ親しんでいるのだが、そういう私が初めて日影茶屋で食べた時、今でもはっきり覚えている印象が、「関東の和食の魅力とはこういうことか」というものであった。質実剛健の気風を下敷きにした、華美を追求しない大人の抑えた華やかさとでもいうべき和食の魅力を感じ、それは私がそれまで知っている京都の京料理とは違った行き方の和食だと思った。京都以外でこんなおいしい和食が食べられるのかと驚いた覚えがある。

 数年前のこの印象がどうなるか、楽しみで今回行ったのだが、結果は、やはり同じような評価だ。華美を狙わない、でもシブい華やかさをもった、私が「関東の京料理」と呼んでいる和食を堪能できた。先日京都に帰省したときに「京料理」を食べてきただけにその対比がとても鮮やかだ。
 
 ここまでは前回も抱いた感動だが、今回新たな魅力を発見した。それは日影茶屋で地魚を食べること。前回初めて行ったときも当然メニューにあったのだろうが、かの有名な日影茶屋に来ているということで気分がハイになっており、そこまで頼む余裕をもてなかった。また、ここ数年、腰越や佐島などの地魚のおいしさに完全に目覚めており、メニューを見ておまかせの刺身を躊躇なく頼んだのであった。
 はっきり言って、癖になるおいしさであった。魚を食べることにはとても贅沢をしていて、腰越などのおいしい魚を食べ慣れている私なのだが、この私があっと驚いたのが出てきた。「葉山鯵」と表札が出ている鯵の刺身である。こんなにおいしい鯵を食べた記憶をたどることができなかった。新鮮なのは言うまでもないが、プリッとしてしかもコリっとしている。この味がいかせるよう厚めにブツ切りにしている板前さんの見識にもしびれた。

 というわけで、大満足でランチをして、その後はこれも初めて来た時と同様、ラマレードチャヤに移動して、静かな入り江に面したテラスでお茶。
 謙譲の美徳を知った和食、とでも言うべき日影茶屋で食事をして、その後チャヤで静かな海を眺めながらゆっくりする、これは本当に心が安らぐランチタイムだった。最近ちょっと心がタイトな方、ぜひお勧めします。できれば葉山鯵をぜひ体験して欲しい。

 それにしても、平日の1時半ごろに日影茶屋に行ったのだけど、ほぼ満員でしかも大半が60歳以上と思える人たちのグループ。この世代の人たちの活発な活動ぶりがいろんなところで話題になっているけど、ここでもまさにそうだった。みんなとっても楽しそうにしていた。マーケティング的な観点で言えば、彼らの消費パワーがあなどれないことを実感。
 



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