音楽の森とタイニーハウス

茨城県山間部のログハウス&音楽研修施設

邦楽用システムの「オーディオ開き」続きです

2019-03-18 | オーディオ
前回エントリーの続き、オーディオルーム(小型ログハウス)
メインシステムの反対側、つまり南側。7インチ、EP、SP盤専用
のサブシステムを久しぶりに鳴らしてみます。

これは日本語の音源専用に組んだシステムで、ものすごく安い価格の
オーディオ(っていうか昔のステレオや電蓄のイメージ)になります。

Vestax BDT-2000 + Shure SC-35C → DENON PMA-390Ⅳ
→ Ortofon Concorde 1614S

サブシステムは日本語の音声帯域にあわせたもので、オルトフォンの1614や
デノンの安価なプリメインは適役です。むちゃくちゃ安いBDT-2000はフォノイコ
内臓ですが、これがまたいい感じで鳴ります。

昭和の歌謡曲や長唄のシングル盤はローエンドの民生機器を対象にマスタリング
されていますので、お金をかけないほうが気分良く鳴ると思います。

B&WやARCAMはハイファイの雰囲気が気分を邪魔します。
ようするにジンガイさんが和服を着てるって感じでしょうか。
(ここまでは既出のエントリーから抜粋)

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※日曜日に久しぶりに鳴らしましたが、やっぱりめちゃくちゃ楽しいです。
外国製の鳴り方では絶対に出ない「和モノ感」つまり浮世絵の平面ビジュアル
みたいな鳴り方がすごく新鮮に聴こえます。ハイファイじゃないんですが、
ローファイでもない、ある種の音響的遠近法の無視って感じでしょうか。

オーディオ的に良い音で、音楽的にもおススメできるもの。昭和歌謡のシングル盤で
以下の2枚をご紹介します。

1.写真の真ん中に飾ってある「5匹の仔豚とチャールストン」安村昌子盤(ビクター)
すごく若々しくてチャーミングな歌が最高です。B面のAABC(アア・ビチ)も楽しい。

2.「島のブルース」三沢あけみ/和田弘とマヒナスターズ
めっちゃ音が良いです。マヒナの方々演奏も歌ももちろん上手。

追記 : 言い忘れましたが、Vestax BDT-2000はピッチコントロールがDJ機器並みに
可能でメジャーのコントロールとファインアジャストの二種類ができます。
メジャーのほうを最大にすると78回転のSP盤にも対応できます。また、つまみをグルグル
回すといろんなこと「帰ってきたヨッパラライ」みたいなことができて大笑い。

あるいは、ファインピッチ可変をうまく使うとレコード演奏のオリジナルのピッチ(440Hz)
を合わせられる(近くにピアノがあるので確認)ちゃんとしたオリジナル演奏の原型が
探せます(昔のレコードはマスターテープ作成の時に少しピッチを上げていることが多く、
多分いろいろな「粗=あら」が消えるのを意図しているのかと思いますが、音楽的には
オリジナルの演奏ではありません)

◎こんな素晴らしいプレイヤーを創ったVestaxですが今は廃業...誠に残念です。