黒川博行 「喧嘩(ステゴロ)」
やっと出ました
疫病神シリーズの最新作
待ってましたわ
取り急ぎ
Amazonの書評から転載
直木賞受賞作『破門』の続編! エンタメ小説の最高峰!!
建設コンサルタントの二宮は、議員秘書からヤクザ絡みの依頼を請け負った。
大阪府議会議員補欠選挙での票集めをめぐって麒林会と揉め、
事務所に火炎瓶が投げ込まれたという。
麒林会の背後に百人あまりの構成員を抱える組の存在が発覚し、
仕事を持ち込む相手を見つけられない二宮はやむを得ず、
組を破門されている桑原に協力を頼むことに。
選挙戦の暗部に金の匂いを嗅ぎつけた桑原は大立ち回りを演じるが、
組の後ろ盾を失った代償は大きく――。
内容(「BOOK」データベースより)
ここから先はネタバレ注意
疫病神シリーズ
イケイケやくざの桑原と金に縁のない建設コンサルタントの二宮の
ピカレスク(悪漢)小説シリーズ
疫病神・・産業廃棄物業者
国境・・建設サギ 北朝鮮が舞台
暗礁・・大手運送会社
螻蛄・・宗教法人
破門・・映画プロデューサー
と、金のにおいのするところに、食いこんでいくが
一筋縄ではいかない、海千山千のタヌキやキツネから
金をむしり取ろうとするのだが、タヌキやキツネの後ろには
龍や虎が手ぐすねを引いて待っています
そして毎回、龍や虎と血にまみれながら金を稼いでいくのです
さて今回の「喧嘩」ですが
相変わらず金が無くピーピーしている二宮のところに同級生が訪ねてきます
同級生から市会議員選挙がらみのトラブルについて
相談をうけ、金のにおいをかぎ取った二宮は二つ返事で請け負うのだが
相手がやくざとわかり、手に負えず
結果、疫病神の桑原を頼ることに
前作破門で文字通り破門された桑原、
代紋という後ろ盾をなくした
桑原も金に困っており、二つ返事で請け負うのですが
やくざ相手に金にしようと奔走するも
その話の裏には、府会議員から代議士、はたまた本家筋の暴力団まで
絡んでいるのがわかってきます
そんなこと関係あるかと
いつものイケイケで、絡んだ糸を解きほぐすうちに
やくざ同士の抗争へ
ひりひりするような「喧嘩」を繰り返し
事態は二転三転急転です
さて事態はどう収束するのか?
はたして桑原、二宮の運命やいかに
てなとこです
相変わらずの、二宮の独り言には笑わされます
途中途中に挟み込まれる、
北新地や南の高級料亭などの情報も捨てがたい
まあ今回の「喧嘩」はちょっとラストが拙速すぎた感がありますね
いつもならもう二転三転四転五転あるんですけどね
黒川御大疲れたかw
でも、相変わらず面白い
わしの大好きな疫病神シリーズ
久々に2人に会えてうれしかった
早く、次回作でないかな~
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